永遠の美少女になって永遠の闘病生活に入った件   作:名無し野ハゲ豚

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優子の裏表

「ここで、いいかな……」

 

 中庭の穴場、空調機の音が鳴り、周囲からもなかなか見えず、湿度も高めの場所。

 以前桂子ちゃんとも話した穴場。中庭自体、文化祭のこの時間にはあまり人はいないのだが、ここは更に人が少ない。

 

「こ、こんなところで……ま、まさかまた……」

 

 浩介くんがごくりと唾を飲み込む。

 

「うん……浩介くん、ご機嫌斜めだから……浩介くんだけにしてあげること……昨日と同じように……して……いいよ……」

 

 あたしは浩介くんに何をされるんだろうと心臓がバクバクする。

 

「はぁ……はぁ……」

 

 浩介くんが何かを妄想しているのか? もう鼻息を荒くしている。

 ああ、嬉しくて、あたしまで興奮してしまう。

 あたしは周囲からも、女の子らしい女の子で、性格も健気でお淑やかな恥ずかしがり屋で大人しくて泣き虫な爆乳美少女ということで通っている。

 

 でも、本当のあたしは、心を許した男の子にはひどく淫乱で醜いんだ。

 もちろん浩介くんの前では、恥ずかしいという気持ちは、むしろいつもより強くなるのに、浩介くんの前で恥ずかしい思いをしたい、浩介くんに辱められたいとさえ思ってしまう。

 

「いやーん恥ずかしいよぉ……」

 

 浩介くんにまたスカートをめくられる。下を見ると、浩介くんにあたしのパンツを凝視されている様子が見えてしまう。

 昨日は縞パンだったが今日は純白の色。

 

「お願い、浩介くん……あたしを、あなたで染めて……!」

 

 白は清純と純白の象徴、浩介くんに汚されたいと思ってしまうあたし。まだ彼氏彼女じゃないのに、あたしはもう、浩介くんに愛の告白以上のことを告白してしまっている。

 浩介くんに恋したばかりでは、こんな感情は出なかった。

 

「うっ……はぁ……ふぅ……はぁ……」

 

 浩介くんが鼻息を荒くしている。

 左手でスカートをめくられたままで、浩介くんの右手が、スカートの中に入ってくる。

 

「ひゃうっ!」

 

 お尻を昨日よりもゆっくりした速度で、手のひら全体でスリスリされ、思わず声が出てしまう。

 

「ゆ、優子ちゃん……誰か来たら……」

 

「あうあう……」

 

 昨日の屋上よりスリルの高い場所。

 それが更にお互い興奮を高めている。

 

 浩介くんの手がパンツの上の方に来る。

 

「あの、優子ちゃん……」

 

「うん……ちょっとだけならいいよ……」

 

 自分でも驚くほど甘い声で言う。

 

「うっ……ぐっ……」

 

 浩介くんが唾を飲み込む。

 ああいいよ、もっと、もっとあたしをエロい目で見て。お願い……!

 はしたないあたしにもっとお仕置きして……浩介くん大好き……!

 

 浩介くんにパンツの上部に手をかけられる。俄然あたしの興奮が高まる。

 パンツを少し引っ張られ、間にできた空気に指が入り込む。

 

「ひゃぅ……!」

 

 そしてついに、あたしはお尻を浩介くんに直接触られた。

 最初だけちょっと嫌悪の信号が出るが、すぐに収まる。

 微妙なくすぐったさが、また恥ずかしさを強めていく。

 

「優子ちゃんのお尻……すっげえよ……」

 

「あうっ……」

 

 また浩介くんが恥ずかしいセリフを言う。触られ心地がたまらないから、きっと浩介くんの触り心地もいいはずだ。

 

「あのね、浩介くん……」

 

「ん?」

 

「こんなことさせてあげるの浩介くんだけだからね」

 

「うっ……はぁ……はぁ……」

 

