焔『これだけは言っておく。お前に伝説の忍の孫を名乗る資格は無い!!』
飛鳥「っ!!はぁ・・・はぁ・・・はぁ・・・」
あの言葉を聞いた瞬間に目を覚ました。彼女の近くに謎の黒猫がジッと見ていた。
翌朝。6人が何時ものように登校している。
鷹斗「いやぁ〜今日も良い天気〜。ん?」
呑気な鷹斗とは裏腹に、葛城を除いた飛鳥達4人は暗い顔をしていた。
葛城「何だよ皆、朝から元気無えな!」
そう言って斑鳩のスカートを捲り上げた。
斑鳩「きゃあ!か、葛城さん!朝から何してるんですか!」
葛城「まだ蛇女の連中に勝ち込まれたのを気にしてるのか?」
鷹斗「あの時は俺と先生が追い払ってくれたから元気出せよ。」
葛城「そうそう。次は勝てば良いだろ?」
斑鳩「・・・良いですねあなた達のような能天気の方達は。」
鷹斗「怒る必要あるか?まああるか。」
葛城「誰が能天気だおら〜!」
またスカートを捲り上げた。
斑鳩「きゃあ!」
葛城「にゃはははは!」
逃げるように走る。
斑鳩「本当にあの人は!」
鷹斗「斑鳩先輩、葛城先輩は何時も通りだけど、内心悔しんでるぜ。」
斑鳩「え?」
その言葉通り、葛城も悔やんでた。
葛城「凹んでたって奴らには勝てねえだろ・・・」
その頃忍クラスでは、霧夜が報告書を書いてた。
霧夜「はぁ・・・」
近くに黒猫が居た。
黒猫「先日の始末書か?」
霧夜「せめて報告書と言ってくれ。俺とサスケの責任には違い無いがな・・・」
黒猫「師よ、我総見するに、先日の一件、学院の詳細を熟知した者の手引きあり。」
霧夜「裏切り者などありえん。」
黒猫「ふっ、師も薄々気付いておろう。あの人ならば。」
霧夜「っ!?」
学院の詳細を手引きした者は一体誰なのか。
その頃蛇女の5人衆は、滝壺で水垢離をしていた。
詠「この修行、私好きではありませんわ・・・」
焔「他の修行と比べれば、全然楽な方だ。」
詠「だって、2時間掛けてセットした髪が台無しですもの!」
焔「知るか。」
詠「あ、そうそう。ご存知でした?」
日影「知らん。」
詠「まだ何も言ってませんの!」
日影「どうせもやしの話やろ?」
詠「それも是非お話したのですが!」
日影「やっぱり話したいんや・・・」
詠「鈴音先生って、元は善忍だったらしいのですわ。」
焔「っ!?」
日影「あんなんただの噂やろ。」
焔「まさか、善忍が蛇女の教官になれるはず・・・」
未来「そうかしら?」
焔「未来、何が言いたい?」
未来「絶対無いとは言えないんじゃない?焔だって善忍の家系だったんでしょ?」
焔「黙れ!!」
未来「私も元々善忍の家系だったし。」
焔「・・・これ以上その話をしたら・・・!!」
未来「おぉ〜怖い。」
焔(鈴音先生が・・・善忍だと・・・!?)
