ある日、月閃達はとある温泉街に来ていた。
四季「何か良いじゃん!ねぇ、夜桜ちん。」
夜桜「そうですね。」
雪泉「神楽さん、異界の扉は何処に?」
神楽「う〜ん、ごめんね。詳しい場所までは分からないんだ。でもね、この辺りで異界の扉が開くのは間違い無いよ。」
雪泉「そうなのですか。」
奈楽「妖魔が出てから行動してからじゃ遅い。扉が開いたら、すぐに対応出来るように待機だ。他の連中ももうすぐ来るだろう。」
四季「待機は良いけどさ、何処で待ってる訳?」
美野里「外だと寒くて風邪引いちゃうよぉ。」
奈楽「心配するな。宿は取ってある。」
美野里・四季「本当!?やったー!」
早速彼女達は、予約してある旅館へ向かう。
旅館に到着。
奈楽「ここだ。」
美野里「へぇ〜!」
四季「如何にも旅館って感じじゃん。」
旅館の山彦荘。
夜桜「風情がありますね〜!」
早速旅館に入ると。
奈楽「っ!」
雪泉・夜桜「っ!!」
何とそこに雪不帰が立っていた。
神楽「ふぅ〜ん。」
雪泉「雪不帰さん・・・」
雪不帰「あなた達もここでお泊りですか。偶然ですね。」
四季「偶然ですね。じゃないっしょ!!」
雪泉「待って下さい!」
四季「え!?」
雪泉「雪不帰さんは、異界の扉の場所をご存知なのですか?」
雪不帰「いいえ、それは私にも分かりません。」
雪泉「今は同じ条件、と言う事ですね?私達は。」
四季「雪泉ちん!呑気な事を言ってる場合じゃないって!」
夜桜「そうです!この人は、忍を滅ぼすと言っているのですよ!?」
美野里「妖魔が出て来る前にやっつけちゃおうよ!」
雪泉「皆さんが言いたい事は分かります。ですが私は、雪不帰さんと話したい事があるのです。」
以前。
雪不帰『それは私が、妖魔と人間の間に生まれた子だからです!』
雪泉『え!?』
鷹斗『ハーフだと!?』
大良『何て事だ・・・!』
雪不帰『フッ。』
彼女は去る。
雪泉『待って下さい!もっと詳しく話しを!』
流海『あなたは本当に私達忍を滅ぼすの!?』
雪不帰『今の話しで、私の怒りは十分なはず。忍は許さない!』
現在。
雪不帰「残念ですが、私は話す事はもうありません。」
雪泉「雪不帰さん・・・」
雪不帰「今度の異界の扉は嘗てない規模の大きさです。あなた達忍とは、これが最後の戦いになる事でしょう。」
神楽「最終決戦、って訳だね!」
雪不帰「そう言う事です。」
女将「いらっしゃいませ。」
そこに女将が来て、雪不帰がすぐに去った。
女将「あら?もしかしてお知り合いなのですか?」
四季「いやマジ違いますから!部屋もめちゃくちゃ遠く離して下さい!」
女将「は、はぁ・・・」
部屋で待機する。夜桜がお茶を淹れた。そんな中、美野里と四季と叢は不機嫌中。
夜桜「話しがしたいとは、どう言う事なのですか?」
雪泉「それは・・・」
夜桜「雪泉・・・」
雪泉「どうか分かって下さい。今のまま雪不帰さんと戦ったら、後悔してしまいそうな気がして・・・」
美野里「分かった。もういいよ、雪泉ちゃんがそこまで言うなら。」
雪泉「美野里さん・・・」
美野里「でもその代わり・・・」
雪泉「はい?」
美野里「妖魔が出るまで遊んじゃうからね!!!」
四季「だね!折角の温泉街だしね!」
雪泉「・・・くすっ、仕方ありませんね。」
娯楽室では。
焔「はぁぁぁぁ・・・ていっ!!」
雅緋「はあああああ!!」
この2人が卓球でバトルしていた。
忌夢「頑張れ雅緋!!」
未来「焔!負けるな!!」
そこに美野里と四季が来た。
美野里「何これ凄〜い!」
焔「ん?」
雅緋「っ!!とぉ!!」
余所見した焔の隙を突いてピンポン球を飛ばした。
焔「うわあああ!!しまったああああ!!卑怯だぞ雅緋!!」
雅緋「バカめ!余所見する方が悪いんだ!」
美野里「皆も着いてたんだね!」
焔「ああ、飛鳥達も部屋に居るぞ。」
雅緋「さぁ焔、脱いで貰おうか?」
四季「脱ぐって何?」
雅緋「勝負に勝った方が相手の服を脱がすと言うルールだ!脱衣卓球と言う訳だな!」
四季「え、マジ?」
未来「焔・・・浴衣の下はパンツだけでしょ・・・!?」
焔「くっ・・・それがどうしたああああ!!!」
自ら浴衣を脱いだ。
未来・美野里・四季「っ!?」
そして一瞬で帯を胸に巻いた。
雅緋「何!?帯で!?」
焔「フッ!勝負はこれからだ!」
雅緋「フッ!良かろう!」
焔「どるあああああ!!」
雅緋「何!?卓球で紅蓮の焔だと!?それはズルいぞお前!!!」
娯楽室が炎に包まれた。美野里と四季は既に退室している。
その頃別の部屋では。
流海「温泉なんて久し振りね。」
鷹斗「ってかこの前行ったばかりだった。」
大良「良いじゃねえか。」
半蔵学院のメンバーが寛いでた。そんな中飛鳥は、窓の外を眺めていた。
飛鳥「・・・・」
すると、左胸に激痛が走った。
飛鳥(がはっ!!・・・これが、封魔光輪を使った代償・・・!)
