奇策とパンツは少女を嵌める   作:すとらっぷ

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大会一回戦!無線傍受をどう切り抜けるか!


VSサンダース!無線傍受と骨董戦車

試合当日! 

 

俺「全員準備いいか!」  

 

チビ「オッケーです!」 

 

チョウ「是!」 

 

阿部「いつでもイケるぜ…」  

 

クロウ「…愚問」 

 

俺「それじゃ各車待機!」 

 

 

 

チビ「さて、〆切が近いからここでも描かなきゃ…」 

 

クロウ「貴様、よくこんなところでその絵を描けるな…」 

 

阿部「やらないか」 

 

810「ンアアアア!!」 

 

チョウ「…!?俺サン!サンダースの人が2人、コッチに!」 

 

俺「お、お客様か?」 

 

 

俺「どーも、先日はお世話になりました」 

 

アリサ「お世話って…」 

 

ナオミ「勝手に来ただけでしょう?」 

 

俺「そうともいう。で?何の用?」 

 

ナオミ「前回いらしたときはゆっくり出来なかったようなので、交流も兼ねて食事でもどうですか?」 

 

俺「お、デートのお誘いかな?」 

 

ナオミ「違います」キッパリ 

 

俺「ちょっとくらいノってくれてもいいのに…」 

 

 

俺「…すげぇ」 

 

キモオタ「屋台どころが散髪車にシャワー車までありますね…」 

 

俺「この経済力があればうちももっと戦車買えるんだけどなぁ…」 

 

ケイ「Hey隊長さん!」 

 

俺「おー、ケイ隊長!お招きどーも!」 

 

ケイ「この前はご馳走出来なかったからね、何でも好きなもの食べていって!」 

 

俺「じゃ、お言葉に甘えて…って言う前にあいつら食べてるんだよねぇ…」 

 

キモオタ「モグモグモグモグ」 

 

ネクラ「モグモグモグモグ」 

 

阿部「モグモグモグモグ」 

 

810「イグイグイグイグ!」 

 

チビ「モグモグモグモグ」 

 

ケイ「oh…見事な食べっぷりね…」 

 

俺「お前ら食い過ぎると試合中吐くぞ!?」

 

 

審判「これより、サンダース大学付属高校と御舞等高校の試合を開始します!」 

 

ケイ「よろしくね!」 

 

俺「よろしく!」 

 

 

 

審判「試合開始!」 

 

 

 

ケイ「前進前進!ガンガンいくよ!」 

 

 

 

 

 

俺「我々の戦車は相手に対して火力も走行も数も劣る。今回はフラッグ戦だからなんとかフラッグ車をSU-85の前に引きずりだして叩くぞ」 

 

チビ『つまり今回も軽戦車が囮ですか?』 

 

俺「ま、そうなるな。うちのフラッグはM3だから護衛に二両つける。まずはチヘとSU-85が護衛でルノー乙とⅡ号が偵察。」 

 

チビ『SU-85の方が強いんですが…フラッグ車はM3で良かったんですか?』 

 

俺「SU-85は自由に動かしたいからな…チヘがフラッグ車をやるってのも考えたけど…やっぱり俺が一番無茶するべきだからさ」 

 

チョウ『ナルホド…』 

 

俺「お前は責任重大だぞ?」 

 

チョウ『了解です!』 

 

俺「さて、そんじゃ動きますか!ナイトは東、触手は西に偵察!くそみそとニーソはヤムチャと共に待機!」 

 

 

 

 

 

森の中にて 

 

 

クロウ「今回は真っ先にやられはしないぞ!」 

 

厨二モブ「ふっ…私の魔眼があれば敵など一瞬で」 

 

クロウ「敵車両発見!シャーマン三両!」 

 

厨二モブ「」 

 

クロウ「よーし!一端てった」 

 

ドーン! 

 

クロウ「!?」 

 

厨二モブ「後方からも敵が!…こっちも三両!?」 

 

クロウ「隊長ぅ!助けてぇぇ!」 

 

俺『んな!六両に囲まれた!?ナイト!全力で西に撤退!援軍としてウチとくそみそを送る!』 

 

阿部「了解!」 

 

 

 

クロウ「ククク…のこのこと誘き出されて…」 

 

厨二モブ「気を確かに!絶体絶命なのは我々だ!」 

 

クロウ「やめろ!俺は現実が嫌いだ!」 

 

俺『大変だ!この森にあと三両発見!このまま進むと九両に囲まれるぞ!!』 

 

クロウ「…我が生涯に…一片の悔い無し!」 

 

俺『ここであきらめるなよ!西に方向を転換!そこから700m先で合流できる!』 

 

クロウ「承知!」 

 

 

 

アリサ「…ふーん…西に700m…ね…隊長、西に二両回して下さい。そっちに逃げます」 

 

ケイ「了解!」

 

 

 

 

 

俺「よし、落ち合えたなナイトチーム!無事か?」 

 

クロウ『なんとか無事だ!』 

 

俺「よし!逃げるぞ!」 

 

ドォン! 

