永遠の美少女になって永遠の闘病生活に入った件   作:名無し野ハゲ豚

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1本の電話

「それでは、報告を終了しますね」

 

「お疲れさまです余呉さん」

 

 余呉さんからの新規支店進出計画の報告を受ける。

 北は北海道から南は沖縄まで、満遍なく支店と出張所を建設していく。

 とにかく引きこもり志向の人にも、蓬莱の薬は欲しいからね。

 

「優子ちゃん、ちょっと来てくれる?」

 

「え? 何かしら?」

 

 会社の事業が順調に起動に乗り、幸子さんの出産祝いも一段落した10月のことだった。

 世間では新しいノーベル賞受賞者候補のことで盛り上がっていて、もちろん本命は不老を発明した蓬莱教授だった。

 そろそろ帰宅の時間と思っていた時に、浩介くんから突然呼び出しを受け、あたしは社長室へと向かった。

 何でも、「重要な電話」があるらしい。

 この時期に重要な電話というのは何かしら?

 

「失礼しまーす。あれ!? 会長まで!」

 

 社長室の中には、蓬莱教授までいた。

 一体何なのよ。もしかして、蓬莱教授がノーベル賞を取ったとかかしら?

 

「ああ、2人とも来たか。これから重要な電話がかかってくる」

 

 蓬莱教授も、浩介くんと同じような話をする。

 もう、何のことかわかっちゃったわ。

 

「あのーもしかして、蓬莱教授のノーベル賞受賞ですか?」

 

 あたしはいたたまれなくなって答えを言う。

 

「んー、まあ正解ではあるな」

 

 蓬莱教授が涼しい顔で話していて、その真意は読めない。

 まるで「ノーベル賞何て大したことじゃない」と言わんばかりだった。

 

「そうですか、おめでとうございます蓬莱さん」

 

 浩介くんが祝福する。

 実際、ノーベル賞の受賞、しかも2回目ともなれば蓬莱教授ほどの大学者でも嬉しくないはずがないわよね。

 

「はっはっは、どういたしまして」

 

  ジリリリリ……ジリリリリ……

 

 突然、部屋の電話の呼び出し音がけたたましく鳴った。

 

「お、かかってきたぞ、優子さん」

 

「は、はい」

 

 蓬莱教授に促され、あたしは恐る恐る受話器を取ってみる。

 

「Hello.」

 

 見知らぬ男性の声だった。

 

「は、ハロー」

 

 英語はほとんど使ったことがなく、あたしはぎこちない発音で応対する。

 

「Are you Mrs. Shinohara?」

 

「あー……い……Yes.」

 

 突然の電話に困惑しつつ、あたしが応対する。

 

「Congratulation!」

 

 わわっ、と、突然大きな声で話さないでよ……

 

「You and your husband... Dr.Horai... Nobel prize... your...」

 

 えっと、早口でよく分からないけど、あたしとあたしの旦那、つまり浩介くんとがノーベル賞を受賞したっていっているのよね?

 

「Thank you. Thank you.」

 

 適当に相槌を打ってごまかしつつ、電話が終わった。

 浩介くんの様子を見ると、知らないみたいね。

 

「どんな電話だった?」

 

 蓬莱教授は、どうやら既に知っていたらしい。

 

「えっとその、ノーベルがどうこうって」

 

 電話の主は、あたしと浩介くんが夫婦でノーベル賞を受賞したことを言っていた。

 

「その通り! 優子さんと浩介さんは、今年のノーベル生理学・医学賞を、俺と共に受賞することになったんだ」

 

 蓬莱教授がパンと手を叩いてとんでもないことを言ってのけた。

 

「え……」

 

 あまりにも現実場馴れした事実に、浩介くんが固まってしまう。

 確かにあたしは、蓬莱の薬を作る上で、最後の障害を乗り越えた。

 浩介くんの改良によって実用化が格段に早まり、こうして今や一般の人でも不老になれる道が開かれている。

 蓬莱カンパニーの大株主になったことで、あたしたちは世界一の、あるいは蓬莱教授に次いで世界2位の資産家になった。

 その事で随分と経済誌からも取材を受けて、世間でも大きく騒がれたし、あたしたちの豪邸も、高い塀に阻まれているとはいえ写真を撮っていく人がとても多い。

 その時も衝撃的だったけれども、今のこのノーベル賞受賞というのはもっと衝撃的だと思う。

 ノーベル賞と言えば、「科学界の最高の栄誉」であり、「お金で買えないもの」の筆頭格でもあるもの。

 

「あー、2人とも大丈夫か? そんなに驚くことでもなかろう? いつか声がかかることくらい、覚悟はしていたんじゃないか?」

 

 蓬莱教授が心配そうに言う。

 