 お決まりのセリフだけど、浩介くんがまた興奮している。

 

 

「機嫌? 直った?」

 

 しばらく触らせてあげたら、あたしが言う。あんまり長居するのもリスクが高まるからだ。

 

「あ、うん……優子ちゃんって、意外とえっちな女の子だよね」

 

「浩介くんこそ、触ったままそんなこと言うなんて……ああんっ恥ずかしいよぉ……」

 

「わっ、ごめん!」

 

 浩介くんがパンツの中から手を戻し、めくっていたスカートを離す。

 あたしはちょっとだけスカートを直す。

 今回はパンツの中にも手を入れられたのでそれも直すが、その仕草がまた浩介くんを興奮させる。

 

「ふふっ、ちょっとスリルあったね」

 

「あ、ああ……」

 

「どうしたの? 昨日みたいにトイレ行かないの?」

 

「きょ、今日はちょっと温存したいんだ」

 

「あら? そう……」

 

 今日は何かが進展しそうな気がする。

 あたしの中ではもう一つのことが思い浮かぶ。

 

 あたしは浩介くんにお尻を直接触られても、最初だけ嫌悪信号が出た。

 でも、これは単純に「男にお尻を触られることへの『女としての』生理的な嫌悪感」なのかもしれないという可能性が高いと思いたい。

 

 そして浩介くんは、昨日と同様あそこを大きくしている。

 いずれにしても、夏休み以前と比べても、格段に進歩したことは事実。

 一歩一歩、あたしは女の子への道を進んで行く。その実感も湧いてくる。

 

「それじゃあ、あたし、メイド喫茶のシフトがあるから、終わったら吹奏楽部と合唱部の合同演奏が体育館であるわよ。時間に余裕があるから、ミスコンの投票をして、そこで会いましょう」

 

「うん」

 

 浩介くんと約束し、あたしは何食わぬ顔で教室に戻る。

 

「交代だよー」

 

「あ、うん、優子ちゃんありがとう」

 

 メイド服に着替え、桂子ちゃんとシフトを交代する。

 実はあたしのシフトが終わり、合唱部と吹奏楽部の合同演奏の後は、ミスコンの結果発表になる。

 それまで少し時間があるので、同じ体育館でミスコンの投票をしてからということになっている。

 

「おかえりなさいませーご主人様ー」

 

 

「うおっ、何あの子、すっげえかわいい……」

 

「ほら、ミスコンの予選1位の子だよ。生で見るとおっぱいが半端ねえよなあ」

 

「ああ、あの石山優子ちゃんか」

 

「で、さっき交代前に話してたのが予選2位の木ノ本桂子ちゃんだよ」

 

「なるほど、桂子ちゃんもかなりかわいい子だし、他の学校ならミスコン優勝間違いなしのレベルだけど、それでも優子ちゃんの前だと霞むよなあ……」

 

「でも、得票は意外と僅差なんだろ? 優子ちゃんの性格悪いとかそういうわけじゃないだろうし……」

 

「それがさ、3位の子、永原マキノちゃんに票が流れているって話だぜ」

 

「え? 3位の子? あの子めっちゃ幼いよね。優子ちゃんも幼い顔だけど、あの子はそれ以上だぜ」

 

「それがさ、聞いて驚くなよ。あの子、生徒じゃなくて先生なんだよ」

 

「おい、まじかよ……」

 

「しかも、TS病で老けないから実年齢は500歳って噂だぜ」

 

「そりゃあすげえな!」

 

「それでさ、今1位の優子ちゃん。実は彼女もTS病で数か月前まで男だったんだってさ」

 

「なるほど、それがマイナスになっているのかなあ……」

 

「むしろこれだけ逆風が吹いて1位ってのがすごいわ」

 

「うんうん」

 

 

