永遠の美少女になって永遠の闘病生活に入った件   作:名無し野ハゲ豚

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幕間 ここまでの登場人物の紹介 第5-6章

ここの部分は登場人物の紹介です。読み飛ばしても本編には支障がありませんが、第6章までのおさらいとしてもう一度振り返ってみてはどうでしょうか?

以前にも同じことをしましたが、登場人物も溜まってきたのでもう一度行います。

裏設定等も一部ありますが、第7章以降のネタバレはありませんのでご安心下さい。

第1章から振り返ると長文なので、今回は第5章と第6章のみ振り返っていきたいと思います。

 

 

ちなみに登場人物の命名法には一個の共通点があります。某県民以外の方が気付いたら、地理(鉄道)に詳しい方とお見受けします(笑)

あ、でもそろそろみんな気付いてるかも……気付いた方は遠慮なく感想等で突っ込んでください(笑)

 

 

石山優一(いしやまゆういち)/石山優子(いしやまゆうこ)

 本作の主人公兼ヒロイン。私立小谷学園2年2組→3年1組。2000年6月22日生まれの17歳(第6章途中より18歳)

 第5章は後夜祭にて好きな男の子の篠原浩介に告白され、正式に恋人になった所から始まる。帰宅後、永原先生から渡された「女の子としての最終試験」の紙にかかれていたURL、それは女性向けのエロサイトで、優子はそこで心の底から性的興奮を覚え、ついに自分が女の子になりきっていることを確信し、嬉しさで涙をする。

 そして恋人になってからの初デートでは、外では白いワンピースで清楚に、2人きりの時は限界まで露出度を上げて、誘惑をする。

 その時に処女を散らす覚悟だったが、篠原浩介が責任感の強い性格だったため、スカートをめくられたり、胸やお尻を触られても、そこ止まりで、そこから先は「結婚してから」と言われ、以降その状況が続いている。

 また、時を同じくして、永原先生から、彼女自身が会長を務めるTS病患者とその支援者で作る団体「日本性転換症候群協会」の正会員へと推薦される。

 一般にはTS病患者は普通会員となるが、正会員には普通会員よりも大きな権限が認められていて、規則では20歳以上となっているが、今回、永原先生は歴代の患者と比べても飛び抜けて「成績優秀」だった優子を、特別に正会員へと推薦した。

 これ以降、小谷学園の学生と、日本性転換症候群協会の正会員との二重生活を始める。

 最初の会合では自己紹介とともに、他の会員からはいきなりの正会員抜擢に最初は奇特な目で見られたものの、優秀さをアピールするとすぐに受け入れられた。

 時を同じくして、東北地方で新しいTS病患者が発生したとの報を受ける。東北地方を管轄していた余呉さんが新しい患者のカウンセラーになったものの、彼女は人の話を全く聞かず、また家族も適切な対処法を取らず、事態は悪化の一途を辿っており、ほぼ諦められてしまった。

 優子は、自らがカウンセラーとなることでその患者の状況を打開するように提案、紆余曲折があった末賛成多数で可決された。東北新幹線を使い、浩介くんと永原先生を連れて、遥か遠くの塩津家へと向かう。

 新患者は大学生で、優子との面会を拒否し、だまし討の形で部屋に入った後も、「性別適合手術を受けて男を取り戻す」とまで公言するほどに状況は悪化していた。

 弟に「兄貴」から「お姉ちゃん」と呼ばれるようになり、また母親も「幸子」という新しい名前を付けてあげるが、ことごとく怒る有様で、万策尽きた優子は「しつけ」のためとして、幸子の頬を2回ビンタしておしおきをする。

 その後、すったもんだの乱闘の末、いつも喧嘩で勝っていた弟に泣かされた幸子を、今度は優しく包み込んだ。

 これについて永原先生は「石山さんにも母性が出てきた」と推測している。

 最終試験が終わった後も、優子の女性化は更に進んでいた。

 その後は、幸子の面倒と体育祭を同時並行する。体育祭ではなるべく邪魔にならない競技を選んだものの、球拾いでは他のプレイヤーと接触してしまい、痛みのあまり全校生徒が見ている前で大泣きしてしまう。

