永遠の美少女になって永遠の闘病生活に入った件 作:名無し野ハゲ豚
登場人物まとめ
皆様、長らくのお付き合い誠にありがとうございました。
連載中は感想欄などに様々な叱咤激励の数々、誠にありがとうございました。
この物語、「永遠の美少女になって永遠の闘病生活に入った件」は、途中トラブル等もございましたが、連載から1年3ヶ月で完結の運びとなりました。
こちらの編集後期では、登場人物の紹介や、物語の構想が出来た経緯などを話していきたいと思います。
ちなみに、登場人物の体格やスリーサイズなどは、あくまで作者側の想定となっておりまして、厳密に詳しくは決めていません。あくまで作者個人の想像ですので、もしかしたら「優子ちゃんのおっぱいはもっと大きいと思うぞ」といった感想が来るかもしれません(笑)
ちなみに、登場人物の命名法則ですが、滋賀県と福井県、更に京都府の鉄道駅から来ています。
米原駅と近江塩津駅、山科駅を囲った東海道本線、湖西線、北陸本線の駅と、近江塩津駅から敦賀駅までの間、更に昭和に廃止になった旧北陸本線の柳ヶ瀬線の駅で由来が統一されています。これらの線路を囲った内側には琵琶湖があります。
この地域から選ばれた特段の理由はありません。また、物語にも滋賀県は登場していません。
石山優一/石山優子/篠原優子
優一:178cm 73kg
優子:158cm 58kg 107(K)/65/91 体脂肪率30%(胸込み) 妊娠臨月時 158cm 61kg 111(L)/103/92(赤ちゃん込み) 黒髪(深い漆黒)背中まで伸びるロングストレート、肩こりが激しい TS病遺伝子型α型
石山は、東海道本線石山駅より。
優子はこの物語の主人公で、一人称視点における語り手も兼ねています。
私作者が最初にTSものを書くに当たって構想したキャラクターです。
最初は、自分の中での理想の女の子を思い浮かべた時に、おっぱいが大きくそのために体脂肪率は高め、髪は黒髪ロングの正統派で、また痩せすぎておらずお腹にも適度にお肉がついていて、お尻も大きく安産型で、それらの体型をコンプレックスには思わず自信にしている。
更に顔は幼さの残るやや童顔で、美少女たちの中でも飛び抜けてかわいく、甘いものと少女趣味が大好きで、優しく包容力があって穏やかだけど、2人きりの時は物凄くエロく、家事が得意で母性が強く、だけど身体能力はなくて涙もろく気弱で守りがいがあり、TS娘なので男の子の気持ちも理解してくれる。
そんな女の子を思い浮かべたのが、この物語を書いた最初のきっかけでした。物語終盤にもありますように、これらは女性ホルモンの多い女性の特徴でもあります。
作者の妄想の世界ですから、それなら理想の女の子は劣化するの悲しいし永遠の美少女がいいよねという軽い気持ちで「不老」の設定を入れました(物語がここまで長編化した原因になるとは、この時は知る由もなかったです)
また、超巨乳キャラということで、肩こり描写や、TSものなので生理描写も数度入れました。生理周期については、適当に、しかしあまりにも不規則にならないように大まかに計算しています。優子以外のキャラクターも、永原先生を含めて設定上は生理がありますが、特に周期は決めてません。
さて、TS娘ということは、元となる男性が必要です。
そこで、優一は、優子と正反対を意識し、乱暴な性格で、体格は大きく、身体能力は高くてまた髪の毛は同年代よりやや薄いけど、ひげを始め体毛は全身濃く、顔もやや悪人顔という、こちらは男性ホルモンの強い男性の特徴を盛り付けた設定になりました。
次に考えるのが「じゃあどうしてそんな男が女の子になったら女の子らしい女の子になったのか?」という部分で、「自分の名前に反した振る舞いを続けたことに、内心罪悪感を感じているけど、どうしてもやめることができない」「女の子になって、弱くなり、いじめられたことも重なって、徹底的に女の子らしい女の子になろうとするようになった」といった設定ができました。
この時に、「優子」という名前を思い付きました。これまた作者の好みですが、作者はいわゆるDQNネームが嫌いなので、TSものということで主人公は「子」のつく名前の女の子がいいと思っていたので、優しい子で優子となりました。