春花は、あの時を回想する。
鈴音『仕掛け?』
春花『先生に無断で仕掛けるのは心が痛みましたが、応な直々のご命令、断れませんでした。』
鈴音『やはり、完全な真意を得てはいないと言う事か。だが何故この件を私に?あの男との密約だろ?』
春花『だって私、先生の生徒ですもの。それに、お人形増やす事に私は嫌じゃないですし。』
鈴音『相変わらず分からん娘だ。』
春花『そんな事ありませんわ。私は単純です。楽しければ良い。それだけです。』
鈴音『礼は言っておく。』
春花『そう言えば、私が教わった連動結界、あれは先生が学生時代に作ったと聞きました。あんな凄い術、半蔵学院に渡らなくて幸いでしたわ。』
鈴音『っ!!』
春花『では、失礼します。』
ジャンプして瞬間移動した。
すると鈴音は、あの時を思い出した。
霧夜『連動結界かぁ!難度が高過ぎるのが難点だが、学生が新忍法を開発するとは前代未聞だなぁ!』
凛『スーパー忍者を目指してるんだもん!このくらい当然だよ!』
霧夜『お前は俺の誇りだ。良くやったな。凛。』
鈴音「忘れろ。凛は、死んだのだ。」
忍クラス。
霧夜「凛は死んだ・・・任務に失敗してな・・・」
すると謎の人物が話した。
???「任務で落命せしは忍の誇り。だが、その屍をこの目で見るまでは諦められぬ。そして、我は見付けた。」
霧夜「見付けた?」
謎の人物は以前にあった出来事を語った。
嵐が吹いてるとある島の海岸に、1つの忍装束があった。
???「その装束には、悪忍の気が宿っていた。」
霧夜「悪忍の気だと?」
???「我が交戦した悪忍とは比較にはならない邪悪な気であった。」
霧夜「では、あの時現れたのは・・・」
???「師なら、いや師であるからこそ分かっておろう。蛇女子学園の娘達の技、あれはあの人が使ってた無数の技の応用。」
霧夜「俺は報告だけで、直接は見ていない。いやだからこそ、俺に見られぬよう画策されていたと言うのか・・・?」
???「覚悟はあるか?師。」
霧夜「っ!」
???「この戦い、教え子を巻き込む覚悟はあるか?」
そこで霧夜はある事を提案した。
そしてとある山岳。
飛鳥「この山を登るんですか・・・?」
霧夜「ああ。」
鷹斗「ひょえ〜高え山岳〜。」
葛城「楽しくハイキングって言うより、危険な秘境探検みたいな感じなんですが・・・」
サスケ「それは確かに近いかもな。」
雲雀「近い?」
七海「そう。近い。」
斑鳩「はっ!これはもしや!あの禁断の修行と言われる・・・」
霧夜「流石だな斑鳩。」
一甲「察しが早いな。」
斑鳩「や、やはり・・・」
柳生「どう言う事だ?」
斑鳩「数年前に1度行われ・・・あまりに危険過ぎると言う事で行われなくなった修行。その名も・・・這緊虞!」
鷹斗「這緊虞って・・・あの這緊虞!?」
這緊虞とは、主に生存術を強化する為、最低限の装備のみで極限空間を丸2日間生き延び、更に与えられた任務を全うすると言う忍にとって最も過酷な修行である。
鷹斗「鷹介師匠から噂は聞いてるが、まさかガチであったとは・・・」
飛鳥「わ、私の知ってるハイキングじゃない・・・!?」
雲雀「ひ、雲雀のとも違う・・・」
吼太「そして、この山岳の頂上にある巻物を用意した。その巻物を手に入れた者がこの這緊虞の勝者だ。」
斑鳩「全員がライバルと言う事ですか。」
葛城「面白いじゃないか。」
雲雀「雲雀は普通のハイキングが良かったなぁ・・・」
柳生「安心しろ。雲雀は俺が守る。」
飛鳥「が、頑張らなきゃ・・・」
鷹斗「よっしゃ行くか!忍風、シノビチェンジ!・・・あれ?」
しかしハリケンジャイロにはシノビメダルが無かった。
