永遠の美少女になって永遠の闘病生活に入った件 作:名無し野ハゲ豚
「篠原さんはどんな水着にしてるの?」
更衣室で隣になった比良さんがあたしの水着について聞いてくる。
「ふふ、じゃーん」
「へー、篠原さんにしては珍しいわね」
「そうでしょそうでしょ!」
あたしは、うまく着替えかたを工夫して、中身が見えないようにしつつ、必要なものだけかごにいれて、ロッカーを閉めて鍵を腕に巻く。
うん、やっぱりスカートじゃないとこういう時にダメよね。
鏡の前で、あたしの水着姿をもう一度確認、うん、かわいくエロく、小悪魔に決まってるわ。ふふ、今夜の浩介くんがいつもとは逆にあたしに手玉に取られてヒーヒー言わされてる姿が楽しみだわ。
見ると半数の人がすでに着替え終わっていた。
あたしたちは大人数なので、着替え終わったら素早く更衣室を出る。
「篠原さん、こっちこっち」
手を振る永原先生を見て、あたしはそっちへ駆け寄っていく。
永原先生は、真っ白だけど、ショーツにはフリルがかわいらしくあしらわれ、幼さを強調する水着だった。露出度は、去年よりも控えめに押さえている。
なのに、胸はかなり自己主張していて、まさしく「ロリ巨乳」「合法ロリ」と呼ぶにふさわしい格好になっている。
「ふふ、篠原さん似合ってるわね」
「ありがとう、永原会長も」
「うふふっ」
やっぱり、幼さという意味では永原先生に勝つのは難しいわね。
「篠原さん、私の水着はどうかしら?」
隣で着替えていて、一足先に更衣室を出た比良さんは、何と三角形のマイクロビキニだった。
TS病は女の子を強調した体格になるので、まさに10代の女の子が大胆な格好をしているようにしか見えず、それはもうあたしたちの中でも一番、男性の視線を釘付けにしていた。
「ひ、比良副会長大胆……」
とても曾孫が既に90代1人しかいない女性には見えないわね。
「久しぶりの海なのよ。楽しまなきゃ損よ!」
比良さんは、にっこりと笑って言う。
間もなく御年179歳になる女性のマイクロビキニと言えばインパクトは大きいわね。
「お待たせー! って比良さん! 何て格好しているんですか!?」
背後から、また少女の声が聞こえる。
「って、余呉さん、あなたも人のこと言えないわよ!」
永原先生が余呉さんに突っ込みを入れる。
それもそのはず、御年186歳になる余呉さんの水着は、何とスクール水着、それもあたしたちはインターネットやコスプレでしか見たことのない、古いタイプのスクール水着だった。
「いや、その……一度でいいから着てみたかったのよ」
余呉さんもちょっとだけ言葉を濁す。
少し昔なら、「現役女子高生が、水着を選べずに学校のスクール水着のまま来ちゃいました」というシチュエーションになっただろう状況になっている。
本当にもう、うちの協会の最高幹部2人がこれじゃあ、先が思いやられるわね。
その後も、次々と協会の会員たちが集まってくる。やはりみんなかなり水着のデザインを考えていて、女の子のあたしから見てもかわいさに見とれてしまうわね。
ちなみに、男衆は団体予約した場所で、テントを張っている。
「うおー、何あれ、みんな超かわいいじゃん!」
「マイクロビキニの子、すげえエロいぜ」
「いやいや、あの旧スクの子じゃね?」
「うーん、旧スクの子みたいなのを求めるなら、あの背の低い白い水着の子がいいんじゃね?」
「あーそうかも……って待て待て、黒い紐パン水着の子、おっぱいでけえし最高だぜ!」
「おー本当だ! 顔もめっちゃかわいいし、黒ビキニの子が優勝だな」
