永遠の美少女になって永遠の闘病生活に入った件   作:名無し野ハゲ豚

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優子の母性

「悟ー! カウンセラーの人、新しい人が来たよ!」

 

「何だよ! 会いたくねえつってんだろ!」

 

 高く、可愛らしい声に相応しく無い、粗野で汚い言葉。

 あたしの、優一の頃を思い出す。これだけでももう、トラウマをえぐられたような感情に襲われる。

 

「……浩介くん、ドアを蹴破れるかしら?」

 

「おい! それはまずいだろ!?」

 

「とは言え、面会もなしに帰る訳にはいきませんし、あなたがたもそうでしょう?」

 

「ええ……ですがドアの破壊は……弁償してくれるとしてもちょっと……」

 

「……仕方ありません。だましうちにしましょう」

 

 あたしが、裏紙に台本のようなものを書く。

 手書きに時間がかかる、みんな黙っている。うん、それでいい。

 

「いいですか? こうしてください」

 

 部屋の中に聞こえないように小声で言う。

 

「……分かりました」

 

 

「どうやらどうしても会いたいくないようです。お引き取り願いますか?」

 

「仕方ありませんね。行きましょうか、会長、浩介くん」

 

「そうですね」

 

「ああ」

 

  トントントン

 

 実際に足音を立てているのは、お父さんと徹さんと永原先生。

 しかも、その後は忍び足で戻る。

 

 そして、1分37秒時間を置く。切りが良い時間だと怪しまれる危険性を考慮してのことだ。

 そしてお母さんがノックをする。

 

  コンコン

 

「悟ー! 会の人はとりあえず帰ったわ! おやつを出すから開けてちょうだい!」

 

「おうわかったぜ」

 

 足音が聞こえてくる。部屋の中の人が鍵を開けてドアを開ける。

 

「今です!」

 

「「突撃!」」

 

 浩介くんと徹さんが一気にドアを開ける。

 

「う、うわっ!」

 

 それに続き、お父さん、お母さん、永原会長、あたしが続く。

 

「な、はめやがったな! この野郎!」

 

「あなたが塩津悟さんですね」

 

「この……帰れ!」

 

 少女が汚い言葉であたしたちを拒絶している。

 

「そういうわけにも行きません。私は日本性転換症候群協会からあなたの担当カウンセラーとして派遣されているのよ」

 

「余計なお世話だ! 俺はこれから性別適合手術で男を取り戻すんだ!」

 

 ま、まずい……何とかしないと。

 

「……塩津さん、その手術を受けたTS病患者が3年以内に死ぬ確率は100%ですよ」

 

「うるせえ、過去のことなんかどうでもいい!」

 

 自分は例外だと思いこんでしまうこの心理、どうにかならないものかしら?

 

「まがい物の体を手に入れてどうする気かしら? そんなことをしても、性染色体はXXのままよ」

 

 ここで永原先生が言う。

 

「なっ……お前らには、関係ねえだろ!?」

 

「石山さんはともかく、私は日本性転換症候群協会の会長として、130年以上TS病の患者を見てきたのよ。塩津さんはどうして女の子として生きていくことを嫌がるの?」

 

「だって、俺は……俺は男だからだ!」

 

「いいえ、あなたは女よ」

 

 あたしが言う。

 

「っ! それは……だって……」

 

「お姉ちゃん、諦めてくれ。もう、お姉ちゃんは戻れねえんだ」

 

 徹さんがあたしの言いつけどおり「お姉ちゃん」と呼ぶ。

 

「っ! おい徹! こいつらに、何を吹き込まれたんだ!?」

 

 悟さんは明らかに怒っている。でも凄みは何もない。

 

「『幸子』、そうよ……今日からあなたは幸子よ」

 

 母さんが言う。

 

「なっ……俺は悟だ! 幸子って誰だよ!?」

 

「あら、幸せな子で幸子。とってもいい名前じゃない。でも今のあなたの態度じゃ幸せな子にはなれないわよ」

 

 あたしが言う。

 

「っこの、てめえ大きなお世話だって言ってんだろ!」

 

「こら幸子! お前のためを思ってみんな言ってんだぞ!」

 

 ここでお父さんが初めて発言する。

 

「親父まで……! この野郎……! てめえ!」

 

「っ!」

 

 幸子さんがあたしに殴り掛かる。

 

「おいこらっ!」

 

 浩介くんがすかさず止める。

 

「なっ! てめっ!」

 

「俺の優子ちゃんに手を出すんじゃねえぞ!」

 

「このおっ!」

 

 怒りに我を忘れた幸子さんが浩介くんに殴り掛かる。

 浩介くんは左手で拳を軽く受け止めると、そのまま軽く押す感じで突き飛ばす。

 かなり力を抜いているが、それでも幸子さんは思いっきり尻餅をついてしまう。

 

「いっ! うっ……このっ! てめえ!」

 

 あたしが前に出る。

 動揺している幸子さんの頬を目標に平手を構える。

 

  ペチッ!