一方で男時代の「優一」の名付けには苦労しましたが、最終的に優子との変化も少なく、いい名前になったと思います。
その後、この物語の大筋が完成しました。
当初の大筋での構想は、「優子は、過去の自分への償いから、頑張って女の子になろうとするも、クラスで当初受け入れられずいじめに発展、その後クラスの女子たちの支えがあって、やがていじめっ子だった男の子に守られたことをきっかけに恋愛をスタートさせ、成就し、寿命問題も解決する。最後は赤ちゃんを産んで終わり」といったもので、当初は大学在学中に出産をさせる計画もありましたが、寿命問題の解決において初期構想の段階でノーベル賞受賞は決めてあったので、整合性や不自然さを考えて(作中にもありましたが、物語時点での優子たちの年齢よりも年下で、ノーベル物理学賞を受賞した人はいます)、結果的に大学院まで物語が引っ張られました。
物語を書いていて、当初はかわいらしくて超巨乳だけど、普通の女の子として研究に貢献した後は平凡で平穏な生活を送る構想でしたが、物語が進むにつれて、すっかりチートキャラになってしまいました。
まあ、不老研究に貢献なんてしたら平穏な生活なんて難しいのは当たり前だったんですけどね……
実は優子は蓬莱教授と並ぶチートキャラでもあります。大学編以降は言うに及ばず、高校時代も、TS病患者として、誰よりも一生懸命に女の子になり、協会でも100歳を超えている人も多い中で17歳でカウンセラーとして頭角を現したりしていますので十分にチートキャラでしょう。身体能力は逆チートですけど。
ちなみに、主人公たちが世界最大の資産家になるという設定は、大学の上級生編思い付き導入したものです。なのでメインはノーベル賞です。
優子ちゃんは、恋人との寿命問題を解決させただけでなく、不老社会の到来によって、世間に莫大な益をもたらし、ノーベル賞の栄誉と、世界最大級の資産を得ますが、真に満たされることはありません。
最終章後半に顕著に現れた、ノーベル賞の名誉や巨額の資産、使っても使い切れないような莫大な収入、大企業の幹部(蓬莱カンパニー常務取締役)の地位、豪邸での優雅な生活での贅沢描写は、実はある意味で「噛ませ」としての登場です。
つまり、物語のクライマックスにおいて新しい命を産むことの喜びのための引き立て役でもあるのです。
出産後に、ノーベル賞のメダルに対して「こんなものに価値はない」と言い放ち、赤ちゃんを持っていかれると、大声で泣き叫び激しく狼狽するシーンは、第一章執筆時に、既に結末として決めていました。
物語の終わりを出産としたのも、ここからの子育てを書いてはさすがに果てしないことに加え、やはり1つの区切りになると思ったので、早い段階でハッピーエンドが決まりました。
個人的には、やっぱり気に入っているキャラです。
序盤は、主人公が積極的に女の子になろうとする点を除けば、TSものとしてはややテンプレ的な展開ですが、やはり反射的な抵抗感がありながらも少しずつ女の子に近付く主人公と、ノリノリで「女の子らしくしなさい」と教育する母親の描写は、現代TS小説にはありふれていますが書いてて楽しかったです。
第一章では、主人公の口調や服装の変化や、教育の成果などをどう表現するかが、書いてて難しかったところです。
一人称も、とある場面でピタッと変化させるのではなく、徐々に「俺」→「自分」→「私」→「あたし」と、混ぜながら変化させ、最初に会話文、次に地の文が変化するように工夫しました。最も、設定上では言葉遣い、特に一人称は早くに直るものなので、物語の大部分は一人称としゃべり方がすっかり女の子になってしまった段階を占めてしまい、特に大学編以降は作者もほぼ「TS設定のある女主人公」のつもりで書いていたので結果的に中終盤はTSの設定を上手く生かしきれず、不老設定ばかりに頼りがちになったのも反省点かもしれません。
言葉遣い以外の面でも、第二章以降も主人公はどんどん女性に近付くんですけど、最初に言葉遣い、服装、次に女の子の思考回路などの「深い所」や「母性」、更には「女の子としてのプライド」、「女の勘」など、どうしても変化が地味になってしまった所が反省点です。
