奇策とパンツは少女を嵌める   作:すとらっぷ

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ノリと勢いで深夜に書いたシリーズ。自分が書くエリカの噛ませ犬感が酷かったので耐えきれず書いた。エリカ好きなんだけどヒール色強いからな…


【番外編】エリカを弄りたくて仕方が無い

俺「御舞等高校!黒森峰女学院に現る!いえーい!」

 

クロウ「いえーい」

 

チョウ「いえーい」

 

今回は車長3人組withチヘ

 

エリカ「…」

 

俺「エリカさんや…なんか反応無いのか?なんでアンタ達がいるの!?とかさ」

 

エリカ「…いや、出来る限り他人のフリをしておけばそのままスルーしてくれるかしら、と」

 

俺「あー無理無理。俺たち町中で知り合い見つけたら妙なハイテンションで絡んでウザがられるタイプの人間だから」

 

エリカ「最悪ね」

 

俺「と言う訳で黒森峰案内して」

 

エリカ「恥を忍んでお願いするわ。どうかお引き取り下さい」

 

俺「嫌です」

 

エリカ「嫌です」

 

俺「嫌です」

 

エリカ「拒否を拒否された!」

 

チョウ「正確に言うと拒否を拒否を拒否を拒否されマシタネ」

 

エリカ「あぁっ!よくわからないけどコッチは忙しいの!アンタらみたいに黒森峰は暇じゃないの!!第一アンタ達なんでさも当然の用にウチにいるの!?仮にも女子校よここ!」

 

俺「…聞きたいか…?何故わざわざ入りにくい女子校まで来て今お前に会ってる理由を……」ゴゴゴゴ

 

唐突に真剣な雰囲気を醸し出す

 

エリカ「…ええ……そうね」

 

エリカも真剣なトーンで返す。この男は普段ふざけた態度を取っているものの弱小戦車で黒森峰を打ち破るほどの策士なのだ。その男が真剣な表情をしているのならば余程の事があるのだろう。エリカは戦闘時のモードに頭を切り替え集中する

 

 

俺「ならば話そう……」

 

エリカ「…」ゴクリ

 

 

 

 

 

俺「な ん と な く だ !」

 

エリカ「ガッデムッッッ!!!」

 

俺「やっべコイツ弄るの楽しすぎる」

 

クロウ「ズルいぞ、お前ばっかり楽しみやがって」

 

エリカ「…このぉ………」ゼェゼェ

 

チョウ「何か疲れてマスネ、エリカさん」

 

エリカ「誰のせいよ…」

 

俺「なんか仕事なんてもうどうでもいいから一日中エリカさんで遊びたい」

 

エリカ「迷惑極まりないわねッ!!…え?仕事?」

 

チョウ「あー、ハイ、一応我々仕事で来てます。宅配便デス」

 

エリカ「なんで宅配なんか」

 

俺「……聞きたいか?」ゴゴゴゴ

 

エリカ「それもういいから…」

 

俺「ディアンドルのコスプレ衣装が大量発注されたからその手伝い。うちのチームの砲手が手先が器用でな。オーダーメイドでそういうの作ってるんだ。品質は保証するぞ」

 

エリカ「なんでそんなもの…オクトーバーフェストでもやるのかしら…」

 

俺「しかも胸が強調されたおもくそエロいの」

 

エリカ「本当、誰がそんなものを…」

 

俺「届け先は『黒森峰女学院校舎』」

 

エリカ「ウチかよォォォーーー!!!校舎って言ってる時点で言い逃れ出来ないわ!生徒か教師よ!」

 

俺「と言う訳でお邪魔するんで」

 

ゴトゴトゴトゴト

 

エリカ「ちょっと馬鹿!戦車で校舎まで行くの!?」

 

そうすると素直に止まる俺くん

 

俺「…」じぃ〜

 

エリカ「な、何よ」

 

 

 

俺「ヘイ彼女!乗ってくかい?」

 

エリカ「乗ってかないわよ!!」

 

御舞等のペースには確実に乗せられてるエリカさん

 

そうとう生徒の注目を集めたそうな

 

 

 

エリカ「何よ狭いわねこの戦車…」

 

俺「結局乗るのかよ…」

 

エリカ「どうせこれから練習だから。ついでに乗せてって貰うわ」

 

俺「戦車タクシー…流行るかな…あっ、そこ頭気をつけて」

 

エリカ「…」

 

クロウ「こっちの通信手席に座りな、足元気をつけて」

 

エリカ「…」

 

