奇策とパンツは少女を嵌める   作:すとらっぷ

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お久しぶりです。ベルウォール編の途中で投げ出してから結構経ちまして、ガルパン最終章も2話まで公開しましたね。…てっきり最終章もうちょいサクサク進むと思ってた。本当ならばベルウォールの後に最終章に御舞等を絡めようと思ったんですが、最終章の全貌がわからない今原作の話の流れを壊さずに御舞等を絡めるのはちょっと難しい。詳しくはあとがきで書きます!


【留学編】 御舞等高校ドイツに立つ

「「「強化留学ぅー!?」」」

 

無限機動杯が始まる前、まだ初秋くらい、御舞等高校は特に予定もなく暇を持て余していた。そんな訳で試合も無く戦車整備をしていた中、校長が戦車道ガレージに現れる。

 

校長「そうだ。毎年優秀な選手には戦車道協会のサポートの元、強化留学の権利が与えられるんだ。それでウチの学校からも参加してほしいとお達しが来ている。」

 

阿部「ほぅ、そりゃすごいな!」

 

校長「我々は短期留学、たった一ヶ月だがな。とはいえ、見聞を広めるにはちょうど良いだろう。それに現地チームとの試合もあるらしい。」

 

俺「で、留学先はどこなんだ?」

 

校長「なんとドイツ!戦車道の本場だな!」

 

俺「…マジかよ!そんなこと言って東京ド○ツ村でだったら許さないぞ!」

 

校長「安心しろ東○ドイツ村ではない。本物のドイツだ!」

 

俺「すごいな!…ちなみにメンバーはどうなるんだ?」

 

校長「もちろん、全員だ。」

 

俺「太っ腹ぁ!」

 

クロウ「本場の戦車道に俺達の実力が通用するか…腕が鳴る…」

 

チョウ「留学中に留学ッテいいのカナ…」

 

キモオタ「ドゥフフ、ドイツと言えばベルウォールの隊長殿が所属してましたな」

 

ネクラ「ドイツ美女…」

 

チビ「オクトーバーフェスト!ディアンドル!おっぱい!」

 

航海「ヨコシマぁ!」

 

不良「海外…か。遂に海を超えるのか!」

 

オネェ「免税店で化粧品買おうかしら」

 

航海「そういえば今回の戦車輸送は戦車道協会のサポートあるから俺が割喰わなくていいのか!」

 

俺「空港までは今まで通り大発で輸送するぞ。頼んだ。」

 

航海「結局それかよ!都合合わせるのも大変」

 

俺「ツイッター、そしてインスタグラムの恥ずかしいアカウント公開」

 

航海「なんか増えてるぅ!!」

 

チビ「どれだけ黒歴史配信すれば気が済むんですかアンタ!!」

 

御舞等高校、みぽりん達より一足先に海外進出します。

 

 

某日、成田空港

 

俺「ぐーてんもるげん!」

 

一同『ぐーてんもるげん!』

 

俺「全員揃ってるな!忘れ物はないか!」

 

クロウ「おやつが無い!無くした!」

 

俺「300円までって言ったのにそれ以上持ってきてたから俺が食べた!」

 

ネクラ「エロ本って手荷物でいける?」

 

俺「税関で止められて地獄を見やがれ!」

 

キモオタ「自作PCが重くて手荷物が重量オーバーですぞぉ!」

 

俺「送り返せ!というか何で持っていけると思った!」

 

チビ『すいません!隊長今どこですか!?僕今木更津にいるんですけど!』

 

俺「馬鹿野郎そこは東京ドイツ村だ!!」

 

不良「特攻服の洗濯が間に合わなかった!」 

 

俺「ジャージ着とけ!」

 

航海「KABAさんチームが免税店から帰ってこねぇ!」

 

俺「探してこぉい!!」

 

チョウ「俺サンツッコミに回ってるけどアナタも相当オカシイ!」

 

俺「どこが!?」

 

チョウ「何で黒森峰の制服着てるんでスカ!!?」

 

俺「その方がドイツに馴染みそうだろぉ!?」

 

チョウ「制服そのものに馴染んでないッ!!」

 

阿部「馬鹿しかいないのかこの学校は!!」

 

「「「うるせぇ浮足立ってるんだよ!!」」」

 

旅慣れず、いつまでも少年のようにワクワクしてる御舞等高校一同。

 

俺「むしろなんで阿部会長はそんなに落ち着いてるんだろうか。」

 

所々にハイセンスなステッカーが貼られ、使い込まれたスーツケースにかっこいいサングラス。さながら国際的なスターである。まあ着てる服は青いツナギなのだが。

 

阿部「いい男だからな。」

 

俺「グラサンいいな。買おうかな。」

 

チビ『すいません今海ほたるまで来ました!』

 

俺「アクアラインに乗るな逆方向だぁ!!!!」

 

 

 

 

チビ「はぁ…はぁ…間に合った…」

 

俺「良かった…通りすがりのサンダースの輸送機に乗せてくれなかったら遅れてた…」

 

チビはグラサンを頭に載せ、ソーセージ片手にノンアルコールビールを飲みながら息を切らしている。

 

