永遠の美少女になって永遠の闘病生活に入った件   作:名無し野ハゲ豚

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今回はただの人物紹介ですが思いのほか長くなってしまいました。本文にもあるように読み飛ばしても支障はないです。


幕間 ここまでの登場人物の紹介 第4章

ここの部分は登場人物の紹介です。読み飛ばしても本編には支障がありませんが、第4章までのおさらいとしてもう一度振り返ってみてはどうでしょうか?

第2章のラストでも同じことをしましたが、登場人物も溜まってきたのでもう一度行います。

裏設定等も一部ありますが、第5章以降のネタバレはありませんのでご安心下さい。

 

 

ちなみに登場人物の命名法には一個の共通点があります。某県民以外の方が気付いたら、地理(鉄道)に詳しい方とお見受けします(笑)

あ、でもそろそろみんな気付いてるかも……気付いた方は遠慮なく感想等で突っ込んでください(笑)

 

 

石山優一(いしやまゆういち)/石山優子(いしやまゆうこ)

 本作の主人公兼ヒロイン。私立小谷学園2年2組。2000年6月22日生まれの17歳(第3章途中までは16歳)

 両親より「一番優しい子に育って欲しい」という願いを込めて「優一」と名付けられる。

 しかし、両親の希望に反して優一は乱暴者に育ってしまい、気に入らないことがあるとすぐに怒鳴りつけるなど乱暴な性格で、特にクラスの男子から煙たがられていた。

 本人もこの性格については嫌っており、両親の前では猫かぶりだったのも含め、多大な罪悪感を抱いていた。。

 それでもやめられないことについては「麻薬みたいなもの」と評している。

 話し相手は小学校時代からの幼馴染の木ノ本桂子だけ。しかし、木ノ本桂子が学園一の美少女としても有名だったため、これは皮肉にも男子に更に嫌われる要因となっていた。

 優一時代の容姿は髪が高校生にしてはやや薄くなっていて、その代わり胸毛や足毛などの体毛が非常に濃く、ヒゲも伸びやすくていわゆる毛深い容姿だった。また、性格の通り顔もやや悪人顔だった。ちなみに全科目の成績も比較的良い方で、特に体育では篠原浩介と張り合うくらいの高い身体能力を見せていた。

 優子になってからは、はっきりと「昔の自分は嫌い」と評している

 

 2017年5月8日月曜日の3時間目の数学の授業中に突然腹痛を訴えて倒れてしまう。

 翌日に病院で起床すると違和感を感じ、女の子になってしまったというところから、この物語が始まる。

 

 TS病の現実を突きつけられ、永原先生より「長生きしたいなら女として生きるしか無い」と言われる。

 女の子になったことをきっかけに、自らの性格を変えるため「今度は始めから終わりまで優しい子でいたい」という願いを込めて「優子」と名前を変えて生きていくことを決意する。

 背が縮んで届いたものが届かなくなったり、トイレが近くなったり、風呂の時に湯船に髪を入れて失敗をしたり、体力や腕力が落ちるなど女の子になって人生の不便を感じたことで、男女平等論に否定的になっており、むしろ「男は男らしく、女は女らしくするべき」という結論に至った。これはTS病になるとほぼ全員が同じ感想を抱くため、ある種通過儀礼のようなものである。

 

 優子としての容姿は背も低くなり、顔は幼さの残る童顔で、学校一の美少女と言われた木ノ本桂子を凌ぐ美少女に。身体にはムダ毛の一つなく、また髪の毛は黒髪のロングストレート、胸は巨乳グラドル並かそれ以上の巨乳になった。巨乳のインパクトに隠れているが下腹部の肉付きは「安産型」の証拠で、お尻も大きい。一方で、体重は50キロ以上だがコンプレックスには感じていない。

 特に身体能力は非常に虚弱体質となり、体育の授業や球技大会や身体を動かすゲームでは特別なハンデを必要とするレベルまで落ち込んでおり、体育の授業では補講を余儀なくされた。

 また、その巨乳とロングヘアから、肩こりにも悩んでいる。

 

 優子としての性格も、自他共認めるほどに優一時代とは正反対になった。

 優子としては健気な性格で、一生懸命に女の子になるために努力している。

 性格も全般的に大人しく、また痛かったり精神的に揺さぶられるとすぐに泣いてしまうことがあり、自他共に「泣き虫」と認めている。一方で、優子自身は泣き虫を治そうという気持ちにはなっていない。

 また、恥ずかしがり屋な性格で、スカートめくりやお尻や胸を触られるなどのセクハラをされると顔を真っ赤にすることも多い。

 一方で、文化祭のミスコンの時には女の子としてのプライドが高い一面も見せ、「あたしの邪魔をした二人を辱めたい」という気持ちを持ったことも。

 この感情については優子自身は「なくしたい」と思っている。

 母親から料理などの家事手伝いをカリキュラム終了後も受けており、林間学校では家庭的な一面を見せて存在感を示している。

 過去の反動もあって、女の子らしくしたいという気持ちが他のTS病患者や、生粋の女の子たち以上に強く、少しでも女の子らしくないところは何が何でも直したいと思っている。

 また、TS病患者の元男ということもあって、男子の視点に理解を示すシーンが多く、女子たちからも一目置かれている。

 

