永遠の美少女になって永遠の闘病生活に入った件   作:名無し野ハゲ豚

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懐かしい思い出

 あたしたちは、再び屋上の扉を開ける。

 もちろん何もない屋上には、誰もいない。

 そして都合のいいことに、今は風が強くなってきていて、制服のスカートがゆらゆらとなびいている。

 

 あたしはあの時を思い出し、屋上の角へと進む。

 

「ふふ、浩介くん」

 

  ぴゅううう……

 

「きゃあ!」

 

 あの時と同じように、あたしはえっちな風さんにスカートをめくられて、慌てて押さえようとしても全く間に合わず、浩介くんの目の前で青白の縞パンを晒されてしまう。

 浩介くんも、5年前のことを思い出したのか、顔を赤くしながらごくりと唾を飲み込む。

 

「優子ちゃん、5年前から変わってねえな」

 

 浩介くんがそう呟く。

 うんだってあたし、TS病だもの。

 

「うん、浩介くん不機嫌そうだったから、5年前と同じようにしていいのよ」

 

 努めて甘い声で、あたしはそう囁く。

 

「うっ、よ、よし!」

 

  ガバッ

 

「きゃあ!」

 

 浩介くんにスカートの裾を思いっきり摘ままれ、あたしは一気にスカートをめくられた。

 あたしは恥ずかしさのあまりスカートを押さえる。

 うー、5年前よりもっと恥ずかしいよお……

 

「ふひひ、ほら、手をどけて」

 

「はい……」

 

 浩介くんが、スカートから一旦手を離すと、スカートを押さえていたあたしの手を優しく払い除ける。

 

  ぺろーん

 

 そして今度はゆっくりとした速度でめくられていく。手を優しくどけられたせいで、抵抗する気力がなくなり、恥ずかしさばかりが積み上がってくる。

 屋上の風が、あたしのパンツに吹き付けてきて、浩介くんに思いっきり見られているのと合わさって、恥じらいをこの上なく煽ってくる。

 

「優子ちゃん、俺……はぁ……はぁ……」

 

 あたしが恥ずかしがるので、浩介くんはもっと先まで行っているにも拘らず、パンツ見るだけでもとても喜んでくれる。

 そう、それからこの後浩介くんは──

 

「悪い、ちょっと俺……トイレに──」

 

 我慢しきれなくなった浩介くんが、屋上から出ようとしたので、あたしが腕を取る。

 

「うっ、ゆ、優子ちゃん」

 

 ここから、5年前とは別の歴史を辿っていく。

 

「ねえ浩介くん、あたしのこと、ずっと待たせちゃったでしょ!?」

 

 あたしが、昔のことを話す。

 そう、卒業式の日まで、浩介くんは自分の責任感から、一線を越えることが出来なかった。

 結婚するまで処女で、結婚式の夜に奪われたと言うこと自体は、むしろあたしの中では素敵な思い出として残ってはいるけど、それでもやっぱりちょっとだけ、龍香ちゃんみたいな人生も悪くないと思えてくる時もある。

 

「ゆ、優子ちゃん、ここは、まずいって!」

 

「あなた、いいのよ。あなたが素敵な責任感であたしの処女を守ってくれたことは感謝しているわ。でもほんの少しだけだけど、高校青春の1ページに刻み込みたかった思いもあるわ」

 

「うっ……」

 

 浩介くんが、あたしの告白にかなり困惑している。

 

「じゃ、じゃあさ」

 

「うん」

 

 浩介くんが、あたしに向き直る。

 

「後夜祭、後夜祭まで待ってくれ」

 

「え!?」

 

 浩介くんが、後夜祭を持ち込んでくる。

 もちろん、後夜祭は一般には解放されていない。

 まあ、あたしたちは幸い制服だけど、それでも浩介くんはともかくあたしは有名人なので先生に見つかったら潜りだとバレる可能性は高い。

 

