永遠の美少女になって永遠の闘病生活に入った件   作:名無し野ハゲ豚

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行政内の利害

 文化祭は、盛況のうちに幕を閉じた。

 インターネットの一部には、「蓬莱推しがひどい」という声が上がっていたが、「佐和山大学という大学の性質を考えれば仕方ない」で押しきることにした。

 

 また今回の文化祭では、小谷学園を中心に、高校生の姿がとても目立った。

 以前からオープンキャンパスなどで高校生の姿を見かけることもあったけど、今年はとにかく多い。

 蓬莱教授が講義中に、「俺の最初の120歳の会見以降、志願者が増加傾向だったが、今年は志願者がすさまじく急増している」とのことだった。

 特にあたしたち「再生医療」に関わる学科は、以前から他の学部よりも少しだけ偏差値が高い状態だったが、今年は志願者の急増ぶりがすさまじく、来年の入試の難易度が、場合によってはこの学科だけ一流大学並みになるかもしれないとのことだった。

 

 他の学部学科は、そこまで偏差値の急増は起きておらず、まさに1つの大学なのに2つの大学があるかのような状態になっている。

 

「そういう意味では、君たちは運がいい。今までは一流大学並みの待遇を得られるのは『蓬莱の研究棟出身』だけだったが、これからは学科レベルに広がるだろうということだ」

 

 それはつまり、あたしたちのように「蓬莱の研究棟出身」は、もっと就職が有利になるということでもある。

 まあ、あたしたちの場合は、大学院に進学するから就活はもう少し先送りになりそうだけどね。

 

 文化祭中には、「敵対していた牧師の海外への事実上の亡命が、正式に確認された」という情報も入ってきた。

 国際反蓬莱連合日本支部は事実上の解散に追い込まれたが、今後はアメリカで反蓬莱活動を行うため、現地の牧師と連携をとるという。

 

「それで、大学院では──」

 

 他の教授はもちろん、蓬莱教授の講義の中でも大学院の話題は増える。

 大学側としては、大学院生を増やすためにこの手の大学院の推進はよくあることだけれど、他の教授は宣伝を兼ねているというのが露骨よね。

 蓬莱教授の場合は、むしろ大学の学部レベルでは行わない学習内容に対して、補足の形で登場するのが殆どになっている。

 

 蓬莱教授の講義は好評で、比較的単位をとりやすいが、高評価も難しいことで有名だ。

 そんな蓬莱教授の講義で何回も「優」を取ったのはあたしの自慢だったりする。

 

 

「ふう、優子ちゃん、レポートできてる?」

 

「うん、提出しようか」

 

「ああ」

 

 3年度後期で実験もついに最後になる。

 レポートと講義にもう何度か出れば、この厄介な講義からも解放される。

 

「これでも毎週提出だったのに比べれば楽だったはずなのになあ」

 

 浩介くんが呟く。

 

「それはほら、1つ1つ大変になったのよ」

 

 レポートの分量も増えているし。

 

「だろうなあ、卒論なんて最たるもんだろ? 4単位のためにあんなに頑張らなきゃ行けねえんだし」

 

「ねー」

 

 あたしたちは既に106単位を取得している。

 佐和山大学の卒業用件は124単位で、そのうち卒論が4単位、つまり講義分は残り7科目14単位必要で、この実験は卒業への必修科目に選定されている。

 

 あたしたちは、実験を含め7科目履修で、1日が丸ごと空き日にもなっている。

 もし、今期で全ての単位を取得できれば、来年は卒論に専念できることになる。

 やはり大学前半での貯金がとても大きいわね。

 

「ま、でも何とか卒業できそうでよかったよ」

 

「うん」

 

 テストの出来映えから推測するに、蓬莱教授のコネは間違いなく使われていない。

 もしかしたら、これは小谷学園の貯金もあるのかもしれないわね。

 

 桂子ちゃんと龍香ちゃんは、あたしたちほど余裕はなくて、幾つかの単位は落としてしまったらしいけど、留年に繋がる致命的なミスはしていないので、取り敢えず卒業は大丈夫だろうということだった。

 まあ、あたしたちとは学部が違うけどね。

 

 あたしたちはレポートの提出を終え、通常通り家に帰る。

 

 

「次のニュースです。国際反蓬莱連合は、アメリカのニューヨークの本部で記者会見を開き、蓬莱教授への非難声明を発表いたしました」

 

「始まったな」

 

 テレビのニュースに対して、お義父さんがゆったりとした冷静な口調で、しかし力強く話す。

 全面対決が始まったという雰囲気が、我が家に流れていた。

 

「優子ちゃん、浩介、大丈夫?」

 

 お義母さんも、心配そうに話しかける。

 

「大丈夫よ。負けないわ」

 

「うん、でも……」

 