 女の子になるためにカリキュラムを受けることになるのが第一章である。

 カリキュラムでは、男っぽい態度や言動は矯正の対象となり、また3日目以降はスカートめくりのおしおきと恥じらうように教育されるようになる。

 男時代の服と本、更に生徒手帳は自分の手で処分し、女の子としての自覚を徹底的に刷り込まれた。

 ただしこれらは、女の子らしくなりたいと自らが望んで行ったため、またカリキュラムでは永原先生より「優等生」と褒められ、新しい発見も多く「楽しかった」と振り返っている。

 また優子自身は自覚がなかったがカリキュラムを通じて心の中でも一人称が変化し、また服装も女性を強調するものを好むようになっていった。

 

 一方で、小谷学園に復学後、最初は女の子として扱ってもらえないことへの苦悩を示すことも多かった。

 特に、復讐心のあった男子からのいじめはひどく、本人や周囲の女子たちも「女の子として扱って」と言ってもますます逆効果になっていった。

 生理が来た時にも「この痛みを受け入れなければ優しい子になれない」「女の子になれて嬉しい」と告白、感極まって永原先生が涙し、またこのことを木ノ本桂子と田村恵美に話したことが大きなきっかけになる。

 最終的に木ノ本桂子と田村恵美の共闘宣言や大泣きした優子を女子たちが守るという宣言以降、いじめはようやく収束に向かった。ちなみに、大泣きするまでは強がって無理矢理泣きそうになるのを止めたこともあった。

 一方で、優子は他の女子からも女子として受け入れられることになり、最上の喜びを感じた。

 その後「泣いてもいい、弱くてもいい、甘えてもいい、かっこ悪くたっていい。だって私はもう、女の子なんだから」という考えに至った。

 この考えになることで優子の気持ちから「強がる」「意地を張る」ということが消えた。

 

 その後は男子たちからも謝罪を受け、本格的に新しい学園生活をはじめ、またその性格故に部活に入っていなかったが、木ノ本桂子から天文部へと誘われた他、女子仲間と休日を過ごしたりする中で女子としてのアイデンティティを少しずつ積み重ねていく。

 一方で、言葉遣いや仕草など、表面的な部分では女子と見分けがつかなくなったものの、女の子としての感性などは「まだまだ修行が足りない」と他の女子からは度々指摘された。それについては「女の子初心者」ということで、「少しずつ身に付けていこう」となった。

 球技大会では最終試合のドッジボールでボールを当てられて泣いてしまう。すっかり弱くなった優子に篠原浩介が恋心を抱くが、この時はまだ「罪悪感と戦っている」と解釈するのみだった。

 一方で、小野先生や教頭先生のように自分を男子とも女子ともつかない扱いをすることにははっきりとした拒絶感を抱いている。この時はいずれも永原先生の謀略で屈服に成功している。

 林間学校では、篠原浩介と共に実行委員を務める。そんな中で少しずつ彼に思いを寄せていく。特に山登りの時「一人だけ頂上に行けないのは可哀想」として、おんぶをしてもらったり、花火大会の時に物を運んでくれた時などは守られているという自覚を強く覚えた。

 そして林間学校最終日の帰り道、添乗員にナンパされ強引に引っ張られた時に篠原浩介が体を張って守ったことで、彼の胸元で大泣きし、優しく頭を撫でられたことでついに女の子として男の子と恋に落ちる。女の子として男の子を好きになれたことは、優子にとってとても嬉しいことだった。

 永原先生と故郷をめぐり、TS病患者の恋愛の困難さを学んだが、意思は曲げなかった。

 一方で、キスをしようとして身体的本能が拒絶感を表したため、恋人として告白が出来ず、新たな苦悩を見せた。

 

 女の子として、男の子を好きになれたことで更に女の子らしくなろうと決意し、夏休み中はお人形遊びやぬいぐるみ遊び、女児向けアニメなどにもチャレンジした他、少女漫画も自主的に新しいのを買ったりしている。

 一方で、早く本能からも「男」を追い出したいと考えすぎたため、永原先生や篠原浩介から「焦りすぎている」と言われることもあった。

 荒療治と称して、日焼け止めクリームを塗らせてみたりしたがその時はまだ効果はなかった。夏祭りの後、篠原浩介との初めてのデートでは「優一を取り戻した」と篠原浩介に諭されてトラウマを克服した。

 篠原浩介とデートを重ねるにつれ徐々に一歩一歩拒絶反応が消えていき、夏休み明けに生理になった時に、保健室までお姫様抱っこされてドキドキしたり、文化祭の時には「嫉妬を直す」という名目で物陰に連れ込み、スカートをめくられたり、お尻をパンツの中から直接触られても拒絶反応が出なくなった。

 こうしたこともあって、後夜祭の夜、篠原浩介から告白される。一旦は不老のこともあって躊躇するも、最終的には受け入れた。

 この時、身体的本能も完全に女の子のものへと変わっていった。しかし、永原先生によれば、それでも時折「男」が出ることはあるという。

 文化祭ではメイド喫茶で人気メイドとして混雑時間帯のシフトを務めた他、ミスコンでは永原先生や桂子と奮戦の末優勝した。

 この時悔しさで泣いている二人を見て「もっと辱めたい」と思うようになってしまい、優子は更に悩むことになっている。

 