 

「「「わっ!」」」

 

 あたしのいきなりの行動にみんな目を丸くしている。

 

「いつまで現実から逃げているのよ! あなたはもう、一人の女の子なのよ!」

 

 あたしのビンタの力では浩介くんはびくともしない。なのにこの子は顔を横にそらして、頬を抑えている。

 正直こういうのは優一を思い出すしものすごく苦手だけど、ここはどうしても厳しくしてあげないと駄目な場所。まさに勝負時というところだ。

 

「うるせえ、俺が男だと言ったら俺は……」

 

  ペチッ!

 

 年上だけど、TS病という意味ではあたしが先輩。これもしつけの一環。

 そう思ってもう一度頬を平手で打つ。

 

「女の子が俺なんて言葉遣いしないの! あたしはこの病気になってから半年よ。でもあたしが女の子の言葉になったのは一週間よ。あなたはまだ、そんな言葉を使うの!?」

 

「な、何だよ……言葉遣いなんて……俺……の勝手だろ!?」

 

「そう……じゃあ勝手にしなさい」

 

 ここで一旦引く。

 

「ちょ、ちょっと……!」

 

 周囲も驚いている。

 

「でも、あなたの取った行動で、お父さんもお母さんも、徹さんもみんな嫌な思いしているわよ。せっかく、あなたを長女として迎えようって、女の子としての幸せを感じて欲しいって、あなたに一生に1回しかさせてもらえない名付けを……2回目までしてあげたのにね」

 

 あたしだって名前を変えたのは自分自身だ。

 

「お、俺は嫌な思いしてないから!」

 

「幸子! 何てこと言うんだ!」

 

「そうよ、一番ひどい言葉よ!」

 

 お父さんとお母さん、更に徹さんも大声で激怒している。

 この言葉を聞いた時、あたしは頭にカチンと来た。

 女の子になって、怒ったことなんて殆ど無い。優しい子でいたいという願いも込めてそのように振る舞っていたから。

 でも、今は、心を鬼にして、愛の鞭を振るわなくてはいけないと思った。

 

 しかしその時だ。

 

「徹! この野郎!」

 

 幸子さんが徹さんを殴る。しかし、徹さんはびくともしていない。

 

「ふんっ!」

 

 全くダメージが入ってないのに動揺している幸子さんに対し、徹さんが、逆に右腕で思いっきり頬を殴る。

 大の男が女の子を殴っている絵面になってしまっている。

 

「あぐっ!!!」

 

 幸子さんがそう言うと床にドサッと倒れ込む。

 

「おりゃ!」

 

 そして、徹さんが追い打ちをかけるように、背中を一回蹴る。

 

「うっ……うわああああああああああああああああああああああああああああんんんんんんんんん!!!!!!!」

 

 突然、幸子さんが大きな声で泣きじゃくりはじめた。

 

「痛い、痛いよお……うええええええええええええええええええええ!!!!!!」

 

 いきなり起こした大泣きに、みんなが固まる。

 

 あたしは一歩前に出る。そして、優しく、幸子さんの頭を撫でる。

 相変わらず泣いてばかりで何も言わない。

 子供にしつける時は「泣いてちゃわかんないでしょ!?」かもしれないけど、今はそうじゃない。

 ただ、一つ言うことがある。

 

「そのまま泣いてていわよ。痛いんでしょ?」

 

「うっ……ぐずっ……当たり前……だ……」

 

「女の子はね、痛い時、辛い時、嬉しい時、悲しい時、他にも色々な時にね、泣いてもいいのよ」

 

「でも……泣くのなんて……」

 

 まだ意地を張っている。

 

「ううん。あなたはもう女の子なのよ。あたしね、女の子になったばかりの時にこう思ったのよ『泣いてもいい、弱くてもいい、甘えても言い、かっこ悪くったっていい、だってあたしはもう、女の子なんだから』って」

 

「おっ……俺は……女々しいのは嫌いだ……」

 

「幸子さん、女々しいっていうのは女々(おんなおんな)って書くでしょ? 女の子が女々しいのは普通のことよ」

 

 あたしが優しく言う。

 女の子になったんだから、とにかくもう意地を張らなくてもいいんだって言うことを一つ一つ教えこんでいく。

 

 あたしの胸元ですすり泣く幸子さんの頭を優しく優しく撫で続ける。

 

「落ち着いたら、あたしの話を聞いてくれるかな?」

 

「うぐっ……う、うん……!」

 

