奇策とパンツは少女を嵌める   作:すとらっぷ

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そういえばガルパン最終章にはBC自由学園が出るらしいですがアスパラやらボルドーは出るんすかね。


タンカスロン参戦!VS BC自由学園!

俺「…はぁ…今日も疲れたな…」 

 

俺は休日、ボコミュージアムで働いている。夜の7時、今日はその帰りのようだ 

 

 

ギャーギャーワーワー! 

 

俺「…ん?酔っ払いか…」 

 

騒ぎ声の方を向く 

 

俺「ん…戦車おでん?…屋台だな………ん?」 

 

そこには女性三人組がいた 

 

俺「んん~?あの三人…どっかで見たことあるんだよな……」

 

 

 

俺が記憶を辿る…そのとき三人の一人がこっちを向いた 

 

??「あ~~~~~~!!」 

 

俺「」ビクゥ! 

 

??「あなた御舞等の隊長でしょぉ!!」 

 

俺「え!?あ、そうですけど…」 

 

??「ちょっとこっちきなさぁい!!」 

 

俺(…やべー…酔っ払いに絡まれた…) 

 

??「はやくきなさぁい!」 

 

俺「…ういっす」 

 

 

俺がおでんの屋台に強制的に着席させられる

 

 

 

 

 

??「全くも~御舞等高校は~」 

 

俺「ええと……何で俺達のこと知ってるんですか…?」 

 

??「えぇー?私達の顔に見覚えない?」 

 

俺「え…えぇ…?」

 

ポクポクポクチーン

 

 

 

俺「……あ…!審判の人!」 

 

 

香音「やーっと気づいたか」 

 

俺「すいません…」 

 

香音「おっちゃん!この子になんか飲み物!アルコール入ってないの!」 

 

おっちゃん「あいよー」 

 

俺「あ、どうも…」 

 

おっちゃん(すまない青年…おっちゃんには何もできない) 

 

俺(ええ、わかってます…わかってますとも…) 

 

ひびき「もー香音やめなよ~。いくら男っ気がないからって高校生口説こうとしないでー」 

 

香音「そんなんじゃないし!」 

 

俺(…美女に囲まれるのはいいけど……酔っ払ってる…帰りたい…) 

 

 

 

香音「今日はね~アンタに説教垂れてやろうと思ってねぇ~」 

 

俺「説教…ですか…?」 

 

レミ「あなた達御舞等!ルールスレスレ過ぎなのっ!」 

 

俺「う…」 

 

レミ「黒森峰戦の火炎瓶作戦とか本当にグレーなんだからね!」 

 

俺「いやあれは色んな軍が使ったれっきとした武器…」 

 

香音「それに大学選抜のとき!」 

 

俺「う…あれは…事故ですし…」 

 

もちろん火攻め事件の話

 

ひびき「そんな危険なことしちゃダメ!」 

 

俺「…さーせん」

 

レミ「まあ大事にならなくてよかったけどね~」 

 

俺「うちのチームは戦力的に正々堂々勝負は出来ないから…結局ルールスレスレになっちゃうんですよね…」 

 

ひびき「あ~、御舞等ってチームの大部分が軽戦車だもんね~」 

 

レミ「だからってねー」 

 

 

 

香音「そうよ!そんなにルールが邪魔ならタンカスロンでもやればいいじゃない!」  

 

 

 

レミ「香音、それは…」 

 

俺「タンカスロン?」 

 

ひびき「あ、それは置いといて……って」 

 

俺の目が輝く……邪悪に。 

 

 

 

俺「ちょっとその話、詳しく教えてくれませんか、お姉さん?」 

 

 

 

 

 

 

御舞等ガレージ! 