 

・優子の母

 石山優子の母、永原先生よりカリキュラムの本を渡され、女の子として教育係を行う。

 やや暴走気味で、おしおきがスカートめくりになったときも、永原先生よりもいやらしいめくり方をして優子を恥ずかしがらせた。可愛い女の子になった優子を溺愛するが、料理中や外出時はスカートをめくらないなど常識は弁えている(ただし、その後スペシャルなおしおきとしてまとめている)

 「女としての矜持」は捨てておらず、女の子らしさを優子に叩き込み、また家事の指南もした。

 カリキュラム終了後も、「一番身近な女性」として、優子が頼りにする。また、休日は料理などの家事手伝いを課しており、生理の日も容赦がない。

 母親の教育によって優子は家庭的な女の子へと成長した。一方で、優子に対しては露出の多い格好や派手な服装を好み、「それは男に受けない」と優子に度々指摘されている。

 

 

・優子の父

 石山優子の父、休日や仕事帰りは普段書斎に閉じこもっていて、読書や休息などの仕事疲れのリフレッシュに充てている。しかし、家族仲は悪くなく、優一とはいろいろな話に盛り上がった。

 興味が無いものはないほどに知的好奇心旺盛である。女の子としてのカリキュラムの指導は、本人が男性ということでしていない。

 会社の同僚にも、優子のTS病について話しきれていない。

 優子が女になったことで、家庭の勢力関係がやや変化しているがあまり気にしていない。

 一方でお泊り会の時には自分だけ男だったため、書斎に引っ込むなど、空気を気にする現代人な一面も。

 

木ノ本桂子(きのもとけいこ)

 優子たちのクラスメイトの女の子。優一の小学校時代からの幼馴染で腐れ縁。優一としては学校で唯一の話し相手でもあった。「学校一の美少女」という名声を得るほどの美少女で、性格も柔らかい。

 以前は田村恵美とそのグループの女子とは仲が悪く、喧嘩が耐えなかった。

 特に「女の子は男にモテてこそ」という矜持は田村恵美と対立しており、田村と彼女のグループの女子を「同性受けを狙うなんてレズのすること」と罵ったこともあった。

 一方で、男子からはいわゆる高嶺の花であることや、狂犬優一の話し相手ということで好意を向けられつつも避けられてもいた。

 なお、優一に関しては、男子ということで木ノ本グループの女子たちからはあらくれ運動部の多い田村グループへの用心棒としての期待もあり、また女子を標的とはしなかったため、男子ほどの悪感情を持たれていなかった。

 復学初日こそ、女子として扱うことに戸惑いを覚えるが、すぐに優子を女子として扱うことを決定し、グループの他の女子も続いた。

 女子の中でも、優子からの信用度も高く、最も早い段階でカリキュラムの詳細や永原先生の秘密も話している。また、永原先生より生理を受けての優子の思いを告げられた時には何かを感情的に訴えていた。

 田村恵美が面目を捨てでも優子に謝罪したのを見て、優子を守るためなら田村恵美とも協力することを決意。

 優子がいじめに耐えきれず大泣きした時も、一番に飛び出し高月章三郎を叱責している。

 このことをきっかけに田村恵美と歩み寄るようになり、後に正式に和解。グループは解散となる。

 その時は「女の子にされたことが罰」と語っていたものの、後に優子はそれを「罰ではなく救い」だとして否定している。

 

 その後も河瀬龍香と共に休日に遊びに誘ったり、優子の学園生活を充実させるため、自らが所属する天文部へと誘ったりした。

 また、優子の女子力を高めさせるためにアドバイスは欠かさない。ファッションセンスやおしゃれの能力などは優子を上回っている。

 優子の登場後は「学園一の美少女」と呼ばれることは少なくなったものの、重荷に思っていたこともあって優子への嫉妬はない。優子と仲睦まじそうに並ぶ姿は学園の癒やしとなっており、周囲からは「桂優ちゃん」と呼ばれている。

 天文部では不老の優子に対しやや憧れの感情を抱いている。

 林間学校では、安曇川虎姫とともに優子と同室になるとともに、山登りで優子がピンチになったり、最終日のトラブルの時にはサブリーダーとして田村恵美と共に実行委員として活躍した。

 その後も模様替えや海・夏祭りでも優子たちと行動を共にしており、優子ほどではないものの男性たちの注目を集める存在である。

 

 文化祭のミスコンでは女子力を武器に活躍。

 女性票こそ多かったものの、男性票を優子に取られたことを悔しがっていた。

 ミスコンでは女のプライドを掛けて戦い、優勝できなかったことで永原先生とともに声を出して泣いたものの、永原先生ほど思い入れがなかったのか、トロフィーを貰った時は敗因を分析していた。

 

 

河瀬龍香(かわせりゅうか)

