奇策とパンツは少女を嵌める   作:すとらっぷ

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アニメ本編とかスピンオフとかかき集めて西住殿の戦術とか戦い方を徹底研究した結果!なんと!バカだからよくわかりませんでした!!そもそも戦術よくわからないから奇策で誤魔化してるのに西住殿の正確な描写なんか出来るかー!………すんません…少しでも軍神みぽりん近づけるように頑張ります


開幕

みほ「相手のの出方がわかりません。レオポン、カモさん、カメさんの一班とカバさん、アリクイさん、そして私達あんこうの二班に分かれて行動します。アヒルさんとウサギさんは偵察をお願いしますがあまり深入りはしないで下さい」

 

全車『了解!』

 

みほ「それと、相手のⅠ号戦車には注意してください。彼らの偵察力は並大抵の物ではありません」

 

 

 

みほ「ホイホイ作戦、開始です!」

 

 

 

俺「偵察は後悔チームに任せる。大洗は相手と互角の戦力の場合二手に別れる傾向にある。こちらも二手に別れて向かい撃つ。が、一班に戦力を集中させる。SMK、SU-100、バレンタイン、M5が一班に、二班は俺とルノー、Ⅱ号だ」

 

 

 

俺「Ⅰ号は三分後に隠し機能発動」

 

 

 

航海『了解!』

 

 

 

現在、戦車道公式ルールには大量のエンジンに対する規定がある。 お陰でエンジンを改造するときはギリギリを攻めねばならなかったりするが、そこにはモーターに対する記述が一切ないのだ

 

大洗の自動車部はそこに目をつけ、ポルシェティーガーの一時的な加速にモーターを利用したが御舞等高校は別の部分に目をつけた

 

 

 

 

航海「カモネット装備完了、エンジンカット………」

 

 

 

航海「無音走行開始」

 

 

 

 

 

戦車道において偵察の重要性は語る必要もないが、これほどまでに偵察に特化した戦車も少ないだろう

 

 

御舞等高校のⅠ号戦車C型は弾薬を通常の四分の一しか載せておらず、そのスペースをカモネットや迷彩シートを載せている。

 

さらにエンジンを切って追加で取り付けた追加モーターだけで走行することで走行音を極限まで減らすことに成功した

 

無論移動するだけでも音は生まれるが相手のエンジン音で掻き消える程度の音である。

 

 

 

そして…

 

 

航海「敵車両1100m先にポルシェティーガー発見。ルノーシャール、ヘッツァーも発見」

 

航海は航海科の中でも選りすぐりの視力と注意力を持つ、見張り員であった。

 

 

 

俺「よし!第一班はP虎隊を攻撃!Ⅰ号は一班が到着するまで捕捉し続けて。出来れば周りに他の戦車が隠れてないかも確認」

 

航海『了解』

 

俺「攻撃仕掛ける前にⅣ号捕捉しときたいな……クロウ、チビ、動くぞ」

 

クロウ『はいよ、気張っていきますか!』

 

 

 

阿部『あと2分で射程に入るぞ』

 

航海「まずい…動き始めた…囮としてこの場に縫い止める。下手に戦いにくいところに動かれたくない」

 

阿部『わかった、索敵中に敵を発見したけど勢い余って見つかった、みたいな感じに走ってくれ』

 

航海「了解、まあやってみる」

 

 

 

ガサッ!!

 

草陰から飛び出すⅠ号!

 

 

 

人はどんなに訓練されていても予想外の事態が起これば一瞬の硬直が生まれる。

 

 

P虎「」

 

Ⅰ号「」

 

僅か0.5秒にも充たない沈黙

 

 

ナカジマ『Ⅰ号発見!』

 

そど子『仕留めなさい!』

 

 

 

航海「逃げるぞ!ついてきやがれ大洗!」

 

 

 

 

 

杏「何か引っかかるなぁ……あの索敵第一なⅠ号が早々に発見出来るなんて」

 

柚子「会長?」

 

杏「そうか、わかったぞ!かーしま席変われ!」

 

桃「え…もうですか?」

 

杏「レオポンはⅠ号を狙うフリして周囲の警戒を怠らないで。カモさんはレオポンの後方を守ってあげて。相手の武装は機銃だけだから真面目に交戦しなくていいけど履帯への攻撃だけは気をつけてね。それじゃいっちょよろしくー」

 

ナカジマ『こちらレオポン、カメさんはどうするの?』

 

