奇策とパンツは少女を嵌める   作:すとらっぷ

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なんか本当に…すいませんでした


ケツ着!聖グロリアーナ!

 

ダージリン「予想外だわ…まさかこんなことになるなんて…」 

 

オレンジペコ「隊長、撃破したSU-85から人が出てきました。」  

 

ダージリン「?」 

 

オレンジペコ「何かを手に持っていますね…」 

 

ダージリン「…グラス」 

 

オレンジペコ「何を意味しているのでしょう?」 

 

ダージリン「あれは…アイスティー…?…まさか!」 

 

オレンジペコ「どういうことですか?」 

 

ダージリン「あの男のアイスティーをよく見なさい」 

 

ダージリンはペコに双眼鏡を渡す

 

オレンジペコ「…?」 

 

ダージリン「並々に注がれている…そしてあの中に入っている氷を見なさい」 

 

オレンジペコ「…だいぶ溶けていますね」 

 

ダージリン「あれを見るにおそらく試合開始前、もしくは直後に注がれたものでしょう…」 

 

オレンジペコ「それが何か…まさか…!?」 

 

 

 

ダージリン「あの男、紅茶を一滴も零していない!」 

 

 

 

ダージリン「あの行動は、どんな運転をしようと、そして弾が命中しようと紅茶をこぼさなかったということを示している!」 

 

オレンジペコ「わ、我々だってどんな運転をしようと…」 

 

床に落ちて割れたティーカップを見る 

 

ダージリン「くっ…!」 

 

オレンジペコ(あんなに悔しそうなダージリン様、初めて見た…) 

 

ダージリン「絶対に勝ちますわよ…」ゴゴゴ 

 

 

俺「はぁ…どうするかなぁ…」 

 

チョウ『へ?』 

 

俺「正直これからどうするか、あんまり考えてなかった」 

 

チビ『えぇ~』 

 

俺「うーん………あ!」 

 

チョウ『どうしまシタカ?』 

 

俺「ネクラ、このフィールドに大きい崖ってあるか?」 

 

ネクラ「え?さっきの高台以外…?」 

 

俺「出来ればあれより大きいのがいいな。The 崖って感じのやつ」 

 

ネクラ「あるよ…ここから4kmくらい先にある」 

 

俺「おーけー!そこで最終決戦といこう」 

 

チョウ『そこに移動しまスカ?』 

 

俺「ああ。今回の作戦の要はヤムチャチームにある。頼むぞ」 

 

チョウ『 我知道了!』 

 

俺「これより“ラピュタ作戦”を開始するぞ!」 

 

 

 

俺「というわけで俺達は囮だ。」 

 

ゴトゴトゴトゴト 

 

キモオタ「囮なら快速な軽戦車のはずなんですがなぁ…」ブヒブヒ 

 

俺「しょうがないだろ?ラピュタ作戦の要は軽戦車なんだから」 

 

ネクラ「…でもこれ、撃たれたら終了だよね…」 

 

俺「だから敵を先に発見するために装填手のモブ君(マサイ族)に周囲警戒をしてもらってるんだろ?」 

 

モブ改めて、マサイ「いませんね……」 

 

 

俺「いないなぁ…」 

 

ドォン! 

 

俺「!?急停車!!」 

 

ズドン! 

 

ほんの数メートル先に着弾する 

 

俺「あっぶねぇ!」 

 

マサイ「右方、800m先、敵車両二!」 

 

俺「全速前進!!」 

 

ネクラ「了解……!」 

 

俺「おいマサイ!発見遅れてるじゃないか!」 

 

マサイ「だって僕、マサイ族だけど視力1.2ですし!」 

 

俺「ちょっと目がいい日本人と同じじゃねーか!!」 

 

マサイ「だって日本のゲームが面白すぎるんですもん!」 

 

俺「…なんのゲームだ?」 

 

マサイ「東方とマイクラを少々」 

 

俺「東方なんか目悪くなるに決まって」 

 

ズドーン! 

 

俺「あっぶねぇ!」 

 

キモオタ「追って来てます!」  

 

俺「走行間射撃なんてそうそう当たらない!ジグザグに動いて逃げ続けろ!」 

 

ネクラ「了解…!」 

 

 

俺「目的地の崖の下に到着するぞ!全員準備いいな!」 

 

チビ『いつでもいけます!』 

 

チョウ『覚悟決めまシタ!』 

 

 

 

聖グロモブ「追い込みましたわ!」 

 

ダージリン「…後ろにあるのは大きな崖。壁になって逃げ場はない!」   

 

 

俺「煙幕弾!発射ぁ!!」 

 

ズドン! 

 

濃い煙幕が立ち込める! 

 

聖グロモブ「無駄よ!場所はわかってる!撃てぇ!」 

 

ドン!スカァン! 

