永遠の美少女になって永遠の闘病生活に入った件   作:名無し野ハゲ豚

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篠原浩介、性欲との戦い 後編

 防水バーコード付きのこのロッカーキー、これを見せれば中にある軽食屋さんで色々なものを頼むことが出来る。もちろん後でちゃんとお金を払わないといけないけど。

 プールの中の軽食屋さんという事で、アイスクリームやかき氷、焼きそばなどの夏のメニューが多い。

 

「あたしはチョコアイスクリーム甘さMAX!」

 

 粒粒のチョコレートと、砂糖たっぷりのチョコレートアイスクリームで、甘々と書かれている。

 あー、あたし甘いもの大好き!

 

「うーん、俺はビッグバニラアイスと焼きそばかな?」

 

 浩介くんも、結構甘いものが大好きで、こうやって頼む。

 会計を別にするため、あたしが前に並ぶ。

 

「チョコアイスクリーム甘さMAX3つ!」

 

「はーい! チョコアイスクリーム甘さMAX3点入りましたー!」

 

 前の女の子3人組があたしと同じチョコアイスクリーム甘さMAXを頼む。

 近くのテーブルを見ていると、水着の女の子たちが、こぞって甘さMAXのアイスクリームを競うように食べている。

 

 そして、3人組のアイスが完成すると、嬉しそうにキャーキャー言いながら姦しくテーブルについて、おいしそうに食べ始める。

 女の子になってからというもの、とにかく甘いものに目がなくなったけど、やっぱりこれを見ると嫌でも分かる。

 

「どうぞ!」

 

「チョコアイスクリーム甘さMAX!」

 

「はーい、チョコアイスクリーム甘さMAX入りましたー!」

 

 あたしは、うずうずしながらチョコアイスクリーム甘さMAXを待つ。

 水着姿の女の子たちが、おいしそうに甘い甘いチョコアイスクリームを食べているのを見ると、こっちまで甘い気分になってくる。

 甘いもの嫌いな女性もいるなんて言うけど、絶対都市伝説だとあたしは思ってしまった。

 いやだって、あたしの味覚ほとんど変わっていないのに、甘いのだけ大好きになったし、甘いもの嫌いな女子なんていないでしょ!?

 

「お待たせいたしましたー!」

 

「わーい!」

 

 後ろでは、浩介くんがビッグバニラアイスと焼きそばを頼んでいる。

 あたしは、アイスが溶けないうちに2人席を探し、早めにいただきますをする。

 

「ぱくっ……はうううううううう!!!!」

 

 口に入れた瞬間、あたしは本当にほっぺたが落ちるんじゃないかと思った。

 それくらい、このスイーツは甘々で蕩けそうになる。

 浩介くんが、柔らかい顔で向かいの席に座り、ビッグバニラアイスを豪快に頬張っている。

 そして、お互い黙々と、半分食べた所で、あたしがちょっとストップする。

 

「浩介くん、間接キスしよ?」

 

「ぶふっ……! もー優子ちゃん、わざわざそんな言い方しなくていいから!」

 

 浩介くん、吹き出しちゃってえ。本当、男って単純だわ。

 ともあれ、あたしは浩介くんのビックバニラアイスを一口食べる。

 

「うん、おいしい!」

 

 個人的には、甘々なチョコアイスクリーム甘さMAXの方が好きだけど、このバニラアイスも、とってもおいしいわ。

 

「浩介くん、どう?」

 

 同じく、あたしのアイスを控えめに一口食べた浩介くんに聞いてみる。

 

「美味しいといえば美味しいんだけど、いくら何でも甘すぎない?」

 

「ううん、甘いのは美味しいわよ。チョコの味とも合ってるわ」

 

「やっぱ女子って甘いもの好きだよな……」

 

 浩介くんは、どこか他人事のように言う。

 確かに、男子からすると理解できないのかも。優一がこのアイスを食べたら、浩介くんと同じ感想を抱くと思うし。

 

 その後は、焼きそばがある分あたしが先に完食し、浩介くんをちょっとだけ待ってから、次のプールを目指す。

 子供用プールのほかに入ってないのは、50メートル級プールと、飛び込みプールがある。

 50メートル級は、年齢層高めで、場合によっては、選手の練習にも使われる。

 