 そうしたトラブルの時にも篠原がかっこいい所を見せ、更に惚れ込むことになった。

 一方で、最悪の危機を脱した幸子ではあったが、母親がまた不適切な対応を取っていることが発覚し、思い切って幸子に女性としての自覚を持たせるため、また「女性の人生も悪くない」と思わせるため、東京で2人旅をする。

 漫画喫茶の女性専用スペースを使ったり、温泉施設で女湯に入ったりすることで外堀が埋まり、幸子はついに「女性として生きていく」ことを決意する。

 優子は女性らしいかわいい服を幸子にプレゼントし、幸子もカリキュラムを受けることを決意する。

 既に大学生だったが、小谷学園を借りてカリキュラムを行い、幸子を指導する。この時の指導法は永原先生に評価された他、この時に「会への定着」を図るための指導も受ける。

 この成功以降、絶望的な状況から持ち直させたことで、優子の会での評価が急上昇し、以降はTS病患者に対するカウンセラーとしてのキャリアを積み始める。また同時期のクリスマスでは初めて篠原浩介の両親とも会い、また料理を作る時にも、料理の腕で篠原の母親を負かすなど、女子力の高さも見せた。

 その後、蓬莱教授の記者会見から、篠原浩介との寿命問題の解決を図れると感じ、学力的には低いものの、蓬莱教授への希望から、佐和山大学への進学を決意、またスキー合宿前には、永原先生のトラウマの一つを解消するなど、着実に存在感を増している。

 スキー合宿では、部屋の都合で篠原と2人部屋になった他、閉館前ということで家族風呂を全ての日で使わせてもらうことになった。

 スキーは永原先生の他、地元の小学生と一緒に基礎的なことからやり直しになった。

 一方で家族風呂は、結局2日目以降3回篠原と一緒に入り、最初はタオルを巻きながらだったが、最後は脱がし合うまでに発展し、またお互いに興奮度も高めた。

 その後は、バレンタインデーや3年生の卒業式を経て、春休みは遊園地デートに入る。

 遊園地デートでは、篠原に喜ばれようと、スカートで生パンのままお化け屋敷に入ったりもした他、最後の観覧車では篠原とプロポーズ同然の告白をし合う。

 これ以降、彼氏彼女ではなく、「婚約者」としての意識が急激に強まり、自然とそのように意識をすることが強くなる。

 その後、協会でのメディア対策に対して、「条件を呑む」と言い出したメディアが登場、インターネット上では、優子のあまりのかわいさとスタイルの良さに驚嘆の声が上がり、アイドルや女優、世界のミスコンの優勝者などと並べて「ブス」などと誹謗中傷するためのダシに使われていき、インターネット上でも次第に有名人ともなっていく。

 ゴールデンウィークは、篠原の家に花嫁修業を行い、各種の家事などを行い、両親の評価がうなぎのぼりになる。

 また、石山家両親と篠原家両親も意気投合し、2人をすぐに結婚させ、また優子を妊娠させようと企むが、篠原が鋼のメンタルで阻止(ただし、誘惑度は高めで、スカートめくりや胸やお尻を触るなどはした)

 花嫁修業の中で、女の子になって1年を記念したパーティーを浩介くんに提案され、トントン拍子に話が決まり、学校のクラスのみんなや幸子さん、協会の人々や高島さんに蓬莱教授なども参加する大きなパーティになった。

 そのパーティーの中で、次の球技大会で、篠原浩介と田村恵美のテニス対決が決定し、しばらく篠原のいない天文部を味わった他、優子自身は球技大会を前代未聞のハンデで1勝1敗となった。

 修学旅行では女子校に愛するカルチャーショックを受けた他、京都を散策したり、永原先生や同室の田村恵美と河瀬龍香と鉄道博物館を旅したり、新しいTS病患者と面談し、その後大阪神戸で篠原とデートしたりした。