 一般の男性客二人が、あたしたちの噂をしている。

 永原先生は教師票だけでなく、ロリコン票や興味本位の票も持っていってしまっている。

 また桂子ちゃんにも女子や「元男」というのに抵抗感のある人の票を取られている。

 後者は仕方ないにしても、女子ウケの悪さは改善が難しいかもしれない。

 

 メイド喫茶では、あたしのメイド姿を見て、多くの男達がミスコンの話題をしている。

 また、審査の映像を見た上での感想としては「優子ちゃんは狙いすぎ」という声も聞こえた。

 これも仕方ない犠牲に思う。

 何だかんだで男は単純だから、全体の利益としては、あざとくした方がいいのだ。

 

 以前から、あたしが、桂子ちゃんや永原先生、あるいは龍香ちゃんみたいな他のかわいい子と並んでいる時も、あたし以外の女の子を推す声はどれも「玄人気取りのようなもの」が多かった。

 そしてそれは声が大きいだけで、実際の所は少数派だということをあたしは知っている。

 

 ともあれ、混雑時間帯なためか、メイド喫茶はかなり混雑している。あたしのシフトは常に混雑中になっている。

 やっぱり人気のある女の子のシフトには、混雑時間帯に割り当てるから仕方ないだろう。

 そういえば、浩介くんとえっちなことをしてて夢中になってたけど、あたし、ご飯食べてなかった。

 

 ……浩介くん、あたしで喜んでくれたよね?

 浩介くんに、ミスコン1位の優子ちゃんを独占できると思ってくれるためにも、絶対に負けられない。

 

 そのためにも、2位じゃ絶対にダメなんだ。

 

 

 このメイド喫茶も、ミスコンの後、後夜祭で他のクラスの出し物と競う形で人気投票が行われる。

 これに関しても、あたしたち2年2組の優勝に自信がある。

 特にラストスパートになるだろう文化祭最後の1時間と、後夜祭最初の1時間は、シフトが特別にあたし、桂子ちゃん、龍香ちゃん、そして永原先生の4人のなる。

 ミスコンでは、今は桂子ちゃんと永原先生とで敵同士だけど、クラスの出し物のアピールでは、もちろん貴重な仲間だ。

 

 

「ご主人様ーお待たせしました。こちらコーヒーとサンドイッチになりまーす」

 

 営業スマイルでさっきの2人組男性客にメニューを渡す。

 

 

「うひょー、やっぱ間近で見るとすげえよな」

 

「うんうん、あのでっかいのが前屈みって反則だよな」

 

「俺、決めたわ。今回のミスコン、優子ちゃんに入れよ」

 

「俺もそうする。かわいいし胸でかくて性格も最高だしよお……」

 

「やっぱ女の子らしい女の子が一番だよな」

 

 

 あたしの営業努力で一般票を2票ゲットする。

 こういうことの積み重ねが優勝につながるはず。

 

 

「ねえ、今度のミスコンどうするの?」

 

「私は木ノ本先輩に入れたわよ」

 

「えーうちは石山先輩にしたよ」

 

「えー、石山先輩って、さすがにあれ男に媚びすぎでしょ?」

 

「いやいや、うちら女に生まれたんだし、男子に喜ばれようとするのって、よく考えたら普通のことだと思うのよ」

 

「うーん、でもなあ……」

 

「それに、水着ならああいうの普通じゃない?」

 

「うーん確かに……」

 

「そう考えると、石山先輩は清純派なイメージがあると思うのよ」

 

「なるほどねえ……」

 

 

 石山先輩は清純派なイメージっかあ……

 1年生二人組のそんな会話を聞いてしまうと、嫌でもさっきの光景が思い浮かんでしまう。

 浩介くんを中庭の影に誘い込んで、セクハラ行為に及んだこと。

 スカートをめくられてパンツ丸見えにされ、さらにお尻を直接触られたこと。

 しかも浩介くんが無理矢理したのではなく、あたしが自分から誘惑し、誘い込んでのこと。

 

 顔が熱をこもり始める。いけないいけない、今はメイド喫茶のシフト中だ。

 あたしは気持ちを切り替え、メイド喫茶の残りの時間を働く。

 

