閃乱ハリケンカグラ   作:naogran

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美野里「わぁ〜!美野里こう言う所に来るの初めて!!」

ある日、月閃達はとある温泉街に来ていた。

四季「何か良いじゃん!ねぇ、夜桜ちん。」

夜桜「そうですね。」

雪泉「神楽さん、異界の扉は何処に?」

神楽「う〜ん、ごめんね。詳しい場所までは分からないんだ。でもね、この辺りで異界の扉が開くのは間違い無いよ。」

雪泉「そうなのですか。」

奈楽「妖魔が出てから行動してからじゃ遅い。扉が開いたら、すぐに対応出来るように待機だ。他の連中ももうすぐ来るだろう。」

四季「待機は良いけどさ、何処で待ってる訳?」

美野里「外だと寒くて風邪引いちゃうよぉ。」

奈楽「心配するな。宿は取ってある。」

美野里・四季「本当!?やったー!」

早速彼女達は、予約してある旅館へ向かう。




旅館に到着。

奈楽「ここだ。」

美野里「へぇ〜!」

四季「如何にも旅館って感じじゃん。」

旅館の山彦荘。

夜桜「風情がありますね〜!」

早速旅館に入ると。

奈楽「っ!」

雪泉・夜桜「っ!!」






何とそこに雪不帰が立っていた。






神楽「ふぅ〜ん。」

雪泉「雪不帰さん・・・」


巻の二十二「温泉とハート」

雪不帰「あなた達もここでお泊りですか。偶然ですね。」

 

四季「偶然ですね。じゃないっしょ!!」

 

雪泉「待って下さい!」

 

四季「え!?」

 

雪泉「雪不帰さんは、異界の扉の場所をご存知なのですか?」

 

雪不帰「いいえ、それは私にも分かりません。」

 

雪泉「今は同じ条件、と言う事ですね?私達は。」

 

四季「雪泉ちん!呑気な事を言ってる場合じゃないって!」

 

夜桜「そうです!この人は、忍を滅ぼすと言っているのですよ!?」

 

美野里「妖魔が出て来る前にやっつけちゃおうよ!」

 

雪泉「皆さんが言いたい事は分かります。ですが私は、雪不帰さんと話したい事があるのです。」

 

 

 

 

 

 

以前。

 

雪不帰『それは私が、妖魔と人間の間に生まれた子だからです!』

 

雪泉『え!?』

 

鷹斗『ハーフだと!?』

 

大良『何て事だ・・・!』

 

雪不帰『フッ。』

 

彼女は去る。

 

雪泉『待って下さい!もっと詳しく話しを!』

 

流海『あなたは本当に私達忍を滅ぼすの!?』

 

雪不帰『今の話しで、私の怒りは十分なはず。忍は許さない!』

 

 

 

 

 

 

現在。

 

雪不帰「残念ですが、私は話す事はもうありません。」

 

雪泉「雪不帰さん・・・」

 

雪不帰「今度の異界の扉は嘗てない規模の大きさです。あなた達忍とは、これが最後の戦いになる事でしょう。」

 

神楽「最終決戦、って訳だね!」

 

雪不帰「そう言う事です。」

 

女将「いらっしゃいませ。」

 

そこに女将が来て、雪不帰がすぐに去った。

 

女将「あら?もしかしてお知り合いなのですか?」

 

四季「いやマジ違いますから!部屋もめちゃくちゃ遠く離して下さい!」

 

女将「は、はぁ・・・」

 

 

 

 

部屋で待機する。夜桜がお茶を淹れた。そんな中、美野里と四季と叢は不機嫌中。

 

夜桜「話しがしたいとは、どう言う事なのですか?」

 

雪泉「それは・・・」

 

夜桜「雪泉・・・」

 

雪泉「どうか分かって下さい。今のまま雪不帰さんと戦ったら、後悔してしまいそうな気がして・・・」

 

美野里「分かった。もういいよ、雪泉ちゃんがそこまで言うなら。」

 

雪泉「美野里さん・・・」

 

美野里「でもその代わり・・・」

 

雪泉「はい?」

 

美野里「妖魔が出るまで遊んじゃうからね!!!」

 

