七年後
私立御舞等高校。東京都秋葉原に所在する優秀なおまいらを輩出する男子校。もしくはその学園艦である。この学校は頭が良いわけでもなく、悪くもなく、歴史もそれほどなく、特に特徴のない学校だ。そして本日、この学校の校長室に呼び出された人物がいた。
コンコン
??「失礼しまーす」
校長「来たか…」
この鋭い眼光を放つ老人が本校の校長である。
校長「君はなぜ呼び出されたかわかっているかね?」
??「ん?そうですね…思い当たることが百数個あります。」
校長「…例えば?」
??「未だにこの学校の副校長のAVを持ってること、この前の第二次エロ同人誌博覧会in図書室を裏から手引していたこと、2、3回御舞等高校を沈めかけたこと、そんな奴が正式にこの学校の教員になったこと」
??「それとも、これからの男子戦車道の復興の為に社会人チーム30輌をたった8輌の出自不明な戦車で叩きのめしてさらにその醜態を全国中継したのちに今までこの学校がどんなことをされてきたかをドラマティックに演出しながら世間様に知らしめて戦車道業界を大混乱に陥れたこと?」
老人の鋭い眼光が緩んだ
校長「…本当に……よく…よくやってくれた………お前は…この学校の誇りだよ……」
??「売られた喧嘩は買わないとですから」
校長「お陰で…この学校は今年からまた、戦車道を始めることになった」
??「…その為に俺は今、ここにいるんですよ」
校長「ああ、皆待ってる。早く行ってこい」
御舞等高校校舎地下、学園艦のブロックの一つ。だだっ広いだけのこの空間にはかつて、一輌の戦車が保存されていた
そして今…
新人「先輩!!待ってましたよ!!ささ!早くこちらに!」
葉蔵「待ってましたよ…もう年で足腰立たないんだから無理させないで下さいね」
オネェ「あらあら、主役が随分遅刻とはいい度胸ね?」
御舞等高校元隊長
新人
ストレスによって身体を壊し一時は入院することになったが現在ではそんな面影もなく元気に戦車を乗り回している
SMK重戦車
御舞等高校の主力重戦車であり、秋葉原商業高校の隊長車でもあった。その2つの砲と存在感で相手を圧倒する大黒柱でもある
元御舞等高校理事長
秋葉原商業高校隊長 御舞等葉蔵
現在は隠居中。優しく自分の後輩たちの姿を見守る
オネェ
卒業後はファッションデザイナーとして活躍中
Ⅰ号戦車C型
御舞等高校最速の偵察戦車。搭乗員の技術も合わさりその隠蔽技術は社会人チームや大学選抜チームの目すら欺く
航海「全く、肝心なときに…」
航海
海上自衛隊に入隊。御舞等での経験を活かし護衛艦に乗っている
バレンタイン歩兵戦車
後方に取り付けられたロケットブースターによって三次元的な戦闘を得意とする戦車。75mm砲の火力による攻撃も強力
不良「ったく、変わんねぇな」
不良
子分、舎弟とともに建築関係の仕事をしている。学園艦の建造にも関わっているそう
M5軽戦車金門之熊
中華民国の英雄的戦車を踏襲した戦車。その万能性で幾度となくチームを支える。訳あって現在の中国本国では不人気
チョウ「マァマァ、ヒーローは遅れて来るモノですヨ」
チョウ
卒業後、帰国し現在では中国戦車道の代表的な存在になっている
チビ「ヒーローにしては変態が過ぎませんか?」
Ⅱ号戦車L型ルクス
ヤマネコの名の通り素早い動きで敵を翻弄。絶妙な操作によって重戦車すらも喰らう
チビ
エロ漫画家としてデビュー、その後戦車道を題材にした真面目な漫画で大ヒットを飛ばす
ルノー乙型戦車
フランスから輸入した旧日本軍の旧式戦車。しかしそうとは思わせないほどに激しく戦いチームに勝利をもたらす