 修学旅行最終日には京都の寺巡りをし、そこで再び篠原に守られた他、佐和山大学のAO入試も行われ、そこで蓬莱教授から色々な話を受ける。

 夏休みはプールデートと両家合同のキャンプ場デートを選択、プールでは去年と同じ水着なのを他の女性に咎められるが、篠原の誘惑には成功し、彼に何度も胸やお尻を触られて、優子自身も濡らしていた。

 第6章以降は、より一層の精神の女性化が進み、「メスの本能」を感じ取ることも多くなり、志賀さくらの「魔性」を見抜くなどの「女の勘」が身につきはじめ、浩介くんにえっちなセクハラをされたいという気持ちが強くなっていく。

 9月以降は協会も多忙になり、そんな中で文化祭が始まる。

 ミスコンでは桂子の独走が続く中、永原先生のことや、また結果的に野球部崩壊の引き金を引いてしまったことを野球部員たちに謝罪した。

 後夜祭直前に、篠原がいなくなって心配するが、その後婚約指輪とともにプロポーズを受け、最高の思い出となった。

 次章は、全校生徒に婚約のことが知られた状態で始まることになる。

 

 

・優子の母

 石山優子の母、永原先生よりカリキュラムの本を渡され、女の子として教育係を行う。

 やや暴走気味なのは相変わらずだが、優子の女子力の指南役でもあることは変わらず、女性らしくない行動をした優子には即座に注意をしている。

 優子と篠原の婚約後は更に暴走に磨きがかかっていて、篠原家の両親と共謀して、優子を早く結婚させて、更には妊娠させようと目論んでいる。

 篠原家の両親とも仲が良い。

 

 

・優子の父

 石山優子の父、休日や仕事帰りは普段書斎に閉じこもっていて、読書や休息などの仕事疲れのリフレッシュに充てている。しかし、家族仲は悪くなく、優一とはいろいろな話に盛り上がった。

 婚約者になって以降はやや登場機会が多いが、母親の尻に敷かれている状況には変わりがない。

 

 

篠原浩介(しのはらこうすけ)

 優子の恋人で、第5章が主に恋人、第6章からは主に婚約者として登場する。

 優子の度重なるアプローチや誘惑を受けていて、それによってスカートをめくる、胸を触る、お尻を触る、などの行為をしているが、性行為は結婚までしないつもり。

 責任感とメンタル、そして腕力の強さに磨きがかかっていて、優子を守るために奔走する。

 幸子との初面談では優子を守った他、体育祭でも騎馬戦で優子の好感度をあげることに成功、更にクリスマスイブでは自らの家に招待し、電気屋さんでもデートをした他、天文部で天体観測も行っている。

 また元旦は2人で初詣をした他、優子とともに佐和山大学へ行くことを決心した。

 スキーの腕前は1級で、優一を凌駕していた。

 また、家族風呂では優子と2人でお風呂に入り、いずれも興奮に耐えられず「抜いて」いる。ちなみにその時は最終日にはついに見せあいっこにまで発展したが、結局初体験はとっておいた。

 スキー合宿の3日目の最後には上級者コースの単独縁起も披露しており、優子がますます惚れ込んだ他、バレンタインデーのチョコレートを貰った時は、教室でイチャイチャし始めた。