四季「だね!折角の温泉街だしね!」

 

雪泉「・・・くすっ、仕方ありませんね。」

 

 

 

 

娯楽室では。

 

焔「はぁぁぁぁ・・・ていっ!!」

 

雅緋「はあああああ!!」

 

この2人が卓球でバトルしていた。

 

 

 

忌夢「頑張れ雅緋!!」

 

未来「焔!負けるな!!」

 

 

 

そこに美野里と四季が来た。

 

美野里「何これ凄〜い!」

 

焔「ん?」

 

雅緋「っ!!とぉ!!」

 

余所見した焔の隙を突いてピンポン球を飛ばした。

 

焔「うわあああ!!しまったああああ!!卑怯だぞ雅緋!!」

 

雅緋「バカめ!余所見する方が悪いんだ!」

 

美野里「皆も着いてたんだね!」

 

焔「ああ、飛鳥達も部屋に居るぞ。」

 

雅緋「さぁ焔、脱いで貰おうか?」

 

四季「脱ぐって何?」

 

雅緋「勝負に勝った方が相手の服を脱がすと言うルールだ!脱衣卓球と言う訳だな!」

 

四季「え、マジ?」

 

未来「焔・・・浴衣の下はパンツだけでしょ・・・!?」

 

焔「くっ・・・それがどうしたああああ!!!」

 

自ら浴衣を脱いだ。

 

未来・美野里・四季「っ!?」

 

 

 

 

そして一瞬で帯を胸に巻いた。

 

 

 

 

雅緋「何!?帯で!?」

 

焔「フッ!勝負はこれからだ!」

 

雅緋「フッ!良かろう!」

 

焔「どるあああああ!!」

 

雅緋「何!?卓球で紅蓮の焔だと!?それはズルいぞお前!!!」

 

娯楽室が炎に包まれた。美野里と四季は既に退室している。

 

 

 

 

その頃別の部屋では。

 

流海「温泉なんて久し振りね。」

 

鷹斗「ってかこの前行ったばかりだった。」

 

大良「良いじゃねえか。」

 

半蔵学院のメンバーが寛いでた。そんな中飛鳥は、窓の外を眺めていた。

 

飛鳥「・・・・」

 

すると、左胸に激痛が走った。

 

飛鳥(がはっ!!・・・これが、封魔光輪を使った代償・・・!)

 

葛城「おい、飛鳥どうした?」

 

飛鳥「え?い、いやその、これは・・・かつ姐がおっぱいを揉んでくれないから、自分で揉んじゃおうかなって。だから気にしないで?」

 

そう言いながら部屋を出た。

 

流海「何気に爆弾発言出したわ。」

 

大良「俺達まで聞いちまった。」

 

鷹斗「?」

 

 

 

 

 

 

その頃。

 

美野里「この旅館って、何か色んなお風呂があるらしいよ?」

 

四季「へぇ〜、マジ楽しみなんだけど〜。」

 

この旅館には2種類の風呂がある。壺風呂と露天風呂サウナ。

 

美野里「美野里は露天風呂が良いな。」

 

四季「私も〜。」

 

雪泉「壺風呂は、入れる人数が少なそうですね。」

 

夜桜「では、浴衣がどうぞ。1人で色々と考えたい事があるのでは?」

 

雪泉「夜桜さん・・・」

 

4人は露天風呂へ行った。

 

美野里「じゃあ雪泉ちゃん!後でこっちに来てね〜!」

 

 

 

壺風呂へ向かう雪泉。すると。

 

雪泉「雪不帰さん・・・」

 

バッタリと会ってしまった。2人は話さないまま壺風呂へ。

 

雪泉「誰か入っているようですね・・・ん?」

 

神楽「あ!2人もこれから?凄く気持ち良いよ!」

 

雪泉「神楽さん!奈楽さん!ん?」

 

身体の包帯を解く雪不帰を見る。

 

雪泉「・・・」

 

そして雪不帰が自分の髪に包帯も解いた。

 

雪泉「ん?」

 

カゴにある刀と盾の装飾を見付けた。

 

雪泉「それは?」

 

