永遠の美少女になって永遠の闘病生活に入った件   作:名無し野ハゲ豚

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変わり始める日常

 5月も30日になった火曜日、いじめられなくなって二日目。私はいつものように学校へと通い始めた。

 女の子になって、そろそろ20日、最初の1週間で叩き込まれた仕草も、徐々に無意識にできるようになってきたと思いたい。

 

 そんな火曜日の昼下がりだ。

 私はいつものように学食へ向かおうとしていた。

 

 すると、桂子ちゃんが「優子ちゃん、一緒に食べようよ」と誘ってきた。

 昼食は一人で食べる派だったが、いい機会だと思い、快諾することにした。

 

 

 桂子ちゃんと一緒に学食に並んで歩く。列の最後尾を見つけたので2列で並ぶ。

 

「ねえ優子ちゃん、昨日の天文部、どうだった?」

 

「うーん、まだよくわからないけど、奥が深そう」

 

「うんうん、奥が深いのはその通りだけど、雰囲気よ雰囲気」

 

「えっと、坂田部長だっけ? 物腰柔らかい人だよね」

 

「あの人なら受け入れてくれるだろうって思ってね。優子ちゃん、いつもすぐ帰っちゃうし、あの人三年生だから一応縦のつながりも出来るかなって思って」

 

「うん、ありがとう……にしても、やっぱり視線を感じる気がするわね」

 

「そうねえ……私と優子ちゃんが並んで歩くと、特に。ね」

 

 

「おいおい、あれが桂子と優子だぜ」

 

「やっぱ並ぶと違うよなあ。二人とも可愛いし美人だし……特に優子ちゃんはスタイルも抜群だしさ」

 

「いいなあ、俺もあの中に混ざりたいよ。両手に花ってね」

 

「お前それ贅沢言いすぎだろよ。俺は木ノ本桂子だけでいいぜ。だって石山優子は――」

 

「……何言ってんだよお前、むしろ元々男だからこそ輝くんだろ。俺たちの気持ちもわかってくれそうだしさ」

 

「ポジティブだなあお前」

 

 食堂の券売機に並んでいると、列に入ろうとした三年生の男子2人組が私たちの噂をしている。

 

 

 列が前に進むと、今度は既に食べ始めていると思わしき一年生の女子集団が噂をしている。

 

「あ、あれ、石山先輩と木ノ本先輩じゃん。今日も二人ともきれいだねえー」

 

「あーあ、私も木ノ本先輩みたいに可愛らしい美人になりたいわね」

 

「石山先輩の方が可愛くない?」

 

「確かにそうだけど……性格がきつそうじゃない? 何せ元々はさ……」

 

「……いやいや、私も先輩から聞いてるんだけど、石山先輩って仕草や言葉遣いとか下手な女子よりもよっぽど女の子らしいってさ」

 

「へえ、どうして?」

 

「なんか噂によると、石山先輩調教されたらしいよ」

 

「何それーあり得ないー」

 

 ちょ、調教って……

 

「もう……調教ってひどい言い方よねえ……ある意味間違ってないんだろうけど」

 

「うん、私が自分で望んだことだし、男に戻りたいなんて思ったら悲惨なルートに入るし。永原先生のカリキュラムは間違ってなかったわよ」

 

「……私もそう思う」

 

 

「って、まずい、先輩たちに聞かれてたよ」

 

「あちゃー嫌われなきゃいいけど」

 

 

 嫌うも嫌わないも、顔見えてないって……

 

 ともあれ前の列が開き、メニューが見える。今日はカレーだ。

 

「優子ちゃん何にした?」

 

「うーん今日はカレーにした」

 

「私は牛丼よ」

 

「牛丼かー私もたまに頼むなあ」

 

「結構気分次第よね」

 

 桂子ちゃんと会話をしながらトレイをそろえる。何だろう、女の子になってから、同時並行作業が得意になった気がする。

 

 

「お待たせしましたー牛丼カレーの人―!」

 

「「はーい」」

 

 桂子ちゃんが牛丼を取り、私はカレーを取る。前に並んでた水を二人分汲んでくれる。

 

「ありがとう」

 

「さ、場所を探すわよ」

 

「うん」

 

 二人並んでる場所を探すのは大変だ。

 

「あ、あそこ!」

 

 よし、カウンターに3人空いている場所を発見!