葛城「おい、飛鳥どうした?」
飛鳥「え?い、いやその、これは・・・かつ姐がおっぱいを揉んでくれないから、自分で揉んじゃおうかなって。だから気にしないで?」
そう言いながら部屋を出た。
流海「何気に爆弾発言出したわ。」
大良「俺達まで聞いちまった。」
鷹斗「?」
その頃。
美野里「この旅館って、何か色んなお風呂があるらしいよ?」
四季「へぇ〜、マジ楽しみなんだけど〜。」
この旅館には2種類の風呂がある。壺風呂と露天風呂サウナ。
美野里「美野里は露天風呂が良いな。」
四季「私も〜。」
雪泉「壺風呂は、入れる人数が少なそうですね。」
夜桜「では、浴衣がどうぞ。1人で色々と考えたい事があるのでは?」
雪泉「夜桜さん・・・」
4人は露天風呂へ行った。
美野里「じゃあ雪泉ちゃん!後でこっちに来てね〜!」
壺風呂へ向かう雪泉。すると。
雪泉「雪不帰さん・・・」
バッタリと会ってしまった。2人は話さないまま壺風呂へ。
雪泉「誰か入っているようですね・・・ん?」
神楽「あ!2人もこれから?凄く気持ち良いよ!」
雪泉「神楽さん!奈楽さん!ん?」
身体の包帯を解く雪不帰を見る。
雪泉「・・・」
そして雪不帰が自分の髪に包帯も解いた。
雪泉「ん?」
カゴにある刀と盾の装飾を見付けた。
雪泉「それは?」
雪不帰「これですか?これは、黒影お爺様から貰ったものです。」
雪泉「え?」
彼女が幼い頃、黒影からこの装飾を受け取ったのだった。
神楽「そっか、そうなんだね。」
雪泉「え?」
神楽「ううん、何でもない。じゃあお先に〜!」
雪泉「はい。あ、待って下さい!」
急いで下着を脱いだ。
その頃隣の男湯の壺風呂では。
鷹斗「あ〜、生き返る〜・・・」
大良「やっぱ壺風呂って良いな〜・・・」
鷹斗「ん?」
大良「どうした?」
鷹斗「隣から気配を感じる。」
大良「女湯の壺風呂から?」
隣の女湯の壺風呂では。
雪泉「壺風呂は、1つみたいです。」
雪不帰「そのようですね。」
雪泉「では、一緒に入るしかありませんね。外で待っていたら、身体が冷えてしまいますし。」
雪不帰「ええ。」
2人は壺風呂に入った。
男湯の壺風呂。
鷹斗「どうやら雪泉と雪不帰が居るみたいだ。」
大良「あの2人、急に仲良くなったのか?」
鷹斗「いやそれはありえねえだろ。それに、雪不帰から何か特別な気配を感じるんだ。」
大良「特別なもの?」
鷹斗「あのお方の気配とか。」
女湯の壺風呂。
壺風呂に入った2人。雪泉は恥ずかしがり、雪不帰は平然と雪泉を見る。
雪泉「い、良いお湯ですね。」
雪不帰「ええ。」
雪泉「温まりますね。」
雪不帰「ええ。」
雪泉「綺麗な空ですね。」
雪不帰「ええ。」
雪泉「・・・・・」
するとその時。
雪泉「っ!」
幼い頃に2人で一緒に風呂に入った記憶が蘇った。
雪泉「っ!」
雪不帰「・・・フッ、こんな事が、昔にはありましたね。」
雪泉「はい、幼い頃の記憶って忘れてしまうものなんですね。」
2人はお互いを見て微笑み合う。しかし。
雪不帰「父は忍で、母は妖魔。それが、私の両親です。羅刹で分かったと思いますが、妖魔には人間と同じように感情を持つ者が居ます。」
雪泉「ええ。」
雪不帰「感情があれば愛が生まれる。それは、自然な事ではないのでしょうか?」