ふふ、あたしが優勝だって、このかわいくて美人の集団の中でそう言ってもらえるなんて、気分がいいわ。
「すみません、遅れました!」
そして、最後に現れたのは幸子さんと歩美さんだった。
多分着替えるのに戸惑ったのよね。
幸子さんは、水色のショートヘアーと水色の大きなリボンに似合う、深い青と白に近い水色との水玉模様のセパレート水着だった。
特にショーツ部分のお尻が大きく見える効果があって、上品なエロさを醸し出している。
そして、歩美さんの方はややぎこちない姿勢で、ピンクと白の縞々の水着だった。
歩美さんはまだ少しぎこちない感じね。多分、こういう水着を着たことないのかな? 誰が選んだのかしら? まあいいわ。
「さて、テントまで行きましょう」
「ええ」
永原先生の先導で、あたしたちは男がテントの方へ向かう。
「お、女の子たちが来るぞ!」
男たちは既に設営を完了してくつろいでいた。
あたしたちが来るのを見ると、一斉に各々のパートナーのもとへと駆け寄っていく。
もちろん、あたしにも相手がいて──
「お待たせ浩介くん」
「うっ優子ちゃん……!」
浩介くんは、あたしの水着に見とれている。というか、早速という感じで大きくなり始めてるし。
「じゃあ皆さん自由時間にしますけど、ナンパにはくれぐれも注意してね、あまりここから離れたり、沖合いに出ないこと!」
「「「はーい!!!」」」
全員で返事すると、各自自由時間となる。
あたしのすることはもちろん決まっている。
「ねえ浩介くん……」
あたしはいつもよりもちょっとだけ低い声で、色っぽく誘惑するように言う。
「な、何かな?」
「クリーム、塗ってくれるかしら?」
日焼け止めクリームを取り出して、あたしは浩介くんにぐいと迫る。
「ゆ、優子ちゃん!?」
ふふ、浩介くん戸惑ってるわね。
今日のあたしは肉食系女子だもん。ガンガンがっつかないと。
浩介くんが恐る恐る日焼け止めクリームを受け取ると、あたしはシートの上にうつ伏せになる。
既に水着の中を含め、全身がびっしょりと濡れている。
「……ごくりっ」
浩介くんが唾を飲み込む音が聞こえてきた。
「い、行くぞ……」
浩介くんが、意を決したようにあたしに近づく。
そしてあたしは、背中に浩介くんの手と日焼け止めクリームの感触を受ける。
「ひゃんっ……」
「ゆ、優子ちゃん!?」
「ご、ごめん、続けて」
2年前とは比較にならないその感触に、あたしは背中だけでも声が出てしまう。
浩介くんに、ゆっくりとクリームを塗られていく。
ああ、この感触。反射的嫌悪感が無くなっただけで、こんなにも気持ちいいなんて思いもしなかったわ。
「きゃはは」
背中が一通り終わると、足の裏にクリームが到達する。
やっぱりくすぐったいのには代わりはないわね。
「優子ちゃん」
「うん?」
「綺麗だ、凄く」
浩介くんに膝をクリームを塗られながら、そんな声でそんなこと言われちゃうと、あたしも興奮してしまう。
「えへへ、ありがとう浩介くん……あーん、優しくね」
「うん、ごめん」
浩介くんの塗る力が少し強くなる。
このお肌はかなり敏感で、特に浩介くんに触れられた時は、なぜ崩れないのか不思議なくらいに敏感さになる。
あたしも、女の子になったばかりの頃は、お風呂で体洗う時の力加減に戸惑ったこともあったわね。
浩介くんのクリームに塗られた手に、あたしは太ももを何往復も触られていく。
「はぁ……はぁ……」
浩介くんの息が荒くなっていく。
既にあたしの体を知り尽くしている浩介くんだけど、それでもこういった非日常的なシチュエーションには、いつも以上に興奮しっぱなしになるのね。
「っ……!」
むにんっ!