雪不帰「これですか?これは、黒影お爺様から貰ったものです。」

 

雪泉「え?」

 

 

 

 

彼女が幼い頃、黒影からこの装飾を受け取ったのだった。

 

 

 

 

神楽「そっか、そうなんだね。」

 

雪泉「え?」

 

神楽「ううん、何でもない。じゃあお先に〜!」

 

雪泉「はい。あ、待って下さい!」

 

急いで下着を脱いだ。

 

 

 

 

 

 

その頃隣の男湯の壺風呂では。

 

鷹斗「あ〜、生き返る〜・・・」

 

大良「やっぱ壺風呂って良いな〜・・・」

 

鷹斗「ん?」

 

大良「どうした?」

 

鷹斗「隣から気配を感じる。」

 

大良「女湯の壺風呂から?」

 

 

 

 

隣の女湯の壺風呂では。

 

雪泉「壺風呂は、1つみたいです。」

 

雪不帰「そのようですね。」

 

雪泉「では、一緒に入るしかありませんね。外で待っていたら、身体が冷えてしまいますし。」

 

雪不帰「ええ。」

 

2人は壺風呂に入った。

 

 

 

 

男湯の壺風呂。

 

鷹斗「どうやら雪泉と雪不帰が居るみたいだ。」

 

大良「あの2人、急に仲良くなったのか?」

 

鷹斗「いやそれはありえねえだろ。それに、雪不帰から何か特別な気配を感じるんだ。」

 

大良「特別なもの?」

 

鷹斗「あのお方の気配とか。」

 

 

 

 

女湯の壺風呂。

 

壺風呂に入った2人。雪泉は恥ずかしがり、雪不帰は平然と雪泉を見る。

 

雪泉「い、良いお湯ですね。」

 

雪不帰「ええ。」

 

雪泉「温まりますね。」

 

雪不帰「ええ。」

 

雪泉「綺麗な空ですね。」

 

雪不帰「ええ。」

 

雪泉「・・・・・」

 

するとその時。

 

雪泉「っ!」

 

 

 

 

幼い頃に2人で一緒に風呂に入った記憶が蘇った。

 

 

 

 

雪泉「っ!」

 

雪不帰「・・・フッ、こんな事が、昔にはありましたね。」

 

雪泉「はい、幼い頃の記憶って忘れてしまうものなんですね。」

 

2人はお互いを見て微笑み合う。しかし。

 

雪不帰「父は忍で、母は妖魔。それが、私の両親です。羅刹で分かったと思いますが、妖魔には人間と同じように感情を持つ者が居ます。」

 

雪泉「ええ。」

 

雪不帰「感情があれば愛が生まれる。それは、自然な事ではないのでしょうか?」

 

 

 

 

一方羅刹は森の中で夕日を眺めていた。すると近くに雀が来て、羅刹は雀を見て微笑む。

 

 

 

 

雪泉「はい・・・」

 

雪不帰「2人は愛し合って、私が生まれました。しかし、それは許されるものではなかったのです。母は最強の妖魔の1人と言われたそうです。忍も、母を倒すのは困難と諦め、最後はあの・・・・封魔光輪で。」

 

彼女の母は、封魔光輪で封印されてしまったのだった。

 

雪不帰「あの秘伝忍法で封印されると、二度と人間の世界に出て来られなくなるのです。」

 

雪泉「え!?では、もうお母様とは会えないのですね・・・」

 

雪不帰「母を失った私は、縁あって黒影お爺様に引き取られる事になりました。短い間ですが、一緒に暮らしたあなたとは姉妹のようなもの。だとしても、あなたが忍で居る以上、私とは絶対に相容れない!」

 

雪泉「雪不帰さん・・・」

 

雪不帰「忍は妖魔を一方的に殺し、私と母との間を裂いたのです。」

 

壺風呂から上がった。

 

雪泉「私達は、戦うしか道はないのですか!?」

 

雪不帰「覚悟を決める事です。妖魔と忍、そのどちらかが滅びる。道はその何れしかありません。それが忍の信念。あなたが言っていた事です。」

 

 

 

 

男湯の壺風呂。

 