「後夜祭後半戦の時に、場所選びをしようぜ」

 

「うん」

 

 後夜祭の後半なら、確かに校舎の前でゲームをするのがメインなので、校舎の中は静まり返るはず。

 

「でも、あたしたちの知識は4年前で止まってるわ」

 

「あーうん、でもま、賭けてみるしかねえだろ」

 

 浩介くんが、「賭けに出る」と言ってきた。

 校舎が静まり返った時なら、確かにスペースはできると思う。

 

 あたしたちは、浩介くんが自然に静まるのを待ってから、今度は1年生のスペースへと進む。

 ここは、ゲームコーナーや屋台コーナー何てのもある。

 そして──

 

「ねえねえ、今度はメイド喫茶よ」

 

 弘子さんのクラスは、メイド喫茶を担当していて、そとでメイドさんが列を処理していた。

 

「お、本当だ」

 

 ふふ、今度はあたしが焼きもち焼かないといけないわね。

 浩介くんはバカだから、ちょっと演技っぽくてもバレないし。

 

 教室の壁には、「イチオシメイド」と称して、メイド服の永原先生と弘子さん、そして2人の女子生徒の写真があって、更に「ミスコン代表、稲枝弘子に清き一票を!」というスローガンまで掲げられていた。

 

「「「お帰りなさいませご主人様ー!」」」

 

 あたしたちが店内に入ると、メイドさんたちから早速歓迎を受ける。

 今のあたしたちは、一応1年生のつもりなので、同級生っぽく振る舞おうとしたんだけど──

 

「篠原先輩ー!」

 

 やはり既に学校中に噂されていたとあって、あたしの黒髪と胸が目立つせいか、どこへ行っても「先輩」と呼ばれてしまう。

 うー、制服の色は1年生なのに!

 

「えっとその──」

 

「何かしら?」

 

 もし「篠原先輩」と呼ばれた場合、あたしと浩介くんが同時に応対する。

 

「あ、お二人とも結婚されてたんでしたね」

 

「あはは、うん」

 

 メイドさんの女の子が、戸惑いつつ愛想よく振る舞っている。

 

「それで、先輩はどうやって出会ったんですか?」

 

「好きになったきっかけとか教えてください!」

 

 特に浩介くんは、早くにあたしを射止めたためか、メイドの女子たちから質問攻めを受けている。

 浩介くんは、満更でもない表情を浮かべてるわね。

 よし!

 

「あーなーたー」

 

 あたしはジト目を使ってかわいく浩介くんを睨み付ける。

 

「うっ」

 

「あ、すみません先輩」

 

 メイドさんたちが、退散していく。

 さて、ちょっとだけご機嫌ななめタイムかな?

 あたしもあたしで、本当にちょっと妬いちゃってるし。

 

「優子ちゃんごめん、機嫌直してよ」

 

「ふふ、ご機嫌を直したいなら条件があるわよ」

 

 あたしたちは、会計を済ませたら、条件を満たす場所へと移動する。

 

 

  べろんっ

 

「はうっ……恥ずかしいわ」

 

 メイド喫茶から出たあたしたちは今、中庭の送風機の裏にある人気の無いところに移動している。

 この場所にも、あたしはいくつもの思い出を残していて、今もこうして、5年前と同じく、あたしは浩介くんにスカートめくりをされて恥ずかしい思いをさせられている。

 

「はぁ……はぁ……優子ちゃんから誘ったんだろ!?」

 

「うん、浩介くんは、あたしを見てればいいのよ」

 

 そう、あたしの嫉妬を沈めるのも、結局同じスカートめくりになった。

 つまり浩介くんが嫉妬しても、あたしが嫉妬しても、どっちにしてもあたしは浩介くんにパンツ見られることになる。

 

「いやー美味しい役だな俺は」

 

 浩介くんもその事がわかっていて、前から後ろから、そして下からと、あたしはパンツをあらゆる角度から鑑賞されてしまう。

 