「きゃっ、やーん、もう! えっち!」
浩介くんにお尻を触られ、あたしがいつもより低めに、恥じらいに声を出す。
「うっ、優子ちゃんそれ反則……」
水着の効果か、浩介くんも既に大興奮の様子ね。
「浩介くん、肩もお願い」
「あ、ああ……」
肩甲骨から上を、浩介くんに塗られていく。
「んぁ……あー、気持ちいい!」
浩介くんが、あたしのこった肩をマッサージしてくれる。
やっぱり触っただけでも肩こりが分かっちゃうのね。
「優子ちゃん、相変わらずだなこれ」
「えへへ」
とにかくあたしは、胸にとても重いものをぶら下げているので、肩のこりが半端ない。
コリッコリッコリッ……
「ここだな」
コリコリという音が骨伝導で軽快に聞こえてくる。
言わばあたしの肩こりの真髄みたいな場所になる。
「ん-! あーそこそこ、そこがうー痛い!」
浩介くんやお義母さんには、たまにこうしてマッサージをしてもらっている。
そう言えば、初めてマッサージした義両親は「予想していたけど想像以上だった」って言っていたっけ?
「ふう、ありがとう。じゃあここもお願いね」
「え!?」
あたしが、水着のブラジャーの背中部分を指差す。
「もちろん、外してからつけるのよ」
「う、うん……」
息を飲んだ浩介くんが、恐る恐るといった感じであたしに近付く。
そしてあたしは、浩介くんにブラジャーを外され、背中にクリームを塗られていく。
「ふう、で、出来たぞ」
「浩介くん、元に戻して!」
「あ、ああ……」
浩介くんにブラジャーをつけてもらう。パチンと音がして、安全を確認してから前に向き直る。
あたしはもう、既に日焼け止めクリーム以外の液体にも濡れていた。
「ゆ、優子ちゃん……」
あの時とは真逆に、浩介くんのすっかり元気一杯になった様子から、目が離せなくなり、あたしはうっとりと興奮してしまう。
あたし、本当にメスになったわ。本能って、怖いわね。
「あ、あの、優子ちゃん、どこ見てるの?」
「えー!? 別にどこでもいいでしょー? それよりもさあ……」
「うっ……」
いつもとちょっと違う雰囲気に浩介くんが一歩身構える。
そう、一昨年はしなかった前の日焼け止めクリーム塗りを、当然のごとく要求する。
「あの、優子ちゃん、恥ずかしいから」
「何を言っているのよ。あたしたち夫婦よ夫婦」
あたしが、低く誘惑する感じで言う。
「きょ、今日の優子ちゃん、積極的だなあ……」
「えへへ、あたしだってそういう気分になるときもあるのよ」
浩介くんは、水着が見えないように足掻くように近付く。
「い、行くぞ!」
「優しくね」
「ああ」
浩介くんが更に近付いてくる。
「んああん!」
浩介くんにおへそを触られる。
「はぁ……はぁ……」
お腹回りを丁寧に塗られていく。
「優子ちゃん、結構ぷにぷにしてるんだな」
「えへへ、浩介くんは、ガリガリなのがお好み?」
「そ、そんなわけあるか。か、かわいいじゃねえか」
浩介くんが慌てて否定する。
あたしはデブではないけど、決して痩せているというほどでもない。
お腹の肉は、赤ちゃんに食べさせるためにある。痩せてると、自分のエネルギーで手一杯だもんね。
「ふふ、ありがとう」
浩介くんの、クリーム塗りが再開する。
腕と足の方は全て塗り終えていて、お腹も塗り終えたとなると、最後に残るのは必然的に胸の部分だけになる。
「あ、あの……優子ちゃん」
「ふふ、もちろんここもだよ」
あたしは胸の方を強調する。
「うっ……」
浩介くんがうつ伏せになる。
もうバレバレなのに、必死で下半身を見られまいともがいている浩介くんの姿がいとおしいわ。
「い、いくよ……」
「うん」
ぷにっ
「んぁ……」
えっちな声に、えっちな吐息も出る。
浩介くんの体が少し震えていく。
「クリームつけてさわると、また違う感触なんだな」
家で2人きりの時は、あんなにあたしに積極的なのに、こうして海に行くと、浩介くんも緊張してしまう。
いや、プールの時も積極的だったわね。
つまり、あたしが積極的になっているのに戸惑っているのかしら?