 ゆっくりゆっくり、幸子さんが落ち着くのを待つ。

 他の人も、あたしとの様子を見守る。あたしの中にある母性を引き出していく。

 正直に言うと、女の子の持つ母性についてははまだ分からないことも多い。でも、多分桂子ちゃんたちだって同じはず。

 あたしは「落ち着いた?」と聞いてみるが、幸子さんは首を横に振る。

 

 

 でもやがて、幸子さんが涙を拭くともう一度部屋に座りなおす。

 

「ごめんなさい……それで、話というのは? その前にあなたたちは?」

 

「あたしは石山優子です……あなたの担当カウンセラーとなります。あなたとは永い付き合いになることを祈っています。あなたは?」

 

 改めて向き合うと幸子さんもあたしの胸を凝視している。

 

「お、俺……ううん、私、塩津……幸子……」

 

「ふふっ、まるで女の子になりたてのあたしみたい」

 

 あたしが笑って言う。

 

「え!?」

 

「あたしも女の子になって最初の日はこんな感じだったわよ」

 

「と、ところでそちらの2人は?」

 

「俺は、一応維持会員で、こいつの……彼氏だ」

 

 浩介くんが言う。

 

「やっぱり彼氏持ちだったのかよ……」

 

「ふふっ、幸子さん、あなたは女の子だから、残念だけどあたしにとって恋愛対象にはなり得ないわよ」

 

「うっ……もしかして、お……私も男を……」

 

 幸子さんが言う。

 

「ええ、いずれはそうなりますよ。もっとも、あなたの様子だとそれは何年も先のことよ。私みたいに半年でクリアできるものじゃないわ」

 

「私は日本性転換症候群協会会長の永原マキノです。普段は小谷学園で教師をしてます」

 

「へえ、小谷学園って、あの自由で有名な?」

 

 お父さんが言う。

 

「え、ええ……まさかこんな所まで噂が広まっているとは……」

 

 永原先生が困惑して言う。

 

「全国的に有名ですから」

 

「そうですか」

 

「ところで、永原さんって会の『長老』って言ってたけど本当にいくつなんだろう? この病気って不老なんだろ?」

 

 徹さんが疑問を言う。

 

「あらあ、女性に年齢を聞くのは失礼ですよね……と言いたいところだけど……幸子さんのために教えておこうかしら?」

 

「ただし、会長の話はいささか信じがたいものがあると思います。口外するなとはいいませんけど無闇に外に話さないほうがいいですよ」

 

 あたしが付け加えておく。

 うん、意外に大事なこと。

 

「そんなとんでもないことなんですか?」

 

 お母さんが聞いてくる。

 

「ええ」

 

「ではお話しましょう。私は元々鳩原刀根之助という名前で――」

 

 永原先生があたしたちにも話してくれた話をしてくれる。真田家の足軽から江戸城での話、そして明治維新以降教師と協会会長を始めたと。

 だけど、初恋話はもちろん赤穂浪士の話とか戦時中の話、小野先生や蓬莱教授の話も省略している。そのあたりは、初恋はともかくいずれ機会があれば話すという感じなのだろうか?

 

 やはり塩津さんの家の人もみんな一様に「信じられない」という顔をしている。

 

「――というのが私の人生です。今の名前になったのは30年前です」

 

「ところでこの前の余呉さんというのも……」

 

「ああ、余呉さん? 2番目に年上の人でも永原会長の半分も生きてないですよ。まあ、その2番目に年上っていうのは余呉さんのことなんですけど」

 

「え!? そんなんですか?」

 

「そうねえ……余呉さんは200歳になっていないということだけ言っておこうかしら?」

 

「いやでもさ、120年だろ? 人間の限界って」

 

「塩津さん、あなたはちゃんと生きれば500年後には今の私の年齢を追い越すわよ」

 

 永原先生が言う。

 

「実感がわかない……」

 

「そりゃああたしだってまだ実感がわかないわよ」

 

 それは正直なところ。でもあたしが500歳まで生きたとして、永原先生のような波乱に満ちた人生になるとは思えない。

 

「そういえば、石山さんは?」

 

 やはりあたしにも話を振ってくる。

 

「ふふっ。秘密、女性には年齢は聞かないのよ」

 

 まさか17歳でこんなセリフ言うとは思わなかった。

 

「あっ、はい……でも、この病気になって半年でしょ?」

 

「あっ……」

 

 幸子さんが鋭いことを言う。しまったかな?