 優子のクラスメイトで木ノ本グループの女子の一人。木ノ本グループの中でも美人で桂子にも近い。木ノ本桂子とともに優子を度々気にかけてくれる。

 ですます超の丁寧な言葉遣いで話す。

 彼氏持ちということで美人として通っており、優子や桂子と並んでも悪口を言われない程度には美人である。

 彼氏は性欲の強い変態であるため、露出の高い服でデートしたものの彼氏が不機嫌になってしまい失敗。

 優子に嫉妬心を教えられ、家の外と中で服装を変えたところ、彼氏が大満足し、「何度も激しく気絶させられた」と語っている。

 なお、彼氏の影響で龍香自身もかなりエロくなっている。

 永原先生の主催した海と夏祭りの親睦会は、彼氏とのデートとの兼ね合いから夏祭りのみ参加。

 海では優子と篠原に、彼氏に水着越しにお尻を撫でられている所を目撃されている。

 その後も彼氏とは上手くやっているようで、別れる気配はない。文化祭のメイド喫茶では特別シフトを担当した。

 

志賀(しが)さくら

 木ノ本グループの女子の一人、引っ込み思案で気が小さい女の子だが、死んだ祖父の影響で時代劇が好きという一面もある。

 木ノ本グループの女子の一人として、優子とも一定の交流がある。密かに野球部のエースである唐崎裕太に思いを寄せているが、打ち明けられないでいる。

 文化祭の時は野球部の唐崎先輩を遠目で追っていたが、優子と篠原の加入に寄って野球部のマネージャーになった。

 

田村恵美(たむらえみ)

 優子のクラスメイト。テニスの天才で全国でも飛び抜けた実力を持つ。去年1年生で挑んだインターハイ決勝でダブルベーグルをして優勝するほどである。貧乳だが「テニスには不要」と強がっている。

 豪胆な性格の女傑で、木ノ本桂子とグループを2分していた。プライドも高く、木ノ本桂子とは何かと衝突することが多く、特に女の価値観については隔たりが大きい。

 木ノ本への対抗心から、復学初日に優子をトイレに入れようとしなかったり、また「女子とも男子とも扱わない」という手法を取る。

 優子の生理を目撃した後は考えを改め始めたものの、自身のプライドが邪魔してすぐに謝れなかった。

 しかし、永原先生が生理を受けての優子の思いを伝えると、自らも優子を追い詰めていた事実に気付き激しく後悔。罪悪感に押しつぶされそうになる。

 翌日には真っ先に優子に謝罪し、女子として扱っていくことを宣言。ただし、木ノ本グループへの対抗心から、グループごと共闘までは至れなかった。

 しかし、個人的には桂子と話し合い、歩み寄りを見せるようになって和解。2年2組の女子グループは一つになった。

 和解後も女の子らしさがないところはあり、水泳の授業では素っ裸になってから着替える様子を優子に反面教師にされたりしている。

 それでも、元男ながら女性らしくなっていく優子を見て「あたいも少しは女の子らしくなりたい」と考えるようになる。お泊り会では、優子の部屋の改造に協力している。

 また、文化祭では、優子の提案した派手なメイド服に引っ込み思案になる中、真っ先に賛同している。

 一方で、ガサツな一面も強く残っており、海では水着で一生懸命お洒落をする優子、桂子、永原先生に対して競泳水着という手抜きをした他、夏祭りでは左前を気にしないという有様だった。

 

 

安曇川虎姫(あどがわとらひめ)

 サッカー部レギュラーの女子。田村グループへ所属。

 虚弱体質の優子を体育の授業で何かと気にかけてくれる。性格はややガサツだが、田村恵美ほどではなく、優子に女子の感性や女子力について教えることもある。

 やはり理屈を超えた感情で、貧乳がコンプレックス。マッサージの心得があり、田村恵美とともによく肩こりに悩む優子にマッサージをする。

 女子サッカー部は小谷学園に珍しい強豪で、全国大会への出場も決めている。

 田村グループの女子の一員として、優子たちにもよく絡む。林間学校では木ノ本桂子とともに優子と同室になり、風呂や食事などで行動を共にした。

 また、海や夏祭りにも登場して、優子たちと親睦を深めている。

 

 

高月章三郎(たかつきしょうさぶろう)

 優子たちのクラスメイトで篠原浩介の友人。父は整形外科医。本来は性欲こそ強いが悪い人ではない。優一に怒鳴られ続けたことで性格が歪んでしまった。

 彼が石山優子を「性転換手術したのではないか?」と疑ったことで、優子を男子扱いするといういじめが考案された。

 その後は篠原浩介とともに、石山優一に散々に怒鳴られていた復讐としていじめの主犯格として暗躍、「今こそ復讐するチャンス」「もう事実かどうかはどうでもいい」とまで発言。

 優子の自業自得の面が強いものの、優一呼ばわりや上履きを優一の場所に隠す、ロッカーや教科書の名前を優一に変えるなどのいじめを実行。

 復讐心から性格が歪み、木ノ本桂子の「優子ちゃんが嫌な思いしている」という批判に対してさえ、「俺は嫌な思いしてないから」と放言するに至ってしまった。

 篠原は田村恵美に一度殴られただけだが、高月は木ノ本桂子と田村恵美にそれぞれ一度殴られている。

 しかしそれでも良心は残っており、篠原が恨みを晴らしたい一心で優子を殴ろうとした時にはそれを止めている。

 

 その後は、優子に謝罪し、男子扱いはしなくなると、徐々に優子の改心を認め始め、球技大会でボールを当てられて泣いてしまっている優子を見ていじめていた過去に罪悪感を持つに至っている。