 私と桂子ちゃんでそこに向かう。

 しかし、男子生徒が真ん中に座ってしまう。

 

「「あっ!」」

 

 二人で声を上げた。

 

「あちゃーこれはダメかー」

 

「しょうがないわねーもうっ!」

 

 桂子ちゃんが悔しがっている。

 すると男子生徒が振り返った。

 

「あ、あの、ずれていただけないですか?」

 

 私はいかにも残念そうな顔をして頼み込む。

 

「あ、あの……」

 

「だめ……ですか……」

 

「へ、は、はい」

 

 男子生徒がドギマギしながら席をずれてくれる。

 

「「ありがとう」」

 

「どういたしましてえへへっ」

 

 桂子ちゃんと私で笑顔を作る。男子生徒の顔がほんのり赤くなってる。本当にちょろい。

 頭撫でたらそれだけで惚れるくらいにちょろい。だけど気持ちが分かってしまうのがTS病患者の悲しい性だ。

 

「じゃあ食べようか」

 

「うん」

 

「「いただきます」」

 

 

「あいつ羨ましいよな、あれ、桂子と優子だぜ」

 

「我が校きっての美少女二人組に声かけられるなんてよお……くそー……」

 

 

「それにしても桂子ちゃん、あたしたちが並ぶと本当に学校中の話題をかっさらうよね」

 

「まあ、客観的に見ても、私たち可愛くて美人だしー、しかも学校内で1,2を争うわけでしょ? そんな二人が仲良く並んでたらそりゃあねえ……」

 

「……それに、しかも片方はついこの間まで男だったってわけだものね……よく考えたら学校で話題にならないわけないわよ」

 

 そう言いながら、桂子ちゃんは器用に食べる。しかも「食いながら話す」ような声になってない。私はまだ若干そのきらいがあるのに。

 

 半分くらいまで食べた頃、さっきの男子生徒が食べ終わりトレイを返却コーナーに持って帰る。

 

「でさー、龍香がさー」

 

「へー、彼氏とすぐに仲直りできたんだー」

 

「それにしても、男子っていうのはこういうことには単純よねー」

 

「ええ、だけど私はその彼氏さんの気持ちわかっちゃうのがなあー」

 

「ああ、優子ちゃんはそうだよねえ。いいなあ、そのスキル、私たちも欲しいよー」

 

「いやいや、本当にいいものじゃないって。後天的に女の子になるってすっごい大変だし」

 

「……そうだよねえ、クラスに受け入れられるのだって2週間かかったし」

 

「それも、もし桂子ちゃんや恵美ちゃんがいなかったら、私……今頃登校拒否になってたかも」

 

「そう言ってもらえるとありがたいわね……ごちそうさま」

 

 桂子ちゃんは先に食べ終わったが、途中でペースを私に合わせてくれたのか、私も残り一、二口位の量しか残っていなかった。食堂も空席が目立ち始めたのでそのまま食べてフィニッシュだ。

 

 二人で並び返却コーナーに返す。その後も雑談しながら、周囲の私たちの噂話に耳を傾けて、教室に帰った。

 

 

「でさー、やっぱ女と男ってそうそう違いないと思うのよね」

 

「だなあ、今後は女も強くなっていかねえと……あ、優子、お前はどう思う?」

 

 教室に帰ると、恵美ちゃんのグループの女子が何やら議論していた。

 

「んー? 何?」

 

「いや、今後は女もどんどん男社会に入っていかねえと、舐められるんじゃねえかって話してて。男女平等ってやつだ」

 