 

金属に当たる音がする 

 

聖グロ「よし!」 

 

ダージリン「まだ油断しないで!」 

 

警戒をする中、少しずつ煙が晴れる 

 

チヘ「…」プシュー 

 

そこには白旗の上がったチヘがいた。 

 

聖グロ「やりましたわ!」 

 

ダージリン「待って、またダミーという可能性が」 

 

聖グロ4「ちゃんと四角い白旗です!」 

 

ダージリン「良かった…」 

 

 

 

チビ「油断大敵!」 

 

岩陰からⅡ号の突撃! 

 

聖グロ「なっ!」   

 

ダージリン「来ると…思っていましまわ!撃ちなさい!!」 

 

ドォン! 

 

チビ「神回避っ!」ズササササ!! 

 

Ⅱ号が見事なドリフトをキメる! 

 

チビ「うちの操縦士は…自動車部と兼部してるんだぁ!!」 

 

操縦士「キメるぜヘアピンカーブゥ!」 

 

チビ「本日二回目のだいしゅきホールドぉ!!」 

 

ガチャン! 

 

チビ「あ…」 

 

戦車で猛スピードを出し、ドリフトをすると起こること。それは、 

 

チビ「履帯外れたぁ!!」 

 

こうなる。 

 

聖グロ「貰ったぁぁ!!」 

 

ズドーン!…パシュ! 

 

Ⅱ号戦闘不能! 

 

 

 

チビ「ここで決めたらかっこよかったのにぃ!!」 

 

聖グロモブ「やりましたわ!これであと一ry」 

 

 

 

ズドン!…パシュ! 

 

 

聖グロ「…へ?」 

 

聖グロリアーナ女学院、最後のマチルダ、戦闘不能。 

 

ダージリン「な…なんでまだ動けるの……!白旗は本物だったはず…」 

 

チヘ「…」シュー 

 

チヘが砲口から煙を出している。 

 

 

 

俺「白旗は本物?いいかよく聞け!俺の今日の下着は…」 

 

 

 

俺「ふんどしだぁぁぁぁぁぁぁ!!!!」 

 

 

 

ダージリン「何ですって!?」 

 

俺「この作戦のためにわざわざふんどしを穿いて来たんだよ!」 

 

ダージリン「なんてお下劣な!」 

 

俺「それが御舞等のやり方だぁぁ!!」 

 

ネクラ「…ふんどし…長かったからだいぶ切ったけどな…」 

 

キモオタ「…俺氏、帰りはノーパンですなww」 

 

俺「……ちょっと興奮した」 

 

ネクラ「この変態…!」 

 

 

 

俺「ふんどしなら元々旗っぽいから騙しやすかったな」   

 

キモオタ「…なんでふんどし持ってるんですかね…」 

 

俺「いつかふんどしプレイを…」 

 

ネクラ「ほんと、この変態…!」 

 

 

 

ダージリン「着弾…してなかったのね?」 

 

俺「あ、ああ、あれは完全に運だった。へたしたらあそこでやられてたな。一応弾を弾きやすいように車体の角度は調節したけどな…」 

 

ダージリン「…っ!」 

 

 

俺「…さてと、それじゃあ最終決戦といきましょうか…ダージリン様?」 

 

ダージリン「…行きますわよ」 

 

 

 

俺「一騎打ちだ!突撃するぞ!」 

 

ダージリン「向かいうちなさい!」 

 

俺「発進!」ブゥゥゥン! 

 

ダージリン「前進!」 

 

俺「突撃ぃぃぃぃぃ!」 

 

 

 

俺「と見せかけて全力で回避ぃぃ!!」 

 

ズササササササササ!! 

 

ダージリン「…!素直じゃない相手ですわね!撃ちなさい!」 

ズドーン! 

 

放たれた弾はまっすぐにチヘに飛んで行き… 

 

ズガァァァァン! 

 

 

 

キモオタ「…俺氏!」 

 

 

 

キモオタ「砲身に命中しました!使い物になりません!」 

 

俺「動ければどうってことない!どうやら俺たちは軍神様に愛されてるようだぞ!」 

 

俺「“ラピュタ作戦”開始!チャーチルに突進しろ!」 

 

ネクラ「了解……!!」 

 

ブゥゥゥン! 

 

ズガァン! 

 

チャーチルが崖の下まで押される! 

 

ダージリン「そんな突進ではやられませんわ!早く次弾装填!」 

 

オレンジペコ「りょ、了か…」 

 

俺「親方ぁ!!」 

 

ダージリン「!?」 

 

突如俺が叫んだ! 

 

 

 

俺「空から男の娘がぁぁ!!」 

 

 

 

 

ダージリン「な、何を言って……まさか!」 

 

ここは崖の下。後ろは断崖絶壁。敵はいないはず。だが、 

 

俺「崖の上ならどうだろうね!」 

 

ダージリン「しまった!」 

 

 

チョウ「突撃!」 

 

崖から飛び降りるM3! 