優子のコンプレックスは、女の子としての人格が出来たことに伴って、またそれ以外は女性としての不便が少なかったこともあり、「幼い日々」に対するコンプレックスは、非常に強く書きました。
作者にも全く別の分野であるんですが、他の人たちが当たり前に持っているのを持っていないのは、その人たちからは下らないものでも、当人にとっては、しばしばとても大きなコンプレックスになりがちです(永原先生の持つ青春コンプレックスと同根の問題です)、幼女コンプについては、女児向けの遊びやアニメ、おもちゃを楽しんだり、結婚後もおままごとで遊ぶといった描写をちょくちょく入れました。
結婚式の夜に男性が抜け、妊娠と出産を機に中性も消えたということにはなっていますが、消える前から大部分が女性だったのであまり意味がなかったかもしれません。
また、やはり物語を繋げるに当たって、シリアスなシーンが多目になってしまった第二章も、できれば避けて第三章以降に進めたかったのですが、作者が無能だったためにこれを経由しないと次の章に進めませんでした。
恋愛や、それに伴うエロ描写も、書いてて楽しいのですが、ついついしつこい描写やマニアックな性癖の描写になっちゃったりして、麻薬のような怖さもありました。
特に胸やお尻を触られたり、スカートをめくられるといったセクハラされるシーンは、どうしても書いてて興奮するのもあって、筆が止まらなくなって、後で削ることも多かったです。
また、「どんよりバレンタイン」の所では、生理中の優子が浩介にセクハラされる描写がありますが、当初のバージョンでは、篠原浩介の行動は、「優子ちゃんのおいしい調味料と称して生理の経血をバレンタインチョコに混ぜて、優子に見せつけながら食べる」というシーンだったのですが、読者の方から、「さすがにやりすぎだ」とのお叱りを受けて修正しました。
このあたりの自制は、無能な自分にとってはかなり難しいというのが本音のところです。
一方で、家事の描写や女子の会話、少女漫画やお人形さん遊びやおままごと、服装の描写や、女子の気持ちやガールズトークに関する描写、最後の妊娠出産描写は、男性作者にとってはかなりの難関でした。
特に家事と妊娠出産については、Googleという名の参考文献にかなりお世話になっています。
優子の両親
優子の母親は、序盤を中心に、「女性の先輩」として、また「母親」として娘の教育役としての出場でした。
物語序中盤は、優子もまだ女の子としては全く出来上がっていないので、所々で男っぽい行動や振る舞いが見られます。母親はそれを咎めて直させる役目も負っています。
いわゆる、TSものでは、よく「お母さん本当は娘が欲しかったのよ」というのがありますが、この物語では特にそうした描写はありません。
ですが、娘になった息子を、やや暴走した愛で受け止める。というのは変わってません。
一方で、父親はやや扱いに困りましたので、書斎で読書して篭りがちだけど、家族との仲は悪くない。という無難な設定に落ち着きました。
当初は不老の薬は飲まずにそのまま寿命で死ぬ予定になってましたが、「融通を図る方がむしろ自然じゃね?」と思い、このような描写になりました。
蓬莱の薬を先取りしたのもあって、もしかしたら世界一長続きしている夫婦になっているかもしれませんね。
鳩原刀根之助/柳ヶ瀬まつ/北小松貴子/永原マキノ
148cm 45kg 81(E)/54/76 黒髪、セミロングストレート(生徒モードの時はツーサイドアップ) 遺伝子型α型
永原先生は、いわゆる「生きている長さはチートだけど、他はそうではない」というキャラクターです。
体は小さいですけど、胸は大きめです。ちなみに、室町時代から江戸時代にかけての女性の平均身長は140cm半ば程度ですので、「今でこそ小柄な女性だが、当時としてはむしろ大柄な部類に入る女性だった」というのは間違っていません。実際、一人の身になり、戦国時代、安土桃山時代を女の身で流浪しながら生き延びたこともあって優子とは違い身体能力は非常に高くなっています。
「鳩原」は、柳ヶ瀬線と北陸本線の合流、分岐点に設けられた旧「鳩原信号場」に、「刀根」は柳ヶ瀬線の旧刀根駅(現在は高速道路のパーキングエリアです)に、柳ヶ瀬は旧柳ヶ瀬線の旧柳ヶ瀬駅に、「北小松」は湖西線の北小松駅に、「永原マキノ」は、湖西線の「永原駅」「マキノ駅」にそれぞれ由来しています。