 

 浩介くんとは体育館で待ち合わせ。

 まずやることはミスコンでの投票。

 

「お、優子ちゃん見つけた」

 

「えへへ、見つかっちゃった」

 

 浩介くんとちょっとだけふざけたやり取りをする。浩介くんはすっかり上機嫌になっている。

 

「じゃあ、ミスコンの投票に行こうか」

 

「うん」

 

 合同合唱の前で投票所はやや混雑している。

 とは言え投票には時間はかからないから、列の捌けるスピードも早い。

 

「すみませんお願いします」

 

 あたしたちは生徒会の人に生徒手帳を見せて、投票用紙をもらう。

 投票所では昨日と同じく投票用紙に「石山優子」と書く。

 浩介くんも、「優子ちゃんに投票するぞー!」と、投票用紙を見せながら宣言する。

 

 やっぱり男の子は単純だ。

 ああやってエロいことさせてあげれば、すぐに嫉妬も治ってご機嫌になってくれる。

 

 投票が終われば、合同合唱の席探し。まだ人は多くなく、前の方の正面の席に座ることができた。

 

「いい席だねえ」

 

「うん。それにしては投票所は混んでいたよな」

 

「あれかな? 吹奏楽部か合唱部の人じゃない?」

 

「ああそうか」

 

「ところで浩介くん」

 

「ん?」

 

「なんかさっきからご機嫌だねって思って」

 

 あたしがにっこりして言う。

 

「そうかなあ?」

 

「うん、やっぱりさっきのは効果抜群だったね」

 

「っ……まったくもう、優子ちゃんって意外に変態だよね」

 

「誰のせいでこうなったのかな?」

 

 あたしが意地悪そうに言う。でも実際半分は本当だったりするけど。

 

「お、俺のせいかよ!」

 

「だって、ああいうことするの……浩介くんにだけだよ?」

 

「むむむ……」

 

 浩介くんといちゃついていると、次第に周囲の席も埋まっていく。

 浩介くんから「あんまりいちゃいちゃすると票が落ちるぞ」と言われたので、少し封印する。

 

「あ、もうすぐ始まるぞ」

 

「何を歌うんだろう?」

 

 そう思っていると、列の左端からプリントの山が配られる。

 「1枚取ってください」という声があったので、プリントを1枚取って浩介くんに渡す。

 

「えっと……何々……モーツァルトのレクイエム……『怒りの日』ねえ……」

 

 正直名前も知らない曲名だ。もちろん、モーツァルトは知ってるけど。

 

「優子ちゃんは知ってる?」

 

「ううん、知らないわ」

 

「俺も」

 

 浩介くんもやっぱり知らないらしい。

 

「まあ、聞けばわかるかもよ」

 

「どうだろう?」

 

 ともあれ、あたしたちは、演奏が始まるのを待つ。

 

「皆様、大変おまたせいたしました、ただいまより、吹奏楽部と合唱部の合同演奏、『モーツァルト・レクイエム 怒りの日』にを演奏いたします」

 

  パチパチパチ

 

 拍手とともに、幕が上がる。

 

 体育館のステージはそんなに広くないのに吹奏楽部員と合唱部員が集まっている。

 中央の指揮者が右手を振り上げ、合唱と演奏が始まる。

 何って言っているのか、そもそも何語なのかもわからんが、どこかで聞いたことがあるような演奏だ。

 

 かなり強弱激しい演奏で、これを演奏できるというのは、なかなかだ。

 合唱部の歌唱力もかなりのもので、運動部が弱い小谷学園において、文化部の強さを見せつけているようだ。

 

 それ以上に、合唱部の歌唱力が凄まじい。

 

 あれ? もう終わり? 意外と短い。

 

「えー、続きまして演奏するのは――」

 