「その……目を背けてました。まさか自分がノーベル賞なんて、あるわけないってずっと……」

 

「お、俺も」

 

 あたしも浩介くんも、「蓬莱の薬でノーベル賞を取る可能性があること」に気付いていないわけではなかった。

 これだけの大きな研究に貢献すれば、むしろ「取るわけがない」と決めつける方がよっぽど変な行動だと思う。

 それでも、やっぱりノーベル賞というその権威が、あたしたちの判断を誤らせた。

 世の中の圧倒的大多数の人ならば、むしろ権威のある大学教授のような人ほど、「自分がノーベル賞を取れる何て思えない。それは現実逃避だ」と思うことだろう。

 だけど、今回のケースに限って言えば、現実逃避をしていたのはあたしたちの方だった。

 

「ふう、無理もない。俺だって1回目のノーベル賞の時は、まさか脇道の研究でノーベル賞をいただけるとは思っていなかったさ。いや、可能性を考えてなかったと言えば嘘になるが、受賞があんなに早くなるとは思ってもいなかった」

 

 蓬莱教授が椅子から立ち上がり、浩介くんが使っている社長室の机に寄りかかった。

 そう、蓬莱教授でさえ、最初はまさか自分の研究がノーベル賞ものだとは確信しなかったのだ。

 

「だがこの研究はどうだ? どこからどう見てもノーベル賞……いやノーベル賞でさえ役者不足と言えるだろう? 現に、これまでのノーベル賞受賞となったどの業績よりも、偉大だとは思わんかね?」

 

「えっとそれは──」

 

 浩介くんが言葉に詰まる。

 蓬莱教授の言っていることは正論だった。

 

「逆に聞こう。この蓬莱教授と、優子さんと浩介さんが発見した不老研究よりも偉大なノーベル賞の発見はどこにあるかね?」

 

「そ、それは……」

 

 どう贔屓目に見たって、あるわけがない。

 

「確かに、この研究は俺の功績が大きい。だがこの研究そのものが偉大なんだ。今回受賞するのはここにいる3人だが、本来なら研究に関わった10人くらいを例外的に受賞させてもいいレベルのものだ、そうだろう?」

 

「はい」

 

 全く、その通りだった。

 蓬莱カンパニーの株主たちが、まだ世界進出もしていないような段階で世界最大級の資産家になっているのも、それだけ影響力の大きい事業だから。

 更に蓬莱カンパニーの不老技術の影響のお陰で、日本は今後100年間、あらゆる分野で国際社会を支配するとさえ予想されている。

 どう見ても、ノーベル賞ものの研究だった。

 それだけ大きな研究が、蓬莱教授1人の受賞で収まるはずもなかった。

 

「功績は俺が2分の1、お2人でそれぞれ4分の1だ。ノーベル賞の賞金は……今の俺たちには誤差みたいなもんだが、まあそれよりも名誉だろう?」

 

「ええ」

 

  コンコン

 

「はーい」

 

「失礼します」

 

 浩介くんの秘書の男性が社長室に入ってきた。

 

「マスコミ各社から、相次いで当社へ取材依頼が届いております」

 

「おや、もうお出ましかい。さすが現代社会は情報が早い」

 

 蓬莱教授は不敵な笑みを浮かべながら口元を抑えていた。

 

「わっ、本当だ」

 

 浩介くんがPCを開くと、「蓬莱氏と篠原夫妻がノーベル賞」という見出しのニュースがもう流れていた。

 記事の本文では、不老研究によってあたしたちがノーベル賞になったことや、27歳での受賞はノーベル生理学・医学賞では最年少であることや、あたしのノーベル賞は、日本人女性としては初ということにも言及されていた。

 あたしの中で、ようやく現実が芽生えてくる。

 どうやら本当に、あたしがノーベル賞に選ばれたらしい。

 

  ブー! ブー! ブー!

 

 すると今度は、あたしの携帯が振動した。

 電話の主は想像通りの人だった。

 

  ピッ

 

「はい」

 

「もしもし優子? 自宅前が大変なことになったわ。とりあえず『今は会社にいる』とだけ伝えて出ていってもらったわ」

 

「そう、とにかく、自宅には近付かせないで。いざとなったら強健を発動するわ」

 

「ええ、そうしたくれるかしら?」

 

 あたしたちはいざとなったら、「往来や業務を妨害したら薬売らない」を発動する可能性にも言及した。

 これならば、マスコミは簡単に追い払える。

 

 不老研究については、既によく知られているし、あたしたち自身も有名人だから、今更ノーベル賞であれこれ私生活がクローズアップされることはないだろうと思う。

 あたしは電話を切ると、マスコミへの対応を始めることにした。

 

「比良さん、もう知っていると思うけど、あたしたちはちょっと大事な用事が出来ちゃったから、しばらく留守をお願いします」

 