永原駅とマキノ駅は隣の駅で、いわば法則に気付きやすいように名前をつけました。
永原は、永い原と書き、どこまでも続くような人生の長さを、また永原駅とマキノ駅の駅間距離は、命名法則のある路線の中では最も長い駅間となっていて、こちらも長い人生を表現しているように見えますが、これに気付いたのは高校卒業の頃を書いていた時で、当初は作者にその意図はなく、これは偶然です。
TSものでよくありがちな、いわゆる「先輩TS娘として、主人公を指導する」という役割の人として構想しました。
当初この役目のキャラクターは、クラスメイトないしは別のクラスの人、あるいは学校の先輩といったベタな内容で考えていました。
しかし、不老設定との整合性も考えて、思いきって学校の担任の先生をTS娘の先輩とし、更に人類最高齢という立場として生まれました。
キャラクター構想としては、優子、浩介、桂子の次に出来た登場人物です。
また、名前を決めるのに苦労したキャラクターでもあります。
最初は永原先生の名前を決め、次に男時代の名前を、古い時代の人ということで廃線になっていた柳ヶ瀬線から取りました。
「北小松貴子」は、小野先生が正体に気付かない理由付けのためと、「柳ヶ瀬まつ」と「永原マキノ」との間の緩衝材として、「柳ヶ瀬まつ」は、当時はひらがな二文字が多かった戦国時代の女性の名乗りとしてあまり違和感がないように作りました。
永原先生の大まかな人生は、書きはじめまで決まっておらず、当初は武田信虎や武田信玄、その家臣の春日虎綱の足軽とする設定も考えていましたが、最終的に、300歳程度では若すぎるし、600歳以上だと戦国生まれにならない、更に信長秀吉家康の、いわゆる戦国三英傑よりも歳上の方がインパクトが強いと思い、500歳に近い400歳代にしようと考えて、適当に生年と違和感がなさそうだったのが、真田家の真田幸綱(幸隆)でしたので、彼の足軽になってもらいました。
構想は2016年の年末からでしたので、ちょうど大河ドラマで真田家をやっていたのも追い風でした。
当初は、指南役としてのみ登場し、日本性転換症候群協会といった組織も軽く触れるにとどめておく予定でしたので、大まかな人生の詳細などもあまり触れない予定でした。
典型的な、「書くにつれて設定が膨らんでいくキャラクター」で、作者も扱いに苦労しました。
ひどい初恋を経験したとか、吉良上野介から恩義を受けていたとか、江戸の庶民文化に親しんでいたとか、鉄道マニアになったとか、太平の世を終わらせた上に江戸城を追い出されたために西洋文化西洋文明を恨んでいるとか、貴重な家宝を大量所持しているといった設定は、当初は全くなかったものです。
ただ、長い人生と江戸城生活といった立ち位置がよかったので、どんどんと設定が増えました。
ちなみに、作中ではほとんど言及されていませんでしたが、本来の永原先生はとても短気な性格で、面目が非常に重く、戦争と略奪行為が大好きで、恥と思ったり軽い気持ちで人を殺すことも厭わないほどに人の命を極めて軽視するというハチャメチャなもので、これは室町時代当時の日本人としては標準的な性格でした。室町時代や鎌倉時代は人心が極めて乱れており、世紀末の様相を示していました(ある人曰く、「福本漫画とか闇金ウシジマくんあたりの同情の余地のないクズ人間と、北斗の拳のモヒカンと、虎眼流門弟しかいない世界」と評しました。戦国時代の永原先生はこの3者を融合させたような性格です)
こうした性格は、「真田幸村」に対する不寛容さや吉良上野介への悪評に対して怒鳴り付けるといった反応に名残が現れています。それでも戦国時代なら殺し合いになってもおかしくないので、大人しくなった方ではありますが(笑)
永原先生生来の短気で破綻した性格は江戸時代になると鳴りを潜め、やがて人生の大部分が江戸時代になった幕末には、「江戸幕府が永遠に続き、平和が永遠に保たれることこそ至高である」という考えになっていました。
明治の諸国流浪は、鉄道開通によって止められ、それ以降は鉄道の魅力に取りつかれるという設定は、初期からありました。