チョウ「今お座布団敷きますね」

 

エリカ「…」

 

俺「あ、飲み物は何がいい?オレンジジュース?コーヒーもあるけど…アイスティーは残念ながら無い」

 

エリカ「…」

 

俺「どうした?なんか気分悪いか?あ、もしかして臭い?いや一応消臭剤とか使ったりキモオタがアロマとか持ってきてるんだけど…あ、風通し良いほうがいい?車長席座る?」

 

 

 

 

エリカ「なんか乗った瞬間至せり尽くせりねッ!!」

 

俺「いや…マジで乗るとは思って無かったから…自分の戦車に女子が乗るなんて初めてだし…」ソワソワ

 

エリカ「何ソワソワしてるの…と言うかこっちが予想外の事すると弱いのねアンタ」

 

俺「普段から予想外の行動するのはこっちなんで…」

 

エリカ「そう、こうしてみるといい気分ね」フフン

 

俺「こんにゃろういい気になりやがって…あ、クロウ、装填手席の裏にお菓子入ってるからお出しして」

 

エリカ「ご丁寧にどーも、あ、そこ右に曲がったほうが近いわよ。そう、そこの民家を破壊して進んで」

 

俺「マジかよ無法地帯だな黒森峰!!」

 

エリカ「冗談よ……ちょ、冗談だから!やめなさい!」

 

俺「逸見さんが…どうしてもって……僕を脅してきて…それで仕方なく……撃て」

 

エリカ「本当にやめなさい!」

 

 

 

俺「到着!」

 

エリカ「やっとついた…って、ここ戦車道のガレージじゃない」

 

俺「ちわー!三河屋でぇーす!」

 

エリカ「アンタ何処もサブちゃんに被ってないでしょ」

 

俺「気分だ気分」

 

エリカ「にしても誰がディアンドルなんて頼んだのかしら」

 

まほ「私だ」

 

エリカ「隊長かよォォォォーーーーッッッ!!!」

 

俺「はい、こちら商品でございます。ここに印鑑」

 

まほ「ご苦労様」ポン

 

エリカ「た、たた隊長!?何で違和感も無くコイツらからディアンドル買ってるんですか!?」

 

まほ「…ほう、よく出来てるな」ガサガサ

 

俺「良ければ妹さんにも一着いかがですか?」

 

まほ「後でメールで聞いておこう」

 

エリカ「話聞いて!!」

 

まほ「いや、この前みほと話したときに感じたんだが、ウチはどうも後輩とのコミュニケーションがうまく取れてないと思ってな…黒森峰のこれからの為にも後輩が楽しめるイベントをしようと」

 

エリカ「隊長…ちゃんとそこまで考えて…」

 

俺「で、俺らがプロデュースした。胸元開いたディアンドルで、先輩が後輩を、接待。………………で、撮影俺達」

 

エリカ「隊長多分騙されてます!!というか絶対に騙されてますッ!!」

 

まほ「エリカ、ちょっとこのディアンドル着てみろ」

 

エリカ「話を聞いて!!」

 

 

 

 

 

まほ「どうだエリカ、着られたか?」

 

俺「結果乗せられて着ちゃうところがエリカ嬢」

 

エリカ「う…うぅ…ど、どうですか隊長…」

 

 

 

 

俺「あえて言おう、完璧だと!」

 

 

 

エリカ「アンタには聞いてない!!」

 

まほ「よく似合ってるぞ、エリカ」

 

エリカ「た、隊長ぉ」

 

 

 

チョウ「百合の波動を感ジル」

 

クロウ「顔赤らめてやがるぜ」

 

俺「写真撮って学園艦で売ろうぜ」

 

エリカ「やめなさい!!」

 

 

この日は御舞等のせいでロクに練習出来なかったそうな

 

 

 

 

色々あってエリカ帰宅後

 

 

 

エリカ「あー散々な目にあった…一日中あのバカに付き纏われた……ただいまー」

 

一人暮らしでも律儀にただいまの挨拶をするエリカかわいい

 

俺「悪いねー、あっお邪魔しまーす」

 

エリカ「悪いと思ってるならやめなさいよ…」

 

俺「パンツァージャケット掛けとくよ」

 

エリカ「悪いわね、じゃあよろしく」

 

ドサッと勢い良くソファに座るエリカ

 

俺「はいはい…今日はご飯どうするの?」

 

エリカ「あー、今から作るの面倒くさいわね…」

 

俺「そんなことだろうと思って材料買ってきました、俺が作るから休んでなさい」

 