 今日は一般に開放されている日なので、このプールも飛び込み禁止だけど、明らかにさっきのプールとは違い、看板を取り付けたり外したりができる。

 

「ここ、ちょっと水深深いね」

 

「ああ、浮き輪付けた方がいいだろ」

 

「うん、それから……」

 

 あたしは流れるプールと同じように、パレオを外してビキニ姿になる。

 さっきと同じように、この大きな浮き輪にかければOKだ。

 まず浩介くんがプールに入り、浮き輪を入れて、その中にあたしを入れる。

 

  すりすり……

 

 またお尻に手の感触を受ける。

 

「きゃっ! こらあ!」

 

「いやほら、体支えるのに必要だから」

 

 浩介くんがその場しのぎの言い訳をする。

 

「浩介くん、さっきまでプールに入った時にはあたしのお尻触ってなかったでしょ?」

 

「いやほら、より安全を期すためっていうか……だからセーフ!」

 

 何なのよそれ……

 

「仮にそうだとしても、あんないやらしい触り方何て――」

 

  むにっ!

 

「きゃあ! もー、言ったそばからー!」

 

 浩介くんに胸を揉まれてしまう。

 

「いやほら、その……我慢できなくて、つい……」

 

「さっきの言い訳はどうしたのよ?」

 

 本当に男ってバカよね。

 まあ、そんなところが好きなんだけど。

 

「……ごめんなさい。水着姿の優子ちゃんといると抑えるのが難しくて」

 

 浩介くんが正直に白状してしまう。

 

「もうっ! そんなこと言われちゃったら怒れないじゃないの!」

 

 

「見ろよあのバカップル」

 

「くー、リア充死ねえ!」

 

「くそー、何でみんなかわいい子には彼氏が……うー、鬱だあ!」

 

「おい! 気をしっかり持て! 大丈夫か!」

 

 

 あたしたちのやり取りに、男2人組が悲哀の声を上げる。

 それを聞いたあたしたちは、彼らから少しだけ遠くに離れる。

 

 ここのプールは25メートルよりも少し本格的で、子供向きではないともあって、今までのプールと比べると空いていて、真ん中で泳いでいる人も多い。

 小さな子供には深すぎるプールでもあり、あたしたちも泳ぎの練習をすることになったんだけど……

 

 

  バタバタバタ……!

 

「よしいいぞ!」

 

 あたしは、結局プールの淵に手をかけて、基礎的なバタ足練習をすることになった。

 遊び疲れた疲労感も、昼食でいくらか緩和されたとはいえ、すぐに疲れてしまうのは同じ。

 

「はあ……はぁ……」

 

 こうやって、あたしはすぐに足をついてしまう。

 

「ふう、少し休憩だな」

 

 泳ぎの練習といっても、学校の授業や部活の大会があるわけではないので、のんびりと行う。どっちかというと、貧弱過ぎる運動能力が更に弱くなって、日常生活に支障が出ないように運動するという感じ。

 浮き輪にかけていたパレオも、プールの淵に置いておけば盗難の心配もない。

 

「それでさ、高月のやつ」

 

「……本当、捕まらないのが不思議だわ」

 

 水の中で、練習の合間に浩介くんと話しつつ雑談をする。

 さて、この泳ぎの練習で困ったことは――

 

「さ、そろそろ再開だ」

 

「う、うん……」

 

 再びあたしはプールの淵に手をかけてバタ足練習をしようとするんだけど――

 

  わさわさっ……

 

「いやぁん!……浩介くん、そこ触らないでー!」

 

「しょうがないだろ? バタ足練習の体制を作らなきゃいけないんだから、持ち上げるほかねえだろ!」

 

「触るにしても足とかにしてよー!」

 

「それだと不安定だろ? 優子ちゃんはお尻大きいんだからそこで支えるのが一番安全なんだよ」

 

 そう、立って休憩して、自力でバタ足するまで、足を水面に持って行って自力で横になる必要があるのだが、例によってその体制を取るのに失敗してしまうことがあったりするので、浩介くんが持ち上げてくれる。