「私はそうも思わないけどなー」

 

「って、木ノ本には聞いてねえよ。あたいは優子に聞きてえんだ」

 

「うーん、つまり男女均等、男女平等ってこと?」

 

「平たく言えばそういうことだな」

 

「うーん、はっきり言って、女の子が男と平等になるのは絶対に無理だと思うなー」

 

「うっ……何でだよ?」

 

「そりゃあ、男と女ってあまりにも違う生き物すぎるし、それを平等にしようなんて無茶だと思うのよ」

 

 これは後天的に女の子となったことによって痛感させられたことだ。

 

「むしろ男と女でちゃんとできる役割を分担して、それを全うした方がいいと思うなー。男は男らしく、女は女らしくあるべきよ」

 

 そしてそこから出る結論は当然これだ。

 

「……あー悪い、やっぱあんたはなしだ!」

 

「えー!? 田村、何で優子ちゃんダメなのよー?」

 

「だってよお……優子が言うと説得力が半端ねえんだよ……何も言い返せん!」

 

「うーん、確かにそうよねえ……」

 

「あ、あはは。ごめん、話の腰を折っちゃったかな?」

 

「ああいやいいんだ、すごくいい意見になった。さっきのなしもやっぱなしだ。そうだよなあ……こういう男女の違いとかは優子に聞くのが一番だよなあ……」

 

「うーん、でも分かる範囲でしか答えられないよ」

 

「ねえ、そういえば、優子ちゃんって女の子になって何が一番苦労してるの?」

 

「やっぱり身体が弱くなったことかなあ……女の子になって最初に戸惑ったのは背が低すぎて届くはずのものが届かなくなったことだったけど」

 

「ほほう、つまり、あたいたちが男になればそういう不便もなくなるってことか!」

 

「……男に生まれたら男のまま、女に生まれたら女のままの方がいいと思うよ」

 

「そういうものかなあ……」

 

「でも、私には分かる気がするわね」

 

「どっちにしても、今までの違いを受け入れるしかないからねえ。それに、TS病になったらもう戻れないし」

 

「そうだよなあ、戻れねえってのはなあ……」

 

 クラスの女子たちと談笑する。内容は男女の違いというやや荒れそうな話題だけど、私が間に入ることで、うまく調整ができている。

 楽しい時間はあっという間に過ぎてしまい、3時間目へ向けての予冷が鳴り始めた。

 

 

 

「あ、石山さんー!」

 

 予冷の後、授業ではないけど、私に用事があるということで永原先生が声をかけてきた。

 

「次の体育の着替えなんだけど、他の先生方は賛成してくれたんだけど、小野先生がどうしても首を縦に振らないのよ」

 

「……そうですか。でも、女子は誰も反対してないわよ」

 

「ダメなものはダメらしいのよ」

 

 でも、今更女子たちの場を抜ける訳にはいかない。

 

「……そうですか、では何を言っても無駄ですね」

 

「え、石山さん?」

 

「別にいいですよ、小野先生がどう思おうが。私は、女子のみんなに受け入れられた。その事実がある限り、私はそんな頑固じじいには負けません」

 

 50代にじじいはちょっとまずいかもしれないけど気にしない。

 

「……そう」

 

「だって、私にしている措置は、誰も得しないことです。みんなが嫌な思いするだけです。着替えのスペースもわざわざ占領しちゃいますし、全員が損することをする理由を、私には理解できません」

 

「……分かりました。伝えておきます」

 

 私は、男子が着替え始める前に、教室を出て、今日は火曜日なので女子が着替える更衣室に移動し始めた。

 

「お待たせー」

 

「優子、遅かったじゃねえか、来なくなったんじゃないかって心配したぜ」

 

「ごめん、永原先生に呼ばれて……」

 

 私はまず体操着のズボンを取り出し、スカートを穿いたまま着替える。前回桂子ちゃんにめくられた経験からだ。

 