 卒業式後の春休みの遊園地デートでは、時折おさわりなどをしつつも、遊園地を楽しみ、最後の観覧車ではついに事実上のプロポーズを行い、以降婚約者として扱われる。

 3年生となった後のゴールデンウィークには、優子を花嫁修業として自宅に招く。

 優子の女子力の高さに目を奪われつつ、最終日に2人きりになった時は露出度の高い服で誘惑された。

 パーティーではなし崩し的に田村恵美とのテニス対決を行うことになり、1ヶ月半の練習の末、ついに5セットマッチで勝利を収めた。

 序盤こそ一方的に押されていたが、徐々に体力差から差を広げ、最終盤には一方的な展開へと持ち込んだ。

 しかし、短い練習で将来の日本テニス界を引っ張るプロとなりそうな田村恵美を負かしたことで、スポーツアカデミーから目をつけられるようになる。

 最終的に、蓬莱教授への研究参加等を大義名分に、「二度と近付かないこと」という誓約書を書かせるに至った。

 修学旅行では、2日目までは優子と別行動し、2日目には「ユ何とか」という西九条駅から乗り換えて行ける遊園地に行った。

 3日目は大阪駅に集合し優子とデートをした。人気のないところでスカートめくりをしたり、しつつ大阪ステーションシティや、難波の観光地(グリコやくいだおれ)を楽しんだ後、予算が有り余っていることから神戸ビーフの高級店を選び、高級肉を楽しんだ。

 修学旅行最終日では、「DQN」に絡まれた際にも優子を守った。その後はAO入試の後、プールデートや翌日の川辺での優子の水着姿が可愛くエロく、性欲との戦いを演じでいた。

 お尻や胸を触ったが、優子からは「あれでも抑えている方」と評されている。

 文化祭は去年同様優子と回るが、密かに婚約指輪を買っていて、後夜祭では生徒会長に無理を言って、プロポーズをした。

 責任感は強いが、優子の誘惑力が高く、ついついエッチなことをしてしまう。

 

 

・浩介の母

 篠原浩介の母親、クリスマスデートの時に優子が篠原家にテレビ電話をかけた時にたまたま知り合う。

 それ以降、優子を高く買っており、花嫁修業の時の家事手伝いでは優子に女子力の差を見せつけられているものの「優子ちゃんがあまりにも完璧すぎて、姑として嫉妬する気にもなれない」と語っていた。

 浩介の祖母のこともあり、早くひ孫を見せてあげたいという思惑から、優子の両親と利害が一致、以降優子を早く結婚させ、妊娠させようと目論むものの、最終的に譲歩案として、高校卒業後に結婚ということで落ち着いた。

 

 

・浩介の父

 篠原浩介の父親、やはり優子を気に入り、母親や石山家ともども、優子と篠原を早く結婚させたいご様子である。

 

 

高月章三郎(たかつきしょうさぶろう)

 篠原浩介の友人、第5章以降ではスケベな一面と、嫉妬心の高い一面が強調されていて、優子と篠原のイチャつきに対して、呪詛を投げかけるシーンが多い。

 一方で、篠原浩介との関係が悪化しているわけではなく、修学旅行でも一緒に行動したりしている他、プロポーズを見た後では正式に「呪うのは辞める」と宣言した。

 

 

木ノ本桂子(きのもとけいこ)

 優子たちのクラスメイトの女の子。優一の小学校時代からの幼馴染で腐れ縁。優一としては学校で唯一の話し相手でもあった。「学校一の美少女」という名声を得るほどの美少女で、性格も柔らかい。

 家が近いこともあり、彼氏ができた後も優子と一緒に帰ることが多い。

 第5章以降は、天文部の次期部長としての一面や、優子の女子力の指南役としての一面が強くなっていき、第6章以降は天文部の部長として活躍。

 優子もいるということから美少女目当てに入部する男子も殺到、優子には篠原が居るため、男子たちから狙われる日々を過ごしている。

 文化祭では、ミスコンに2年連続で出場、優勝した優子は規定で参加できず、また永原先生も「今年は卒業する木ノ本さんに譲る」として出場を辞退したため、圧倒的な得票差で優勝。

 ちなみに水着審査の時には、優子のパフォーマンスを見て、より男受けを追求していた。

 

 

河瀬龍香(かわせりゅうか)