 お義母さんは、「そういう意味じゃない」みたいな顔をする。

 

「そうしたの? お義母さん、元気ないわよ」

 

「あーうん、優子ちゃんがどこか遠くの人みたいに思えてくるのよ」

 

 お義母さんは、意味深そうに言う。

 

「もしかして、総理大臣と話したから?」

 

「まあねえ、TS病って時点で普通じゃないとは思ったけど」

 

「大丈夫よ。あたしはこの家を出ないわ。お義父さんとお義母さんが生きている限り、あたしは嫁であり続けるわ」

 

 それは、浩介くんと離婚は絶対にしないということ。

 

「うん」

 

「あたしだって、自分が権力者の側にいるんだって気づいたのは、今年に入ってからよ。成人式の時にね、あたしと浩介くんが姿を見せたとたん、恵美ちゃん目当てだったマスコミがカメラを隠したわ

 

 あの時のエピソードはとても印象的だった。でも実際は、あたしが佐和山大学への進学を決めた時から、こうなるのは決まっていたと思う。

 

「優子ちゃん」

 

「あたしは、浩介くんと悠久の時を過ごしたいだけなのよ。だから、どんなに遠くに行ったように見えても、あたしはずっとここにいるわよ」

 

「ええ」

 

 あたしの言葉に、お義母さんも安心してくれる。

 あたしたちは、最後にはこの家庭に戻ってくるということを、再確認した。

 

「それでね、蓬莱の薬なんだけど──」

 

 今日の夕食も、ゆったりと続いていた。

 ここが、あたしの我が家、あたしが戻ってくる道。安らぎの時を、過ごしたいわね。

 

 

 季節は12月初頭になった。

 あたしは浩介くんと共に、何度目かの総理大臣官邸を訪れた。

 

「あら? 今日は総理自ら?」

 

「ええ」

 

 普段は官房副長官があたしたちの調整役になっている。

 更に公安警察の人も見える。

 そればかりか、外務大臣まで出席していた。

 

 あたしたちの側は、蓬莱教授に瀬田助教、永原先生にあたしと浩介くんの4人だけ。

 

「現在、国際反蓬莱連合にスパイを送り込んでおります」

 

「ふむ、そうか」

 

 公安調査庁の人も仕事は早く、すぐに諜報員を送り込んでいるという。

 

「反蓬莱連合は、間違いなく国際的なロビー活動を行うでしょう」

 

 公安調査庁の担当者が、そのように話す。

 国際的組織なので、こういうのは公安調査庁が得意だ。

 

「そこで、我が国だけでも、大衆に不老技術の浸透を一刻も早くしていきたいと思いまして」

 

 議員連合の代表者が資料を出してくる。

 

「与野党全会一致での可決を目指していきたいところです。蓬莱の薬がもたらす利益は計り知れないものがあります。あの日のデモの繰り返しになるが、宗教に負けるわけにはいきません」

 

 全員が資料を読む。

 法律の条文なんて大学一般教養でやった法学の時以来だけど、相変わらず読みにくいわね。

 

「えっとつまり、『老化防止薬に関する特例法』というのは、蓬莱の薬の特許期限を永久とするというわけか」

 

「はい、薬が薬です。偽物や同業他社が出て競争が働き、品質に影響してしまえば重大な問題になり得ます」

 

 更に条文では、外国での生産も禁止することが書かれていた。

 蓬莱教授はそれに目をしかめたが、下の方にそうしなければならない理由が書かれているのを見ると、一転して納得した表情になる。

 

「それから、偽物の薬を、スパイの設立した現地法人を使って外国で販売することにします」

 

「え!? どういうことですか?」

 

 あたしが、公安調査庁の人の提案に驚く。

 

「外務省の方から、蓬莱の薬を日本の専売特許とするために全力を尽くした方がいいとアドバイスを受けまして。もちろん、海外には発売するわけですが」

 

 総理大臣が、公安調査庁に代わって説明してくれる。

 

「しかし、偽物の販売はリスクが大きすぎる。俺としては断固反対だ」

 

 蓬莱教授が、強硬姿勢を見せた。

 まあ、そこは譲れないわよね。

 

「私としても反対よ。でも、蓬莱先生の所で販売を独占した方がいいのは、確かね」

 

 例えば、500歳や700歳の薬を「不老」と偽った場合、詐欺が発覚するのは数百年後になる。そんな遠い未来では、現行法での特許の期限はあまりにも短すぎる。

 そういったことを防ぐためにも、蓬莱の薬は独占禁止法の例外規定にするべきなのだ。

 

「ああ、独占は俺も反対はしない。だがその正当化のために、わざと偽物の薬を売るというのは反対だ」

 

 蓬莱教授はそのように主張する。

 