鷹斗「あれ?俺のシノビメダルは?さっきまであったのに・・・」
一鍬「ここだ。」
シノビメダルが一鍬の右手にあった。
鷹斗「一鍬先生、どう言う事だ?」
一鍬「お前が変身したら一足先にゴールしてしまう。ハンデとしてお前の力だけで這緊虞を行え。」
鷹斗「そう言う事かぁ・・・面白くなりそうだ。やってやるぜ!」
霧夜「よし行けぇ!!」
5人「はい!」
鷹斗「おっしゃ!」
6人が這緊虞へ向かう。
黒猫「真意は不明なれども、あの男は問題無しだが、あの5人が敵の標的である事は明らか。あの5人、その特性は評価は値するが、成長に今一つ伸びが不足せしは師達自身にある躊躇。」
七海「分かってる。だからこそよ。」
一方鷹斗はレッドウインガーで滑空していた。
鷹斗「気持ち良い風が吹き荒れてるぜ!このまま頂上へ目指すか!」
一方飛鳥は大凧にしがみついてた。
飛鳥「いきなり最初からハードなんですけど・・・よ、よぉし・・・たぁっ!!」
大凧から大ジャンプした。
飛鳥「忍法・ムササビ飛空!」
忍法・ムササビ飛空とは、特殊繊維で織られた幕を滑空翼とし、高射から地上へ降り立つ空中移動術の1つである。
地上に着いたが、木に引っ掛かってしまった。
飛鳥「着地失敗・・・皆大丈夫かな・・・?」
その頃斑鳩は、断崖絶壁に這い出てる岩の上に無事着地していた。
斑鳩「先は長いですね・・・」
霧夜『1日で頂上へ辿り着く事は不可能だ。スタミナ回復を忘れると命に関わるぞ。』
サスケ『決して無茶はするなよ。』
その頃葛城は、雪原地帯に無事着地していた。
葛城「よし、絶対に1番を目指す!」
その頃雲雀は。
雲雀「きゃあああ!・・・いった〜〜い!」
岩場に着地失敗した。
一甲『それと夜間の休憩も必要だ。これも訓練の1つだ。』
その頃柳生は、傘を使って川の上を進んでた。
柳生「取り敢えず雲雀と合流だな。」
その頃鷹斗は、谷間に到着してレッドウインガーから降りた。
鷹斗「おっしゃ、危険な奴らよ、ここにお遊び人が居るぜ。」
その頃飛鳥は、森林の中を歩いてた。
飛鳥「はぁ・・・はぁ・・・本当にここ日本・・・?」
すると飛鳥の胸に芋虫が落ちた。
飛鳥「・・・っ!?」
真上から無数の芋虫が落ちて来た。
飛鳥「きゃあああああ!!」
その頃葛城は、吹雪が吹いてる雪原地帯を歩いていた。
葛城「寒い・・・本当にここ日本かよ・・・!ん?」
目の前に白熊が居た。
葛城「はいいいい!?」
その頃斑鳩は、クナイを使って崖を登ろうとしたが、風が吹き始めた。
斑鳩「今にも飛ばされそうですわ・・・はっ!」
足元を見ると、蛇が居た。
斑鳩「きゃあああ!!」
その頃柳生は、何事も無く川の上を進んでいた。
柳生「雲雀はこの辺りに居るな。」
すると川の中から、何故かピラニアが飛び出して、柳生の忍装束のスカートを噛み千切って再び川へ潜った。すると無数のピラニアが柳生を襲った。
柳生「しまった!」
その頃鷹斗は、谷間を進んでた。
鷹斗「かなり険しくなったな。ん?」
すると前方から無数の岩が転がって来た。
鷹斗「第1関門かぁ。」
忍者刀を握る。
鷹斗「行くぜ!」
上空から、霧夜達が大凧に乗りながら監視していた。
霧夜「この締魔破空は、ただの山ではない!」
サスケ「だが、お前達なら必ずやり遂げてくれるはずだ!」
締魔破空とは、敢えて過酷な状況に陥るようなからくりが無数に設置された特殊な修行空間である。
その頃斑鳩は、蛇に苦しめられてた。
斑鳩(この蛇、何て邪悪で嫌らしい気を・・・)
その頃飛鳥は、森林を抜けた。身体中に芋虫がくっ付いてる。
飛鳥「いやああああああ!!」
