奇策とパンツは少女を嵌める   作:すとらっぷ

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ついに決着!


決着!チヘVSティーガーⅠ!!

俺「とにかく逃げろ!スピードはこっちのほうが上!」

 

ネクラ「ただ逃げるだけか?」

 

俺「そんな馬鹿な!路地回り込んで隙を突く!」

 

そのとき

 

俺「ッ!!」ゾクッ!!

 

俺「停車ッ!!」

 

 

 

ズガァァァン!!

 

 

 

目の前に瓦礫が流れる!

 

 

 

まほ「次発装填…」

 

俺「家屋抜き……かよ…」

 

ティーガーは建物を貫いて攻撃してきた!

 

俺「次来るぞ!全速後退ッ!」

 

チヘが急速に後退し…

 

俺「左回避ッ!」

 

まほ「撃て」

 

ドォン!

 

俺「あっぶねぇ!!」

 

紙一重で回避!

 

俺「逃げるぞ!」

 

まほ「逃がすな、追うぞ」

 

俺「マサイ!秘密道具類は何が残ってる!?」

 

マサイ「ダクトテープとワイヤーはさっきのローション撒き散らしたときに全部使いました!アルミデコイはこの状況じゃ簡単に見破られます!むしろ敷設するときを狙われてお陀仏!」

 

俺「火炎瓶は!?」

 

マサイ「ガソリンと液体火薬はさっきの企画モノ作戦で使いました!煙幕ならありますがこのスピードで撃っても役にはたたないかと!」

 

俺「なんか使える道具……さっきエロタワーで調達したパンツと電マしかねぇ!」

 

キモオタ「何を調達してきてるんですかぁ!!」

 

ネクラ「…ふざけてる場合かぁ!!」

 

ティーガーの攻撃!

 

俺「回避ぃ!!」

 

ギャリリ!!

 

俺「ぎゃぁぁ!!あっぶねぇ!!」

 

ネクラ「…どうする?このままじゃ近づけないぞ」

 

俺「中央通りに戻るぞ!さっきティーガーⅡ倒したあたり!」

 

ネクラ「了解…」

 

 

 

 

 

 

まほ「流石…と言ったところか…我々の砲撃を全て避けるとは」

 

俺「まあな…そのくらいの技術がなきゃチヘでお前らとやりあうなんて不可能だ……うん…ホントに…」

 

 

 

先程撃破したティーガーⅡを遮蔽物として使い、それを挟んで二輌が睨み合う

 

 

 

 

俺「撃てッ!!」

 

ドォン!!

 

 

 

まほ「無駄だ…57㎜じゃティーガーの正面は抜けない」

 

 

キモオタ「狙いは…こっちですぞ!」

 

チヘから発射された榴弾は最後に残っていた大看板の骨組みに炸裂、落下する!

 

俺「最大威力の大看板だ!」

 

まほ「ほう…あの看板を落として我々を動けなくするつもりか……」

 

 

 

 

まほ「だが…外れだ…」

 

ガシャァァン!!

 

看板はティーガーⅠから外れ、障害物となっていたティーガーⅡに立てかかる

 

 

 

 

 

まほ「砲撃用意…」

 

無慈悲な8.8cm砲がチヘを狙う!

 

 

 

 

 

俺「行くぞ!エンジン全開!」

 

まほ「…!?」

 

俺「チヘの砲じゃティーガーの正面装甲は抜けない…かと言って安々と背面見せてくれるほど黒森峰は甘くない……なら!」

 

 

チヘはティーガーⅡに向けて突進!

 

 

 

俺「直上を狙う!!」

 

 

 

活路を見出したのは先程のバレンタイン

 

ティーガーⅡと先程落として持たれかけた看板をジャンプ台にする!!

 

 

俺「ネクラぁ!!」

 

ネクラ「任せろ……!!」

 

ジャンプ台に乗りかかる―――

 

 

 

まほ「させるな!撃て…!」

 

阻止しようと照準を合わせ直すも

 

 

 

 

 

マサイ「おおおおおおお!余所見厳禁…です!」

 

ザリザリザリザリザリ!

 

チヘから転げ降りたマサイが発煙筒を投げる!

 

マサイ「いけぇ!!」

 

ボブっ!!

 

一気に煙を撒き散らす!!

 

 

マサイ「命中率低下!後は頼みます!」

 

 

ネクラ「飛ぶぞ!狙え!」

 

 

 

 

 

 

 

 

チヘが飛んだ――――――

 

 

 

 

 

 

 

 

キモオタ「全て尽くした…後は当てるだけです……………」

 

 

 

 

カチッ

 

 

引き金が鳴る

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ドォン!!!

 

 

放たれた弾は寸分狂いなく突き進み……

 

 

俺「…」

 

 

 

 

まほ「……」

 

 

 

ドゴォン!!!

 

 

直上よりも更に装甲が薄いハッチに炸裂!!

 

 

 

………の瞬間

 

 

グシャ!

 

 

俺「ブベッ!」

 

キモオタ「ウッ!」

 

ネクラ「……おごぉ!」

 

 

………チヘ落下

 

 

 

 

シュパッ!!

 

 

 

 

 

黒森峰女学院ティーガーⅠ走行不能!

 

 

 

 

勝者、御舞等高校!

 

 

 

 

 

 

 

俺「……勝ったな……遂に」

 

キモオタ「勝ちましたな……」

 

ネクラ「……ああ」

 

ガチャン!