「うーむ、では仕方がありません。この案については企画倒れといたしましょう」

 

 公安調査庁の人が提案をすんなりと取り下げてくれる。

 

「ですが、独占を正当化するための代案を出していただかないことには困ります」

 

 しかし、外務省の人はまだ納得が行かないみたいね。

 もちろん、代案がないのに反対では無理もないことだけど。

 

「私としては、最初の100年を日本だけで販売するというのがいいと思います」

 

 永原先生がそう発言する。

 

「なるほど、冷却期間か」

 

 永原先生の提案は、これまでと比べるとやや軟化した印象だ。

 つまり、最初の100年で不老の効力を見せつけることで、反蓬莱連合を追い詰めるという、気の遠くなるような作戦だ。

 

「ええ、TS病が日本人に多いということで『念には念を入れて』と言い訳すればいいわ。もちろん、生命に関わることだからという理由で、日本人だけに売ることも正当化するのよ」

 

「なるほど」

 

 それで100年も販売が渋られるってのはかわいそうな気がするけど。

 だって今生きてる外国人は、まず間違いなく恩恵を受けられないわけだし。

 

「まあ、いざとなれば最高裁判所にも通達しておくよ。とにかく蓬莱の薬は前例のない大変革を日本と世界に沸き起こす。近代的な措置では講じきれないというのは、十分に大義名分になるでしょう」

 

 総理大臣も、蓬莱の薬の独占化に賛成している。

 

「それでだ我々外務省としては、これからの国際反蓬莱連合対策として、蓬莱の薬をもっと外交カードに使っていきたいと思っている」

 

 外務大臣が本音を言う。

 昔ならば、反日国家に対することなかれ主義として、技術譲渡を言い出すような官僚が多かったらしいが、今の外務省官僚は全く逆だ。

 まあ、世界の盟主として君臨できそうなものを手にいれたら、誰だってそうなるわね。

 

「しかし、俺としては反対だ。効力が強すぎるし、武力制裁はともかく、経済制裁の可能性がある」

 

 外交カードにすることに慎重な蓬莱教授が外務省官僚と外務大臣を牽制する。

 

「うーむ、しかしそれは、日本だけが蓬莱の薬の恩恵を享受しても同じなのではないかな? どっちにしても、日本が非難される算段が高いだろう」

 

 外務省官僚が鋭く指摘する。

 

「なるほど、そうすると必要になるのが軍事力だな」

 

「ここに防衛省の人がいませんね」

 

 蓬莱の薬は、ついに防衛省まで動かす可能性が高まった。

 農林水産省と経済産業省は既に蓬莱の薬に対する対策を立て始めている。

 

「うーむ、次は内閣を召集するとしましょう」

 

 総理大臣から、恐ろしい声が上がる。

 ついに蓬莱の薬のために、日本政府の中枢が全て動くことになった。

 

「とはいえ、自衛隊の最高指揮官殿、蓬莱の薬独占における経済制裁を想定するならば、まずはやはり核武装が肝要だと思うぞ」

 

「でしょうねえ、しかし国民の支持を取り付けるにはどうすればいいでしょうか?」

 

 蓬莱教授の提案に、総理大臣は当然の懸念を示す。

 

「もちろん、そこは広報担当のあたしが出ます。そして蓬莱の薬による生存権と幸福追求権を、日本は国際社会から不当に奪われようとしている。こう叫ぶ宣伝は可能になると思うわ」

 

 あたしが先手を打って訴える。

 

「そうですね」

 

 総理大臣も、一瞬だけ戸惑いの表情を見せたが、すぐに賛成してくれる。

 まあ、ないに越したことはないけど。

 

「そしてこの前話した農業改革の他にも、海底資源開発を急ピッチで進めよう。これで自給自足体制を作れば、国際社会の圧力は避けられるはずだ」

 

 蓬莱の薬が禁止薬物にされる危険性は、常に考慮しなければいけない。

 国際反蓬莱連合が、果たしてどれ程の政治力を持っているかは未知数だ。

 公安調査庁のスパイによれば、そこまでのロビー力は無いのではないかと言われているけどね。

 

「俺が国際社会が蓬莱の薬を突っぱね、結果として日本に権力が集中するのを恐れるのは、それに伴って世界中から蓬莱の薬目当てに外国人が押し寄せる危険性だ」

 

「ふむ、そうすると、法務省管轄の入国監理局の意見も聞かないといけないですね」

 

 本格的に、政治の世界が動き始めている。

 国会議員たちはそれらの意見を聞きつつも、「国際社会の意向に関わらず、日本は蓬莱教授を支持する」ことではブレがない。

 

 幸いこの議連には、与野党まんべんなく所属している。

 

「取り敢えず、今は議員連合の所属を増やして欲しい。与野党一致で採択となれば、抵抗する人はほとんどいなくなるだろう」

 