 また女の子として意識することで、優子への性欲を感じることが多々あり、水泳の授業では準備運動して揺れる優子の肉体に興奮のあまり授業を抜け出し「抜いて」いる。

 その後も篠原浩介の友人として、優子と接点を持ち続けている。

 

 

篠原浩介(しのはらこうすけ)

 優子たちのクラスメイトで高月章三郎の友人。

 本来の性格は穏やかで温厚で責任感が強い。そのような性格であったため、優一からは特に怒鳴られる対象となり、恐怖の日々を過ごしていた。密かに復讐心を燃やしており、体を鍛えるのが趣味。

 これも優一に復讐するという動機がきっかけである。喧嘩も強く、林間学校で優子をナンパし引っ張った添乗員を取り押さえたり、海ではやはりナンパしてきた不良3人を相手に喧嘩で勝利してみせた。

 

 優子となって復学後は、高月章三郎の提案に乗り、石山優一に散々に怒鳴られていた復讐としていじめの主犯格として暗躍、他の男子へと伝播させた。

 優子の自業自得の面が強いものの、優一呼ばわりや上履きを優一の場所に隠す、ロッカーや教科書の名前を優一に変えるなどのいじめを実行。

 復讐心から性格が歪み、いじめればいじめるほどに更にいじめたくなるという麻薬のような状況に陥る。他の女子が優子を女扱いし始め、また他の男子も静観に舵を切る中で高月章三郎以上に先鋭化。

 優子が泣いた時にも女の子を泣かせる罪悪感もなくなっていた。

 その後、田村恵美と木ノ本桂子の共闘に至り追い込まれたが、どうしても復讐をするため、優子を守っていた女子を強引に引き剥がし、優子を殴ろうとするが、周囲からの非難が殺到。

 高月章三郎からも「暴力はやめろ」と制止され、優子が泣きながら必死に許しを乞う様子を見て良心の呵責が芽生えて離した。

 田村恵美からは「その力は女子を守るために振るいなよ」と諭された。

 

 その後は責任感の強い本来の性格を取り戻したものの、それによって「女の子を傷つけ、泣かせてしまった」と罪悪感の日々を送ることになる。

 贖罪の日々を送り続ける中でも、優子と中々話せず、優子自身も「篠原くんが克服してくれないとこの問題は終わらない」と考えていた。

 球技大会のドッジボールでは、至近距離でボールを当てられて泣いている優子を見て、潜在的に感じていた恋心を自覚してしまう。

 「最低な男だ」と悩むようになり、球技大会を脱走、控え室で頭を打ち付けるなど自傷行為を行い、優子が優しく包み込もうとしても拒絶してしまった。

 その後は恋心と罪悪感で優子のことをまともに直視さえできなくなってしまう。しかし、男子のくじ引きと女子の推薦によって、偶然にも林間学校の実行委員として優子と共に活動することになる。

 

 永原先生のフォローもあって、徐々に過去のトラウマを解消していく。教頭先生の撃退時には永原先生から優子とともに「過去の罪を悔いて心を入れ替えている」と称されている。

 林間学校の実行委員を通じて更にトラウマを解消していき、本来の責任感の強い性格が状況を好転させることが増えた。

 林間学校2日目の山登りの時には優子をおんぶすることを申し出たり、3日目の花火大会の時には運搬の肩代わりをするなど活躍し、優子も徐々に想いを寄せていく。

 そして林間学校4日目に優子をナンパから守ったことで優子に泣き付かれる。その時頭を撫でて優しくすると優子が恋に落ちる。

 その後は照れ隠しで「友達になりたい」と申し出る。

 「友達」になってからは、優子のアピールにドギマギすることも多い。

 特に夏の海では、優子の身体的本能の克服の名目で、日焼け止めクリームを塗るように誘惑されたり、その過程で優子が悩んだりもしていた。

 

 その後は夏祭りでも優子のお尻を触ってしまうなど役得になることも多く、高月を始め他の男子から羨ましがられることが増えた。

 デートを重ねるにつれ、優子の身体的本能も徐々に女の子になっていくことを自覚し、更に一歩踏み込むことが多くなった。

 文化祭では優子と一緒に回るものの、恋心と独占欲からメイド喫茶やミスコンで他の男性から注目を浴びる優子に嫉妬してしまう。

 優子にそれを見破られたため、否定しようとするが、逆に屋上などで優子に誘惑され、性欲に負けてスカートをめくってパンツを見たり、更にお尻を直接触ったりして、ここでも抜くことになった。

 後夜祭では、メイド喫茶最後の客として優子の淹れたコーヒーを飲むと、しばらく考えた後、優子に告白を決意。一旦は躊躇する優子を後押しし、最終的には優子とキスをして正式に彼氏彼女の関係になる。

 その時も不可抗力で胸を触って以降、性欲もあって胸を揉んだりスカートをめくったりした。

 

 

坂田舞子(さかたまいこ)

 お嬢様口調で話す3年生。天文部部長であるが、木ノ本桂子ほど天体に詳しくはない。

 口調そのままに物腰がやわらかく、天文知識のある桂子は後輩ながら尊敬している。

 天文部に優子を迎えた後は、良き相談役としても活躍している。

 

 

守山会長(もりやまかいちょう)

 小谷学園の生徒会長で3年生、あまり仕事はなく、文化祭実行委員と共に文化祭を主催するのが主な仕事。

 文化祭では生徒会としてミスコンの主催を担当した。

 