 

俺「これより御舞等高校はタンカスロンに挑戦する!!」 

 

キモオタ「タンカスロン?」 

 

チョウ「なんですかソレ?」 

 

ネクラ「タンカスロン…強襲戦車競技…参加レギュレーションが10t以下の戦車であることだけの野試合……そして」 

 

 

 

俺「ロクなルールがない。戦車道じゃなくて実戦の戦車戦に近い…」 

 

クロウ「ロクなルールがない?」 

 

俺「今言った戦車のレギュレーションさえ守ればいい!ロクなルールがないなら奇策やりたい放題!こんなに俺たちにあってる競技はない!」

 

 

 

阿部「というと、うちの10t以下の戦車は…」 

 

俺「Ⅱ号、ルノー乙型、Ⅰ号……ちなみにM3とバレンタインは軽戦車だけど12tちょいある」 

 

チョウ「三輌デスカ」 

 

俺「この前知波単から買い取ったクロがあるだろ?公式戦じゃ禁止にされたけどタンカスロンなら使える」 

 

チビ「じゃあ出れないのはくそみそチーム、KABAさんチーム、キヨハラTEAM、先輩のニーソもでれませんね」 

 

俺「ニーソチームは出るぞ?」 

 

チビ「え?チヘは出れないですよね?」 

 

俺「ふふふ…あまり俺を嘗めるなよ…」 

 

 

 

 

先日、島田家にて 

 

俺(ボコ)「愛里寿嬢、今日試合だよね?」 

 

愛里寿「…そう。もしかしたら試合長引くかもしれないから…」 

 

俺(ボコ)「録画してあるしタイミングがよければ帰りながらケータイで見れるよ」 

 

愛里寿「ありがと」 

 

俺(ボコ)「はいはい、いってらっしゃい」 

 

千代「俺さん?頼んでおいた戦車の整備はできたのかしら?」 

 

俺(ボコ)「あ、はいはい!出来てますよ!」 

 

千代「それではいつも通り門下生の的役頼みますわね」 

 

俺(ボコ)「はいはーい、じゃあシャーマン借りますね」 

 

 

 

俺「と、まあこんな感じでボコをきっかけにして島田流にコネを作りまして」 

 

クロウ「聖グロの次は島田流でメイドしてるのかよ…」 

 

 

 

 

俺(ボコ)「愛里寿嬢、試合お疲れ様。はいボコ」 

 

ボコのぬいぐるみを差し出す 

 

愛里寿「ありがと」モフッ! 

 

俺(ボコ)「それでさ、愛里寿嬢。ちょっと相談があるんだけどさ」 

 

愛里寿「何?夏限定クラゲ刺されボコはあげないよ?」 

 

俺(ボコ)「いや、全然いらな…」 

 

愛里寿「…」ジトー 

 

俺(ボコ)「いや、滅茶苦茶欲しいけどそれは愛里寿嬢の物だから諦めるとして!」 

 

愛里寿「?」 

 

 

 

俺(ボコ)「島田流のガレージの端っこに全然使ってない軽戦車あるだろ?あれちょっと貸してくれない?」 

 

愛里寿「…私の私物じゃないから難しい…お母さんも許さないと思う」 

 

俺(ボコ)「これでどうにか…」ススス 

 

俺が何かを差し出す 

 

愛里寿「…そ、それは!?」 

 

 

 

俺(ボコ)「そう、品薄状態が続くあのアイス!“ボコボコ君殴り飛ばされたときに口の中に広がる鉄と砂利の味”!」 

 

 

 

愛里寿「なっ……う…うぅ…でもその程度じゃ…」 

 

俺(ボコ)「これも…」スススス 

 

愛里寿「ば…倍プッシュ…」 

 

俺(ボコ)「さあ…これが欲しければ…俺と一緒に千代さんにおねだりするんだな…」 

 

愛里寿「くっ…卑怯な…」ピリッモグモグ 

 

俺「…交渉成立だな?」

 

 

俺「というわけで俺達はこの戦車に乗るぞ!」 

 

 

 

俺「二式軽戦車ケトだ!」 

 

 

 

全員『おおーーー!』 

 

俺「さあやるぞタンカスロン!相手になってくれそうなチームを探せ!」 

 

キモオタ「俺氏!練習相手を募集してるチームがあります!」 

 

俺「どこだ!」 

 

キモオタ「BC自由学園です!」 

 

俺「よし!フランス風の学校だな!全員戦車の用意!」 

 

 

俺「いくぞおまいら!」 

 

 

俺「パンツ」 

 

阿部「アッー!」 

 