「へえ、先生は何って?」

 

「うん、どうもね、小野先生が私と女子を着替えさせるのに強硬に反対してて……」

 

「けっ、あのじじいは融通がきかなさすぎるんだよ」

 

「で、優子ちゃんは何て答えたのよ?」

 

「『女子全員の納得の上で、むしろ隔離は嫌な思いをするってことや、わざわざ私一人のために着替えのスペースを占領すること、学校側、生徒側、ともに損するから従わない』と言いましたよ」

 

「へえ、優子さんってすごいですね。意外と計算高い」

 

「感情に訴えるんじゃなくて、実利で訴えたほうが、こういうのは通りやすいと思ったんですよ」

 

「そうだな、あたいだったら強引に押し通しちゃいそうだぜ」

 

 女子たちは雑談しながら手早く着替えていく。

 私はというと、やはり話しながらだと、ちょっとみんなに遅れてしまう。

 

「慌てるなよ。まだ時間はあるんだぜ。さ、今日も球技大会に向けて練習だぜ」

 

「今日は何をやるのかな?」

 

「2年の女子はフットサル、バスケ、ドッジボールをやるんだ。男子はバレーボール、フットサル、ドッジボールだから……」

 

「バスケかドッジボールね」

 

 各クラスともに男女8人2チームに分かれるリーグ戦で、つまり1クラスにつき男子A、男子B、女子A、女子Bの4チームが出来るということね。

 

「そういえば、私が女の子になって男女16:16が崩れたけど、どうするんだろう?」

 

「さあ? 学校側で調整するでしょ、私達が今心配してもしょうがないよ」

 

「う、うん、そうだよね」

 

 まあ大方、控えの選手の数を調整するんだろうなあとは思うけど。

 

 ともあれ、着替えが終わった私たち女子一同は、体育館へと向かった。

 

 

「はーい、体育の授業を始めます!」

 

「今日は男女分かれてバスケットボールをします!」

 

「まずは準備運動からして下さーい」

 

「はーい」

 

 

 準備運動をして、バスケを開始したんだが……

 

「あ、優子、それダブルドリブルだよ!」

 

「あ、うん」

 

 女子のみんなもポジショニングによっては私にパスすることもあるけど、すぐにバランスを崩して取られてしまう。そこで両手でドリブルしようとしたんだが、反則らしい。知らなかった。

 

「んーでもさー」

 

 安曇川虎姫が提案する。

 

「今までの体育の授業見てきてわかったんだけど、ちょっと優子の身体の弱さは尋常じゃないと思うのよ。ここまで悲惨な状況だと努力では補えないと思うの。逆天才? って言うの?」

 

「……うん、自分で言うのも何だけど、認めざるを得ないわね」

 

 散々な言われようだが、客観的に見て、女の子になってからの体育に関しては事実それ以外の表現のしようがないくらいひどい成績だから仕方ない。

 

「正直に言って、今後もそうだけど、チーム競技や対戦競技をする時は、優子には何らかのハンデをあげないとゲームにならないと思うのよ。私達高校生の中に一人だけ小学生が入るようなものよ」

 

「うーん、でも優子ちゃんにハンデと言ってもどうするのよ?」

 

「ちょっと考えさせてくれる……うーんと……」

 

 虎姫ちゃんが少し考える。

 

「……まず優子は人数に数えない、例えば5対5のチームがあったとしたら優子がいるチームは優子をフィールドに入れている限り6人出せるってこと。後、優子が得点を決めたら他の人のゴールに対して得点2倍にする」

 

「なるほど……」

 

「で、今回のバスケなら優子は特別にダブルドリブルと、3歩目のトラベリングを許可する、のがいいと思う」

 

「賛成ね。優子ちゃんはどう思う?」

 

「う、うん。あたしもそれでいいよ」

 

「じゃ、そのルールでゲーム再会ね」

 

「よし!」

 

 

 審判と記録係が大変だが、仕方ない。まあ、ゴール決められるかどうかわからないけど……そうだ! ゴール前で待ち伏せしよう。

 

 どうせ一人多くなったし、私は動かないことを決め、ゴール前で待ち伏せした。

 それを見た味方からボールが来る。よし!