 

俺「んなっ!?敵車両二両!?」 

 

クロウ『馬鹿な!ドンピシャで待ち伏せだと!?』 

 

阿部『どうする?』 

 

俺「うーん…まだ使いたくなかったんだけどな…煙幕弾用意!」 

 

がちゃこん! 

 

マサイ「オーケーです!」 

 

俺「うてぇ!」 

 

ぼかん! 

 

敵シャーマンの目の前で煙幕が炸裂!

 

俺「突っ切れ!」 

 

クロウ『進め!!』 

 

ぶぅぅぅぅぅん!! 

 

 

見事切り抜ける!

 

俺「セーフ!」 

 

クロウ『当然だ…』 

 

阿部『危うくイッちまうところだったぜ…』 

 

俺「…何がだよ」 

 

 

 

 

 

アリサ「チッ!」 

 

ケイ「ドンマイ、アリサ。深追いNGよ!」 

 

 

 

 

 

俺「それにしても敵の読みはすげぇな…完全に読まれてた」 

 

キモオタ「まるで我々の通信を聞いていたみたいですね!」 

 

俺「そうだな…」 

 

ネクラ「…本当に聞いてるかも知れない」 

 

俺「どういうことだ?」 

 

ネクラ「さっき森を出たときに、そらにちらっと見えたものがある。」 

 

俺「なんだ?」 

 

かぱっ! 

 

ハッチを開け、空を見上げる 

 

俺「……ありゃなんだ…アドバルーン…?」 

 

キモオタ「…まさかあのバルーンに通信傍受機を仕掛けているのでは!?」 

 

俺「…ずるい!」 

 

ネクラ「お前が言うな、外道策士」

 

キモオタ「それでどうするんですか?このままでは通信は使えませんよ?」 

 

俺「とりあえずあれを壊そうか……ん?」 

 

ネクラ「どうした?」 

 

俺「……いいこと思いついた」ニコォ 

 

 

 

 

 

アリサ「…もう一度…敵の通信を…」 

 

ジジジ…ジジ… 

 

俺『さぁて今回も始まりました!セクハラジオの時間でぇす!』 

 

クロウ『いえええい!!』 

 

アリサ「!?」 

 

 

 

チョウ『…いきなりなんデスカ?』 

 

俺『この放送はサンダース大学付属高校のアリサたんの提供でお送りしておりまーす』 

 

アリサ「な、通信傍受がバレた!?」 

 

俺『さて、それではこのセクハラジオの人気コーナーに行きましょう!』 

 

クロウ『題して、アリサたんに○○したい!のコーナーだ!』 

 

俺『このコーナーはサンダース大学付属高校のアリサたんにしたいこと、させたいことをバンバン出していくコーナーです!』 

 

クロウ『流石は血気盛んなヤリたい盛りの男子高校生!本人が聞いたら発狂物の際どいネタがバンバン出てくるでしょう!』 

 

俺『とても楽しみです!はてさてトップバッターは誰かな!』 

 

チビ『はいはーい!同人誌作家のボクの出番ですね!』 

 

俺『おおっと!これは楽しみだ!』 

 

チビ『まずは腕をくさ』 

 

ブチッ!! 

 

アリサ「嫌ぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」 

 

サンダースモブ「どうしたんですか!!?」 

 

 

 

 

 

俺「っと…そろそろいいかな?」 

 

チビ『でその瞬間にXXXをXXXしてXXXXXすることで…』 

 

俺「もういいぞ。作戦は終了した」 

 

チビ『え、これただのエロ話じゃ無かったんですか?』 

 

俺「ああ。通信傍受されてたから傍受出来ない状況を作った。事前に偵察で誰の車輌が盗聴してるか調べられたのがよかった。チョウ、お手柄だぞ」

 

チョウ「あの変な機械が無線傍受機だったんデスネ…分かってヨカッタ」

 

チビ『通信傍受なんてされてたんですか!?』 

 

チョウ『ハイ、確かにあんな通信を傍受出来ませんヨネ…』 

 

俺「それじゃあ次の作戦にいくぞ!この作戦は触手チームが要だ!」 

 