服とシャツを脱いで湖に飛び込んだ。芋虫は飛鳥から離された。
飛鳥「ふぅ・・・」
すると水面に謎の影が忍び寄って来た。
飛鳥「え!?」
その影は、飛鳥を乗せたまま水面から出た。
飛鳥「う、うなぎ!?う、ううん、違う!髭があるからどぜうだ!っとか言ってる場合じゃない!こうなったら・・・たああああああ!!」
脇差を振り下ろして、巨大どぜうの頭部に大ダメージを与えた。巨大どぜうはダメージを受けて力尽きた。
飛鳥「ごめんねどぜうさん・・・」
その頃斑鳩は、蛇に巻き付けられてた。
斑鳩「そ、そこは・・・」
その頃葛城は、白熊の首を絞めていた。
葛城「どうだ参ったか!」
白熊は倒れた。
葛城「熊如きが、半蔵学院一の修だ!葛城を舐めんなっての!・・・・ヘックション!取り敢えず、温けぇ服に転身しねえと風邪引いちまう・・・」
転身した。力士の着ぐるみに転身した。
葛城「何でいこれは!?・・・まぁ、温かいから良っか。」
その頃柳生は、ピラニアに忍装束を食い荒らされていた。
柳生「武器を足場に使ったのがマズかった・・・これでは反撃も・・・」
雲雀「柳生ちゃん!」
そこに雲雀が合流した。
柳生「雲雀・・・来るな!」
雲雀「お魚?」
柳生「此奴はピラニアだ・・・!」
雲雀「ピラニアさん?」
柳生「雲雀、俺に構わず先に行け・・・!」
雲雀「ダメ!」
柳生「何!?」
雲雀「私が柳生ちゃんを助けるんだから!」
柳生「雲雀・・・」
雲雀「秘伝忍法!」
するとうさぎがキントウンに乗って颯爽と現れた。雲雀がそのうさぎに乗って柳生を救いに向かう。
雲雀「柳生ちゃん!」
柳生を掴んで救った。ピラニア達は引き離された。
雲雀「うさぎさんありがとーー!!」
うさぎはキントウンに乗って颯爽と去って行った。
雲雀「柳生ちゃん、大丈夫?」
柳生「服を噛まれただけだ・・・川が1番安全だと思ったが、そうでもないようだ・・・雲雀・・・」
雲雀「何?」
柳生「いや、感謝する・・・」
雲雀「・・・あ!柳生ちゃん!胸胸!」
胸にピラニアが引っ掛かっていた。
柳生「あっ!」
その頃斑鳩は。
斑鳩「せいっ!」
やっと蛇を退治出来た。
斑鳩「油断しましたわね!先を急ぎませんと。」
その頃鷹斗は。
鷹斗「どりゃりゃりゃりゃ!!!」
回転しながら岩を斬り裂いた。やっと全ての岩を片付いた。
鷹斗「お掃除完了!さてと、楽しい這緊虞を再開いたしますか。」
外は夜になった。鷹斗は谷間を漸く抜けた。
鷹斗「やっと抜けたか。」
すると腹が鳴った。
鷹斗「おっと、腹が食物を欲しがってるな・・・ん?」
目の前に森があった。
鷹斗「森か。木の実とかありそうだ。」
一方、斑鳩は先を進んでる。
斑鳩「夜が明けるまで、この辺りで野営を・・・ん?」
前方に謎の人物が居た。飛燕を持って構える。
斑鳩「何者!?」
葛城「ま、待った!あたいだよあたい!」
斑鳩「葛城さん、ですの?」
洞窟で野営を取る。葛城が自分が今の格好をしたのかを話した。
斑鳩「そう、そんな事が・・・」
葛城「ここ想像以上に無茶苦茶だよ・・・」
斑鳩「それも修行の内ですわ。」
葛城「はいはい・・・」
すると腹が鳴り始めた。
葛城「腹減った・・・」
斑鳩「全く、食料も確保していないなんて。はい。」
小袋を渡した。中に入ってたのは。
葛城「どんぐりじゃねえか!」
斑鳩「道すらら集めておいたんです。」
葛城「でも、良いのか・・・?」
斑鳩「ええ。どうぞ。」
葛城「サンキュー!流石委員長!普通出来ねえよな。こんな敵に塩を擦り付けるような真似!」
斑鳩「それを言うなら、塩を贈るです。」
葛城「細かい事は気にするな。じゃあ、遠慮無くいただきま〜・・・」