「はぁ……はぁ……」
「ふふ、浩介くん……」
浩介くんは、興奮を押さえられない様子、でもそれはあたしも同じ。
まだ海に入ってないのに、水着がびしょ濡れになっている。
全て塗られ終わった後、あたしは唇を近付ける。
「そ、その、優子ちゃん、みんな見ているから!」
浩介くんが慌てた様子で止めてくる。
「あらあ、いいじゃないの。さ、海で遊びましょ」
あたしは、ビーチボールで遊んでいる幸子さんたちを指差す。
「で、でも……その前に!」
浩介くんが立ち上がる。
あの時とは正反対に、立派になった浩介くんにあたしは心も体も大興奮している。
「だーめ」
処理をしようとした浩介くんに、あたしは手を引っ張って止める。
「で、でも……!」
「あら、あたしは嬉しいわよ。『愛する嫁の水着姿見て興奮してます』って、何も恥ずかしいことないじゃない」
あたしはそう言うと、更に腕を浩介くんに絡め、胸を当てる。
すると浩介くんはにんまりとした表情になって、何も考えられなくなる。
浩介くんは、とっても正直な男の子ね。
「さ、海に行きましょ」
「あ、ああ……」
浩介くんは観念した様子で左手も隠していない。まあ、隠したら隠したでバレバレだけどね。
あたしたちは、砂浜を歩きながら、幸子さんたちのもとに進む。
「なあにあの彼氏?」
「うわあ! 正直だねえ!」
「でも彼女かわいいものね。あんな胸で絡まれたらそりゃあああなるんじゃない?」
「あーそうかも」
「おいおい、あいつ見ろよ」
「うえー、すげえ見事だな」
「でもよく見たら女の子かわいい上にエロいじゃん。ああならない方がどうかしてるって」
「あー確かになあ」
道行く人々も、あたしたちを噂している。
「えへへ、大注目だね」
「は、早く水に入ろうよ!」
「はいはい」
今のあたしの気分としては、もっとあたしで興奮している浩介くんを見せびらかして、あたしの女としてのステータスを高めたいところだけど、あんまり意地悪するのもかわいそうなのであたしたちは幸子さんたちのもとに駆け寄る。
「幸子さーん!」
「あ、優子さんにその旦那さん」
直哉さん、浩介くんの名前覚えてないのね。
「あーうん、それでもいいや」
浩介くんが投げやり気味に言う。
「なあ、やっぱり大きくなっちゃうものなのか?」
幸子さんの彼氏の直哉さんが、浩介くんに聞いてくる。
ちなみに、幸子さんの彼氏は、今のところ正常だ。
「え、あの……優子ちゃん今日は妙に積極的で……」
「へえ、でも心配しないで。さっきも直哉ったら、ってキャー!」
幸子さんが恐らくさっき大きくなったのを思い出して興奮している。
悲鳴の出し方も、そのパターンも女の子そのもので──
「あら幸子さん、今のとっても女の子らしいわね」
あたしは、このエピソードを覚えておくことにした。
余呉さんに報告して、最終試験を受けさせる準備に入りたい。
「そ、そうかな?」
本人はまだそこまでの自覚はないみたいで、まだ男が出ることがあるとも言っている。
その辺りも含めて、最終試験は慎重に決断しないといけないわね。
「ああ、俺も幸子と付き合い初めて、『悟が思い浮かぶ』何て考えた俺は、本当にバカだったよ」
「そうでしょ? 幸子さん、最初は大変だったのよ」
「ああ、覚えてるぜ、こいつ大学にブカブカの服で来てさ、ぶっきらぼうで不機嫌な態度とってて、TS病だって言ったんだよ。悟が不本意に女の子に乗り移ったみたいでさ、とにかく荒れてたぜあの時は!」