 何だけど、持ち上げられるたびに、あたしは思いっきりビキニのショーツを前後から浩介くんに鷲づかみにされてしまう。確かに体を支える上で一番安定する安全な場所とは言え、お尻だけじゃなくて、前の部分まで同時に触られてしまうのはかなり恥ずかしいわ。

 好きな男の子の手で触られると、興奮しちゃって、中々集中できない。

 

「俺は、優子ちゃんに安全にけがなく練習してほしいんだ!」

 

「うー!」

 

 こんな風に大義名分まで作られちゃったらもう反論できないわ。

 ともあれ、あたしはもう一回バタ足練習を始める。

 

  バタバタバタ……!

 

「ふぅーふぅー!」

 

 息継ぎの練習もしないで、ひたすらにバタ足を繰り返す。学校の水泳の授業で分かったけど、あたしはとにかく体力が続かない。

 そう言う意味でも、基礎的な練習が必要になる。

 

「はぁ……はぁ……」

 

 でもなかなかうまくいかなくて、すぐに体力が尽きてしまう。

 やがて足が沈み始め、プールの底へと立つ。

 

「今日はここまでにしようか」

 

「うん……やっぱりあたし、体育はダメだわ」

 

 正直、殆ど練習してないに等しい。

 

「うん、でもいいよ。俺が守ってやればいいだけの話だしな」

 

 浩介くんが笑顔で言う。

 あたしはそれを聞いて、熟れたリンゴみたいにぷしゅーっと顔が赤くなる。

 もう、かっこよすぎてダメ。

 

「優子ちゃんどうした? いつもより顔赤いぞ!」

 

「だ、だって……」

 

 浩介くんに何回も痴漢されて、そのせいでいつもより興奮してるなんて口が裂けても言えないわよ。

 

「とにかく、上がるか」

 

「う、うん……」

 

 あたしたちはプールから上がる。

 あたしはもう一回パレオを付けて超ミニスカートの水着になる。

 

「浩介くんはこれ付いてるのとついてないのどっちが好き?」

 

「うーん、スカートあったほうがかわいいし、エロいかな? 丈が短いからお尻のラインとかもちゃんと見えるし」

 

 浩介くんは少し考えてその答えを出す。

 

「ふふっ、浩介くん、今日は興奮しっぱなしよね」

 

 現に今も、鼻の下伸ばして下半身も大きくなってるし。

 うん、あたしの作戦は大成功ね。

 

「そ、それより、まだ行ってないところは?」

 

「うーん、子供用プールと飛び込みプールだよね?」

 

「ああ」

 

 ここからだと、飛び込みプールに行くには子供用プールに行かないといけない。

 あたしは飛び込むつもりはないけど、見るだけ見てみよう。

 あたしたちは飛び込みプールに行く途中、子供用プールの側を歩く。

 

「すげえ混雑だな」

 

「うん」

 

 浩介くんの言う通り、子供用プールはたくさんの家族連れでにぎわっていた。

 水深も浅いのに加え、流れるプールとウォータースライダーは、中学生以上を対象年齢としているためだろう。

 

 そして、それを通り過ぎると、付近の人口密度が一気に過疎化する。このあたりは飛び込みプールしかない。

 

「だ、誰もいねえな」

 

「う、うん……」

 

 あたしたちは飛び込みプールの目の前に来たものの、そこは誰もいなくて、水だけが空しく張られていた。

 それというのも、このプール、水深が10メートルもあって単純に怖い。

 上から飛び込みをするどころか、あたしたちが今立っている0メートル地点から飛び込むのだって怖い。

 

 この飛び込みプールは、選手の人がいればギャラリーで盛り上がるらしい。実際、実演の時間帯もあるけど、あいにく今日はやっていない。

 入口には監視員さんがいて、図解の説明を見る限り、一般の人でも体験できるのは、1メートルと3メートルまでのみ。

 他に、もっと高い位置からの飛び込みもあって、こちらはいわゆる「競技」としての飛び込みだ。

 

 実際に、いろいろ資料があって、水の入り方なんかも沢山ある。

 

「よし、行ってくる!」

 

 浩介くんが気合を入れている。

 

「うん、気を付けてね」

 

 あたしは、地上で待つ。

 浩介くんが監視員さんと何か話し、上の方の3メートルの方に上る。

 浩介くんを下から見上げる形になる。

 

「浩介くん、頑張って!」

 

「おりゃあ!」

 

 浩介くんは飛び込み台の端っこに行き、板を踏み込むとジャンプしてくるりと体を180度回転させ、かっこよく飛び込む。

 

  ざぶーん!!!

