不良「ようチビ!仕事終わったのか?」
チビ「こんにちは不良さん、これから要注意チームの偵察に行ってきます」
不良「要注意チーム?どこだ?」
チビ「ベルウォール学…どうしたんですか不良さん?」
不良「ベ…べべべ…ベルウォール……?」
チビ「どうしたんですか?」
不良「わ、わわ悪いことは言わねぇ…ベルウォールと関わるな…何されるかわからないぞ……」ガタガタガタガタ
チビ「不良さん!!?」
不良「さ、鮫が……熊が……うわぁぁぁぁぁぁぁ!!!」
チビ「不良さぁぁぁん!!」
Ⅰ号をも凌ぐ速度で何処かに逃げていってしまった
チビ「あの不良さんをここまでビビらせるとは…阿部会長以来ですよ…怖……」
そういいつつⅡ号に乗るチビ。会場は広いので何か乗り物が欲しかったのだが無いので手軽なⅡ号で移動
チビ「ふぅ…やっと到着……」
Ⅱ号の番は操縦士に任せ素早くベルウォールのガレージに忍び込む。チームのほぼ全員自然に忍び込めるとは将来空き巣にでもなるのだろうか
チビ「うひょー…ティーガーⅠにヤークトパンター、エレファントにT-44。バ火力集団……ん?Ⅱ号!Ⅱ号じゃないですか!Ⅱ号ぉぉ!!」
大興奮
チビ「保有戦車はみな優秀ですし…特にⅡ号…整備士の腕も良さそうです…特にⅡ号」
特にⅡ号、とにかくⅡ号
チビ「対戦相手はギルバートでしたっけ…勝っちゃうんじゃないですかね」
チビの中ではギルバートは大して強くないイメージである
今季の目玉チームと言われ戦車道雑誌で特集が組まれるくらいには強いはずなのだが
チビ「なるほどなるほど…。よし、これでとりあえず全車写真撮ったら退散しましょう。他の人に見つかっても面倒ですしね…」
と、言った瞬間
??「あー!このⅡ号!」
チビ「…あ……誰か帰ってきちゃった………」
はい、面倒事勃発
ガレージに入ってきたのは恐らくベルウォールの生徒だろう。現れたのは身長が小さい女の子二人だった。よく似ているのできっと双子だろう
??「これ、この前注文しておいたⅡ号ね!予定より到着が早くなったのかしら…?それで貴方は宅配便の人?」
チビ「え、いや、あの表に置いてあるⅡ号は商品じゃなくて僕の私物で……」
??「え?じゃあ貴方は……」
チビ「……」
無関係の男が〜ガレージに〜無断侵入〜
??「不審者ぁぁ!!」
チビ「…その通りだから弁解出来ないっ!!いや、あの……偵察です!偵察!疚しい心は決して!」
チビ「……」
とりあえず危険なので捕縛されるチビ。普段なら『縛り方がなってない!やり直し!』と怒鳴って縛り方を指南するところだが今回はガチ犯罪者扱いなので出来ない。
金子「御舞等高校が偵察の為にガレージに忍び込んできた、ってことね」
持ち物を探って出てきた生徒手帳で身元を確認する
剣子「しかもⅡ号に乗って」
チビ「ハイ、ソウデス」
柏葉金子・剣子姉妹。ベルウォールを牛耳る金持ち姉妹らしい……詳しくは原作読んで(説明放棄)
チビ「ええと…」
金子「警察に突き出した方がいいかしら」
剣子「そうね、不審者には変わりないものね」
チビ「それだけはご勘弁を!許してください!なんでもしますから!!」
その言葉が合図だったかのように二人の目が輝く!
『ん?今何でもするって言ったわよね?』
チビ「…嘘でしょ……この流れ……隊長のアレ踏襲…!?」
そんなうわ言はスルーされ縄でズリズリと何処かに引き摺り込まれる!
チビ「嫌だー!この流れ的にアレでしょ!わかってるんですよもう!!やめて!やめ…あっ……」
チビ「アッーーー!!!」
チビ「…お約束ですかぁ………」
皆様の予想通りメイド服に身を包むチビ
金子「アッハッハッハ!よく似合ってるわよ?」
剣子「やっぱり遊びに行くのには召使が必要よねぇ!」
ちなみにチビは生徒手帳や携帯など個人情報を没収されているので抵抗が出来ない。いざとなったら恥ずかしいメイド姿と共に全世界にばら撒かれるのだ
チビ「…隊長は何でメイド服をあんなに恥ずかしげもなく着こなせるんだ…」
要するに根性だ
操縦士「……」
お嬢様二人を乗せてチビのⅡ号で移動中。聖グロ戦でちょっとだけ出てきた操縦士君はメイドを免れたようである
金子「ねえメイド」
チビ「……はい、なんでしょうお嬢様」
不本意そうに返事する
金子「あなたいつもこのⅡ号に乗ってるの?」
チビ「え?あ、はい、普段もコイツと一緒に戦ってますよ」
剣子「戦う……へぇ、驚いた。あなた男子なのに戦車道やってるんだ」
チビ「はい、まだまだ競技人口は少ないですが男子だって戦車道やる時代です。もう公式戦で女子と試合することはほとんど無くなっちゃいましたけど、練習試合とか小さい大会なら女子とも試合するんですよ」
金子「へぇ…それでウチと戦うかもしれないから偵察」
チビ「ええ、まあ。そう言えばお二人はどれに乗ってるんですか?」
剣子「Ⅱ号よ」
チビ「おお!あの綺麗に整備されてた!」
金子「あら、あのⅡ号の整備に目をつけるとは中々やるじゃない!」
そう、この二人は自動車部のエースで整備も彼女達が担当しているのだ
やんややんやとⅡ号トークが展開されていく。G型もいいがやはりF型こそ至高だろういやいやF型はF型で大好きだが我々のL型の砲もまたいやいや…
そして一行がアウトレットに差し掛かったとき、誰かが声をかけてきた
??「あれ?バ柏葉姉妹、何やってるの?」
他の人が書いてる純愛的な綺麗なガルパンSS読んでると自分もこんなの書きたいなぁって思う。でもいざ書こうとすると何故か純愛が消え去って横から阿部さんが現れる。呪い?