一方羅刹は森の中で夕日を眺めていた。すると近くに雀が来て、羅刹は雀を見て微笑む。
雪泉「はい・・・」
雪不帰「2人は愛し合って、私が生まれました。しかし、それは許されるものではなかったのです。母は最強の妖魔の1人と言われたそうです。忍も、母を倒すのは困難と諦め、最後はあの・・・・封魔光輪で。」
彼女の母は、封魔光輪で封印されてしまったのだった。
雪不帰「あの秘伝忍法で封印されると、二度と人間の世界に出て来られなくなるのです。」
雪泉「え!?では、もうお母様とは会えないのですね・・・」
雪不帰「母を失った私は、縁あって黒影お爺様に引き取られる事になりました。短い間ですが、一緒に暮らしたあなたとは姉妹のようなもの。だとしても、あなたが忍で居る以上、私とは絶対に相容れない!」
雪泉「雪不帰さん・・・」
雪不帰「忍は妖魔を一方的に殺し、私と母との間を裂いたのです。」
壺風呂から上がった。
雪泉「私達は、戦うしか道はないのですか!?」
雪不帰「覚悟を決める事です。妖魔と忍、そのどちらかが滅びる。道はその何れしかありません。それが忍の信念。あなたが言っていた事です。」
男湯の壺風呂。
鷹斗・大良「・・・・・」
夜、雪泉は外で落ち込んでいた。
飛鳥「雪泉ちゃん、そろそろご飯みたいだよ?」
雪泉「・・・・・」
飛鳥「どうしたの?」
雪泉「雪不帰さんから、全てを聞きました。」
飛鳥「そっか・・・」
雪泉「それで飛鳥さんは、妖魔を封印しようとしたんですね?」
飛鳥「うん。妖魔はもう殺しちゃいけないって思ったんだ。でも、それって任務違反だし、私退学処分になっちゃうかもね。」
雪泉「それで、1人で行動していたんですね?皆を巻き込まない為に・・・」
飛鳥は静かに頷く。
雪泉「この事、皆に話して良いですか?」
飛鳥「うん、もう隠していても仕方ないし。」
雪泉「分かりました。」
その頃、雪不帰と羅刹は。
羅刹「来るでしょうか?」
雪不帰「ええ、必ず来ます。」
彼女は持ってる擬宝パコを見る。
雪不帰「私の正体を知った今、放っておくはずがありません。」
そこに来たのは、神楽と奈楽だった。
雪不帰「ほら。」
神楽「奈楽、多分長い戦いになる思うけど、手出しをしちゃダメだからね?」
奈楽「分かっている。そもそも自分は神楽が負けるなんて、露ほどにも思っちゃいない。」
神楽「ありがとう。でも、勝負は五分五分って所だよ?」
雪不帰「殺されると言うのに、よく来ましたね。」
神楽「神社で戦った時、変な感じがした意味が分かったよ。雪不帰ちゃんって、半分妖魔だったんだね。」
雪不帰「ええ、そうです。これがその証だ!」
顔と身体に妖魔の証の紋章が浮かんだ。
神楽「妖魔は全て滅する!!」
そして神楽も最終形態へと姿を変えた。
同じ頃旅館では。
焔「成る程、そう言う事だったのか。」
飛鳥の目的を全て鷹斗と流海と大良と焔と雅緋に話した。
雅緋「だがそれがどうした?どんな理由があろうとも、奴らが人間に害を与えた事は事実だ。どちらが先に手を出したかなんて、後から幾らでも言えるしな。」
焔「雪不帰の境遇には同情するが、私達皆似たようなもんだろ?月閃のお前達だって親を亡くしている訳だし。」
雪泉「それはそうですが・・・」
鷹斗「まぁ俺も、両親をジャカンジャに殺されたしな。」