 優子のクラスメイト、彼氏持ちで美人ということで通っていて、優子や桂子と並んでも悪口を言われない程度には美人である。

 一方で、その彼氏は極めて性欲が強く、またテクニシャンであるため行為中は気持ちよさのあまり何度も気絶させられている。

 龍香自身のエロさも増す一方で、彼氏のことに話が及ぶと勝手に夜の話題で一人盛り上がってしまったりしている。

 修学旅行では田村恵美とともに優子と同室になり鉄道博物館では永原先生の話を興味津々に聞いていて、後夜祭も彼氏との約束があるため、プロポーズの報を聞いたときには電話で祝福のメッセージを入れていた。

 

 

志賀(しが)さくら

 木ノ本グループの女子の一人、引っ込み思案で気が小さい女の子だが、死んだ祖父の影響で時代劇が好きという一面もある。

 木ノ本グループの女子の一人として、優子とも一定の交流がある。

 文化祭の時は野球部の唐崎先輩を遠目で追っていたが、優子と篠原の加入に寄って野球部のマネージャーになったが、最初から唐崎先輩が目当てで、すぐに告白。

 その後、交際が始まり、歴史好きの一面から、間接的に永原先生が救われるきっかけを作った。

 一方で、野球部はチームのエースが女子マネージャーと交際をはじめたのをきっかけに崩壊した。

 彼女はそのことに罪悪感を持っておらず、むしろしてやったりといった感じで「魔性の女」になっていた。

 優子はそのことを、「女の勘」で見抜いた。

 

田村恵美(たむらえみ)

 優子のクラスメイト。テニスの天才で全国でも飛び抜けた実力を持つ。去年1年生で挑んだインターハイ決勝でダブルベーグルをして優勝するほどである。貧乳だが「テニスには不要」と強がっている。

 豪胆な性格の女傑で、木ノ本桂子とグループを2分していた。

 第5章ではやや出場機会が下がるが、第6章では優子の「女の子1週年パーティー」の席上で、篠原浩介とテニス対決をすることになる。

 5セットマッチで行われ、序盤は一方的に篠原を翻弄したものの、徐々に体力差を付けられパフォーマンスが逆転、以降の3セットを徐々に悪い成績で落としはじめ、特に最終セットでは棄権を進めたテニス部後輩を怒鳴りつけたり、自らのミスにラケットを壊したり、また最後に敗北が決定した時にはコートの上で人目もはばからず大泣きし、この泣き顔は文化祭では「かわいい」と評されていた。

 その文化祭では、「安定したOLを希望していたが世間が許さなかった」というエピソードを話した。

 修学旅行では優子と同室になり、鉄道博物館では龍香や優子と一緒に永原先生の話を興味津々に聞いていた。

 

 

安曇川虎姫(あどがわとらひめ)

 サッカー部レギュラーの女子。田村グループへ所属。

 虚弱体質の優子を体育の授業で何かと気にかけてくれる。性格はややガサツだが、田村恵美ほどではなく、優子に女子の感性や女子力について教えることもある。

 第5章以降は修学旅行などの学校イベントで主に登場、修学旅行3日目の朝風呂では、自分が脱ぎ終わったあとに他の女性達が入ってきたため、恥ずかしそうにタオルを巻く女の子らしい一面を見せた。

 文化祭でも、一時優子篠原ペアと行動を共にする。

 

 

坂田舞子(さかたまいこ)

 お嬢様口調で話す3年生。天文部部長であるが、木ノ本桂子ほど天体に詳しくはない。

 口調そのままに物腰がやわらかく、天文知識のある桂子は後輩ながら尊敬している。

 天文部に優子を迎えた後は、良き相談役としても活躍している。

 第5章終盤で卒業し、以降天文部の部長は桂子が務めている。

 

 

守山会長(もりやまかいちょう)

 小谷学園の生徒会長で第5章時点で3年生、あまり仕事はなく、文化祭実行委員と共に文化祭を主催するのが主な仕事。

 文化祭では生徒会としてミスコンの主催を担当した。

 その後、第5章終盤で卒業した。

 

 

唐崎裕太(からさきゆうた)