 

「もしかして、俺達とあまり年齢変わらないんじゃ」

 

「そうよね、彼氏さんも若いし……」

 

 お母さんにも鋭く指摘される。

 

「実はですね……塩津さんは状況的にはかなりまずい状態だったんです」

 

 永原会長が言う。

 

「ええ、この書類を見ればわかります」

 

 お母さんが言う。

 

「定期会合ではもう半ばあきらめモードだったんです。もう自殺一直線だろうって」

 

 永原先生が言う。

 ここは正直に話したほうが良さそうだ。

 

「お姉ちゃん、そんなにひどかったんですか?」

 

「ええ、今はなんとか最悪の事態を脱したってだけでまだ予断を許さないですよ」

 

「そうですか……」

 

「でもやっぱ若そうだよなあ……」

 

「ふふっ、とにかくあたしの年齢は秘密よ。年下だとしても、TS病患者としては先輩よ」

 

「あ、ああ……」

 

 あたしの強引な話題の遮断に、幸子さんがいまいち濁った感じで言う。

 

「さて、それじゃあ改めて。余呉さんにも言われたと思ったけどこの病気になって絶対に考えちゃいけないのは『男に戻ろう』ってことよ」

 

 あたしも、初めてTS病を人に教えるので、基礎的なことでも緊張してしまう。

 

「でも、やっぱ俺……」

 

「こーら! 『俺』なんて使わないの!」

 

 母親が子供にちょっとだけ「めっ!」って叱るような口調で言う。

 

「……」

 

「ほら、言い直してみて? 大丈夫よ、今のあなたの声なら、俺なんて使うより、よっぽど自然に聞こえるわよ」

 

 務めて、優しく言う。厳しくしたのは、もうさっきので十分。

 

「でも……やっぱり私……一週間前まで男だったから……」

 

「じゃあいつ変えるのよ?」

 

「そ、その……!」

 

「あたしだって、つい半年前まで石山優一っていう男だったのよ。永原会長だって、480年前までは、男だったわよ」

 

「で、でも……」

 

「明日があるからまだいい、時期尚早という人は100年後も同じことを言っているわよ」

 

「ひゃっ100年って……」

 

「塩津さん、あなたはこれから、悠久の命が約束されているわ。でも、もし対処を誤れば、あなたの精神は崩壊してしまうわ。そしたら自殺に一直線よ」

 

 永原先生がフォローする。

 

「……」

 

「今のあなたはさっきよりは落ち着いているけど、崖っぷちには変わりないわよ」

 

「それを回避したい、死にたくないなら、あたしたちの言うことを聞いてね」

 

 あたしがさっきより少しきつめに言う。

 

「わ、分かった。それで俺……私はどうすればいいんだ? さっきのカリキュラムとやらを受ければいいのか?」

 

 幸子さんが言う。

 

「うーん、でもあたしの経験だとそれはまだ早いかも……」

 

「あーうん、幸子さん。カリキュラムを受ける時は、もう二度と男を求めないって誓ってもらうわよ」

 

「あ、ああ……」

 

「言葉遣いも直してもらうわよ。それから服も、カリキュラムではスカート着用での外出もあるわよ」

 

「やっぱり、内容は多いのか?」

 

「うん、あたしもカリキュラムではいっぱい失敗しちゃったわよ」

 

「……」

 

「心配しないで、カリキュラムは訓練よ。訓練のうちにいっぱい失敗して、恥ずかしい思いすればするほど、幸子さんも女の子らしさを身に着けられるわよ」

 

 あたしが言う。

 

「そ、そうか。じゃあ頑張るぜ」

 

「……ダメダメ、女の子らしく『頑張るわよ』って言わなきゃ」

 

「が、頑張るわ……よ」

 

 ぎこちなく幸子さんが言う。

 

「ふふっ、もし言葉遣いを間違えたら『私は女の子……私は女の子……』って、頭の中で暗示かけるのよ。もちろん声に出しちゃってもいいわよ」

 

 あたしも懐かしい気持ちになりながら言う。

 

「そうするとどうなるんだ?」

 

「自然と徐々に女の子らしくなっていくわよ」

 

「正直そうは思えねえな……」

 

「あたしも最初は半信半疑だったけど、後でボディーブローのように聞いてくるわよ……あっ! 今の言葉遣いもだめよ」

 

「しょ、正直そうは、思えない、わよ?」

 

「うん、ぎこちないけど今はそれでもいいわよ。じゃあ暗示かけてみて?」

 

 幸子さんが下を向いてブツブツ何かを言っているような言ってないような仕草をする。

 

「か、かけたよ」

 

「ふふっ、ご両親にお願いするわ。今のを必ず続けてくれるかしら?」

 

「はい、分かりました」

 

「懐かしいわね。あたしもいっぱいかけさせられたわよ」

 

「へえ、永原会長に?」

 

「ううん、あたしは永原会長もだけど、母さんが教育してくれたのよ」

 

「へえ……」

 

 幸子さんのお母さんが感心している。

 

「ふふっ、だめですよ。お母さんもカリキュラムをしてもらいますからね。そのためにも、本をちゃんと読んでその通りにしてくださいね」

 

「……はい」

 

 お母さんが頷く。うん、これで大丈夫。


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