雪泉「私としては、妖魔を殺す事なく封印したいと・・・」
雅緋「お断りだ。妖魔を倒すのが忍の務め。それを曲げる気は一切ない!これ以上話の無駄だ!」
部屋から出て行った。
流海「雅緋・・・」
焔「彼奴は、母親を妖魔に殺されたからな。」
鷹斗「まぁ雅緋は妖魔を人一倍憎んでるからな。」
雪泉「はい・・・」
焔「そもそも妖魔を殺さないのは任務違反だろ?抜け忍の私達には関係ないが、お前達忍学生と鷹斗達ハリケンジャーは・・・」
すると飛鳥が立って、部屋を出ようとした。
焔「飛鳥?」
鷹斗「おい、何処行くんだ?」
飛鳥「例え処分されてもやるよ。ここまで来たら。」
そう言い残して部屋を出た。
鷹斗・流海・大良「・・・・」
廊下。飛鳥の元に葛城達が。
斑鳩「話は聞かせてもらいました。」
葛城「バカだなぁ〜。1人で背負いやがって。」
雲雀「皆で一緒に頑張ろうよ!今までみたいに!」
柳生「半蔵学院を退学になったら、その時はその時だ。」
更に鷹斗達も来た。
鷹斗「お前には仲間達が居るだろ?」
流海「もっと私達に頼っても良いのよ?」
大良「お前の頼みなら何でも聞いてやるよ。」
葛城「焔達みたいに抜け忍になれば良いさ!名前はそうだなぁ・・・飛鳥親衛隊ってどうだ?」
鷹斗「何で抜け忍前提で決めるんだよ!」
飛鳥「もう・・・皆・・・!」
彼女は嬉し泣きをした。半蔵学院のメンバーは飛鳥を抱いた。
飛鳥(頑張らないと・・・皆と戦えるのは、これが最後になるから。)
鷹斗「今度こそ帰って来たな。飛鳥。」
大良「いやぁ〜本当良かった〜。」
流海「飛鳥。」
飛鳥「ん?」
流海が飛鳥を平手打ちしようとする。
葛城「ちょ、流海!?」
大良「おい流海!」
鷹斗「待て。やらせてやれ。」
流海「・・・・・・!」
しかし叩こうとせず、涙を流して飛鳥を抱き締めた。
流海「おかえり・・・飛鳥・・・」
飛鳥「・・・ただいま、流海ちゃん・・・」
大良「ホッ。」
夜の焔紅蓮隊の部屋。
焔(最強の妖魔と言われた雪不帰の母親・・・そいつを封印した忍か・・・一体どんな奴だったんだ?)
同じ頃の月閃の部屋。
雪泉「・・・」
ただ1人起きてる雪泉が神楽の部屋へ向かった。
神楽の部屋の前。ドアをノックする。
雪泉「神楽さん、遅くにすみません。少し宜しいでしょうか?」
だが返事がない。
雪泉「ん?神楽さん?」
鷹斗「あ〜スッキリした・・・」
横の男子トイレから鷹斗が出て来た。
雪泉「あ、鷹斗さん。」
鷹斗「ん?よう雪泉。夜遅くに何してんだ?」
雪泉「いえ、少し神楽さんとお話しがしたくて。」
鷹斗「神楽と?」
雪泉「ですが、返事が返って来ないんです。」
鷹斗「居ないのか?ん?鍵開いてるな。」
ドアを開けると、部屋に誰も居なかった。
鷹斗「神楽?奈楽?・・・何処行ったんだ?」
雪泉「・・・・」
その頃神楽と雪不帰は。
神楽「フッ!フッ!ハァッ!!」
両手から赤い斬撃を飛ばし、雪不帰が川の上を滑りながら避ける。
神楽「ハァァ・・・ハァッ!!っ!?」
しかし右手が凍ってしまった。
雪不帰「フンッ!!」
鉄扇から氷を飛ばす。
神楽「ハァッ!!」
赤い球を纏い、凍結から脱した。
神楽「フッ!!」
迫り来る氷を赤い斬撃で砕いた。
奈楽(まさか、本当に互角の戦いになるとは・・・)
羅刹(雪不帰、勝つのです。私達の悲願の為に!)