ゲイ「フォーー!」 

 

 

 

 

なお、くそみそチームの出番はない模様 

 

 

 

 

数日後、北富士戦車道演習場 

 

俺「よーし、ついたぞー」 

 

そこでは既にタンカスロンの試合が繰り広げられていた 

 

ネクラ「凄いな…本当に観客がフィールドで観戦してる…」 

 

タンカスロンでは公式試合とは違いギャラリーはフィールド内で自己責任で観戦している 

 

俺「…なるほど…」 

 

 

 

本日の御舞等高校 

 

二式軽戦車ケト

ルノー乙型戦車 

Ⅱ号戦車 

Ⅰ号戦車C型

特三号戦車クロ 

 

 

 

 

チョウ「俺サン、BC自由学園が来ましたヨ!」 

 

俺「おお…どれどれ…」 

 

キモオタ「ええと…M22ローカスト…ルノーR35…ルノーAMR33…」 

 

俺「…マジノ女学院から派生した学校のはずなのに何故かこっちのほうがいい戦車使ってるんだよな…」 

 

 

俺「ええと…今日はよろしくな、アスパラガスさん」 

 

 

 

BC自由学園隊長アスパラガス。

 

 

 

アスパラ「…ふんっ…男子の戦車道なんてそんな下らない物……捻り潰してあげるざます!」 

 

俺「…ふん…お口が達者なようざますね」 

 

クロウ「まったくざます」 

 

ネクラ「…語尾ざますは萌えないざます」 

 

アスパラ「うるさいざます!」 

 

俺「まあ落ち着くざます」 

 

アスパラ「馬鹿にするなぁぁ!」 

 

 

アスパラ「まあいいざます」フーフー 

 

俺(怒るならやめればいいのに、その口調) 

 

アスパラ「たった五輌で何が出来るざますか…」 

 

 

 

アスパラ「乗車ァ!」 

 

 

 

 

俺「…うーん」 

 

チョウ『どうしたんですか?』 

 

俺「いや、本当はクロで偵察したかったんだけど…いい斜面がないから飛べないんだよな…」 

 

チビ「じゃあどうするんですか?」 

 

俺「まあ偵察はクロしか出来ないわけじゃないからな…俺だって島田家で召使いばっかしてたわけじゃないんだ!」 

 

 

 

俺「ニンジャ作戦を開始する!」 

 

 

 

 

俺「今回のフラッグ車はルノー乙。頼むぞー」 

 

クロウ『はいよ』 

 

俺「クロは一応飛べる場所探して。今度来るときは翼外して普通に九八式にしたほうがいいかもな」 

 

航海『俺ー、R35が活発に動いてる。一部を先行させたサーチ&デストロイ。定石だな』 

 

俺「ういよ、隊長車のAMR33とローカスト達に動きは無し」 

 

チビ「…流石島田流お得意のニンジャ作戦。カモネットって優秀ですね」 

 

劇場版でセンチュリオンの隊員がやってた戦車に迷彩シートをかぶせているアレである 

 

 

 

俺「そうだな…ルノーとⅡ号がR35の前に出て囮やって」 

 

チビ『Ⅱ号はともかくルノーは相手の方が速いですよ?逃げれますかね?』 

 

俺「大丈夫、速攻で片をつける」 

 

チョウ「どうするんですカ?」 

 

俺「クロ先頭で突撃」 

 

チョウ「ハ!?クロって紙装甲なんですケド!」 

 

俺「そこは奇策で何とかする!」 

 

 

 

俺「“18禁エリア作戦”開始!」

 

 

 

 

BCモブ「ちっ!アスパラめ!今日も私達をこき使って!」 

 

ボルドー「まあいいさ…この方が思いっきり撃てる」 

 

BCモブ「!前方ルノーNC、Ⅱ号戦車!」 

 

ボルドー「フラッグ車ね…追撃するわよ!」

 

 

 

 

クロウ『見つかった!出来る限り遠くに逃げるぞ!』 

 

俺「よし頼んだ!チビ!護衛頼むぞ」 

 

チビ『了解!』 

 

俺「さて、俺達もいくぞ!」 

 

 

 

アスパラ「ふっ!かかった!誘導して挟み込むざます!」 

 

ムール「アスパラガス様!後方より敵車両!クロが近づいてきます!」 

 

アスパラ「ふんっ…奇襲のつもりだったざますか?詰めが甘い」 

 

アスパラ「自由側!撃てぇ!」 

 

ドンドンドォン! 