 

チョウ「これが、中華民族の!心意気ダァァァァァァ!!」 

 

M3がチャーチルに迫る!というか落下する! 

 

ダージリン「え…ええええええ!?」 

 

ドッガシャーーン!! 

 

土ぼこりが辺りに舞い上がった 

 

 

M3行動不能! 

 

チャーチル歩兵戦車行動不能! 

 

聖グロリアーナ女学院、全車行動不能! 

 

審判「よって、御舞等高校の勝利です!」 

 

 

 

M3「……」カパッ! 

 

俺「チョウ!大丈夫か!」 

 

チョウ「はい!怪我人はいません!ニホンの技術は凄いですネ!」 

 

俺「まあ高さ考えてギリギリ怪我しない範囲だったこの作戦やったんだけどさ…」 

 

チョウ「全部計算の内ってヤツデスネ!カッコイいデス!」 

 

俺「おう!誉めろ!」 

 

 

 

キモオタ「…俺氏…喜んでるところ悪いですが…これからやることがありますな?」 

 

俺「デスヨネー、こんだけルール的にグレーで汚い戦い方したからな…キモオタ、無線の用意して」 

 

キモオタ「了解であります」 

 

 

俺「あー、あー、御舞等高校チーム全員に告ぐ!聞こえてるな!」 

 

阿部『ああ、聞こえてるぞ!』 

 

チビ『バッチリです!』 

 

クロウ『ああ!』 

  

 

 

俺「今回我々はクッソ汚い、下劣な、そしてルール的にグレーな戦法で戦い、そして勝利した!後はわかるな!」 

 

 

 

 

俺『全員、聖グロリアーナ女学院の皆様に謝罪用意!!』 

 

 

全員『誠に申し訳御座いませんでしたぁぁぁぁぁ!!!!』 

 

戦車の上、待機場所、レッカー車の上、場所は関係なく全員見事な、美しい土下座であった。 

 

 

待機場所にて 

 

俺「全員、見事な土下座だった!」  

 

キモオタ「このまま土下座道極めますか?」 

 

俺「絶対に嫌だ…!」 

 

クロウ「なんだろう、俺の脳内に何かが語りかけてくる…“勝てばよかろうなのだぁぁ!!”」 

 

チビ「あなたそもそも、あの作戦やる前に真っ先にやられたでしょう…」 

 

チョウ「俺サン!ダージリンサンがこっちに向かってきます!」 

 

俺「え…土下座もう一発…か?」 

 

ネクラ「ぶん殴られるに一票」 

 

阿部「俺は掘られると思うぞ」 

 

チビ「そんなことしたら先輩が喜んじゃうと思います」 

 

俺「ちょっと黙ってて!?」 

 

 

 

ダージリン「あなたが隊長さんね?」 

 

俺「は、ハイソウデス!!」ガチガチ 

 

ダージリン「あら、戦っているときはあんなに饒舌だったのに、随分緊張してるわね?」ゴゴゴゴ 

 

俺「ヒィ!」 

 

俺(やばい絶対怒ってらっしゃるオーラがすごいもん絶対スタンドとか出てるよオラオラ言いながら殴ってくるよ怖い怖い怖い怖い!!) 

 

俺「…」シロメ~ 

 

キモオタ「俺氏気絶してる!?」 

 

ダージリン「…」ペチペチ 

 

ダージリンは俺の頬を叩いて気付けをする 

 

俺「はっ!」 

 

ダージリン「起きましたか?」 

 

俺「うっ…は、はい…」 

 

ダージリン「…」フフッ 

 

俺(笑った…怒って…ない?) 

 

ダージリン「…楽しかったですよ」ボソッ 

 

俺「…え?」 

 

 

 

 

俺「なんか紅茶が届いた…」 

 

キモオタ「すごいですよ!聖グロリアーナ女学院は好敵手と認めた相手にしかティーセットを贈らないのですよ!」 

 

チョウ「というコトは好敵手と認めラレタ…?」 

 

ネクラ「あの戦法で…?」 

 

俺「まあ何しろそんなに怒ってなくてよかった!みんなでこのお茶飲もうぜ!」 

 

阿部「ならあいつの出番だな…」 

 

810「アイスティーでいいかな?」 

 

俺「そうだな…もう暑いからな、アイスティーにしてくれ…」 

 

810「サッー!(迫真)」 

 

俺「やっぱり駄目だ!俺が淹れる!!」

 

 

ダージリン「面白い戦い方をする人たちだったわね」 

 

オレンジペコ「色々と突っ込みたいところはありましたが…」 

 

ダージリン「こんな格言を知ってる?…イギリス人は恋と戦争には手段を選ばない」 

 

オレンジペコ「…」 

 

ダージリン「上には上がいたのね…」 

 

オレンジペコ「真似はしないで下さいね」 

 

  

ダージリン「えっ?」  

 

オレンジペコ「えっ?」




ダー様ならきっとこう言ってくれる…うん…多分

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