直哉さんが初期の幸子さんについて話す。
「うー! あれは黒歴史だからあんまりほじくりかえさないで!」
幸子さんが抗議する。多分、悟を連想してしまったのは、この時期が原因だと思う。
「おっと悪い悪い。でも今の幸子、本当に別人になったよ」
「えへ? そう?」
「うん、今も俺の下半身じっと見つめてるし」
確かに、幸子さんの視線はあたしたちの顔じゃなくて、直哉さんと、あと時たまに浩介くんの下半身の水着に向いている。
もちろんお目当ては、女の子が大好きでたまらないもので、もちろんあたしも大好きな所。
「もう! バカ!」
幸子さんが顔を真っ赤にして怒る。
うん、これなら最終試験もバッチリね。
「ねえ、幸子さん」
「うん?」
「この海が終わったら、ちょっと来てくれるかしら?」
「え!? どうして!?」
幸子さんが驚いている。
「ふふ、渡したいものがあるのよ」
「へー、優子ちゃん、幸子さんに何渡すの?」
浩介くんが興味津々で聞いてくる。
「うふふ、ダメよ。乙女の秘密」
「ちぇ」
浩介くんは残念そうな顔をする。
渡すのは乙女の大好物だけど、幸子さんにとっては重要な意味を持つ試験でもあるから、むやみやたらに言いふらすことはできない。
「それよりさ、4人になったしこのゲーム4人で対戦形式にしようぜ」
「あー、いいなあどういうルールだ?」
「ポーンとなるべく垂直に上に上げ続けて海に落ちたら負けだ」
要するに海の中で腕で行う蹴鞠みたいなものかな?
「うん」
「ボールは交互に拾うんだぞ、そーれ!」
ポーン!
「えいっ!」
直哉さんのボールを、浩介くんが返す。
「それっ!」
今度は幸子さんが上空を見上げ、ボールを高らかに打ち上げる。
「優子ちゃん!」
「うん」
あたしは上空を見上げ、海に足をとられながらなんとか進み──
「えいっ!」
「あー」
打った方向が悪く斜め45度の方向に跳ね上がりそのまま海に着水してしまった。
「はい、優子さんの負け」
「やっぱり運動はダメだわ……あーあ……」
あたしは、とにかく運動神経が壊滅的に悪い。
ま、浩介くんが守ってくれるから、このままでもいいとは思ってるけど。
「あはは、サッカーやってた私だって女子の中では平凡な方よ」
幸子さんがあたしを慰めてくれる。
「あー、優子ちゃんは男時代にはかなりすげえ運動神経だったからな」
「へー、そうなんですか」
幸子さんがあたしに興味の視線を向けてくる。
今までは、あたしはカウンセラーとして、どちらかと言えば師匠の立場で接することが多かったけど、今はもう普通にTS病という過去を抱えた女の子同士という関係に変わっている。
「ま、とにかく次に行きましょう」
「ああ」
早速、2回戦が始まったんだけど──
「きゃあ!」
ザブーン!
ボールを追いかける過程でバランスを崩して後ろに転倒してしまい、あたしはいわゆるM字開脚を晒すことになってしまう。
特に浩介くんからは、下部分の水着が丸見えで……あうー、状況が状況なだけに、裸より恥ずかしいわ。
「はい、優子ちゃんの負け」
あたしはまた負けてしまう。
その後、何度やってもあたしが負けてしまうため、いつものようにハンデをつける話になったが、うまいハンデの付け方が分からず、お開きになってしまった。
「優子ちゃん、これからどうする?」
「うーん、あれ? あそこに人だかりが見えるわね」
「本当だ。何をやっているんだろう?」
あたしたちは、人だかりのする方へと向かっていく。