「ええ、分かっています。任せてください、篠原さん、あなたは本当に、TS病の誇りです」

 

 比良さんとやり取りしてから、あたしたちは緊急記者会見を開く運びになった。

 最寄の記者会見場へ向かう駅までの道で、新聞各社が「号外」を配っていた。

 手にとってみると、それは「篠原夫妻 蓬莱氏 ノーベル生理学・医学賞」という見出しで、あたしたち3人の写真や、不老研究の業績、蓬莱カンパニーのことや、世界最大の資産家としての評価も含まれている。

 

「はは、やっぱり何か、これって夢じゃねーのって思えてくるぜ」

 

 でも、これは夢じゃない。

 漫画や小説の世界なら、確かに「夢オチ」というのは存在するが、もちろん現実にはこんなリアルな夢は存在しない。

 

 

「ねえ、あの3人」

 

「間違いねえぞ、ノーベル賞の3人じゃないか!」

 

「本当だ、篠原夫妻に蓬莱教授!」

 

 

 町行く人たも、あたしたちを見て大きく注目してくる。

 うー、明日以降の通勤、どうしようかしら?

 自動車は事故率高くて遅いから嫌だけど、電車で通勤してたら目立ちすぎちゃうわ。

 

「ここが記者会見場だ」

 

 蓬莱教授の誘導で進むと、あたしたちは会見場の控え室に通される。

 いわゆる「謝罪会見」でもないし、することと言えば、ノーベル賞受賞に際しての記者たちの質問に答えるというもの。

 あたしと浩介くんとしては、「信じられない」というものだろうし、蓬莱教授としては「まあ、受賞するだろうな」というものになると思う。

 それでも、やはり全くのだんまりというのは、よくないもの。

 

「さて、始まる……か」

 

 記者会見では、既に多くのメディアが集まっていた。

 あたしは、記者会見の最中にふと浩介くんが言った「優子ちゃんは最高のお嫁さん」という言葉で思い出した。

 今の豪邸で暮らし始めた時にも、浩介くんが同じことを言っていた。

 今はどうだろう? これだけ男を立てる嫁でありながらも、実際にはノーベル賞まで受賞する程に大きな業績を残したことで、より一層理想の嫁に近づいたかもしれない。

 いや、もしかしたら、頭がよすぎる女性は敬遠されちゃうから、もしかしたらマイナスかもしれないわね。

 まあ浩介くんもノーベル賞だし、きちんと釣り合いがとれているわよね。

 

「優子さんは今回のノーベル賞はいかがですか?」

 

「まだ、ちょっと現実感がありません」

 

 あたしは、そう答えるのが精一杯だった。

 大学生の頃、学園祭で見てきた蓬莱教授のノーベル賞メダルは、あたしにとっては縁のないものとばかり思っていた。

 だけど、今はあのメダルをすぐに受けとることが出来る立場にある。

 あたしは、意識がボーッとしながら、記者会見を受けた。

 そして思うのが、ノーベル賞というものはあたしたちが思った以上に大きな賞だということだった。

 

 

「信じられるかい? このどう見ても10代前半にしか見えない2人が27歳にして世界一の資産家でノーベル賞学者なんだぜ!」

 

 家に帰って、あたしは自室でCS放送で海外ニュースの様子を見ていた。

 家に到着するまでに、母さんとお義母さんが人払いをしてくれていて、あたしたちは特に支障なくスムーズに家に帰ることができた。

 ちなみに、今は入り口に警察官のガードマンが立っていて、マスコミや野次馬を威圧している。

 最も、あたしたちが現れたら、さすがに野次馬たちもまずいと思ったのか、特に写真なども撮らずにそのまま見ているだけだった。

 

 テレビでは、「蓬莱の薬」がテーマらしく、あたしたちの若く見える容姿について、色々ともてはやしていた。

 ノーベル賞の授与式はもう少し後になる。

 もちろんあたしたち3人だけではなく、あたしたちの家族や親しい人を招くことにはなっている。

 

「蓬莱の薬は、人をいつまでも若く保ってくれるんだ。ただ、日本人に多い病気をベースにしている上に、諸般の都合もあって俺たちが享受できるのは100年後だとよ」

 

 海外のニュースでは、蓬莱の薬の恩恵を自分達が受けられないことに不満を持っているらしい。

 海外への解放は西暦2126年を予定していて、また60歳以上は保証外となるため、計算の上では、海外の人が恩恵を受けられるのは2067年生まれ以降ということになる。

 もちろんそれ以上の年齢でも蓬莱の薬は飲めるけど、現実的に考えれば、20世紀以前の生まれ、いや2050年以前の生まれは、全員日本人ということになる。

 彼らは「オールド世代」とも言われるだろうし、もはやTS病患者しか生存していない19世紀以前の生まれとなると、もっと重宝されそうな気がする。

 ましてや16世紀前半生まれの永原先生なんて、最たるものだと思う。

 