 地方の選挙では、与党と野党で同じ候補を支持する、いわゆる「相乗り」という形がよく見られる。

 この蓬莱教授の特例法案も、そうした無風な形で可決されれば、国民も納得するだろうという算段だ。

 

「はい、私たちも、声をかけております」

 

 ともあれ、蓬莱教授側と政府側、国会議員側、そしてあたしたち協会側、それぞれ「蓬莱の薬を一般社会に行き渡らせる」という最終目標と、「その影響力を考え、薬の販売や普及などは蓬莱教授の影響下にある組織が独占するべき」という方針では大筋で一致している。

 だけれども、その過程での手段には、まだまだ隔たりがある。

 もちろん、政府や各省庁も一枚岩ではないし、議連だって、それぞれ描いている想像図は違うはずだ。

 永原先生の唱えた新世界秩序論は、以前正式に撤回されたものの、それでも永原先生の姿勢がやや強硬的なのは事実で、外務省が今回永原先生寄りであることが分かった。

 

 これまでの会談の状況から整理すると、永原先生、そして経済産業省が最右派で、永原先生は現在でも、「蓬莱の薬を世界が突っぱねるならば、不老人間となった日本人が世界を統べればいい」という考えで動いており、むしろそれを実現させるために、世界的な普及には消極的な姿勢を見せている。

 経済産業省も、「経団連は『国際競争力のためにも、適当な理由をつけて日本国内のみの販売にするべき』と言うに違いない」という構えを見せ、永原先生に同調的だ。

 

 他に右派に属するのが外務省と農林水産省で、外務省は「蓬莱の薬を外交カードとして、日本に優位な国際秩序を作り上げていくべきだ」としている。

 農林水産省も、人口問題から蓬莱の薬の国外への早急な普及には、慎重な姿勢を崩していない。

 

 一方で蓬莱教授と財務省が最左派で、速やかな蓬莱の薬の普及を訴えている。

 ただし、財務省は「世界に速やかに普及させるべきではあるが、国内への普及を最優先にして欲しい」とのことだった。

 財務省としては、蓬莱の薬によって社会保障費が極限までに削減できるため、大減税にも賛成するとしていた。

 これらに続く左派が公安で、公安警察は高齢者の犯罪を根本からなくすことで警察の負担を軽減するべきだとしている。公安調査庁も、同様の見解を示している。

 防衛省を含め、その他の関係省庁の見解はまだ不明だ。

 

 国会議員たちと総理大臣はやや右派寄りで、外交的な駆け引きが必要になってくるため、国防の強化が必要になってくると踏んでいる。

 

 そしてあたしたちと厚生労働省が、ちょうど中立的な立場に位置している。

 蓬莱教授程に早急な普及は混乱も招くだろうし、かといって永原先生たちみたいに、蓬莱教授に反対する人や国、あるいは反日的なことをした人や国に対する報復の道具にするのも気が引けるというのが厚生労働省の考え方だった。

 

 どこまでいっても、結局蓬莱の薬は、あたしたちにとっては浩介くんとの幸せのための道具でしかない。

 本来は協会の人たちも、そういう考えなのだと思う。

 でも、蓬莱の薬の影響力はそんなものではないと知って、欲が出ちゃったのよね。

 

 

「では、本日の協議はここまでにしましょう」

 

「ありがとうございました」

 

 あたしたちは、総理大臣から「今日はここまで」との声を受けて、総理官邸を後にする。

 ともあれ、次回はいよいよ関係大臣が全て登場することになる。

 恐らく、大きな会議になることは間違いないわね。

 

 

「優子ちゃん、緊張しているか?」

 

 自宅最寄り駅からの帰り道で、浩介くんが心配そうに話しかけてくる。

 

「ええ、政府の人がどんどん出てくるんでしょ?」

 

 総理大臣どころか官房副長官が出てくるだけでもお腹一杯なのに、今度は政府関係者がみんな出てくるなんて。

 

「ああ、でもよ心配しねえでいいぜ」

 

「え!?」

 

 浩介くんは、あたしよりもリラックスした表情になっている。

 

「俺が守ってやるからさ」

 

「……もう、不意打ちはやめてよ」

 

 浩介くんからの突然のかっこいいセリフに、あたしはぼんっと顔が赤くなる。

 浩介くんに恋をして4年、結婚して3年、まだまだあたしの恋は収まりそうもないわ。

 うん、だってあたし不老だし、それに何より浩介くんは素敵だもの。

 

「優子ちゃんは、黙って俺に守られていればいいんだよ」

 

「はい」

 

 浩介くんが頼もしいからこそ、女の子に響くセリフ。

 そうよね、結局か弱い女の子は、強くて頼もしい男の子に守られるものだものね。


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