 

 豪快な水しぶきを上げてしばらくすると、浩介くんが浮き出てそのままプールの淵まで泳いで上がってくる。

 

「きゃー! 浩介くん素敵ー!」

 

 あたしは思わず感激の声をあげ、浩介くんを祝福する。

 

「ふう、思ったよりはうまくいったよ。ねえ優子ちゃん」

 

「うん?」

 

「優子ちゃんもやって見てよ」

 

「えー! 無理よ!」

 

 浩介くんの突然の提案にあたしは思わず無理アピールをする。

 

「大丈夫、俺みたいにしないで普通にそのまま落ちれば大丈夫だし、溺れても俺が救助してやるって」

 

「いや溺れたくないわよ」

 

 あたしが当然の反論をする。

 

「じゃあ、俺がすぐに助けてやるから。一回だけ、その水着が自然に丸ごとめくれるの見たいからさ」

 

 浩介くん、本音ダダ漏れよ。

 でも、確かにまたとない経験だし、怖いけど1回くらいならいいかな?

 

「う、うん……やって見るわ」

 

 あたしは断れなくなって、浩介くんと同じ3メートルへ進む。

 

「お、嬢ちゃんも飛び込んでみるかい?」

 

「う、うん……」

 

「不安なら救助サービスもあるぜ」

 

「あ、その……浩介くんがしてくれるので」

 

「おう、そうか。腹を打ち付けねえようにな。水に沈んだら下手にもがくよりじっとしてたほうが浮くぜ」

 

「分かってるわ」

 

 あたしもこの体型だし、沈むほうが難しそうだわ。

 

「よし、じゃあ頑張れよ。それから、水着はしっかり絞めておけよ」

 

「はい」

 

 監視員さんに見送られ、あたしは階段を上がる。念のために、もう一度水着のブラジャー、ショーツ、パレオ、そして髪飾りを確認する。うん、緩んではいないわね。

 

 あたしは恐る恐る、板を前に進む。

 

「あうう……」

 

 下を見下ろすと、3メートルはかなり高くて、思ったよりも怖い。あたしの身長の2倍近いから当たり前だけど。

 

「優子ちゃーん! 下から丸見えだよー!」

 

「もう、浩介くんったら!」

 

 水着なので見られても平気なんだけど、こんな風に大き目の声で言われると、やっぱりちょっと恥ずかしい。

 とにかく、飛び込まないと。

 

「んっ……すぅーはぁー」

 

 もう一度深呼吸をする。

 

「えいっ!」

 

 飛び板からほぼ垂直に飛び込む。

 あたしは重力に従って落下し、風圧でパレオが思いっきり上までめくれ上がって丸見えになる。

 

  ざぶーん!!!

 

 反射的に恥ずかしさを覚えたあたしはパレオを両手で抑え、次の瞬間には水の中に入っていた。

 

 そして、一瞬後に、別の飛び込む音がして、あたしはじっとしているとすぐに外部から引き上げる力が働き、お尻と背中を水中で触られる感覚がした。

 

「ふー!」

 

 やがて、顔から水の気配がなくなったので、目を開いて見ると、浩介くんの顔が見えた。

 そして、浩介くんの介助の元、あたしたちはプールまで泳ぎ始めた。

 

  すりすり……

 

 あうう、こんな時まで浩介くんにお尻触られちゃってるよお……

 

  パチパチパチ!

