永遠の美少女になって永遠の闘病生活に入った件   作:名無し野ハゲ豚

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五輪の年

 何もない静かな空間に、ほんのりと朝日が入り込む。

 元旦というのは、人々にとって新しい年を迎えると言う意味で、とても特別な一日になる。

 けれども、地球にとっては何てことのない自転と公転を繰り返す時間の一部でしかない。

 地球の自転により、あたしたちは太陽が登っているように見えるけど、実際には地球の動きで朝日が上る。

 いや、太陽だって銀河の中を勝手気ままに動いているけど、宇宙の密度は極めて低く、星同士が衝突する何てことは宇宙でも極めて珍しい。

 ちなみに、この地動説を大々的に発表して宗教裁判にかけられ、「それでも地球は回っている」と言ったのがかの有名な「ガリレオ・ガリレイ」で、彼は永原先生よりも年下だったりする。

 今では地動説は一般に受け入れられている。

 

 ともあれ、この広い宇宙の中で、地球人たちは特に理由もなく今日という1日を祝っていることになる。

 

「ふう」

 

 隣には、浩介くんの姿は既に無かった。

 今日は初詣で振袖姿になるから、まだパジャマのままでいいわね。元旦くらい、ゆっくりしたいし、一応、振袖だけは布団の上に出しておこう。

 

「おはよー」

 

 テレビでは、威勢のいいアナウンサーの実況と共に、あたしたちと同年代の大学生たちが、長距離走を競いあっていた。沿道には何人もの人々が応援に駆けつけていた。

 

「あら優子ちゃんおはよう、パジャマのままなの?」

 

 お義母さんがテレビの画面から目を離して言う。

 

「あーうん、どうせこの後振袖になるから」

 

「あ、そうだったわね」

 

 あたしの指摘で、お義母さんも気付いた様子。

 

「ふふ、優子、着付けてもらうわよ」

 

「はーい」

 

 母さんの目が光る。あれは間違いなく、良からぬことを考えている目付きだわ。

 

「ところで、振袖ってどんな風に着替えるんだ!?」

 

 また浩介くんが、あたしの着替えを覗きたそうに言う。

 

「ダメよ、見せてあげないわ」

 

「ええ、大奥は男子禁制よ! 例え夫であっても立ち入ることはまかりならないわ!」

 

 浩介くんのセリフに対して、母さんが「待ってました」とばかりに決め台詞のように言う。

 それにしても「大奥」って表現はどうなのよ。

 

「そ、そういうものですか……」

 

 さすがのセクハラ大王浩介くんも、大奥という表現にいささか気圧されているみたいね。

 まあ、浩介くんみたいなのはこうでもしないと直らないとは思うけど。

 

「そうね。『女子更衣室』に男は入っちゃいけないでしょ? そういうものよ」

 

「う、うん……」

 

 まあ、女子更衣室に男が入ったら警察に捕まるものね。

 

「さ、優子ちゃん、ご飯手伝ってね」

 

「はーい」

 

 母さんに呼びつけられて、あたしは料理を手伝う。

 

 

「ふふ、しばらく見ないうちにずいぶん上達したわね優子」

 

「えへへ」

 

 あたしがこの家で食事を作るのは、浩介くんとの結婚式の日の朝の時以来で、その時もあたしは、両親の要望で朝食を作った。

 

「優子、火加減に注意してね」

 

「あ、うん!」

 

 母さんがあたしに注意を促してくれる。

 いけないいけない、篠原家の感覚に慣れすぎちゃってて、こっちのIHのことを忘れてたわ。

 

 電子レンジの方も、ワット数などを使って慎重に調整していく。とにかく感覚を思い出さないと。

 

「ふふ、やっぱり優子はうまいわね」

 

「えへへ、ありがとう母さん」

 

 突然の誉め言葉に、あたしはちょっとだけ照れ笑いを浮かべる。

 

