ある日の男湯。
鷹斗「ふぃ〜修行の後の風呂は良いね〜。」
一方女湯では。
葛城「斑鳩どうしたんだ?風呂だってのに憂鬱な顔して。」
斑鳩「明日、町内シンガーソングライター大会と言うのが開かれるんですが、そこで私のお兄様が自ら作詞したオリジナルソングを熱唱されるご予定なのです。」
何と兄の村雨がシンガーソングライター大会に出場するのだ。
葛城「オリジナルソング?」
斑鳩「けれど、作詞に没頭する余り、知恵熱で寝込んでしまわれて・・・作曲は私が代わりにやる事になったんです。」
葛城「へ?・・・でも、作曲なんて出来るのか?」
斑鳩「ずっとピアノを習ってましたから、何とか作曲をする事が出来ました。でも、どうしてもサビの部分がしっくり来なくて・・・」
葛城「ふぅ〜ん。だったら、ちょっと聴かせてくれよ。何かアドバイス出来るかも知れないぜ?」
斑鳩「あ、はい!じゃあお願いします!」
その頃男湯では。
鷹斗「あ〜・・・」
すると女湯から斑鳩の声が聞こえた。
鷹斗(ん?何だこの歌声?斑鳩先輩あんなテンション高かったっけ?)
数分後。
鷹斗(終わったか。にしても何ださっきの歌?)
女湯。
斑鳩「如何だったでしょうか?私としてはサビの部分が可笑しい気がするんです。」
葛城「サビの部分だけか?可笑しいのは。」
斑鳩「え?」
葛城「い、いや何でもない何でもない。」
斑鳩「サビに良い旋律を付けたければ、詞の意味をちゃんと理解するしかない。それが私の結論です。」
葛城「サビの部分って言うと・・・」
斑鳩「母の胸に顔を埋め、男泣きしたい。涙枯れるまで。って所ですね。」
葛城「胸に顔を埋め・・・かぁ。」
すると斑鳩が葛城に自分の顔を近付ける。
葛城「な、何だよ?」
斑鳩「詞の意味を理解するには、実際に体験してみるのが良いと思うのです。」
葛城「え?」
斑鳩「顔を埋めさせて下さい!」
葛城「はぁ!?」
男湯。
鷹斗(斑鳩先輩一体何をやろうって言うんだ!?)
女湯。
斑鳩「葛城さんの胸に!」
葛城「い、斑鳩!ちょ、ちょっと待って!」
斑鳩「何か問題があるんですか!?」
葛城「そりゃああるだろ!?色々と問題が・・・」
斑鳩「そんな!何時もセクハラさせてあげてるじゃないですか!」
葛城「い、いやさ、あたい、触るのは好きなんだけど・・・触られるのはちょっと・・・慣れてないって言うか・・・恥かしいって言うか・・・」
男湯。
鷹斗(触られるのが嫌なんだ葛城先輩。意外な一面ゲット。)
女湯。
斑鳩「葛城さん、よく私に言ってますよね?触っても減るもんじゃないと!!」
葛城「・・・・」
痺れを切らせた葛城が逃げ出した。
斑鳩「ま、待って下さい!!」
葛城「・・・」
斑鳩「お待ちなさい!!」
葛城「待てるかよーーー!!うわ!」
逃げてる最中に石鹸で滑ってしまった。そして斑鳩とぶつかって倒れてしまった。
男湯。
鷹斗(一体どうしたって言うんだ!?)
女湯。
斑鳩「それでは、いただきます!」
葛城「い、斑鳩・・・?ま、待て!やめ・・・!」
そして遂に、斑鳩が葛城の胸に顔を埋めた。
葛城「アーーーーー!!」
男湯。
鷹斗(は、鼻血が・・・!ここはもうダメだ!脱出!)
すぐに風呂から上がった。
女湯。
斑鳩(これが、お兄様の言いたい事・・・)
すると何かが閃いた。
斑鳩「来た!来ました!!」
するとまた歌い出した。
葛城(斑鳩が・・・あたいの胸から何を感じたのかは分からない・・・でも、翌日の町内シンガーソングライター大会で、斑鳩の兄貴は6位になったらしい。)
「END」
キャスト
鷹斗:梅原裕一郎
斑鳩:今井麻美
葛城:小林ゆう