チビ『り、了解です!!』

 

 

ケイ「…うまく逃げられたわね…」 

 

地図を広げながらサンダースの生徒が言う 

 

サンダース「隊長、恐らく敵は一度集合すると思います。そして集合するとしたらこの地点が最良と考えます」 

 

ケイ「オウ、ナイスな推理ね!」 

 

サンダース「我々はここに二両囮を出し、左右から挟み撃ちにする、というのはどうでしょうか?」 

 

ケイ「なるほど…じゃあそれで行きましょうか!」 

 

 

 

 

チビ『九両が別れました。二両がニーソチームとくそみそがいるジャンクションに向かってます。残りは4、3に別れて挟み撃ちをする模様』 

 

俺「了解!」 

 

 

 

サンダース「もうすぐジャンクションよ!気をつけて!」 

 

サンダース2「了解!」 

 

 

 

チビ『射程内に入ります。3、2……』 

 

 

俺「撃てぇ!!」 

 

阿部『アッーーー♂』 

 

ドォン!ドォン!! 

 

チヘとSU-85の砲撃がシャーマンの横っ腹に炸裂!!

 

 

サンダース「は?」 

 

サンダース2「ジーザス!」 

 

ズドンズドン!……パシュ!パシュ! 

 

俺「よし!二両撃破!本隊が来る前に逃げるぞ!」 

 

阿部『了解』 

 

 

ケイ「Why!?二両撃破!?どういうこと!?」 

 

ナオミ「隊長、一度集合した方がよさそうです」 

 

ケイ「そうね…全車一度集合!」

 

 

チビ『敵全車が隊長車に集まってる…ナイトチーム、隠れて下さい。そっちに三両行きます。』 

 

クロウ「了解!!」 

 

チビ『無理はしないで下さいよ。三両相手はキツいと思います。』 

 

クロウ「了解だ!」 

 

クロウ「名誉挽回だ!行くぞ!」 

 

厨二モブ『おぉ!!』 

 

チビ『話聴いてました!?』

 

 

少し話は外れるが、御舞等高校の生徒達の練度は現状では大して高い物ではない。もちろん全員初心者としてはありえないほど強いのだが、聖グロや今回のサンダースと渡り合えているのは作戦と実行力、そして適応性の力だけだと言える。

 

それに加えて御舞等は戦車の質もお世辞にも恵まれているとは言えない。特にルノー乙型は第一次世界大戦の骨董品である。わかりやすく言えば本編大洗のアヒルさんチーム八九式中戦車より古くて性能が悪い

 

ルノー乙型は37mm砲という貧弱な砲、装甲は最高で20mm、最低では8mm。 

 

今相手しているM4中戦車とは比べ物にならないほど弱いのである

 

 

しかし、ルノー乙型に乗っている男はもはや桁が違うほど天才であった。

 

 

サンダース4「急げ!集合だ!」 

 

サンダース5「周辺の警戒の手を抜くなよ!」 

 

サンダース6「了か」 

 

ドォン!

 

ルノー乙型の一撃でシャーマンの転輪が外れる!

 

本来ルノー乙型の主砲では転輪を壊すことは出来ないが、転輪と車体の接続部へ的確に弾を送り込むことによって擱座させることに成功したのだ

 

サンダース4「な、やられた! ルノーだ!ルノーがいるぞ!」 

 

サンダース5「何ぃ!?」 

 

 

 

クロウ「一つ喰った!」 

 

 

サンダース4「なめるな!」ドォン! 

 

 

 

クロウ「発進!」ヒュン! 

 

紙一重で回避する! 

 

クロウ「そのままくっつけ!」 

 

ガツン! 

 

敵のシャーマンにくっつく!

 

サンダース5「ちょこまかと!」 

 

サンダース4「やめなさい!不用意に撃ったら…」 

 

ドォン!…パシュ! 

 

サンダース5「あ…」 

 

サンダース4「あ…」 

 

サンダースの五番車が四番車を撃ち抜いた! 

 

クロウ「計画通り!」

 

厨二モブ「ぴったりくっついていれば片方だけ撃つのは簡単ではない!ルノー乙型ちっちゃいからな!」 

 

サンダース5「すいません!ごめんなさい!」 

 

サンダース4「馬鹿っ!謝ってる暇があるなら応戦しなさ」 

 

ドォン!

 

サンダース5「あ…」 

 

 

 

御舞等高校対サンダース大学付属高校 

 

現在5対7。内2輌、走行不能




主人公より天才扱いされる中二病野郎

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