 

唐崎裕太(からさきゆうた)

 小谷学園弱小野球部のエースで3年生。大会ではしょっちゅう炎上することから「唐川裕児」というあだ名をつけられしまっている。

 志賀さくらから想いを寄せられているが、恋愛にはあまり興味がない。

 野球部はマネージャーが不在でそれを求めており、志賀さくらの申し出を快諾した。

 

 

能登川明美(のとがわあけみ)

 ミスコンに出場した女の子の一人、予選では最下位に沈み、最終発表は顔見せで出演したのみ。

 

 

鳩原刀根之助(はつはらとねのすけ)/柳ヶ瀬(やながせ)まつ/北小松貴子(きたこまつたかこ)/永原(ながはら)マキノ

 優子たちのクラス、2年2組の担任の先生。担当科目は古典。

 30歳にしては若く、美人な先生ということで生徒の人気が高い。

 

 実は地球最高齢の人間でTS病患者。TS病という意味では優子の先輩に当たる。生まれ年は1518年で数え年にして500歳、満年齢で499歳である(誕生日は不明のため1月1日ということになっている)、生徒たちの間では、30歳は逆サバではないかと疑われていたが、実際には470歳もサバを読んでいた。

 身長は2年2組の女子の中では一番低いが、胸は優子ほどではないが大きめで「合法ロリ」「ロリ巨乳」と呼ばれ、髪はセミロング。

 身長は今でこそ「とても小柄」と言われるが、当時の価値観では、成人女性としてはむしろ大柄な部類だった。

 性格はその長い人生を反映してか掴みどころがない。

 夏祭りの盆踊りのときなど、明るくノリがいい一面もあり、同じTS病の優子には特に親身になって接するなど、教師としては有能だが、恩義を感じている真田家と吉良家に対する誤解には周囲が驚くほどに不寛容で、極端に融通が効かなくなる。

 真田家に仕えていたという矜持があるのか、謀略を好む一面もあり、謀略に嵌った教頭先生に対しては悪魔のような笑みを浮かべたこともある。

 趣味は麻雀で、賭けマージャンはしないもののインターネットなどで楽しんでいる。

 生涯で九蓮宝燈を2回あがっている他、四槓子以外の全ての役をあがったことがあるという。

 

 かつては鳩原刀根之助という名前の男性で、長野県の戦国武将真田幸綱の元で15歳の時より伝令役の足軽として働いていた。

 20歳の時TS病を発症、運良く両親が既に死んでいたため殺されず、隣の村に逃走し、数年の後ほとぼりが冷めた時に名前を「柳ヶ瀬まつ」に変えて元の村に戻る。

 この時、うまく空き家になっていた刀根之助の家に戻る。この時の主君は海野平の戦いで村上義清に代わっていたが、無事に一人の村娘として過ごす。

 後年真田幸隆も主君として復帰するも、殺されることを恐れて帰参できず、これが永原先生の罪悪感の連鎖に繋がる。以降不老が発覚しかける本能寺の変の頃まで真田の村にとどまる。

 1575年の長篠の戦いの時に既に57歳になっていたのに老けない自分に違和感を感じはじめ、本能寺の変後は他の村人にも不老を疑われはじめ、凶事を恐れて再び諸国を放浪、1600年にはたまたま関ヶ原を訪れており、戦いを見物している。

 

 大坂の陣以降は江戸に住む。男余りの江戸にいた独身の美人とあって多くの武士から求婚されたが、既に100歳前後になっていたため、不老がバレることを恐れて拒否。

 しかし、不老の噂はすぐに広まり、再逃亡を考えていた矢先、1653年の江戸で当時の将軍徳川家綱に拝謁するよう命じられる。

 そこで、かつての主君が8歳の時まで生きていた真田信之がまだ生きていることを知り、面会が実現。

 120年近く行方不明になっていた「鳩原刀根之助」と同一人物であることを示すと、信之は労いの言葉を述べた。

 感激のあまり大泣きしてしまい、「上様の前で無礼だ!」と家老に叱責されるが当時13歳の家綱は「良い、泣かせてやれ」と制止したため事なきを得た。それ以降、100年以上恋愛をしていなかったため、優しくされただけで恋心をいだいてしまう。

 かつての主君の孫で、当時88歳の老人男性と、時の征夷大将軍でもあった13歳の男性二人に同時に初恋を抱いてしまうことで、永原先生の中でますます「不忠者を許してくれた主君に後ろ足で砂をかけた」と思うようになってしまう。

 この時TS病ということがバレたが、年長者を重んじる朱子学の台頭もあり、戦乱の時代を知る者として丁重な扱いを受ける。

 本人は真田への再士官を申し出たものの、将軍家綱は江戸城への常駐を命じ、以降明治維新まで江戸城に住む。ただし、軟禁状態ではなく、江戸の街を出ない範囲なら、ある程度自由に歩けた。

 江戸城に住んで4年後、明暦の大火が発生し、この時は徳川家綱より真っ先に逃されている。

 しばらくは町娘の服装で江戸城に住んでおり、大名や旗本、江戸城で働く人々も表面上は「戦乱を知る不老者」ということで尊敬の意を示したものの、裏で陰口を叩かれ続けていた。