「あ、あんまりじろじろ見ないで」

 

「ふう、やっぱり制服のスカートから見えるパンツは格別だな」

 

 浩介くんが感心したように言う。

 確かに、浩介くんの気持ちは分かるわ。

 今までの制服プレイでも、あたしはいつも以上にスカートめくりに時間を割かれていたし。

 

「よし、こんな所にするか」

 

 ようやく、あたしがスカートめくりから解放される。

 

「うん、ふー、やっと終わったわ」

 

 あたしは何とか浩介くんについて行く。

 中庭にはほとんど人がいない。

 

「ここ、この木懐かしいな」

 

 浩介くんが、中庭の木を指差す。

 

「えっと、確か……」

 

 そう、この中庭で浩介くんに告白されたことや、あたしがバランス崩して倒れちゃったことなどは覚えてるけど──

 

「ほら、ここ、優子ちゃんがバランス崩した『キューピットの蔦』だよ」

 

 浩介くんが指を指す。

 多分、あたしの角度からは見えなかったんだと思う。

 

「あはは、これにバランス崩したのね」

 

 あたしが、当時立っていた場所を思い出す。

 そうそう、この角度だったわ。

 

「ここで、俺が告白したんだよな。優子ちゃん、最初は悩んでたよな」

 

「ええ」

 

 あの時は、まだ最近まで自分の本能に男が残ってたこともあって、浩介くんの彼氏になるのにまだ迷いがあったのよね。

 

「優子ちゃん、愛してるぜ」

 

「えっ!?」

 

 浩介くんの突然の告白に、あたしは完全に不意を突かれ、恥ずかしさで顔を真っ赤にしてしまう。

 

「あはは、赤くなった赤くなった。もー優子ちゃんって相変わらずかわいいよね」

 

「うーもう!」

 

 あたしが、あの時を思い出して、浩介くんの腕を引っ張り、後退りする。

 確かここで足を引っ掻けちゃって──

 

 ──あれ?

 

「うまくいかないわね」

 

「そりゃあ、蔦があるってわかってたら無意識に警戒しちゃうさ」

 

 浩介くんがにっこりと笑って言う。

 浩介くんの言う通りだった。

 転びそうなものがあるとわかってると、わざと転ぼうとしても難しい。

 あの時のようなロマンチックな夜は再現できなかった。

 

 もちろん、転んだとしても、うまく浩介くんの手があたしの胸を触らないとダメなのよね。

 

「でも、優子ちゃん、俺に胸を触られた途端に、覚悟を決めたようにキスをねだってきたよね」

 

「うん、あの時は、無我夢中だったわ」

 

 浩介くんとの思い出話に花が開く。

 

「全校生徒の皆さん、ただいまより、2022年度ミス小谷学園コンテスト──」

 

 おっと、そう言えば弘子さんのミスコンが近付いてきたわね。

 ミスコンが終われば面談の時間だし、体育館に急がないと。

 

「浩介くん」

 

「ああ、行こうぜ」

 

 浩介くんと一緒に、近くの体育館へと入る。

 そこは多くの人たちで賑わっていた。

 やはりミスコンは小谷学園の大人気スポットだわ。

 

「懐かしいな。優子ちゃんの優勝劇」

 

「うん」

 

 自然と一般人の塊と、生徒たちの塊が出来ていて、あたしたちは、生徒に混ざるように座席を探す。

 よし、ここでいいわね。

 

「先輩、ここいいですか?」

 

 あたしは、2年生の「先輩」の女子生徒の隣の席に座ろうとする。

 

「ええ空いて……って、あなた篠原先輩ですよね!?」

 

 もー、またこの反応だわ。

 せっかく在学中に楽しめなかった1年女子になってるのにいい加減興ざめね。

 ……よし

 

「しー、今のあたしは1年生ですよ」

 

「いやそう言われましても──」

 