俺「ドイツに染まるの早くない!?まだ出国してないんだけど!!?」 

 

キモオタ「ドイツじゃなくてドイツ村に染まってるんですけどね。」

 

俺「というかお前もグラサンかよいいなそれ!」  

 

 

 

御舞等高校、出国。なお数名出国前に税関に止められたがなんとかした。

 

Day 1

 

俺「御舞等ぁ!!In!!ベルリーーーン!!!」

 

『イエーーーーイ!!!』

 

 

飛行機内で11時間掛けてオランダ、アムステルダムを経由しベルリン国際空港到着、戦車も同時に到着した!飛行機の疲れを物ともしない若さ。

 

俺「国際免許の準備はいいな!日本と交通法違うから気をつけろよ!!」

 

 

 

 

ドイツのやたら直線的な道路を走行しながら周りを眺める。だだっ広い平野、空港周りはのどかなものである。遠くの方に戦車が見えた。

 

俺「…Ⅲ号戦車、それにⅣ号も。凄いな。流石は戦車大国、そこらに戦車が走ってる。」

 

チビ「Ⅱ号の故郷、ですよね。」

 

航海「俺のⅠ号の故郷でもある…不思議なものだなぁ。」

 

何やら感慨深いようだ。

 

俺「今日はベルリン郊外のホテルにチェックインして休む。明日の朝出発して市内の演習場でドイツのチームと練習試合だ。」

 

阿部「相手は…ヴィルヘルムスハーフェン学園陸戦部だな。ミュンヘンの学園だがベルリンに来ているようだ。強化留学中は色んな所からベルリンに集まってるからな。」

 

クロウ「楽しみだな、ドイツ戦車道。」

 

俺「西住流の源流、ドイツ戦車道。学ばせて貰おうか!」

 

 

 

ドイツの平野を御舞等が駆ける!

 

 

 

数時間後…

 

俺「どこだここ!!!」

ニーソチーム、はぐれました!!迷子です!

キモオタ「予想以上に他の車や戦車が多くて、前の車両を見失いましたな。」

ネクラ「…つかれた。」

 

見渡すと黄色っぽい草原、チラホラと民家、そして森。

 

取り敢えず近くにあったカフェに戦車の駐車スペースにチヘを駐車し、カタコト英語とガイドブックに書いてあったドイツ語で意思の疎通を試みた。結果よくわからないままに注文したベイクドポテトを分け合って食べている。おいしい。

 

俺「取り敢えずここがベルリン郊外のどっかなのはわかった。」

 

キモオタ「スマホを使えばすぐに道を調べられるところですが…」

 

マサイ「痛恨のミス…ポケットWiFiをスーツケースに入れてしまった…」

 

各員のスーツケースはスペースに余裕があるSU-100に集めてある。ある程度のお金は持っているためこのように食事は出来るのは幸い。

 

俺「それにしても、マジで戦車が多いな。」

 

よくわからないままに注文したフルーツジュースを飲みながらすこしブレイクタイム。

 

キモオタ「ベルウォールのエミ嬢も言ってましたけど、子供が普通に戦車で遊ぶ国ですからねぇ。」

 

いくら日本でも戦車道が普及しているとはいえ、子供の頃から戦車に触れる人は少ない。忘れられがちだが御舞等で小さい頃から戦車と触れ合っていたのはオネェくらいのものである。

 

ネクラ「それに車の速度も速いな。日本に比べて速度規制が緩い」

 

マサイ「そういえば表にも何台か戦車置いてありましたね。戦車の駐車スペースも充実ですね。」

 

キモオタ「ええと…流石はドイツ、Ⅲ号、Ⅳ号はもちろん…あーチェコの戦車もありますねぇ…。流石に普段から重戦車を乗り回すのは難しそうですね。」

 

俺「おー。見たことある戦車も動いてるなぁ…うん…うん?」

 

なにかおかしい。あまりにも見たことがあり過ぎる戦車が動いている。その見たことがある戦車が喫茶店の駐車場を出ていく姿が見えた。

 

キモオタ「…俺氏、見間違いでなければ、今動いてるのチヘですよね?」

 

俺「…ドイツに一式なんてあるのか?」

 

日本の乗用車ならちらほら見るが戦車となると日本戦車はまだ見ていない。

 

ネクラ「側面に御舞等の御が書いてある。俺達のチヘが動いてる。」

 

マサイ「つまるところ?」

 

 

 

『戦車泥棒だーーーーっ!!!』

 

 

ドイツ留学一日目、チヘが盗難。初日からハードな日々が始まります。




まずはベルウォール編投げ出してほんとにすいませんでした!続き書きます!いつか!

と言う訳で今回の留学編、基本的に原作キャラはあまり出ません。数名には登場してほしいと思っていますが、なるだけ原作との整合性を取りたいと思っているのであまり多くは出せないかも…。うまく辻褄合わせて出てほしいなぁ。

御舞等の時系列的には大洗戦の後で阿部会長がまだ卒業してないくらい。

ほぼ見切り発車で、これまで以上に書きたいものを書きますが、頑張ります!

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