杏「恐らくⅠ号は囮。ミスが不自然過ぎた。囮なら御舞等本隊が攻撃しに来るはず…なら今のうちに本隊先頭の履帯を狙撃すれば動きは止められるしこの作戦にも有利だよ」

 

ナカジマ「なるほど、まあ向かい撃つ準備はしとくよ」

 

杏「西住ちゃーん、Ⅰ号戦車捕捉、ここで耐えるよ」

 

みほ「了解です。こっちも移動を開始します。ウサギさんも我々に合流してください」

 

梓『了解です!』

 

 

 

大洗の作戦は二班に分かれて敵の様子を見て、どちらかに敵が食いついたところをもう一つの班が挟み撃ちにする手堅い作戦である。

 

 

 

 

 

航海「ひぃ!怖い怖い!阿部会長!そろそろ逃げていいか!?」

 

阿部『了解した、まだ所在が分かってない戦車の捜索にあたってくれ』

 

航海「了か……」

 

 

おかしい…何かがおかしい…

 

 

航海「ヘッツァーが消えた……」

 

 

 

Ⅰ号が二輌の砲撃に怯えている間に、ヘッツァーは重戦車二輌の陰に隠れ、この場から消えていた

 

 

航海「まずい!阿部会長気をつけろ!!」

 

 

 

 

 

 

杏「ドンピシャ」

 

 

 

 

 

 

ドォン!!

 

ギャリンッ!!

 

 

茂みからヘッツァーがSU-100の履帯を破壊する!

 

 

不良『待ち伏せか!』

 

阿部『こちらくそみそ!履帯が外れた!どうすればいい!?』

 

俺『即座に修理を開始!チョウはヘッツァーを追撃!近づけさせるな!バレンタインとSMKは修理完了までP虎達を食い止めろ!今SUを失うわけにはいかない!』

 

チョウ『了解!』

 

俺「くっそー!やられた!」 

 

 

 

 

俺「Ⅰ号!全力で残りの車両探せ!恐らく奴らここで戦力集めてSUとSMK潰すつもりだ!」

 

航海『了解!すまない阿部会長、俺が気づいてれば…』

 

阿部『気にするな、後で身体で払ってくれればそれでいい』

 

航海『俺隊長ぉぉ!もうこのまま逃げていいか!?』

 

俺「敵前逃亡は死罪、今から活躍したら処遇は考えておいてやる」

 

航海『俺知ってる!考えておいてやる(許すとは言ってない)ってことだろ!』

 

俺「無駄口叩く暇があるなら探せ!」

 

航海『了解だよぉ!!』

 

 

 

俺「…ッ!」

 

俺が何かに気づく

 

俺「ラッキーかアンラッキーかわからないけどⅣ号発見!三突とチヌも一緒にいる!」

 

クロウ『なるほど、つまりどの戦車から一発貰っても一撃で終わるな!』

 

チビ『特にⅣ号…あのⅣ号がこの距離で外す姿が思い浮かばない…』

 

俺「だから撃たせない!煙幕弾用意!」

 

 

 

俺「湯けむり作戦開始!!」

 

 

 

俺「着弾点はⅣ号正面。初手で目を奪わないとやられる」

 

キモオタ「おまかせあれ」

 

 

ドォン!!

 

 

バシュウッ!!

 

 

キモオタ「完璧!」

 

俺「マサイ次弾装填!」

 

 

 

 

クロウ『久々にいくぞ超連射オラオラ装填!』

 

ドォンドォンドォンドォン!

 

バシュウ!バシュウ!バシュウ!バシュウ!

 

 

 

通常の煙幕とは違い御舞等の煙幕弾には敵の位置に煙幕を発生させることが出来るという利点がある

 

十分な火力があるチームには狙える位置にいるなら通常の徹甲弾を撃ったほうが効率的なので不要な代物であるが、御舞等のように火力不足だとどうしても接近する必要がある。接近にするために視界を奪えるこの弾は御舞等のためにあるようなものだろう

 

 

 

 

俺「煙幕を絶やすな!」

 

 

 

 

 

みほ「くっ!皆さん大丈夫ですか!?」

 

エルヴィン『ああ、だが何だこれは!奴らネーヴェルベルファーでも持ち出したのか!?』

 

カエサル『まるでマグネシアの戦いだ!』

 

左衛門佐『川中島の戦いか!いるはずのない上杉軍が来る!』

 

おりょう『宇都宮城の戦いぜよ!寺が燃えてる!』

 

三人『それだ!』

 