「うん、優子がきちんと女の子の修行を続けていてよかったわ」

 

 母さんも、一安心という感じで言う。

 

「うちのお義母さんはどうだった?」

 

 あたしはお義母さんの方に話を移す。

 

「うん、一昨年に夏でキャンプ場に行った時と比べると上達してるけど、まだまだよ」

 

「そ、そうですか……」

 

 一瞬、『一昨年』と言われて違和感を感じるが、今日が元旦なのを思いだし、心の中で平衡感覚を取り戻す。

 概ね毎年1ヶ月は、この違和感と戦わないといけないのよね。

 

「まあ、優子の教え方もあるとは思うけど、少しずつ上達させれば大丈夫よ」

 

「はい」

 

「あのー、全て聞こえてますよー」

 

 お義母さんからのお達しが入る。

 

「あ、あはは。ごめんなさい」

 

「いいのよ。上達してるって評価をもらえるだけで十分だわ」

 

 お義母さんが心の広い人でよかったわ。

 ともあれ、ほぼ9ヶ月ぶりの母さんと一緒に作った朝ごはんが出来上がり、食卓へと持っていく。

 6人分はとにかく数が多いけど、浩介くんには手伝わせないことにする。

 

「よし、これで全部ね」

 

「優子、どうして浩介くんに手伝わせなかったの?」

 

 母さんが不思議そうな顔で言う。

 

「え!? ああいやその……も、もちろん、手伝って欲しい時には手伝って貰ってるわよ!」

 

 あたしはちょっとだけ目が泳いでしまう。

 

「そう? ならいいけど」

 

「うんうん、今は何となくそういう気分じゃないってだけよ。本当に忙しい時は浩介くんも手伝ってくれてるわ!」

 

 と、とにかく家事手伝いをして貰ったら、ごほうびにスカートをめくらせてあげる約束があるだなんて言えないわ。

 

「何か怪しいわね」

 

 お義母さんからも、疑念の目を向けられてしまう。

 

「大丈夫大丈夫、何でもないからさ、ほらっ」

 

 浩介くんも、バレてしまうのは嫌だろうから、必死でごまかしてくれる。

 

「そう? まあその様子だと、どちらかって言うと『仲が良すぎるが故の悩み』って感じみたいね」

 

 母さんも、とりあえず一旦は引き下がってくれてよかったわ。

 

「さあここで、抜いた! 抜きました!」

 

 テレビの陸上競技の様子をバックに、あたしたちは朝食を済ませた。

 

 

「さて、2人とも、振袖は持ってきたわね」

 

 朝食後、あたしたちはお皿を片付けた後にあたしの部屋で母さんの着付け教室を習うことになっている。

 あたしは、もう何度か経験があるので、早速パジャマを脱いで全裸になる。

 うー、実母と義母のいる前で肌をさらすのって思った以上に恥ずかしいわね。

 まあ、母さんもお義母さんも脱いでいるんだけど。おばさんだし別に問題ないよね。

 

「あー、それはダメです」

 

「え!?」

 

 母さんの指摘に、お義母さんが驚く。

 あたしは和服の下着に当たる襦袢を持っているので、胸に晒しを巻いた上でそれを着ているわけだけど、お義母さんは持ってないらしく、いつもの下着に振袖を着ようとして、案の定母さんにとがめられた。

 

「ダメですよ。和服は洋服の下着の上に着るものじゃなくて、今あたしが着てるのが和服の下着になるのよ」

 

 晒を巻き終わり、襦袢姿のあたしが母さんに加勢する形で注意する。

 

「えーでも、そんなの持ってないわ」

 

「なら、何もつけないでいるのよ」

 

「うっ、確かにそうよね」

 

 お義母さんは納得した感じで、下着を脱いでそのまま直に着込み始めた。

 

「帯はそうそう……優子うまいわね」

 

「ありがとう、あ、でもここは無理みたい」

 