「お願い、あたし2年生の時にTS病になったから1年女子の経験がないのよ。だから今だけでもいいから後輩扱いして!」

 

 なおも渋る「先輩」にあたしがちょっとだけ強めの口調でお願いする。

 

「わ、分かりました……いえ、分かったわ。ええ空いてるわよ。座りなさい」

 

「……はいっ! ありがとうございます!」

 

 あたしは嬉しさで一杯の表情でにっこりと笑顔になって座る。

 ああ、こんなに嬉しいなんて思わなかったわ。

 永原先生が学校生活にコンプレックスを持っていたのもわかった気がするわ。

 だって、他の人は当然に持ってるものを持ってないんだもの。

 あたしは、子供時代がないことが大きなコンプレックスで、今でも女児向けのおもちゃでたくさん遊んでいる。

 小谷学園は大好きな母校で、だからこそ、一見小さなことでもコンプレックスになるんだわ。

 

「優子ちゃん、最初は『ごっこ』って言ってたのに、ノリノリじゃねえか」

 

 隣の浩介くんが、思わず突っ込みを入れる。

 

「あはは、うん、まあね。やっぱり普通なら体験できるものを体験できないって、何だかんだで多かれ少なかれ、劣等感になるものよ」

 

 とはいえ、幼女時代に対するコンプレックスとは違って、2年生の途中からとはいえ実際に女子として学園生活を送ってるので、コンプレックスと言ってもそんなに深刻なものではない。

 正直、今のでもお腹一杯だったり。

 

「まあ、そんなに深刻そうじゃねえみたいだし、俺は特に気にしねえな」

 

 そりゃあまあ、浩介くんは男の子として生まれてから今まで生きてるわけだし。

 そんなこんな話し込んでいると、舞台前方が慌ただしくなってきた。

 

 マイクがセットされたりするのは、あたしたちと同じね。

 

「えー皆さん、大変長らくお待たせいたしました。私が生徒会長の──」

 

 あれ? 今年の生徒会長って女子なんだ。

 さっきの放送は男子生徒だったのに……っていうか、水着姿よね!?

 

「えへん、ではまずは小谷学園ミスコンテスト最初の水着審査に入りましょう!」

 

  パチパチパチパチパチ!

 

 あたしは、周囲の拍手に釣られるように拍手をする。

 そして、ミスコンの参加者たちが中に入ってくる。

 うん、やっぱり弘子さんは飛び抜けてるわね。

 あ、でも生徒会長さんもかなりの美人だわ。

 

「えーでは、ここからは司会進行役を副会長の──」

 

 あ、さっきの声、そうか。今年は生徒会長さんが自らミスコンに出るから副会長さんの職務が増えているのね。

 

「では、まず生徒会長の──」

 

 生徒会長さんの水着姿、あたしほどじゃないけど、胸が結構大きくて、桂子ちゃんと同じかちょっと大きいくらいある。

 でも、水着のセンスはあたしや桂子ちゃんに負けていて、これなら弘子さんが勝てそうかしら?

 

 他の参加者さんは、うん、でもやっぱりそれなりの美人さんもいる。

 特に自主製作映画で見たスカートめくられる女の子は、どこから手にいれたのかあたしが出場した時の水着を、パレオの色を含めて完全に丸パクリしていた。

 

「なあ、あの水着」

 

 浩介くんが小声であたしに話しかけてくる。

 

「うん、完全にあたしが出たときの水着よね」

 

 しかもご丁寧に、くるりと一回転したりするなどして、超ミニのパレオの中身をちらちら見せてくるポーズまで同じだった。

 男子たちの「おー」という声が聞こえてくる。

 

 うーん、弘子さんも真っ赤なビキニで対抗してるけど、これはちょっと危ないわね。

 

「続いては私服審査になります。しばらくお待ちください」

 

 副会長さんの声と共に、一旦全員が舞台から降りる。

 その瞬間、男たちがミスコンを吟味している。

 

 