 

 プールから上がってよく見ると、周囲にも2、3人のギャラリーが集まっていた。

 

 

「いやー、女の子の飛び込みってエロいよな」

 

「うんうん、彼氏持ちなのが残念だけど」

 

「そりゃあんだけかわいいんじゃ引っ張りだこだろ?」

 

「くー、羨ましい」

 

 

 ギャラリーが勝手にそんな話をする。

 そして、あたしたちがもう飛び込まないと分かると、ギャラリーはそそくさとどこか違う場所へ行ってしまった。

 

 飛び込みプールは、このプール全体の端に位置している。

 プールの敷地上の問題か、飛び込みプールと端の壁はそれなりの距離があって、壁のフェンスに寄りかかって休んでいると、監視員さんが休憩に出て、代わりに「ただいまの時間、飛び込みプール使用禁止」の札を掲げている。

 あたしたちは、壁を背に向けてプールの全景を眺める。

 

「これで全部だな」

 

「うん」

 

「でも、まだしてないことがある」

 

 浩介くんが、何かいかがわしいことを考えてそうな表情で言う。

 

「え? 何?」

 

「それは……これだ!」

 

  わさわさっ……!

 

「きゃあ!」

 

 浩介くんが手を伸ばし、あたしは水着の上からお尻を触られる。

 

「ちょ、ちょっと! お尻ならもう十分触ったでしょ!? きゃあ!」

 

  もみっもみっ……

 

 今度は両胸をがしっとつかまれ、豊満な胸を味わわれる。

 

「はうっ……んっ……あん……やぁっ!?」

 

 そして、あたしが艶めかしい声をあげさせられていると浩介くんの手の一方が、前の下のほうへ延びていく。

 

「へへ、水着姿で、水中以外で触るのは初めてだからね」

 

 浩介くんが、いたずらっぽく言うと、あたしの背中に大きくて固い感触がする。

 

 あたしもあたしで、興奮しすぎて水着の内側が止めどなく濡れていく。

 

「水着越しの触る心地っていいよね」

 

「ねえ浩介くん、誰かに見られたら大変だから――」

 

「あ、ああ分かった」

 

 あたしが理性を振り絞って言うと、冷静になってくれた浩介くんが手を引っ込めてくれる。

 

「でもさ優子ちゃん」

 

「うん?」

 

「今日は払いのけようとしなかったよね」

 

 浩介くんが鋭く指摘する。

 

「うん、というよりも、デートで触られても拒否したことないわね」

 

「やっぱり、優子ちゃんっていい女だよなあ」

 

「だって、浩介くんが喜んでるのを見るとうれしくて嬉しくて」

 

 同じ触られるでも、愛しの浩介くんにされるのは特別だわ。

 それに今日は水着だし、むしろ一回も浩介くんに触られなかった方が落ち込む自信があるわ。

 

「はは、優子ちゃんいつもそれだね。嬉しいよ。でも、俺だって恥ずかしかったよ?」

 

「え!?」

 

「優子ちゃんエロ過ぎて、大きいの隠せないし」

 

「あ、うん、そうよね」

 

 まだ大きくなってる浩介くんから、あたしは目が離せない。

 何かあたしたちあたしたち、処女童貞って以外は龍香ちゃんカップルと変わらないような気がするわ。

 でも、浩介くんだって耐えに耐えている。むしろ他の男の子だったらもっと過激なことをされてもおかしくない。浩介くんだからこそ、これだけで済んでいるのよね。

 

「ともあれ、上がろうぜ。俺たちの両親も待ってるし」

 

「うん」

 

 出口は決まっていて、男女別に分かれてシャワーを浴びる。

 あたしは浩介くんと分かれてシャワーに並ぶ。

 

「んーーーーーー!!!」

 

 冷たいシャワーが全身を打ち付けると次に乾燥機で水を飛ばす。

 あたしはいつものようにパレオを絞る作業を行う。

 

 ロッカーを開け、パレオを脱ぎ、タオルで全身を拭きつつまずワンピースを着て、水着を脱いでさっきと逆の手順で着替えていく。

 

 忘れ物がないかもう一度確認する。

 そしてロッカーからレシートみたいな紙が出てくる。

 これをレジで見せて、会計をする仕組みだ。

 

 あたしはお金を払い、外で浩介くんと合流する。


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