 この振袖は、1人で着るのは難しくて、どこかで手伝ってもらう必要がある。むしろどうして母さんは1人で着込めるのかは謎だわ。

 

 ともあれ、3人とも何とか振袖姿になる事が出来た。

 やはり3人揃うと見事ね。

 

「何か、案外落ち着きますね」

 

 お義母さんがそう感想を述べる。

 まあ、どこかの悪代官みたいに「よいではないかよいではないか」と回されたりでもしない限り、まず大丈夫なくらいガードは固い。

 

「来年からは、優子ちゃんが持ってたのを持っていきます」

 

 お義母さんもどうやら覚えたみたいね。

 ふふ、まるで3年前の夏祭りの時のあたしみたい。

 でもあの時は浴衣だったから心許なさは何倍にもなったけどね。

 

「うん、洋服用の下着の上に着込むと身体のラインが出てみっともないのよ」

 

 あたしが事務的な解説を付け加える。

 

「あーうん、優子ちゃんも、何だかいつもより胸が小さく見えるわね」

 

「うん、和服は晒し巻いて胸を潰すのよ。ちょっとだけ憂鬱だわ」

 

「あー、優子ちゃんは胸が自慢ポイントだものね」

 

「ふふ、じゃあ行きましょう」

 

 母さんの掛け声と共に、あたしたちはリビングに移動する。

 

「お、女性陣の出番だな」

 

 書斎に籠り気味だった父さんも含め、3人とも和服姿になっていた。

 

「お待たせ」

 

「おー優子ちゃんかわいいね」

 

 浩介くんもご機嫌はいい。

 

「うん、ありがとう」

 

 両親たちも、それぞれパートナーごとにペアになる。

 いつもと違う格好に、それぞれ若い時を思い出しているのかしら?

 ……まあいいわ。

 

「じゃあ行きましょうか」

 

 母さんの掛け声と共に家を出る。

 6人で横に並んで歩くのはさすがに迷惑なので、2人1列で並んで歩く。

 

「それでね、浩介くん」

 

「あはは、いい話だな」

 

 それぞれが思い思いに雑談をする。

 初詣への道のりは、やはり去年とほぼ同じ。

 

 

「それでさ、オリンピックだけど」

 

「誰を応援する?」

 

 道行く人たちの話題を見ていると、2020年の元旦と言うこともあって、オリンピックの話題も多かった。

 オリンピックが東京の決まったときは、あたしもまだ優一で、「大学生になったらオリンピックかあ」という、何となくぼんやりとした感じでしかなかった。

 その後、会場の問題などもあったけど、何とか開催にこぎ着けることができた。

 

 駅を通りすぎ、神社への道へ向かい、去年一昨年と同じように、初詣を終える。

 

「ふう、少し休憩しようかしら?」

 

「うん」

 

 あたしが疲れているのを察してくれた母さんが、休憩を提案してくれる。

 だけど、休憩所には黒山の人だかりができていた。

 

「あれ? 何かしら?」

 

 一昨年も、蓬莱教授が来て、人だかりになったこともある。

 うーん、やっぱり遠くからじゃ見えないわね。

 

 

「あれ? こっちにいるのも優子ちゃんじゃね?」

 

「え!? いや待て待て、優子ちゃんはこんなに胸小さくねえだろ!」

 

「いやでも顔そっくりじゃん! あの美貌、見間違えるか普通?」

 

「でもよお、顔と同じくらい胸だって目立つじゃん」

 

 

 げっ、あたしに関する噂まで広がっちゃってる。

 晒しを巻いておいてよかったわ。

 

「なあ、一体誰が来てるんだ?」

 

 浩介くんが、あたしの代わりに通行人に聞いてきてくれる。

 

「ああ、蓬莱教授と永原さんだよ。2人って旧知の仲だったらしいぜ」

 

「ちょっと通してくれるかしら?」

 