 小谷学園弱小野球部のエースで第5章時点で3年生。大会ではしょっちゅう炎上することから「唐川裕児」というあだ名をつけられしまっている。

 志賀さくらから想いを寄せられているが、恋愛にはあまり興味がない。

 野球部はマネージャーが不在でそれを求めており、志賀さくらの申し出を快諾した。

 その後、さくらから告白され、交際がスタートしたものの、副作用として野球部が崩壊状態になった。

 本人は部活仲間の扱いの悪さから、野球部の崩壊についてそこまで罪悪感はない。

 歴史好きの一面もある。

 

 

能登川明美(のとがわあけみ)

 ミスコンに2年連続で出場した女の子、2年連続で下位に沈んでしまっている。

 

 

鳩原刀根之助(はつはらとねのすけ)/柳ヶ瀬(やながせ)まつ/北小松貴子(きたこまつたかこ)/永原(ながはら)マキノ

 優子たちのクラスの担任の先生、担当科目は古典。第5章以降では教師としての顔とともに、日本性転換症候群協会会長としての顔も増える。

 最終試験に合格した優子を協会の正会員に誘い、その後の優子の活躍を後押しする。

 最年長だが頭は固くなく、硬直化しがちな協会を盛り立てるために優子を推薦した他、蓬莱教授の記者会見に端を発する緊急会合でも、蓬莱教授の提案に賛成票を投じている。

 その後も、協会の会長と学校の先生という2つの顔で優子と接し、優子もまた協会の正会員と学校の生徒という2つの顔で接していたが、永原先生は次第に優子への恩義とあこがれを強めていく。

 幸子を2人旅で救った日、永原先生は自作の本で胸の内を暴露した他、スキー合宿手前では、優子によって、吉良上野介に抱いていた罪悪感から開放された。

 その時は普段は優子のカウンセラーだが優子と立場が逆転していた。

 優子からは、「これほど複雑な関係はこの世にないんじゃないか」とされているように、当初は単なる先生と生徒の関係だったがTS病患者としての先生と生徒、日本性転換症候群協会の会長と会員、カウンセラーと被カウンセラー、TS病の先輩後輩あるいは同志、被恩人と恩人、救済を受ける人と、救世主など、様々な関係がある。

 

 実はスキーが大の苦手で、スキー合宿では優子以上に苦戦し、最後の実技披露ではあまりの失敗続きに途中で放棄してしまった。

 また進路指導では、佐和山大学を希望する優子に「日本性転換症候群協会会長としては賛成」としつつも「教師としては絶対反対」という複雑な立場に立たされ、2つの顔で板挟みになる様子も見せた。

 最終的に、恋人の寿命問題を解決させるという名目で、佐和山大学を希望した優子を送り出している。

 自分の人生を変え、逃亡生活を止めて教師を始める切っ掛けにもなった鉄道に対して特別な感情を抱いており、修学旅行では鉄道の知識を存分に披露した。

 3年生の担任としての文化祭では、青春に対するコンプレックスの強い一面が強調されていて、2日とも「制服登校」した他、髪型も普段のセミロングからツーサイドアップに変え、1年生に「先輩」と呼ばれた時には無上の喜びを得ていた。

 

 

・教頭先生

 小谷学園の教頭先生。しばらく登場しなかったが、後夜祭での篠原のプロポーズの際には女性として扱えなかった優子に謝罪していた。

 

 

・校長先生

 小谷学園の校長先生、永原先生の実年齢を以前から知っていた数少ない一人。普段は校長先生としての仕事に忙殺されている。長話は嫌われるということで、なるべく短く簡潔にを心がけていて、生徒たちの評価はとても高い。

 体育祭の時には優子と話した他、卒業式や後夜祭でのプロポーズの場面でも登場している。

 

・体育の先生

 優子たちのクラスの体育の先生で、名前は「草津先生」であることが卒業式で判明している。

 3年生でも、引き続き優子たちのクラスの体育の先生を務めている。

 

 

塩津悟(しおつさとる)/塩津幸子(しおつさちこ)