鷹斗・大良「・・・・・」

 

 

 

 

 

 

夜、雪泉は外で落ち込んでいた。

 

飛鳥「雪泉ちゃん、そろそろご飯みたいだよ?」

 

雪泉「・・・・・」

 

飛鳥「どうしたの?」

 

雪泉「雪不帰さんから、全てを聞きました。」

 

飛鳥「そっか・・・」

 

雪泉「それで飛鳥さんは、妖魔を封印しようとしたんですね?」

 

飛鳥「うん。妖魔はもう殺しちゃいけないって思ったんだ。でも、それって任務違反だし、私退学処分になっちゃうかもね。」

 

雪泉「それで、1人で行動していたんですね?皆を巻き込まない為に・・・」

 

飛鳥は静かに頷く。

 

雪泉「この事、皆に話して良いですか?」

 

飛鳥「うん、もう隠していても仕方ないし。」

 

雪泉「分かりました。」

 

 

 

 

 

 

その頃、雪不帰と羅刹は。

 

羅刹「来るでしょうか?」

 

雪不帰「ええ、必ず来ます。」

 

彼女は持ってる擬宝パコを見る。

 

雪不帰「私の正体を知った今、放っておくはずがありません。」

 

そこに来たのは、神楽と奈楽だった。

 

雪不帰「ほら。」

 

神楽「奈楽、多分長い戦いになる思うけど、手出しをしちゃダメだからね?」

 

奈楽「分かっている。そもそも自分は神楽が負けるなんて、露ほどにも思っちゃいない。」

 

神楽「ありがとう。でも、勝負は五分五分って所だよ?」

 

雪不帰「殺されると言うのに、よく来ましたね。」

 

神楽「神社で戦った時、変な感じがした意味が分かったよ。雪不帰ちゃんって、半分妖魔だったんだね。」

 

雪不帰「ええ、そうです。これがその証だ!」

 

顔と身体に妖魔の証の紋章が浮かんだ。

 

神楽「妖魔は全て滅する!!」

 

そして神楽も最終形態へと姿を変えた。

 

 

 

 

 

 

同じ頃旅館では。

 

焔「成る程、そう言う事だったのか。」

 

飛鳥の目的を全て鷹斗と流海と大良と焔と雅緋に話した。

 

雅緋「だがそれがどうした?どんな理由があろうとも、奴らが人間に害を与えた事は事実だ。どちらが先に手を出したかなんて、後から幾らでも言えるしな。」

 

焔「雪不帰の境遇には同情するが、私達皆似たようなもんだろ?月閃のお前達だって親を亡くしている訳だし。」

 

雪泉「それはそうですが・・・」

 

鷹斗「まぁ俺も、両親をジャカンジャに殺されたしな。」

 

雪泉「私としては、妖魔を殺す事なく封印したいと・・・」

 

雅緋「お断りだ。妖魔を倒すのが忍の務め。それを曲げる気は一切ない!これ以上話の無駄だ!」

 

部屋から出て行った。

 

流海「雅緋・・・」

 

焔「彼奴は、母親を妖魔に殺されたからな。」

 

鷹斗「まぁ雅緋は妖魔を人一倍憎んでるからな。」

 

雪泉「はい・・・」

 

焔「そもそも妖魔を殺さないのは任務違反だろ?抜け忍の私達には関係ないが、お前達忍学生と鷹斗達ハリケンジャーは・・・」

 

すると飛鳥が立って、部屋を出ようとした。

 

焔「飛鳥?」

 

鷹斗「おい、何処行くんだ?」

 

飛鳥「例え処分されてもやるよ。ここまで来たら。」

 

そう言い残して部屋を出た。

 

鷹斗・流海・大良「・・・・」

 

 

 

 

 

 

廊下。飛鳥の元に葛城達が。

 

斑鳩「話は聞かせてもらいました。」

 

葛城「バカだなぁ〜。1人で背負いやがって。」

 

雲雀「皆で一緒に頑張ろうよ!今までみたいに!」

 

柳生「半蔵学院を退学になったら、その時はその時だ。」

 

更に鷹斗達も来た。

 

鷹斗「お前には仲間達が居るだろ?」

 