 あ、パンフをよく見てなかった。他にも演奏曲があるんだ。

 次の曲は柔らかそうな曲、これもモーツァルトらしい。

 パンフレットをよく見ると、演奏している曲は全てモーツァルトということになっているようだ。

 

 最終的には、指揮者が礼をして、盛大な拍手が送られて幕を閉じた。

 この次に行うのが、ミスコンの最終結果発表だ。

 

 ちなみに、それまでまだ1時間あるため、現在駆け込みの投票が行われている。

 

「浩介くん、文化祭も、いよいよ大詰めだね」

 

「だな、他に何処かあったっけ?」

 

 もう大体は見て回った。というのも、部活同好会の多くが小規模で、文化祭に出展していない所も多いのだ。

 囲碁部将棋部のように、単なるおっさんたちの対局場になっている所も多い。

 

「そうだわ、まだ図書室に行ってなかったっけ?」

 

「図書室に何かあるのか?」

 

「うーん、何もないかなあ」

 

「じゃあしょうがないじゃん」

 

 とはいえ、文化祭中、暇つぶしに読書する人は多い。

 

「そうだ、メイド喫茶に戻ろうぜ」

 

 浩介くんが提案してくる。

 

「うーん、今はちょっと混んでいるよ?」

 

「ああいや、お腹空いてさ」

 

「あ! そういえばあたしもお腹すいてたわ……でもそれなら学食にしましょうよ」

 

「あーそうだな」

 

 何だかんだでちゃんとした食事を取りたいなら学食にしたい。

 それに、お昼ごはんを食べてないせいで、いつもよりちょっとお腹が空く。

 これから後夜祭もあるんだし、少し多めに食べておきたい。

 

 あーでも、あたしのお腹に入るかな?

 学食のラーメンなら多分大丈夫と信じよう。

 

 今の時間帯はちょうど空いている時間帯なのか、意外とあっさりと注文が来てくれた。

 「ミスコン、応援しているわよ」と、食堂のおばちゃんにも声をかけられた。

 あーでも、桂子ちゃんや永原先生にも言ってそうだ。もちろん教員枠で食堂のおばちゃんや用務員さんにも予選から投票権がある。

 

 浩介くんと一緒に食べる、もちろん浩介くんが食べるの早いので、外で待っててもらう。

 

 

「よし、それじゃあ行こうか」

 

「うん、俺、優子ちゃんの優勝、信じているから」

 

「ありがとう」

 

 体育館に戻り、浩介くんと分かれる。

 投票受付は既に終了している。

 中には既に、制服姿の永原先生と桂子ちゃんがいた。

 

「さあ、いよいよ最終決戦だね」

 

「うん、集計、どうなるかな?」

 

「えへん、私が逆転するわよ」

 

 永原先生が胸を張る。

 

「まあ、もう投票は終わっちゃったし、祈ってもしょうがないわよ」

 

「うん、そうだねえ桂子ちゃん」

 

 あくまで実直だ。

 ともあれ、全員が見守る中で集計作業をする事になっているのだが……よく見ると、まだここには永原先生と桂子ちゃんしか居なかった。

 

「他の子はどうしたんだろう?」

 

「まあ、そのうち来るでしょ」

 

「あ、永原先生、木ノ本さん、石山さん……他のミスコンの参加者の人なんですが……」

 

 控え室に入ってきた守山会長が声をかけてくる。

 

「うん」

 

「もう勝利は諦めるということで、最後の参加者挨拶だけ出たいということでした」

 

「そうですか……」

 

 永原先生がしんみりとした顔で言う。

 

「まあ、毎年何人かいるので、気にしないでください」

 

「そうは言ってもねえ……」

 

「まあ、仕方ないんじゃない。予選の時点であんなに大差付いちゃったんだし」

 

 あたしが場の雰囲気を悪くしないように言う。

 

「それもそうだね」

 

 集計発表までもう少し、あたしも緊張してきた。




まあ大丈夫でしょ、これくらいなら……うん

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