奇策とパンツは少女を嵌める   作:すとらっぷ

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決着!


VS Ⅳ号!大洗戦決着!

チヘが先行し、Ⅳ号が追う…

 

俺「ちゃんとついてきてるな…ネクラ、次のところ曲がって」

 

急に左折するチヘ、その角で

 

 

俺「『縁日作戦』!バルーンドッグ展開!」

 

バフッ!!

 

黒森峰戦、大学選抜戦、そして先程使った風船デコイをもう一つ展開する!

 

 

続いてⅣ号も左折!

 

みほはすぐにデコイを確認し

 

みほ「…無視して下さい」

 

そして見破られる!

 

俺「うーん…西住殿…常に戦車から顔出してるから下手に爆破すると危ないんだよな…作戦失敗!」

 

 

 

俺「次!『肛門爆裂作戦』!!」

 

 

 

 

 

 

みほ「……」

 

 

ドゴォォォォン!!!

 

突如校舎に榴弾が炸裂!!

 

 

 

 

俺「道をちょろっと増やしてやる!」

 

プラウダ戦の如く建物を壊して新たな道を作る!

 

 

壊して作った道を使ってⅣ号の側面側に躍り出る!

 

しかしみほはその動きを予測していた!

 

みほ「撃てっ!!」

 

俺「てぇ!!」

 

ガキィィィン!!

 

弾は交差した!Ⅳ号の右側面のシュルツェンを壊し、対してチヘの機銃を吹き飛ばす!

 

 

 

俺「仕切り直しか…逃げるぞ!」

 

みほ「追ってください!」

 

 

 

俺「同人誌作戦…及びマカロニ作戦は今は役立たないな…アイドル作戦も同様…かと言ってチビレーダーもセクハラジオも使い用ないしな…」

 

 

みほ「…惑わされないように注意しないと」

 

 

キモオタ「このままじゃ埒があきませんな」

 

ネクラ「…最後を締めくくる戦いならあの作戦だろう」

 

俺「ああ…そうだな…俺達の原点か……」

 

キモオタ「長いようで、短かったですなぁ」

 

ネクラ「ああ…懐かしく思える…」

 

俺「聖グロ戦……あの日まではただ戦車道の事を道具としか思ってなかったからな……俺は大学と女の子のためだった」

 

キモオタ「アイドルのおっかけのためでしたな」

 

ネクラ「…太もものため」

 

俺「結局彼女なんて出来なかったな…」

 

キモオタ「おっかけなんか殆どしませんでしたな…」

 

ネクラ「試合終わったら太もも覗いてたけどな」

 

 

 

俺「ああ……俺達、戦車道大好きなんだな」

 

キモオタ「男子戦車道に対する風向きは依然厳しいですが…」

 

ネクラ「…だからと言って…辞める気なんて更々ないだろ?」

 

俺「もちろん」

 

ネクラ「…御舞等流の合言葉でも確認しとくか?」

 

俺「そんなのあったっけ?…あ、撃てば必中?」

 

キモオタ「…当たれど抜けず?」

 

ネクラ「しかも心に乱れあり」

 

マサイ「でも、乱れるからこそ、そこに意外性が生まれる…ですよね?」

 

俺「ああ、その通り。乱れるから奇策が生まれる。ところでお前誰だっけ?」

 

マサイ「あなたのチームの装填手ッ!!!」

 

俺「ハハハ!分かってるっての。冗談だ冗談。さて、それじゃ始めようか。もはや作戦なんかじゃなくなった最終作戦!」

 

 

 

俺達は戦車道が大好きだ

 

性別なんて関係ない。大好きだから今までやってこれた

 

 

黒森峰、ボンプル、BC自由、大学選抜、知波単、マジノ、プラウダ、アンツィオ、サンダース、そして聖グロリアーナ。色んな学校と戦ってきた

 

そしてずっと、笑ってた

 

 

そして今……………

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

俺「『純白のおぱんつ作戦』、開始ッ!!!」

 

 

 

その号令と共に俺は、パンツを脱いだ

 

 

 

 

 

 

広場の中心、真ん中には遮蔽物となるオブジェ。その対角線上に二輌の戦車が現れる

 

 

 

みほ「……それは白旗ですか?」

 

俺「いや、俺のパンツだ」

 

みほ「……………」

 

俺「旗は旗でも…これは俺達の錦の御旗だ。ある意味では俺の分身だ」

 

 

 

 

みほ「えぇー………」

 

若干呆れ顔である

 

華「御舞等の隊長さん…凄く、いい笑顔です」

 

麻子「心底楽しんでるな…変態だが」

 

優花里「パンツァーに…パンツ……あ、すいません今の発言は無かったことに」

 

沙織「…ゆかりんもうアウト…それもう遅いよ」

 

 

俺「ふざけてるけど、でも大切なことなんだ」

 

みほ「どれをどう転べばそうなるかはわかりませんが…」

 

俺「さて、場も和んだところで、決戦といこうか西住みほさんよ」

 

みほ「…はい……そっちのペースに飲み込まれないうちに」

 

 

 

 

 

俺「マサイ…最後の一発だ…タ弾装填」

 

マサイ「残り一発、頼みます、キモオタさん」

 

タ弾とは、日本陸軍における対戦車用成形炸薬弾の秘匿名称である。構造は難しいが、前方にのみ爆発のエネルギーが伝わる、高い貫通力を持つ榴弾と考えればいい。

 

Ⅳ号に対して圧倒的に不利な弱い砲力を補うチヘの最終兵器である。しかしこれでも装甲貫通能力は55mm。正面装甲80mmのⅣ号を正面から貫通することは出来ない

 

 

 

 

俺「なら…あの技しかないな…」

 

 

 

 

 

みほ「麻子さん、あれお願い出来る?」

 

麻子「本気か?」

 

みほ「はい、おそらく相手は正面からは撃ってこないはずです…なら………」

 

 

 

 

 

 

俺「ネクラ!いけ!」

 

ブルォォォォォォォォン!!!

 

みほ「お願いします!!」

 

ブルォォォォォォォォン!!!

 

 

 

同時に動き始める……

 

 

 

俺「なっ!!?本家もか……!またとないいい機会だ!!続行するぞ!!それで接近出来れば勝機はある!」

 

 

みほ「…っ!!」

 

 

 

 

 

奇しくも同じ軌道

 

 

 

 

チヘはⅣ号の側面を狙うために

 

Ⅳ号は側面を晒さないために

 

 

俺「うおおおおおおおおおおおおおおお!!」

 

 

みほ「………ッ!!!!」

 

 

 

同時に戦車ドリフトッ!!

 

 

 

ギャリリリリリリリリリリリリリリリリ!!

 

耳を劈くような履帯が擦れる音が二重奏で響き渡る!!

 

 

ガキィン!!!

 

互いに履帯と転輪が剥離する!

 

 

 

 

 

俺「撃てぇ!!!!」

 

みほ「撃てぇ!!!!」

 

 

 

 

ドォン!!!!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

俺「……」

 

 

みほ「……」

 

 

 

煙が晴れる……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

御舞等高校、一式中戦車走行不能!

 

 

 

よって勝者、大洗女子学園!!!

 

 

 

 

 

 

 

 

俺「やっ…られたぁぁぁぁぁ!」

 

煤に塗れたその顔は、それでも満足感に満ち溢れていた


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