流海「もっと私達に頼っても良いのよ?」

 

大良「お前の頼みなら何でも聞いてやるよ。」

 

葛城「焔達みたいに抜け忍になれば良いさ!名前はそうだなぁ・・・飛鳥親衛隊ってどうだ?」

 

鷹斗「何で抜け忍前提で決めるんだよ!」

 

飛鳥「もう・・・皆・・・!」

 

彼女は嬉し泣きをした。半蔵学院のメンバーは飛鳥を抱いた。

 

飛鳥(頑張らないと・・・皆と戦えるのは、これが最後になるから。)

 

鷹斗「今度こそ帰って来たな。飛鳥。」

 

大良「いやぁ〜本当良かった〜。」

 

流海「飛鳥。」

 

飛鳥「ん?」

 

流海が飛鳥を平手打ちしようとする。

 

葛城「ちょ、流海!?」

 

大良「おい流海!」

 

鷹斗「待て。やらせてやれ。」

 

流海「・・・・・・!」

 

しかし叩こうとせず、涙を流して飛鳥を抱き締めた。

 

流海「おかえり・・・飛鳥・・・」

 

飛鳥「・・・ただいま、流海ちゃん・・・」

 

大良「ホッ。」

 

 

 

 

 

 

夜の焔紅蓮隊の部屋。

 

焔(最強の妖魔と言われた雪不帰の母親・・・そいつを封印した忍か・・・一体どんな奴だったんだ?)

 

 

 

 

同じ頃の月閃の部屋。

 

雪泉「・・・」

 

ただ1人起きてる雪泉が神楽の部屋へ向かった。

 

 

 

 

神楽の部屋の前。ドアをノックする。

 

雪泉「神楽さん、遅くにすみません。少し宜しいでしょうか?」

 

だが返事がない。

 

雪泉「ん?神楽さん?」

 

鷹斗「あ〜スッキリした・・・」

 

横の男子トイレから鷹斗が出て来た。

 

雪泉「あ、鷹斗さん。」

 

鷹斗「ん?よう雪泉。夜遅くに何してんだ?」

 

雪泉「いえ、少し神楽さんとお話しがしたくて。」

 

鷹斗「神楽と?」

 

雪泉「ですが、返事が返って来ないんです。」

 

鷹斗「居ないのか?ん?鍵開いてるな。」

 

ドアを開けると、部屋に誰も居なかった。

 

鷹斗「神楽?奈楽?・・・何処行ったんだ?」

 

雪泉「・・・・」

 

 

 

 

 

 

その頃神楽と雪不帰は。

 

神楽「フッ!フッ!ハァッ!!」

 

両手から赤い斬撃を飛ばし、雪不帰が川の上を滑りながら避ける。

 

神楽「ハァァ・・・ハァッ!!っ!?」

 

しかし右手が凍ってしまった。

 

雪不帰「フンッ!!」

 

鉄扇から氷を飛ばす。

 

神楽「ハァッ!!」

 

赤い球を纏い、凍結から脱した。

 

神楽「フッ!!」

 

迫り来る氷を赤い斬撃で砕いた。

 

 

 

 

奈楽(まさか、本当に互角の戦いになるとは・・・)

 

 

 

 

羅刹(雪不帰、勝つのです。私達の悲願の為に!)

 

 

 

雪不帰「どうした?息が荒いぞ?」

 

神楽「フンッ、人の事より自分の心配をしたらどうだ?(さて、どうしたものか。)」

 

 

 

 

その頃鷹斗と雪泉は、神楽を探しに温泉街を飛び回ってる。

 

鷹斗「っ!?」

 

すると目の前に煙が巻き上がる光景が見えた。

 

 

 

 

それは神楽と雪不帰が戦ってる時に起きた煙だった。2人は互角に渡り合い、お互いの忍装束を斬り裂いた。そして激しくぶつかり合い、同時に後ろへ飛ばされた。

 

奈楽「神楽!!」

 

神楽「来るな!手を出すなと言ったはずだ!!」

 

雪不帰「そろそろ終わりにするか?」

 

神楽「ああ、そうだな!」

 