 東北の大都市に住む大学生、文化祭の頃、TS病を発病した。

 男時代は熱心にサッカーを打ち込んでいたが、女性として身体が弱くなってしまい、憂鬱な日々を過ごす。

 母親の間違った対応などから、「男に戻りたい」と願うようになってしまい、協会のカウンセリングにも応じず、優子と会った時には「性別適合手術で男を取り戻す」と公言してしまう状況まで事態は悪化していた。

 その後も、弟から「お姉ちゃん」と呼ばれたり、新しい名前として「幸子」を与えられたことにも激しい拒絶反応を示した。

 優子は、そんな状態の幸子を見て母性が沸き起こり、他に手立てがないと熟考した上で、愛の鞭として幸子の頬をひっぱたく。

 彼女に厳しくしたのはこれ一回きりで、その後、喧嘩で泣き出した幸子を優しく包容し、その後は幸子の服を買ってあげ、また母親が再び過ちを犯しそうになった時には、幸子本人が「女性として生きていく覚悟がなお足りてない」と見抜かれ、優子によって東京に招待される。

 そこでは協会の本部を見学し、また漫画喫茶の女性専用スペースで少女漫画を読む。

 そこで彼女自身が気付いていなかった、女性としての人生への願望を優子に見抜かれ、「あなたは既に女性の特権を行使している」と諭された。

 その後、乙女ロードやお台場の温泉施設など、「女性の空間」を何度も行き来し、その間で「地味でセンスがない」などの陰口を叩かれてしまう。やがて女湯に入ったことで完全に覚悟を決め、「女の子らしく生きていきたい」と優子に告白、すると優子から女の子らしい服を渡され、翌日以降、生理も乗り越えてカリキュラムを受けた。

 カリキュラムでは常に優子と相談しつつ、最終日手前の日には小谷学園で制服の着付けなども行った。

 その時は女の子初心者らしく、何度も失敗しては優子にスカートめくりのおしおきをさせられ、恥ずかしがるように仕向けられたが、「どんどん恥じらいがまして、女の子らしくて模範的」と褒められた。

 最後に仕返しとして優子のスカートもめくったが、その時の優子の反応から「まだまだ」と謙虚になった。

 その後は住んでいる場所が遠いこともあって、東北支部長の余呉さんと行動を共にすることが多い。普通会員として入会後、優子の女の子1週年記念パーティーにも出席していて、言葉遣いこそ優子や桂子ほどの女の子ではないが、乱暴な言葉遣いは完全になくなり、女性らしいおしゃれを楽しんでいる。

 髪の色は水色で、お人形さんのような可憐な美少女。

 

 

塩津徹(しおつとおる)

 幸子の弟、優子たちと同い年で高校生、かなりがっつくタイプ。

 優子に諭されて以降は、幸子のことを姉として扱い、「お姉ちゃん」と呼ぶようになった。

 悟時代は一度も勝てなかった喧嘩で泣かせたことで、幸子の女性としての人生が始まったと言ってもいいだろう。

 

 

健太(けんた)さん/京子(きょうこ)さん

 修学旅行時に、関西で発病したTS病患者で中学生の女の子、いわゆる「理屈先行型」で、「女として生きていくしかない」ことは納得しているものの、具体的な方法論などはまだ分からない。

 関西支部長をカウンセラーとして女の子としての教育を受けていて、また修学旅行中には優子と永原先生が家庭訪問をした。

 

 

比良道子(ひらみちこ)

 日本性転換症候群協会副会長、天保11年生まれで誕生日は旧暦7月23日、177歳(第6章途中より178歳)、元水戸藩士で、尊王攘夷運動をしていたが、TS病を機に逃亡した。