ねこにゃー『んにゃー!』

 

ももがー『驚きで猫化が進んでるナリ…』

 

 

 

みほ「落ち着いて下さい!進行方向は変えずにこのまま真っ直ぐ進んで下さい!」

 

 

 

俺「煙幕追加!」

 

Ⅱ号と一式が大洗がいるであろう場所に突撃する!その際車長二人は煙幕火炎瓶を投げ続ける!ちなみにドイツ軍も日本軍も火炎瓶使ってるからルール上は問題無し

 

 

俺「クロウは外から煙幕弾、チビは瓶で煙幕追加!俺は煙幕の中に突っ込んで撹乱する!」

 

 

 

俺「煙幕内じゃ味方同士の誤射が怖いが、こっちは一輌!誤射の心配は無い!」

 

 

 

チビ「発煙火炎瓶もう1個用意ー!」

 

チビが中から火炎瓶を取り出したそのとき……

 

 

 

ボフっ!

 

ねこにゃー「おぉー!外に出れた………」

 

チビ「………」

 

 

 

対面

 

チビ「…」

 

ねこにゃー「…」

 

 

ねこにゃー「ぴよたん殿!砲撃用意!!!」

 

チビ「遅い!食らえ火炎瓶!!」ビュ!

 

 

投げつけられた火炎瓶は回転しながらチヌに……

 

 

ねこにゃー「…」パシッ

 

ねこにゃーが片手で掴む

 

チビ「な…ナイスキャッチ?」

 

 

 

 

 

ねこにゃー「フンッ!」ビュオ!!

 

先程のチビの投擲とは比べ物にならない速さで投げられる火炎瓶

 

遠くに投げすぎてもはやどこにいったかもわからない

 

 

 

 

チビ「あ…ええと……」

 

チヌの砲、Ⅱ号をロックオン

 

チビ、手元に火炎瓶無し

 

 

 

ねこにゃー「ぴよたん殿!撃てぇ!!」

 

ぴよたん「がってん承知ぴよぉ!」

 

 

チビ「ぎゃぁぁぁ!!」

 

 

絶体絶命!

 

 

 

 

 

俺『どっせぇぇぇぇい!!』

 

どごぉ!!

 

 

ドォン!!

 

ももがー「おうふ!!」

 

 

 

俺『あぶねぇ!!』

 

 

チヌが砲撃する直前にチヘが体当たりし、照準をずらした!

 

俺『チビ!』

 

その一瞬の隙を突きⅡ号がチヌに密着する!

 

 

 

チビ「了解!必殺!“だいしゅきホールド”!!!」

 

 

 

ドンドンドンドン!シュパッ!

 

 

得意の密着射撃で車体と砲塔の間を撃ち抜く!

 

 

ねこにゃー「あぁ~…ボク達またⅡ号にやられてしまいました…」

 

ももがー「後は頼むナリー!」

 

 

 

 

チビ「まさか火炎瓶投げ返されるとは……恐ろしい筋肉……」

 

俺「言ってる場合が!チビ早く逃げろ!ヤバイぞ!」

 

チビ「ファッ!?」 

 

 

 

 

優花里「Ⅱ号戦車のエンジン音と砲声です」

 

みほ「場所はわかりました。華さん、2度修正…」

 

華「見る必要は無い…あるべき場所に撃つだけ……」

 

みほ「撃てっ!」

 

 

 

ドォン!!

 

 

 

ガキィン!!シュパッ!

 

チビ『ぎゃぁ!!』

 

 

 

チビ『む、無念!後はお願いします!』

 

 

俺「いわんこっちゃない!後は任せろ!」

 

 

 

俺「にしても砲声とエンジン音だけで当てて来やがる!化物かよ!」

 

キモオタ「正真正銘の化物でしょ!」

 

ネクラ「どうする?」

 

俺「泣き言言っててもしょうがない…阿部会長達が体制立て直すまでは退けない!」

 

クロウ『どうする!チビが消えたら煙幕が足りない!』

 

俺「しょうがない!かなりの距離を取って機動戦!弾は当たらなくても煙幕とか榴弾で妨害なら出来る!」

 

クロウ『了解!』

 

キモオタ「思ったより早く大将戦ですな」

 

ネクラ「今の気持ちは?」

 

俺「圧倒的恐怖!」

 

 




プロットだとⅠ号の演技に気づかなくてSUも無事なはずだったんだけど流石にあの会長が気づかない訳がないと思い直して書き直した結果全て書き直すハメになった。許せん

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