雪不帰が鉄扇を掲げると、巨大な氷が具現化された。

 

神楽「ハァッ!!」

 

そして神楽も周囲に赤い柱を具現化させた。

 

雪不帰「ハァァァァ!!!」

 

神楽「ハァァァァ!!!」

 

黒氷と赤い光線がぶつかり合った。

 

神楽・雪不帰「ハァァァァァァァ!!!!!」

 

 

 

 

雪泉「神楽さん!!」

 

鷹斗「神楽!!」

 

 

 

 

神楽「雪泉!?鷹斗!?どうしてここに!?ん?」

 

雪不帰の顔を見て、神楽が確信した。

 

神楽(成る程、決着を付けるのは私ではない。そう言う運命と言う事か。)

 

赤い光線を停止すると、雪不帰の黒氷が神楽に直撃した。

 

神楽「がはっ!!!」

 

黒氷を受けた神楽が倒れ、子供の姿に戻った。

 

奈楽「神楽!!」

 

雪泉「神楽さん!!」

 

鷹斗「神楽!!」

 

倒れた神楽の元へ急ぐ。

 

奈楽「神楽!大丈夫か!?」

 

雪泉「しっかりして下さい!」

 

鷹斗「おい神楽!死ぬな!」

 

後ろに雪不帰と羅刹が立つ。

 

雪不帰「敢えて息の根は止めん。妖魔が忍を滅ぼす所をただ黙って見ているがいい。」

 

鷹斗「おい雪不帰!」

 

雪不帰「何だ?」

 

鷹斗「お前、母親が妖魔って言ったよな?」

 

雪不帰「ええ、それがどうかしたか?」

 

鷹斗「お前の母方の祖父は誰なんだ?」

 

奈楽「祖父?」

 

雪泉「鷹斗さん、どう言う事なんですか?」

 

鷹斗「答えろ!お前の祖父は誰なんだ?」

 

雪不帰「私の祖父は黒影お爺様だ。」

 

鷹斗「いや、お前の祖父は黒影じゃない。本当の祖父だ!」

 

雪不帰「・・・教える気はない。だが、何れあなたも分かるはず。」

 

そう言い残して、羅刹と共に去った。

 

神楽「うっ・・・!」

 

奈楽「っ!神楽、どうして?勝つチャンスは何度かあったのに。」

 

神楽「えへっ、私とした事が・・・ヘマしちゃった・・・だから雪泉ちゃん、あなたがあの人を止めて・・・」

 

雪泉「私に、出来るでしょうか・・・?」

 

神楽「出来る・・・ううん、雪泉ちゃんにしか出来ない事だよ・・・あの人が刀と盾の飾りをどうして持っていたのか、その意味を考えて?」

 

鷹斗「・・・・・」

 

神楽「鷹斗君、あなたもあの人を止めて。」

 

鷹斗「ああ、勿論だ。必ず彼奴の阻止と、彼奴の本当の祖父を暴いてやる。」

 

 

 

 

 

 

姿を消した雪不帰と羅刹は、ある崖の下に居た。するとそこから異界の扉が開いた。

 

雪不帰「フッ。」

 

「END」




         キャスト

        鷹斗:梅原裕一郎

        流海:鬼頭明里

        大良:八代拓

        雪泉:原由実
         叢:金元寿子
        夜桜:石原夏織
        四季:山本彩乃
       美野里:五十嵐裕美
        飛鳥:原田ひとみ
        斑鳩:今井麻美
        葛城:小林ゆう
        柳生:水橋かおり
        雲雀:井口裕香
        雅緋:平田宏美
        忌夢:斎藤千和
         焔:喜多村英梨
        未来:後藤沙織里
        神楽:松岡由貴
        奈楽:甲斐田裕子

       雪不帰:阿澄佳奈
        羅刹:山本希望


雪泉「まだ・・・これからです!」

葛城「妖魔もあたいと同じように、きゃわいい女の子が大好きって訳だ!」

飛鳥「・・・・」

雪不帰「何より、憎しみの深さが違うのだ!!!」

次回「憎しみと異界の扉」

鷹斗・流海・大良「みんな、見るでヤンス!」
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