 これを不憫に思ったのが吉良義央で、時の将軍徳川綱吉とも掛け合って立派な服を与えた他、江戸城に住む人として、上方の作法などを教え込んだ。

 また、吉良義央の進言を採用した徳川綱吉も、大名や旗本などに対して「柳ヶ瀬殿に心から敬意を払うように」と、陰口を叩くのをやめさせるように命じ、これがきっかけで吉良家に対し強い恩義を感じるようになる。

 しかし、1701年に江戸城の殿中にて浅野長矩が吉良義央に対して刀傷を浴びせ、浅野長矩は切腹。一方で無抵抗だった吉良側はお咎め無しとなった。これをきっかけに赤穂浪士が吉良邸を襲撃する事件が起きる。

 世論が浅野側に一気に傾いたため、将軍綱吉も赤穂浪士は切腹としたものの、遺族には同情的に扱い、浅野家は再興、吉良家は取り潰しの憂き目に遭う。この時も「喧嘩両成敗は時代遅れ、生類憐れみの令の精神にも反する」と将軍綱吉に進言したものの、「そちの言うことは最もだが世論には逆らえない」として却下されてしまう。

 これ以降、「吉良家に恩を返せなかった」として、真田家とともに、永原先生の中で強い罪悪感を持つ存在になってしまう。

 永原先生は自らの主君を含め武士の諱を口にすることを厳重に避けているが浅野長矩や大石良雄に関しては諱を呼び捨てにしており、永原先生が浅野家を恩人の敵として強い敵意を抱いていることが分かる。一方浅野長矩の弟長広は「大学殿」と呼んでおり、敵意はない。

 

 明治維新以降は自らの記録のある書物を持ち出して再び諸国を放浪、明治時代は数個の偽名を使い分け、130年前には全国に鉄道が張り巡らされるということから昔のような逃亡は不可能と判断し教師を始める。大正元年に「北小松貴子」に統一し、1917年には「日本性転換症候群協会」を設立し、「長老」であった貴子が会長となる。

 戦時中は「血湧き肉躍る大戦争」と振り返りつつも、「真田家や吉良家に恩を返せていないからまだ死ねない」と思いこんでしまい、当時の教え子を囮に一人山へ逃げる計画を立てていた(未遂)

 これが「よりにも寄って天皇陛下を裏切る所業」として後悔するようになり、後に「私は最低の女」とまで考えるようになってしまう。

 北小松貴子の時代には、小学校時代の、悪ガキだった小野先生の担任もしていて、後にこの事実を利用し、弱みを握った小野先生に対して脅迫じみたこともしている。

 30年前より「永原マキノ」と名乗るようになり、現在に至る。

 25年前には当時修士課程を修了した蓬莱伸吾教授と出会い、TS病患者の年齢証明をしてもらった。その恩もあり、現在でも交流が続いている。

 

 本編では優子にカリキュラムを受けるように促し、女の子としての学校生活の訓練においては教育係となる。復学後も日本性転換症候群協会の担当カウンセラーとして、度々優子を気にかけるが、教師との板挟みになることもある。

 また、男に戻りたいと思ってしまい、足掻いて自殺してきた数多くのTS病患者を見てきており、「男に戻りたい」と思わせないようにしているが、それでもうまく行っていない。

 生理と向き合う優子には感激のあまり涙しており、今までの体験から優子を「優秀」と褒めることが多い。

 

 更衣室を他の女子とともにしない小野先生に対し、自らの正体に気付いていないことを論った上で、小学校時代のトラウマをえぐり返すというパワハラまがいの脅迫をして、以降も度々弱みに付け込んでいる。

 また、林間学校で部屋割りについて考えの曲げない教頭先生に対しても、校長先生や親交のあった蓬莱教授などをけしかけ、また自らの正体を学校中に晒した上で、学校に対して訴訟をちらつかせてまで優子のために尽力した。

 自らが体験した500年の人生から「善意でやる悪事、偽善こそが最も憎むべき敵であり、悪意でやる悪事はたかが知れている」と感じており、これは篠原浩介のトラウマ解消のきっかけにもなる。

 

 林間学校では先生として2年2組を誘導し、無難に仕事をこなしていたが、最終日のトラブルの際には優子や篠原と3人で自らの故郷を見せ、最大の罪の記憶を話した。

 ちなみに、この時は毎朝朝風呂に入っていて、早起きしていた優子などと朝風呂を共にしている。

 その後、クラスの親睦のため海と夏祭りを企画、引率役を務めた。夏祭りの時には吉良義央に貰った着物を着たりもしている。

 

 優子には自分の過去話をするにつれ、密かに優子に対して憧れの感情をいだき始める。

 文化祭では先生の仕事をしつつも生徒としても優子みたいに楽しみたいと思うようになり、メイド喫茶で一緒にメイドをしたり、小谷学園のミスコンテストに参加したりもしている他、文化祭2日目は「制服登校」までしている。

 ミスコンでは女性としてのプライドを掛けて優子や桂子と戦ったものの及ばず、3位になる。この時は悔しさのあまり大泣きしている。優子ほどではないもののやや涙もろい一面もある。

 

 

小野先生(おのせんせい)