 永原先生との出会いは100年前、日本性転換症候群協会を立ち上げる際に、余呉さんの方が年上だったが、武士身分だったため、彼女が副会長となった。

 その後は副会長として優子の上司としても活躍している。

 優子に対する評価は高く、協会の副会長として無難に職務をこなしているが、無意識のうちに「不老の特権意識」を持っていて、永原先生ほど柔軟な思考力ではない。

 優子が蓬莱教授への協力のため佐和山大学への進学を決めると、彼女もまた、蓬莱教授との友好関係樹立に奔走した。

 

 

比良道蔵(ひらみちぞう)

 第6章時点で89歳、見た目通りで相当な高齢ではあるが、比良道子の曾孫で、優子と篠原がバーベキュー場に行く途中のバス停で出会う。

 老人の集まりで「まだ死ぬ訳にはいかない」と言っていた。

 

余呉(よご)さん

 永原先生に継ぐ、この世で2番目に長生きの人。天保3年12月生まれの184歳。

 外見年齢は18歳だが、TS病にはよくあることである。

 現在は「支部長統括兼北海道・東北支部長」となっていて、協会では事実上のNo.3である。

 ちなみに、比良さんよりは年上だが、農民出身のため副会長にはなれなかったが、識字や学識という現実的な問題もあり、「古い考えをいまだに持っている」という外部からの批判には不快感を示している。

 彼女もまた、無意識のうちに「不老の特権意識」を持っていて、蓬莱教授と永原先生にそれを指摘されていた。

 

 

蓬莱教授(ほうらいきょうじゅ)

 佐和山大学(さわやまだいがく)教授で専門は遺伝学・医学。30代にして教授になり、40代にしてノーベル生理学・医学賞を受賞した天才学者である。しかし本人に寄るとノーベル賞を受賞した研究は「脇道の研究」だという。

 第5章のクリスマスデート以降、登場回数が急増していて、TS病遺伝子の解析から、人間の寿命を120歳、ついで200歳まで伸ばす実験に成功、彼自身も既に平均寿命200歳の身体となっている。

 記者会見以降、世間も蓬莱教授に対する反対派と賛成派で大きく割れている一方で、ビリオネアを含む数多くの資産家から巨額の寄付金を貰っており、投資にも成功したため、2018年にはついにほとんど寄付だけで経済誌からビリオネアと認定されるに至った。

 ノーベル賞学者らしく、倫理を軽視する傾向にこそあるが、極めて聡明なのは確かで、自身の実験のために日本性転換症候群協会や優子、篠原と友好関係を結ぼうとした。

 その後は優子を進学先に引き入れ、特にAO入試では自身の思想を優子たちに語った他、永原先生の秘密を独断で推察し、暴いてみせた。

 無神論者であり、宗教を嫌っており宗教的な人間については、「心の弱い人間がすること」と軽蔑している。そのため、自らを崇拝する人間についても「俺は神などではない」「愚かなこと」と見下しつつも「しかしプロパガンダに利用しない手はない」とするなど、極めて合理的な人物。

 また、自身の実験が賛否両論なことを知っていたため、「宣伝部」を作ることを考えており、「ニュースブライト桜」の高島さんとも協力姿勢を考えている。

 

 

瀬田博(せたひろし)

 蓬莱教授の助手、研究者としても有能であるが、蓬莱教授を強く崇拝している。

 蓬莱教授の信任も厚く、後継者と目されている。

 

 

高島(たかしま)さん

 インターネットニュースメディア、「ニュースブライト桜」の記者で、マスコミに対し拒絶反応を示していた「日本性転換症候群協会」の取材について、協会側が「無茶苦茶だからどこも申し込んでこないだろう」と思っていた条件を全て呑んだ上で取材をした。

 既存のマスコミから攻撃される立場にあるネットニュースメディアのため、協会とも友好関係を気付き、以降日本性転換症候群協会に対する取材を独占する。

 当時の協会に対する情報需要は極めて高く「走狗になってでも取材したい」という評価をもらっている。

 この功績によって、ブライト桜の中でもかなりの地位に上り詰めている。既存のマスコミのデマや風評被害に対して反論するために、重要なネットニュース機関となっており、優子たちに頼られている存在となった。


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