 

 

 

チョウ『ヒャア!撃ってきタ!早速見つかりましたヨ!』 

 

俺「限界まで進め!」 

 

チョウ『やられちゃいますヨ!』 

 

俺「お前の犠牲は無駄にはしない!」 

 

チョウ『犠牲前提の作戦は下策ダァァァァ!!』 

 

文句を言いながら、というか叫びながらもクロは突撃を敢行する! 

 

 

 

 

ムール「…アスパラガス様…あのクロの羽に…何かついてますね」 

 

アスパラガス「…?あれは迷彩のシート…ざますね…」 

 

クロの羽にはさっき偵察で使ってた迷彩がカーテンのように引っかかっていた 

 

ムール「偵察してて取り忘れたのかしら…?」 

 

 

 

自由モブ「撃てぇ!!」 

 

ドォン! 

 

 

 

チョウ『ギャァァ!!』ズガァン! 

 

シュパッ! 

 

 

 

自由モブ「やりました!」 

 

ローカストがクロを撃破! 

 

 

 

アスパラ「ふう…間抜けな奴だったざます…さて、フラッグ車を挟み撃ちざます」 

 

 

 

俺「レンタルビデオ屋のカーテンの向こうは花園…俺達にはまだ踏み入れてはならない禁断の…」 

 

航海「だから来るべきその時のために!せめて堂々とそのカーテンをくぐるために!」 

 

俺「今俺たちは!このカーテンをくぐる!」 

 

 

 

俺「戦車、全速前進!!」 

 

 

スバァン! 

 

二輌の戦車がクロの羽…迷彩カーテンの影から躍り出る! 

 

俺「ひゃっほう!この敵陣に飛び込む緊張感は、きっと18禁コーナーに踏み入れるときと同じだぜ!」 

 

航海「ビビってるんじゃねぇぞ!」 

 

Ⅰ号C型風がもの凄い速度で敵に突き進み、少し遅れてケニが続く 

 

 

 

アスパラ「なっ!?」 

 

アスパラガスはクロを倒したことで油断し、フラッグ車の方向しか見ていなかったため、発見が遅れた 

 

アスパラ「後方より二輌!」 

 

ムール「な!?わ、私が守ります!」 

 

ムールのローカストがフラッグ車、AMR33に被さる… 

 

 

 

航海「射線を開けろぉぉぉおおおおおお!!」 

 

ズガァン!! 

 

ムール「ぐあっ!」 

 

シュパッ!シュパッ! 

 

Ⅰ号、ローカスト走行不能! 

 

航海「射線は開けた!やれ!」 

 

 

俺「外すなよ?」 

 

キモオタ「…見くびらないで下さい」 

 

俺「撃てぇ!!」

 

 

 

 

 

 

ドゴォン!! 

 

 

 

 

 

撃たれたのはケトだった 

 

 

 

 

 

俺「は?」 

 

アスパラ「…?」 

 

撃ったのは俺でもアスパラガスでもない 

 

 

 

 

俺「…BC自由の伏兵…」 

 

アスパラ「…いや、違うざます…」 

 

キモオタ「あ、あれは……7TP単砲塔…?」 

 

 

 

観客「あの7TP!ボンプル高校だ!」 

 

 

 

俺「ボンプル高校……?」 

 

 

 

 

アスパラ「…今期タンカスロン王者…“騎士団長”ヤイカ…ざます」 

 

 

 

ヤイカ「………」

 

 




今回登場した強襲戦車競技(タンカスロン)およびBC自由学園、ボンプル高校はコミックフラッパーにて連載中「リボンの武者」に登場!鶴姫しずかと松風鈴、そして九七式軽装甲車テケの百足組(ムカデさんチーム)の鬼気迫る壮絶な戦闘を見逃すな!もちろん原作キャラも大暴れするぞ!

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