 

 キャッチしてそのままシュート……ディフェンスに弾かれた。

 相手のカウンターだが、私がディフェンスしても役に立たないのでそのまま棒立ちした。

 すると、再び味方から矢のようなワンバウンド返球が帰ってきて、これを前にこぼして補給すると、がら空きの敵陣で2点シュートを決め……られなかった。

 

 しかし、こぼれ球を桂子ちゃんが拾って決めてくれた。

 その後、2倍得点を狙って敵陣に待ち伏せしていた私にロングパスが集中する、しかし、うまくキャッチできる確率も低く、そこからシュートを決めなきゃいけないため、ゴールが決まったのは2回だけだった。

 

 そういえば、至近距離の待ち伏せは「3秒ルール」があるという異論もあったが「優子ちゃんだし」で通ってしまった。

 

 「それでいいのか?」という気持ちも無いわけではないが、逆に言えばそこまでしないと超虚弱体質の私が、みんなと楽しめないということも事実、お言葉に甘えるべきだろう。

 

 そのように考えると、ハンデキャップというのは偉大だ。将棋の駒落ちにしても、囲碁の置碁にしても、極端に弱い人が居ても一緒に楽しめるように工夫がなされているわけだから。

 

「はーい、今日はここまで! 集合!」

 

「先生!」

 

 虎姫ちゃんが手を挙げる。

 

「おう、どうした安曇川?」

 

「石山さんにハンデつけてもいいですか?」

 

「ん? どういうことだ?」

 

「そ、その……」

 

 私が代わる。

 

「言いにくいんですけど……私あまりにも身体が弱くて、ハンデがないと団体競技で邪魔にしかならないんです」

 

「うーむ、確かに石山は見てて心配になるくらいのものだが……」

 

 体育の先生も唸る。

 

「あたしのチームは私を人数に数えないで、得点も二倍にするっていうルールでやりました」

 

 まず虎姫ちゃんが説明する。

 

「で、バスケの場合は優子ちゃん特別ルールとして3歩までのトラベリングとダブルドリブル、3秒ルールがあり。これでちょうどよくなったわよ」

 

 桂子ちゃんが補足してくれた。

 

「なるほど。分かりました。ちょうど男女の均衡も崩れていますし、球技大会の特別ルールにしていいか、会議にかけてみます」

 

「あ、ありがとうございます」

 

「先生個人としても、石山には特別ルールが必要だと思いますので、生徒たちが特別なハンデを欲していると、確かに伝えておきます」

 

「ありがとうございます」

 

 

「なあ高月……」

 

「何だ篠原?」

 

「あいつ、すごい弱くなったんだな……」

 

「ああ、俺もベンチの時には女子のバスケの様子を見たが、あいつは……見てて可哀想になるくらいだ。ハンデも当然だよ」

 

「俺もそう思ったな……」

 

「何だ篠原? 情でも移ったか?」

 

「少しだけ、な。あいつは嫌なやつだったけどよ……だけどよ……やっぱ可哀想に思ったよ」

 

「……」

 

「女子の中に混じって、それでいて低学年レベルの極端なハンデ付けさせられて……男なら意地でも拒否するだろうに、プライドも一切出さずに受け入れざるを得ねえなんてな」

 

「木ノ本が言ってたっけ? 女の子にされたのが最大の罰って……今になって、何か分かる気がするぜ」

 

「高月も……分かる気がするのか……」

 

 高月と篠原が会話している。今になって罪悪感が出てきたみたい。

 もちろん、あのままヘラヘラされるよりはずっといい。そう思い、やや頑張れる気がした。


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