「にしても、若作りしすぎでしょこの2人?」

 

 女性アナウンサーが、特にあたしを見て嫉妬の目で話す。

 ふふ、そんなんじゃ行き遅れちゃうわよ。

 

「いやいや、優子さんはTS病といって、17歳の時から不老だし、旦那さんの方も18歳になってからは不完全な薬を飲みつつで殆ど老化してないんだ」

 

 男性アナウンサーの方がそう付け加える。

 どうやら、あたしたちが幼く見えるのは気に入らないらしい。

 ふふ、授賞式が楽しみね。行き遅れたおばさんたちの嫉妬が、あたしたちを包み込むかしら?

 ふふ、それならちょっとだけ、楽しみになってきたわね。

 っていけないいけない。そういうことで喜んじゃダメよ優子! ノーベル賞取っても「優しい子」でしょ?

 

「おっと、そろそろご飯ね」

 

 呼び出し用のパネルモニターが光ってるのを見て、あたしはテレビを消して食卓へと向かった。

 今日の食事は鉄板を使った焼き焼きで、野菜はどれも国産の最高級品、お肉もあたしたちが以前食べた神戸ビーフに勝るとも劣らない、A5ランクの肉ばかりを使った名産肉で揃えてある。

 近くのスーパーがこうした高級品を中心にメニューを揃えていて、以前の住居から持ってきた食料が底をついてからというもの、高級品での買い物が増えた。

 

「一度高級品生活になると、なかなか戻れないわよね」

 

 以前の計画では、中流向け食品も買おうと思っていたけど、下手に中流向けの味に慣れて、それを知っているあたしたちからすると、高級品の絶品さを味わってしまい、しかもその食費を十分に出せる金額があるとなれば、自然と高級志向になるのも当たり前だった。

 

「うん、そうよねー、なかなか戻れないわ」

 

 お義母さんは、特性の焼き肉用のタレと、野菜などに使う今までのタレを両方用意し、お皿に入れていく。

 鉄板も鉄板で今まで以上に高性能で、早く焼き上がる上に美味しいものになっていた。

 こうした鉄板焼きでは、どうしても油などの問題もあるけど、部屋が広い上に換気扇の性能も高いのがいい。

 

「んー、おいしいわー」

 

 林間学校などでも、こうした鉄板での焼き焼きはしたことがあったけど、今以上においしい料理はない。

 料理人の腕はそこまで変わらなくて、素材だけよくなっているのだから、当たり前と言えば当たり前だった。

 毎日毎日、優雅に会社に出勤しては社員たちに指示を与え、経営も順風満帆で、最高級のおいしいご飯を食べ、20畳の広い浴場を独り占めし、20畳の広々とした個室で眠ることが出来る。

 夏場はプールで浩介くんと遊んで、その度に浩介くんと気持ちよくなれた。

 120坪の庭園は秋の顔を見せてくれて、以前にはお茶の先生を招いてあたしたちで和服を着ながらお茶会に何度かチャレンジしたこともあった。

 

 これ以上ない幸せな生活、それはあたしと浩介くんが、「不老技術の完成」という大偉業を成し遂げた対価だと思う。

 幸せな生活だけじゃない、お金だって、毎年配当金だけで1000億円以上が入ってくる。

 更に資産額のランキングでも、あたしたちは世界最大の資産家だという名誉まで貰った。

 ビジネスマンとしての金銭的な名誉だけではない、学者としての最高の名誉であるノーベル賞まで貰った。

 

 今この世界で、あたしより幸せな女の子は、いないんじゃないかと思えてくる。

 

「……」

 

「どうしたの優子ちゃん、浮かない顔して、もしかして疲れちゃった?」

 

 お義母さんがちょっと驚きながら言う。

 

「う、うん……そんな感じ」

 

「無理もない。ノーベル賞だなんて言われたら、誰だって疲れるさ」

 

 浩介くんが、フォローを入れてくれる。

 旦那との関係も、実両親との関係も、義両親との関係もみんな良好で、とっても仲がいい。

 これだってとても幸せなことのはずだわ。

 だけど、理屈で分かっていても、どうしてもあたしの中ではもやもやしたものが残っている。

 これ以上何かを求めるのもおこがましいのに、まだ何かを足りないと欲している。

 人間の欲望はひどく醜いと思いつつも、その欲望を成就させたからこそ、今の幸せがあるのも事実だった。

 

「まあほら、そう言うときは、たくさん食べて元気つけるのよ」

 

 のんきなお義母さんの発言に、あたしも落ち着きを取り戻した。

 そうね、今はこの、おいしい料理を楽しみましょう。


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