 

ティーガーⅠからまほが現れる

 

 

まほ「……」

 

俺「……ありがとうございました!」

 

まほ「みほに負けて…君に負けて…本当に自信が無くなるよ」

 

俺「…それ今俺に言います?」

 

まほ「このくらいの文句は許せ。敗者は愚痴をいう権利があるんだろう?」

 

俺「なるほど…確かに前の試合でそう言ったな…じゃあ俺は仲間の前では言えないような下ネタをここで言……嘘ですやめてください誠に申し訳ありません」

 

まほ「…」ジトー

 

思いっきり振りかぶった拳を引っ込めるまほ

 

俺「それで、楽しめたか?戦車道」

 

まほ「ああ、楽しかった。試合をしているメンバーも、それを見ている観客も…そして私も…笑っていたな」

 

俺「そりゃよかった……妹さんには感謝しないとな」

 

まほ「私が今、自由に戦えたのは…戦車道の常識を壊してくれたみほと…君のお陰かもしれないな」

 

俺「…お礼とか言うなよ……悔しいからリベンジしたかっただけだからな」

 

まほ「なるほど、これが俗に言う『ツンデレ』というヤツか」

 

俺「違う!」

 

まほ「冗談だ…言う言葉はお礼じゃないな…」

 

 

 

 

まほ「おめでとう」

 

俺「……どうも」ニヤリ

 

 

 

 

 

 

 

俺「さぁてと!!試合も終わったし、祭りといこうか!!」

 

 

 

『いええええええええええええええいい!!!』

 

まほ「な!?」

 

俺「サプラーイズ打ち上げだぁ!!!」

 

まほ「打ち上げか、それはいいな」

 

俺「双方の作戦の見直しとかは祭りが終わってからな!取りあえず今は参加者関係者観客全員で騒ぐぞ!秋葉原勢準備いいかぁ!!?」

 

『屋台準備完了だぁ!』

 

組合長からのドデカイ返事!

 

俺「御舞等高校商業科!手筈は整ってるな!!?」

 

『おうよ!もちろんだ!』

 

俺「アンツィオ勢!稼ぎ時だぞ!この場を用意した俺を敬え!」

 

アンチョビ『おう!!感謝の印としてあとでよくわからない遺跡の柱を送ってやる!!』

 

俺「いらねぇ!!!」

 

 

 

 

 

選手専用特設パーティー会場テント

 

もはやコスプレパーティーと化して、大騒ぎとなっている

 

チビ『さて御舞等高校隊長者のスポンサーモーゼスさんのケバブ屋さんは〜』

 

チョウ「チビさん宣伝いいからゴハンゴハン!」

 

チビ『食べてもらったほうがはやいですね!ちゃんと特設屋台を用意して貰ってますよ!!』

 

Ⅲ号車長「あっ!さっきのM3の車長!」

 

チョウ「うへっ!Ⅲ号車長サン!?なんかやな予感が…逃げヨ!」

 

赤星「乾杯!!」

 

クロウ「プロストォ!!!」

 

阿部「やらないか?」

 

黒森峰教員「ウホッ」

 

 

 

 

 

俺「おっ!騒いでる騒いでるぅ!!」

 

まほ「ああ、みんな浮かれてるな」

 

俺「俺も混ぜろー!」

 

 

 

まほ「……フッ…こういうのも、悪くないな」

 

エリカ「ふぁいふぉー!」

 

まほ「食べ終わってからでいいぞ、エリカ」

 

エリカ「モグモグ…」

 

まほ「どれ、ここにはノンアルコールビールはあるのか?」

 

 

 

俺「ボエ〜〜〜♪」

 

オネェ「アハハ!隊長歌下手!」

 

航海「やらないかは普通に歌えるのにッ…ハハハ!ボエ〜ってッ…ハハハハハハ!」

 

不良「ジャイアンっすね隊長!」

 

俺「うるせー!笑うな!じゃあ黒森峰ぇ!お前ら歌ってみろよ!」

 

『ええー!』

 

俺「代表して西住まほ!歌え!」

 

まほ「わ、私か!?」  

 

エリカ「ちょっと!だったらせめて隊長の代わりに私が!」

 

まほ「いいな、悪くない。エリカ、一緒に歌うか?」

 

マウス車長「あの…クリスマスパーティーで黒森峰女学院校歌しか歌わなかった隊長が…!」

 

パンター車長「歌う…ですって!?」

 

 

 

まほ「〜〜〜♪」

 

俺「おお!意外と上手い!けどドイツ語だから全然わからん!」

 

エリカ「隊長!合わせられません!」

 

俺「ノリでいけノリで!」

 

 

 

やんややんやと騒ぎに騒いで祭りは更に盛り上がっていく!

 

 

 

同時刻、UDXモニター前

 

河嶋「…ハァハァ…会長…やっと見つけました!」

 

人混みを掻き分けて大洗の河嶋が現れる

 

桃「会長!どこに行ってたんですか!」

 

 

 

杏「かーしま、試合の準備」

 

桃「会長!?」

 

杏「大学選抜のときも思ったけど…中々面白そうじゃん」モグモグ

 

 

 

 

杏「…」ニヤリ

 

 

 

 




秋葉原市街戦編終了!さてここからどうしようかなという話でございます

取りあえず今後の方針としては一旦このまま最終話に向かって進んでいって完結を目指します。しかし最終章やらまだネタにしてないスピンオフやらも書きたい。なので完結後にもしかしたら追加エピソードをダラダラ不定期に書くかも(書くとは言っていない)。そんな感じで物語は彼女達との戦いに進んでいきます

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