斑鳩「あ、そうそう。この先に温泉がありましたよ?」
葛城「っ!温泉!?」
その頃鷹斗は、大量の木の実を採って食べていた。
鷹斗「いやぁ〜助かったぜ!りんごにザクロにマンゴーが実ってるなんて最高だぜ!」
そして木の実を食べ尽くした。
鷹斗「あ〜食った食った〜。さて、また歩くのはしんどいから、今日はこの辺で寝るか。」
その頃斑鳩と葛城は温泉に入って満喫していた。
斑鳩「他の皆さんは無事でしょうか?」
葛城「何とかやってんだろう。」
斑鳩「ふふっ。」
葛城「何?」
斑鳩「昔を思い出してしまいまして。」
葛城「昔?」
斑鳩「私達が学院に入学した時、こんな風に2人だけだったなぁっと。」
葛城「ああ、そうだった。懐かしいな・・・」
2人は微笑み合う。
その頃柳生と雲雀も野営をしていた。柳生が傘で地面を何度も刺した。すると温泉が吹き出した。
雲雀「凄〜〜〜い!」
少しだけ湧き出たが、2人は温泉に入る。
雲雀「湧き水のプールだね。」
柳生「汗を流すくらいは出来るだろ。川は危険だからな。」
雲雀「ピラニアさんに襲われちゃうもんね。」
柳生「・・・さっきはすまなかった。」
雲雀「え?」
柳生「雲雀を逃す事だけを考えて、雲雀が俺を救ってくれるなんて思いもしなかった・・・俺は雲雀を信じてなかった・・・」
雲雀「ううん、雲雀だって助けられると思ってなかったもん。考える前に体が勝手に動いただけだし。柳生ちゃんは何時も考え過ぎなんだよ。」
柳生「・・・それは認める。」
その頃飛鳥は、湖で泳いでた。
飛鳥「誰も見ていないから良いよね。」
焔『お前に伝説の忍の孫を名乗る資格は無い!!』
彼女は、あの言葉を思い出した。
飛鳥「・・・・・」
そして翌朝。鷹斗は漸く山岳の前に到着した。
鷹斗「この山岳の頂上だな。腕が鳴るぜ。」
崖を掴んで登る。
その頃斑鳩と葛城は、山を登ってる。
斑鳩「ここを登れば頂上ですわ・・・!!」
葛城「負けねえぞ!」
その頃飛鳥は、紫色の洞窟の中を歩いてた。
飛鳥「ここを抜けると近道のはずなんだけど・・・やっぱ怖いな・・・何も出なきゃ良いけど・・・ううん!このくらいでビビっちゃだめ!私は・・・伝説の忍の孫なんだから!」
するとその時。
???「精進!!」
謎の声が響いた。
飛鳥「誰!?」
???「伝説の忍、その孫に如何程の価値がありや!」
巨大な黒猫が現れた。
飛鳥「で、出たあああ!?」
黒猫「ニャアアアアアア!!」
鳴き声と同時に洞窟の岩が崩れた。飛鳥は避ける。
???「血筋など、縁の記録に過ぎぬ!翻弄される事これ愚かなり!」
黒猫が引っ掻くが、飛鳥が脇差で防いだ。
飛鳥「ほ、翻弄されてなんか!」
???「血縁が己を強くするか?」
飛鳥「え?」
黒猫が引っ掻く。
飛鳥「きゃあああああ!!」
???「ならば己とは何だ!」
飛鳥「己!?自分・・・」
また黒猫が引っ掻く。しかし避けられた。
飛鳥「私は・・・!」
すると岩が崩れ落ちた。
飛鳥「きゃああああ!!」
岩の下敷きにされた。
飛鳥「ダメ・・・やっぱり、私に資格なんて・・・」
半蔵『お前は父親似じゃのう。』
幼い飛鳥『え?お父さんに?私が?』
半蔵『お前のお父さんは、お母さんとの結婚に猛反対するわしに弁護士も夢も捨て、寿司屋をやると言おった。愛する人と添い遂げる為なら、夢も金も地位もいらない。今の自分には、その覚悟しかありませんっとな。ふふっ、覚悟だけでこの半蔵を説得しおった。見掛けに寄らず強い男じゃよお前の父は。そしてそんな男を見初めたお前のお母さんもな。』
あの頃を思い出した飛鳥に力が湧いた。
飛鳥(資格なんてどうでも良い!)