「くー、水着だって分かってても、あいつのスカートの中見えたの最高だったな」

 

「ああ、映画じゃ寸止めだったもんな」

 

「本人によれば、せめてラストシーンだけでもパンツは見せたかったらしいんだけど、先生から『さすがに学校に迷惑かかるからやめなさい』って言われたらしいぜ」

 

「あー、『迷惑かかる』って言われちゃしょうがねーよな」

 

 

 小谷学園で何かを禁止される場合、その理由のほぼ全てが「迷惑がかかるから」ということになる。

 小谷学園にも3年に1回だけ全校で頭髪検査が実施されるが、髪を染めていて怒られるのではなく「シラミ」などがあって感染のおそれがないかどうかチェックするものになっている。

 ちなみに、髪型や長さ、色は完全自由なので、もちろん誰も何も言わない。

 

 確かに、あの映画で最後までパンツが見えなかったのも、また5年前の自主製作映画でも、主人公のミスコン出場の女の子がアクションシーンを連発しつつ、カメラの角度でパンツが見えなくなっていたのも、多分「超えちゃいけない一線」ということになってるからだと思う。

 

 しばらくすると、「準備ができました」という放送と共に、私服審査に入る。

 弘子さんの私服がこの中では一番露出度が高い。

 ノースリーブにへそ出しにスカートも制服より短いという、真夏のあたしが浩介くんを誘惑したい時くらいにしか着ない服になっている。

 

「まずは、稲枝弘子ちゃんです!」

 

  パチパチパチパチパチ!!!

 

 どうやら、一番手として、弘子さんの出番みたいね。

 拍手が一段と強いわ。どうやら本命みたいね。

 

 弘子さんは、やはりTS病患者らしい大きな胸を谷間として強調しながら男を誘惑する。

 この辺りはさすが元男子で、他の参加者とは一線を画するスキルを持っているわね。

 

「ありがとうございました」

 

 最後に弘子さんが一礼する。

 えっちな誘惑の中にも、どこか上品なお嬢様という形を醸し出しているわね。

 

「では次に──」

 

 次々と私服審査に入る。

 その中で、ミニのスカートを穿いた「めくられヒロイン」が、わざと失敗して転んでパンツを見せていた。

 「いやー!」何て顔を赤くしちゃって、あざといけど男の好みを捉えていて、生徒会長さんのような美人じゃないけど、正直これは難敵ね。

 

「やっぱやるんじゃねーかと思った」

 

 他の男性たちが鼻の下を伸ばす中で、浩介くんだけは、呆れた顔つきで話していた。

 

「あはは、もしかして?」

 

「うん、やっぱり優子ちゃんのパンツと肉付きを見たら、やっぱあれじゃもの足りねえよ」

 

 うん、あたしもそれはそう思う。

 何せパンツの色が男性受けとしてあまりよくない色になっていたものね。

 ふふ、あたしのビデオは持っていても、パンツまでは調べ尽くせなかったみたいで、まだまだだわ。

 

 最後に生徒会長が私服審査に出る。

 こちらは唯一のズボンで、後ろを向いて思いっきりお尻をアピールする作戦に出ている。

 ふふ、これはちょっと失敗かしら生徒会長さん。

 

「優子ちゃん、どうしたの? にやけついて」

 

 隣の浩介くんがちょっと不審そうに話しかけてくる。

 

「ああうん、やっぱり男子受け狙いなら、弘子さんがダントツだったなって思うの」

 

「ああ、俺もそう思う」

 

 弘子さんの服は露出度が高くて、デートの時に「彼氏受け」を狙ったら最悪だけど、不特定多数の男子相手なら、あれが正解になる。

 そう言えば、龍香ちゃんも彼氏とデートする時にこれを勘違いしちゃったことがあったっけ?

 あれもあれで、あたしの信頼感が高まった出来事よね。

 ともあれ、これでミスコンの審査は全て終了ね。


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