 あたしと浩介くんで、人混みの中を進む。

 輪の中心には、蓬莱教授と永原先生、さらに何故か桂子ちゃんまでいた。

 

「あれ? 桂子ちゃんまでどうしたの?」

 

「あ、優子ちゃんに浩介じゃん! 実は神社の前で2人と落ち合って、一緒に初詣し終わって帰ろうとしたら捕まっちゃって」

 

「面目無い。瀬田君あたりに、警備役を頼むべきだった」

 

 蓬莱教授も、珍しく困り顔で話す。

 

「あの、戦国時代ってどういう生活だったんですか?」

 

「江戸城では大奥で働いていたんですか? 将軍としちゃったりしたんですか!?」

 

「あのー、私一応は元男だし、東照大権現様はもとよりその父君より年上だったので──」

 

 永原先生の方は、入れ替わり立ち替わりで人々から捕まっている。

 

「浮世絵、素晴らしかったです」

 

「もしかして今でも痴漢されたいとか思ってるんですか?」

 

「いいえ今は違います! 触ったら警察に通報しますよ!」

 

 ぶしつけな質問にだけ、答えているという感じ。

 

「永原会長!」

 

 あたしが、助け船を出してあげる。

 

「あ、篠原さん、ちょうどいいところに来たわ」

 

「とりあえず3人とも、ここから出ましょう。輪の外であたしと浩介くんの両親が来ています」

 

「ええ、分かったわ」

 

 

「どいてどいて!」

 

 列の先頭に浩介くん、最後尾にあたしで縦一列になり、人だかりから脱出する。

 

「はーい、どいてね」

 

 あたしは、痴漢に警戒しつつ、何とか脱出に成功した。

 

「あ、2人とも無事でした? あら、桂子ちゃんに先生に蓬莱さん! もしかして人だかりの中って?」

 

 母さんがあたしたちを迎えてくれる。

 

「うん、この3人だったわ。とりあえず、早急に神社から脱出しましょう」

 

「分かったわ」

 

 あたしの両親と浩介くんの両親が4隅を固めつつ、四角形の形であたしたちは迅速に神社から脱出した。

 

「ふー、ありがとう優子ちゃん」

 

「うん、桂子ちゃん災難だったわね」

 

「うん」

 

 桂子ちゃんは、完全に巻き込まれた感じでかわいそうだわ。

 

「やれやれ、これじゃろくに出掛けることもできねや」

 

 蓬莱教授も、うんざりした感じで言う。

 

「今後の研究に支障がでなきゃいいんですけど」

 

「いやはや全くだ。俺は芸能人ではなく、あくまでも学者だからな」

 

 確かに有名人と言っても、蓬莱教授はあくまで大学教授が本業であって、それ以外のことはするつもりはない。

 ともあれ、研究に支障が出るならまた蓬莱教授は支援金の一部を警備費に充てる必要に迫られるわね。

 

「私だって芸能人じゃなくて、学校の先生よ」

 

 永原先生は慌てていたのか、久しぶりに「先生」の発音が「しぇんしぇい」になっていた。

 

「そうよね」

 

 永原先生は時折発音が昔の日本語になって、今まで特に気にしてはいなかったけど今のは結構露骨で目立っている。

 

「あーあ、これじゃろくに誕生日も祝えないわね」

 

「あー、そう言えばそうだったわね」

 

 桂子ちゃんが思い出したように言う。

 永原先生は生まれた年までしか分からず、どんな季節に生まれたかさえ定かではない。

 1月1日は、あくまでも仮の誕生日ではあるけど、それでも何百回と迎えていれば、それなりに愛着があるのかもしれないわね。

 ともあれ、今日は2020年の始まりとともに、永原先生にとっては502歳となった日でもある。

 

「じゃあ、私は蓬莱先生と帰るわね」

 

「うむ」

 

「はい、お気をつけて」

 

「ああ、分かっている」

 