岩から抜け出した。
飛鳥「じっちゃんが居るから、お父さんもお母さんも居るから、今の私が居る!それだけで、私は!!」
黒猫に立ち向かう。
飛鳥「秘伝忍法・二刀繚斬!!」
黒猫「ニャアアアアアア!!」
額を斬られた黒猫。
???「期待への重圧、重圧故の劣等感!これ即ち、矮小なる心の曇り。曇りなど恐るるに足りぬ!!」
黒猫が霧となって消滅した。
飛鳥「き、消えた!?」
???「心せよ。真に恐るる敵は己自身の弱さなり!」
その頃柳生と雲雀はジャングルの中を走ってた。
雲雀「ジャングルを抜ければ、頂上まで一本道だと思う!」
柳生「ああ!」
雲雀「雲雀の勘だけど。」
柳生「十分だ。俺は雲雀を信じる!」
山岳の頂上。そこに6人が同時にゴールした。
鷹斗「ありゃ!?同時ゴール!?」
葛城「くぅ〜!同時かよ〜。」
斑鳩「勝負は?」
雲雀「一等賞はどうなるんだろ〜?」
柳生「っ!」
この頂上に謎の女性が姿を現した。
葛城「だ、誰だ!?」
鷹斗「悪忍か!?」
???「我、自ら現れぬ!勝者の証が欲するならば、汝らの主力を尽くすが良い!」
斑鳩「どう言う事です!?」
???「我、締魔破空最後の関門にして、這緊虞の目標なり!」
女性の手には、巻物が握られていた。
葛城「巻物!?じゃあ、此奴を倒して・・・」
柳生「奪い取ると言う事か。」
斑鳩「あなたは?」
???「我は、大道寺!」
葛城「大道寺だって!?」
斑鳩「もしやあなたは伝説の・・・!?」
鷹斗「大道寺?」
飛鳥「知ってるんですか?」
葛城「名前だけはな。卒業試験には合格しているが、自らの意思で何年も留年している。伝説の超強い先輩が居るって。」
飛鳥「そ、そんな人が居たなんて!」
鷹斗「その話、鷹介師匠から少しだけ教わったな。」
柳生「何年も留年・・・それだけでも十分伝説に値するな・・・」
鷹斗「ってか今何歳?」
葛城「ってか、女だったのか・・・」
雲雀「何か凄く男らしい!」
すると大道寺が鷹斗達の前に着地した。
大道寺「単独では肩慣らしいにはならぬ!纏めて来るが良い!」
すると大道寺がシノビメダルを鷹斗に投げた。
鷹斗「シノビメダル!?何故あんたが!?」
大道寺「お主も本気で来るが良い!」
鷹斗「そう言う事なら、やるしか無えな!!」
ハリケンジャイロにシノビメダルを取り付ける。
鷹斗「忍風、シノビチェンジ!ハァッ!」
ハリケンジャイロを回転させ、ハリケンレッドのシノビチェンジした。
鷹斗「おっしゃ!」
そして6人が頷いて、一斉に大道寺に向かって走る。
大道寺「喝!!」
すると衝撃波が走った。
5人「きゃああああ!!」
鷹斗「ぐあああああ!!」
大道寺「笑止千万なり。」
飛鳥「この力・・・」
柳生「次元が違う・・・!」
葛城「ここまで来て・・・負けられるか!!」
鷹斗「行くぜ!!!超忍法・空駆け!!」
ハリケンレッドと葛城と斑鳩と柳生が走り出す。
葛城「でやああ!!」
柳生「はあああ!!」
斑鳩「たあああ!!」
鷹斗「疾風流奥義・大空斬!!」
大道寺「ぬううううあああ!!!」
強力な衝撃波が走った。
3人「きゃああああ!!」
鷹斗「ぐあああああ!!」
大道寺「浅はかな。忍の名が泣いてるぞ!」
雲雀「皆の攻撃が擦りもしないなんて・・・」
飛鳥「私なんかじゃ・・・適う訳が無い・・・けど!!」
勇気を出して走り出して、クナイを投げる。大道寺が片手でキャッチするが。
大道寺「っ!?」
飛鳥の姿が無かった。
上空から飛鳥が落ちて来る。
飛鳥(逃げたら自分に負ける!!)