 学年主任で数学の先生、50代。授業が分かりにくいと他の生徒からは不評だが、優一からは「そんなことはない」と擁護されている。

 彼の授業中に突如倒れる所で物語は始まり、「救急車を呼べ!」と生徒に指示していた。

 本名は小野良和(おのよしかず)で、小学校時代は悪ガキとして有名で、職員室の扉にいたずらしたり、教室の窓を頭で割ったり、宿題を平気ですっぽかしたりしていて、その度に、当時北小松貴子と名乗っていた永原先生に叱られていた。

 このことは彼の中では黒歴史となっており、永原先生に弱みを握られるきっかけにもなった。

 TS病となった優子に対し、体育の着替えで男子女子両方から隔離するように推進した人物でもあり、クラスの女子も完全に状況を飲み込めていない段階では、優子も「仕方ない」と、辛いながらも理解を示していた。

 女子が一つになってからは、なおもその規則に固執するため、永原先生に黒歴史をほじくり返された。

 更に、永原先生がかつての北小松先生だとは全く思っておらず、未熟な若輩教師として永原先生を下に見ていた。それも含めて永原先生からは「愚か者」と断罪されている。

 自分が馬鹿にしていた先生が実は自分が小学生の時に怒られていた怖い先生だったと知ったため激しく狼狽し、以降は弱みを握られた永原先生に利用される日々を送っており、永原先生が事実上の学年主任になっている。

 永原先生がミスコンに出たときも「天地神明に誓って永原先生に投票いたします」と誓約させられていた。この時はさすがの優子も同情心を感じていた。

 

 

・教頭先生

 小谷学園の教頭先生、頭が固い人物で、小野先生と同様具体的根拠のないクレームに怯えて優子の女子扱いに最後まで抵抗した。

 朱子学を好み長幼の序を重んじているが、永原先生が自分より遥かに年上と知ると「一教員の指図は受けない」と手のひらを返したため、蓬莱教授や生徒の優子や篠原からも軽蔑された上、永原先生からは「私のように歴史とともに生きて悠久の時を過ごし、それを授業に活かせることも出来ない。石山さんや篠原君のように過去の罪を悔いて心を入れ替える気概もない。蓬莱教授のように賛否両論を巻き起こしながらも偉大な足跡も残さない。教頭先生、あんたは何も出来ず、地位にしがみつくことしか能がない無能なのよ!」というおおよそ教師として最大級の罵倒を投げつけられている。

 最終的には校長先生の介入もあって発狂し、泡を吹いて倒れた。そんな様子に永原先生が冷たい笑みを浮かべており、校長先生と篠原は恐怖を覚えていた。

 永原先生は、小野先生や教頭先生は自らの正当性を疑っていなかったため、最後まで抵抗したと推測している。

 

 

・校長先生

 小谷学園の校長先生、永原先生の実年齢を以前から知っていた数少ない一人。普段は校長先生としての仕事に忙殺されているが、林間学校の時には考えを改めていない教頭先生に代わって林間学校の部屋割りを担当した。

 永原先生とは校長と教員という上司と部下の関係の他にも日本性転換症候群協会会長としての関係もあり、その場合は対等な関係になる。

 

 

・体育の先生

 優子たちのクラスの体育の先生。性格は温厚で生徒への理解を重視しており、性的な目で見てしまった優子に耐えきれず、水泳の授業を抜け出して「抜いた」高月に対しても「気持ちは分かる」と言っている。

 極端に成績の悪い優子には補講を命じたものの、成績そのものは融通している。

 

 

蓬莱教授(ほうらいきょうじゅ)

 佐和山大学《さわやまだいがく》教授で専門は遺伝学・医学。30代にして教授になり、40代にしてノーベル生理学・医学賞を受賞した天才学者である。しかし本人に寄るとノーベル賞を受賞した研究は「脇道の研究」だという。

 本来なら名門国立大学の教授になっているはずの学者であるが、その研究内容には一部で非難の声もあり、偏差値の高くない佐和山大学に追いやられている。

 しかしこれについても「奴らもいずれ、俺にひれ伏す時が来る」と予言している他、優子に対して「将来佐和山大学で、偉大なことを成し遂げるかもしれない」と意味深な言葉を残している。

 本編の登場はここまで2回で1回目は教頭先生を撃退するために永原先生の髪の毛と引き換えに、年齢証明の論文を融通し、その際にも部外者にも関わらず永原先生たちに加勢し、教頭先生を批判している。

 2回目は篠原浩介と優子との水族館デートの時で、この時も意味深な言葉を二人に投げかけていた。

 永原先生とは25年前、修士課程修了後、博士課程時に出会っておりこの時TS病患者を招いた学会で60代を自称していた永原先生を問い詰めた結果、TS病患者の年齢証明を博士論文に選ぶ。この論文は極めて優秀で、若い年齢ながらも課程途中であるにも関わらず論文博士になってしまった。

 その後は勤務地も近いとあって永原先生とは一定の交流があり、個人的な仲は悪くないが、研究は信用されていない。

 

 

野洲康平(やすこうへい)

 林間学校での添乗員、優子に一目惚れし2日目にナンパをしかけるも篠原浩介が阻止、4日目に強引に引っ張って彼女にしようと目論むが、これも篠原浩介に阻止され、またその際に篠原浩介を殴ったため、暴行の現行犯で逮捕されてしまった。

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