エリカ「えぇ?アンタ料理出来んの?」

 

俺「馬鹿にするんじゃないよ?御舞等女子力四天王の一角だかんな?」

 

エリカ「うわー、四天王の中でも最弱臭い」

 

俺「ひっでぇ」トントントン

 

軽口叩きつつ手際よく調理を進める

 

エリカ「へー手際いいねー」

 

俺「おうよ、貧乏学生は自炊が基本だからな」ペシペシペシジュー

 

 

 

 

数十分後

 

 

 

俺「はいよーデミグラスソースハンバーグ」

 

エリカ「へぇ〜中々美味しそうじゃない」

 

俺「だから言ったろ!女子力四天王の一角だと、ほら野菜も一緒に食べなさい」

 

エリカ「そこはミックスベジタブルじゃないの?」

 

俺「新鮮な野菜の方がいいでしょ、ほらほら」

 

エリカ「はーい…」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

エリカ「なんでアンタがウチに上がり込んでるのッッッ!!!!!!!!?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

俺「気づくの遅えよッ!!!」

 

エリカ「え、えええええええ!!?!?!?!?」

 

俺「いやボケのつもりでお邪魔したら自然と入れちゃって驚いたわ!若干ドギマギしたわッ!!!!なんかボケ続けたらハンバーグまで作っちゃったわ!!」

 

エリカ「途中でやめなさいよ!!ってか何で都合よくハンバーグの材料買ってるのよ!!」

 

俺「今日の夕飯の材料黒森峰で買ったからだよ!」

 

エリカ「何という偶然!」

 

俺「落ち着こう…一旦落ち着こう、ハンバーグが冷める……」ゼェゼェ…

 

エリカ「そうね…ハンバーグに罪は無いわね…いただきます」ゼェゼェ

 

俺「いただきます…」

 

エリカ「普通に美味しいのがムカつくわね」モグモグ

 

俺「褒め言葉として受け取るよ」モグモグ

 

エリカ「もしかしてなんかファミレスかなんかでバイトでもしてた?」

 

俺「いや?………まあメイドはしてたけど」

 

エリカ「はぁ?」

 

俺「文字通り、メイド。聖グロで」

 

エリカ「趣味悪…」

 

俺「失礼な。島田流のところでもやってるぞ、メイド。割りと好評」

 

エリカ「………女装流行ってるの?」

 

俺「知らん」

 

エリカ「…………」モグモグモグモグ

 

俺「…………」モグモグモグモグ

 

エリカ「…ごちそうさまでした」

 

俺「…お粗末さまでした」

 

エリカ「……」

 

俺「……今片付けますね」

 

エリカ「…」

 

俺「…後でジャケット、アイロンかけとくね」

 

エリカ「………アンタは私の妻か!!!」

 

俺「いやなんかもう妻キャラで通そうかな、と」

 

エリカ「…アンタのような欲望に忠実な男が妻でたまるか!」

 

俺「そもそも俺が妻であることに対するツッコミをくれ!」  

 

エリカ「そのツッコミをしながら綺麗に皿洗いしてるところとか主婦か!!」

 

俺「何を隠そう将来の夢は主夫だからな!」

 

エリカ「養ってくれる人が現れるといいわね」

 

俺「養って下さい」

 

エリカ「いやどす」

 

俺「祇園言葉になるほど嫌なんスカ!?」

 

 

 

 

 

エリカ「ねぇ」

 

俺「え、どうした?」

 

エリカ「いつ帰るの?そろそろお風呂入って寝たいんだけど」

 

俺「そうか、じゃあ一緒に入ろうか」

 

エリカ「ええそうね……って流石にならないから」

 

俺「ええー…」

 

エリカ「ええーじゃない!」

 

俺「…じゃあ帰るかな………」 

 

エリカ「はいはい」

 

俺「ちゃんとお野菜食べるのよ」

 

エリカ「アンタはお母さんか」

 

俺「はいはい、また今度な」

 

ガチャ

 

エリカ「はいはい、じゃあね」

 

ガチャン

 

エリカ「…はぁ…やっと帰ったか」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ガチャ!

 

俺「すまん連絡船もう御舞等に帰っちゃったわ今夜停めて」

 

エリカ「嫌ぁ!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

その日、俺は野宿でした




エリカのディアンドル姿及び黒森峰がこのディアンドル使ってやったイベントはコミックフラッパーより『リボンの武者』に掲載!お近くの書店でお求め下さい!ツッコミさせても違和感の無いエリカ有能

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