しかし大道寺が飛鳥の攻撃を避け、右手に力を込めて、思いっ切り突き飛ばした。
飛鳥「ああああああああ!!」
葛城「飛鳥!!」
斑鳩「飛鳥さん!!」
鷹斗「飛鳥!!」
飛ばされた飛鳥が倒れた。
雲雀「飛鳥ちゃん!!飛鳥ちゃん、しっかりして!!」
大道寺「忍学科の生徒も落ちたものだ。」
すると煙玉が爆発した。
霧夜「その辺にしておいてやれ大道寺。」
サスケ「お前は少々やり過ぎだ。」
霧夜達が現れた。
斑鳩「ゴホゴホ・・・霧夜先生!?」
葛城「これはどう言う事だよ!?」
七海「この這緊虞を提案したのは、大道寺なの。」
鷹斗・斑鳩・葛城・柳生・雲雀「え!?」
吼太「君達後輩の修行に一役買ってくれたんだ。」
大道寺が飛鳥の方へ歩く。
斑鳩「伝説の先輩が何故?」
すると飛鳥が目を開けた。
大道寺「未熟な一撃なれど、我に一矢報いた事を、これ評価に値するものなり。」
巻物を飛鳥に差し出す。そして飛鳥がその巻物を手に取る。
葛城「飛鳥が優勝って事か。」
鷹斗「どうやら、伝説の先輩は飛鳥を認めたって事か。」
斑鳩「まあ、仕方ありませんわね。」
柳生「うん。」
外は夕方になり、夕日が見える。
大道寺「あの娘、相当な潜在能力を秘めている。自身達は未だ気付いておらぬが。」
霧夜「やはり分かるか?」
一甲「お見通しか。」
大道寺「潜在する強さは無意識の強さ。それ故諸刃の剣。道を誤れば、あの人と同じ道を辿る事になるのだろう。」
一鍬「あの人・・・」
霧夜「・・・そうはさせん。二度とな。」
彼は、凛のようにさせないと心に誓った。
葛城「何が書いてあるんだ?早く開けてみろよ。」
鷹斗「俺も見せてくれ。」
飛鳥「あ、うん。」
斑鳩「鷹斗、葛城さん、はしたないですよ?」
葛城「お前だって興味あるんだろ?」
斑鳩「それは、まあ・・・」
鷹斗「見たいんかい。」
巻物を開けると、『力即刀盾』と書かれてあった。
葛城「何て書いてあるんだ?」
飛鳥「力は刀と盾にある。と。」
大道寺「それぞ、半蔵様が恩自ら直筆下さった忍の極意。」
飛鳥「っ?」
鷹斗「半蔵様の?」
半蔵『力と言うものは、刀と盾の継いでなければならんのじゃ。』
飛鳥(もう弱音なんか吐かない!じっちゃん、私、頑張るよ!)
這緊虞の勝者は飛鳥に決まった。彼女は半蔵から受けた言葉を胸に、修行を積み重ねる事を誓ったのだ。
「END」
キャスト
鷹斗:梅原裕一郎
飛鳥:原田ひとみ
斑鳩:今井麻美
葛城:小林ゆう
柳生:水橋かおり
雲雀:井口裕香
霧夜:藤原啓治
凛:三森すずこ
サスケ:小川輝晃
野乃七海:長澤奈央
尾藤吼太:山本康平
霞一甲:白川裕二郎
霞一鍬:姜暢雄
焔:喜多村英梨
詠:茅野愛衣
日影:白石涼子
未来:後藤沙緒理
春花:豊口めぐみ
大道寺:浅川悠
半蔵:山本兼平
ナレーション:藤本幸太郎
飛鳥「斑鳩さんとかつ姉って仲が悪かったって本当ですか?」
霧夜「ああ。中々の険悪振りだったぞ。」
鷹斗「あったなそれ。」
飛鳥「私が来た時は?」
霧夜「中々の新入生振りだった。」
飛鳥「柳生ちゃんと雲雀ちゃんは?」
霧夜「中々の仲良し振りだったな。」
鷹斗「それしか言えんのかい。」
次回「追憶の忍教室」
鷹斗「次回も忍ぶぜ!」