 蓬莱教授もうんざりしていたのか、あたしの「お気をつけて」にも、素直に返事をして家に戻っていった。

 

「あたしたちも帰ろうかしら?」

 

「ええ、そうしましょう」

 

 残りの7人で帰り道を行く。

 

「じゃあ私、電車乗るから」

 

 駅で桂子ちゃんがそう切り出してきた。

 

「え!? 桂子ちゃん家は──」

 

「彼が風邪引いちゃったのよ。昨日から私は看病よ」

 

 桂子ちゃんが笑顔で言う。

 

「年末年始なのに大変だな」

 

「うん、まあ私の天体観測で冬の夜にたくさん連れ出しちゃったせいもあるから、そのお詫びも含めてね」

 

 桂子ちゃんはかなりリラックスした表情で言う。

 

「桂子ちゃん、健気だね」

 

 母さんが桂子ちゃんを誉める。

 

「ありがとう。でも、まだまだ健気さでは優子ちゃんに負けちゃうかも」

 

 桂子ちゃんが謙遜して言う。

 でも立派よね。桂子ちゃん。

 

「うーん、まあとにかく、今は彼のところに行ってあげるといいわ」

 

「うん、それじゃあね」

 

 桂子ちゃんが、改札の奥に消えていく。

 そしてあたしたちも、順番に家路につき、振袖姿から普段着に変わった。

 

 ふう、終わった終わった。

 毎年の恒例行事になっている元旦だけど、今年はあたしの実家で過ごす。

 そして、あたしは母さんとともに、昼食を手伝う。

 昼食は元旦らしく、おせち料理が振る舞われた。これについては、お義母さんはもちろん、あたしもまだまだ修行が足りないため、母さんの指導を受けながら作ることになった。

 テレビでは相変わらず、大学生による長距離リレーの実況が行われていた。これ、結構長いのよね。

 

「優一の持久力だったら、もしかしたらこいつら並みだったかもなあ」

 

「さすがに無理よ」

 

 浩介くんがそう呟く。

 浩介くんは普段からかなり体を鍛えているけどそんな浩介くんと互角の身体能力が優一にはあった。

 中でも持久走や20メートルシャトルランでは優一の頃のあたしは浩介くんにも圧勝していて、陸上部にも勝っていたくらいだった。

 

 とはいえ、小谷学園は弱小陸上部。こんな全国的な大会に出る人に勝てるとは思えないのよね。

 

「まあ、そうかもな」

 

 あたしたちは、少し休んで日が沈まないうちに帰ることになっている。

 あたしは早めに元自室に戻って荷物をまとめることにする。

ちゃんと畳んで入れてっと。

 

 あたしが荷物をまとめ終わると、今度は浩介くんの番になる。

 

「よし、こんな所だな」

 

 浩介くんの荷物まとめはあたしに比べてかなり短くて済む。

 時をほぼ同じくして、義両親たちも荷物をまとめ終わったので、あたしたちは玄関に移動する。

 

「それじゃあ、あたしたち帰るわね」

 

「ええ、近いんだから、遠慮しないで気軽に帰ってきていいのよ」

 

 母さんが「また歓迎する」という感じで言う。

 

「あーうん、でも特に帰る理由もないわね」

 

「そう? それならよかったわ」

 

 母さんも、あたしの幸せのことを考えてくれている。

 そう言えば、妊娠の催促以外では、昨日今日の母さんは比較的真面目だった。

 もしかしたら、あたしたちのことをそれなりに考えてくれてもことなのかもしれないわね。

 

 あたしは実家に別れを告げ、電車に乗り、再び浩介くんの家に戻ってきた。

 そこからは、いつも通りの冬休みの毎日になった。

 大学はまた、1月から始まる。後期の講義も、全てきちんとついていけている。

 ともかく、蓬莱教授の研究室で何があるのか?

 今はそれが関心事だった。


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