雪不帰「どうした?息が荒いぞ?」
神楽「フンッ、人の事より自分の心配をしたらどうだ?(さて、どうしたものか。)」
その頃鷹斗と雪泉は、神楽を探しに温泉街を飛び回ってる。
鷹斗「っ!?」
すると目の前に煙が巻き上がる光景が見えた。
それは神楽と雪不帰が戦ってる時に起きた煙だった。2人は互角に渡り合い、お互いの忍装束を斬り裂いた。そして激しくぶつかり合い、同時に後ろへ飛ばされた。
奈楽「神楽!!」
神楽「来るな!手を出すなと言ったはずだ!!」
雪不帰「そろそろ終わりにするか?」
神楽「ああ、そうだな!」
雪不帰が鉄扇を掲げると、巨大な氷が具現化された。
神楽「ハァッ!!」
そして神楽も周囲に赤い柱を具現化させた。
雪不帰「ハァァァァ!!!」
神楽「ハァァァァ!!!」
黒氷と赤い光線がぶつかり合った。
神楽・雪不帰「ハァァァァァァァ!!!!!」
雪泉「神楽さん!!」
鷹斗「神楽!!」
神楽「雪泉!?鷹斗!?どうしてここに!?ん?」
雪不帰の顔を見て、神楽が確信した。
神楽(成る程、決着を付けるのは私ではない。そう言う運命と言う事か。)
赤い光線を停止すると、雪不帰の黒氷が神楽に直撃した。
神楽「がはっ!!!」
黒氷を受けた神楽が倒れ、子供の姿に戻った。
奈楽「神楽!!」
雪泉「神楽さん!!」
鷹斗「神楽!!」
倒れた神楽の元へ急ぐ。
奈楽「神楽!大丈夫か!?」
雪泉「しっかりして下さい!」
鷹斗「おい神楽!死ぬな!」
後ろに雪不帰と羅刹が立つ。
雪不帰「敢えて息の根は止めん。妖魔が忍を滅ぼす所をただ黙って見ているがいい。」
鷹斗「おい雪不帰!」
雪不帰「何だ?」
鷹斗「お前、母親が妖魔って言ったよな?」
雪不帰「ええ、それがどうかしたか?」
鷹斗「お前の母方の祖父は誰なんだ?」
奈楽「祖父?」
雪泉「鷹斗さん、どう言う事なんですか?」
鷹斗「答えろ!お前の祖父は誰なんだ?」
雪不帰「私の祖父は黒影お爺様だ。」
鷹斗「いや、お前の祖父は黒影じゃない。本当の祖父だ!」
雪不帰「・・・教える気はない。だが、何れあなたも分かるはず。」
そう言い残して、羅刹と共に去った。
神楽「うっ・・・!」
奈楽「っ!神楽、どうして?勝つチャンスは何度かあったのに。」
神楽「えへっ、私とした事が・・・ヘマしちゃった・・・だから雪泉ちゃん、あなたがあの人を止めて・・・」
雪泉「私に、出来るでしょうか・・・?」
神楽「出来る・・・ううん、雪泉ちゃんにしか出来ない事だよ・・・あの人が刀と盾の飾りをどうして持っていたのか、その意味を考えて?」
鷹斗「・・・・・」
神楽「鷹斗君、あなたもあの人を止めて。」
鷹斗「ああ、勿論だ。必ず彼奴の阻止と、彼奴の本当の祖父を暴いてやる。」
姿を消した雪不帰と羅刹は、ある崖の下に居た。するとそこから異界の扉が開いた。
雪不帰「フッ。」
「END」
キャスト
鷹斗:梅原裕一郎
流海:鬼頭明里
大良:八代拓
雪泉:原由実
叢:金元寿子
夜桜:石原夏織
四季:山本彩乃
美野里:五十嵐裕美
飛鳥:原田ひとみ
斑鳩:今井麻美
葛城:小林ゆう
柳生:水橋かおり
雲雀:井口裕香
雅緋:平田宏美
忌夢:斎藤千和
焔:喜多村英梨
未来:後藤沙織里
神楽:松岡由貴
奈楽:甲斐田裕子
雪不帰:阿澄佳奈
羅刹:山本希望
雪泉「まだ・・・これからです!」
葛城「妖魔もあたいと同じように、きゃわいい女の子が大好きって訳だ!」
飛鳥「・・・・」
雪不帰「何より、憎しみの深さが違うのだ!!!」
次回「憎しみと異界の扉」
鷹斗・流海・大良「みんな、見るでヤンス!」