クロウ「変態でヒーロー…パンツ被らないとな」
ハーミット「うわぁ…モロパクリだ…」
クロウ
教員、御舞等とは別のチームの監督として戦車道を指導する立場となる
ハーミット
厨二心くすぐるアイテム専門のデザイナーとして一部の中高生から絶大な人気を得る
SU-100
ソ連の駆逐戦車。分類上は自走砲。御舞等高校の最大火力であり時には待ち伏せ、時には狙撃と多くの局面でその火力を見せつけた
阿部「ハハハ!男は度胸!著作権なんて気にしないのさ!」
810「まずいですよ!」
阿部
自動車修理工となり、後に戦車の整備士となる
810
医大を卒業し現在は立派なお医者さん。24歳学生は決してダブった訳じゃない
そして
マサイ「ほらほら、まずはこっちに!」
マサイ
一旦帰国した後、ケニアの外務省に入省、日本のケニア大使館に勤務
ネクラ「…よう、相変わらず楽しそうな顔してるな」
ネクラ
タクシードライバー。ただし普通のタクシーだけでなく戦車タクシーなんていうサービスもしてる
キモオタ「我々も大して変わらないほどにやけてますけどな!」
キモオタ
プログラマーとして大成功、日本のIT業界期待の星
そして…
俺「久しぶり、チヘ!」
俺
男子戦車道排斥運動を終結させたその人。社会人選抜チームとの試合を全国中継させ注目を集め、その試合でセンチュリオンなど強力な戦車と“試験的な導入”として一部の戦後戦車を含む社会人チーム30輌を相手に元御舞等高校メンバー僅か8輌で完全勝利、戦車道界隈を大きく揺るがした。
その後、御舞等高校教員兼戦車道チーム監督に就任
一式中戦車チヘ
御舞等高校永遠の隊長車。あの大戦で戦うことが出来なかった戦車であり、同世代の戦車と比べても圧倒的に劣る性能であったが、奇策と技術によりあの世代の戦車を打ち破った御舞等高校の象徴。そしてこれからも……
春風と共に、期待に胸を膨らませた新入生が校舎へとやってくる…
俺「そこの君!君だよ君!」
俺「そうそう、君中々いい体してるね!ちょっと楽しいことがあるんだけどさ…興味ない?」
俺「いいね、じゃあさ………」
俺「男子戦車道を始めないか?」
意志あるところに道は開ける
志さえ持っていれば人はまた歩き出せる
戦車道
現在ではマイナーな武芸とされているが、かつては華道・茶道と並び称されるほどの伝統的な文化であり、世界中で女子の嗜みとして受け継がれてきた。礼節のある、淑やかで慎ましく、凛々しい婦女子を育成することを目指した武芸とされる。
そんな競技に、女子の嗜みに全力を注ぐ男たちがいた。
御舞等高校、数少ない男子戦車道チームの中でも無類の強さを持つチーム。そして衰退しつつあるこの戦車道を変えるかもしれない可能性の一つ。
いや、彼らは確かに変え始めたのだ。そしてこの先もずっと…
御舞等高校、その栄光はまだまだ始まったばかりなのだ
くぅ〜疲れました!これにて完結です!
やっぱり最後は笑わないとね!!本当はVS社会人チームの試合まで構想はあるんですがやっぱり最終決戦は大洗がよかったっていうのと、最終決戦が敵も味方も全員オリキャラってどうよ…って思ったから。今後おまけとして書くことはあるかも。
さて、これにて本編完結!色々語りたい事はあるけどとりあえず省略。これから先の更新は現状未定。最終章とか大鍋編とかはやるかも知れない。その他にも色々。ただとりあえず本編完結!
ただパンツ アッー! フォーー!!!を言いたかっただけで思いつきで始めたアホな話をここまで読んでいただき、本当にありがとうございました!!!!!!