その後も、設定の使いやすさもあって、蓬莱教授と並んで万能なお助けキャラとなっていますが、私の中では、その生存能力の高さを除けば、特に大きな能力を持っているわけではありませんでした。
実際、作中でも、特に赤穂浪士や戦時中のことなどで、自らの無力性を嘆く描写が多くなっています。
とはいえ、価値のある家宝の長期保存や、協会会長として責務を100年以上果たしていることや、それが縁で蓬莱教授とも良好な関係を築き、最終的には主人公たちや蓬莱教授ほどでないものの、世界有数の資産家に上り詰めたので、人生経験の長さそのものが、彼女をチートキャラ染みた感じにしたかもしれません。
また、随所に戦国時代の人間や、江戸時代の江戸っ子を思わせる言動が現れることがあります。例えば、永原先生は会話中(特に興奮した場合)に、「えがや行混じりのいぇ」「せがしぇ」「おがわ行混じりのうぉ」「語頭のは行がふぁふぃふふぇふぉ」という癖があるというのは、いずれも戦国時代に話されていた後期中世日本語の特徴になっています、その中でも「え」の発音は江戸時代前期まで残っていて、特に頻繁にそう発音してしまいます。
また、当初は上一段、下一段活用の動詞を二段活用に使ってしまう癖を入れる予定もありましたが、当時既に一段化がかなり進んでいた(一段化そのものは平安時代から見られるが、鎌倉時代より顕著になる)のに加え、単純に知識もなく、色々と面倒なのでやめました。
個人的にもお気に入りのキャラで、学校の先生でありながら生徒の経験がなく、その事が大きなコンプレックスになっている描写を入れました。当初は、永原先生が文化祭で生徒になるのは、本人の遊び心という設定でしたが、最終的には「大きなコンプレックス」に変更し、卒業間際に生徒になるエピソードを入れました(作者的にもお気に入りのエピソードです)
当初は大学編以降には登場させない予定でしたが、協会という組織を通じて主人公とも関係を持ち続けたことで、高校卒業後もちょくちょく活躍の機会が巡ってきました。
次回作も、彼女を主人公にしたスピンオフにしようとも思いましたが、昔の言葉がよくわからないので悪戦苦闘中です。
木ノ本桂子/中庄桂子
156cm 52kg 88(E)/56/85 黄色髪、ショート
「木ノ本」は北陸本線「木ノ本駅」より。
主人公の幼馴染みの女の子の桂子は、いわゆる「生まれつきの女子としての指南役」という立ち位置です。
TS娘にとっては、母親や先輩TS娘と並んで、何かとお世話になる立ち位置になっています。
プロローグから登場している通り、最初期の構想段階で、登場が決まっていました。
小学校からの幼馴染みということもあって、学校生活では優子と絡めやすかったです。
学校一の美少女ということもあって高嶺の花ながら男子人気が高く、そのことが男子に更に嫌われる要因としても機能しています。
主人公にとっては最初の理解者でもあり、女の子になってからも、度々「女子力が低い」として、永原先生やお母さんと共に、いわゆる「小姑役」になってもらいました。直接には描写がありませんが、かなり女子力に気を使っているため、大学時代になっても優子に時折お説教をしていました。
かわいらしさとスタイルの良さでは優子に一歩譲るものの、「学校一の美少女」という名前を重荷に感じていたことや、元々美人で男子受け狙いだったのもあって広い心で優子と仲良くなりました。
実は桂子はそうした嫉妬は自分をますますブスにするということを本能的に知っていました。美人の余裕とも言えるでしょう。
天文部の設定は、人類不老化の展開に持っていった時に人口問題が避けて通れないので作りました。
その縁もあって、脳内設定が紆余曲折しつつも、天文部の後輩と恋愛、結婚し、JAXAへの就職と宇宙開発への参加という結果になりました。
当初は大学編からは登場せず、別のキャラクターを桂子ちゃんポジションに持っていく予定でしたが、元ネタ名字の枯渇問題もあって彼女に引き続き登場してもらいました。
ちなみに、当初の名前は東海道本線山崎駅に由来する「山崎桂子」または同「桂川駅」に由来する「桂川桂子」という名前の予定でした。
永原先生の名前も決めていなかった当初は、米原から大阪までの東海道本線を命名法則にしようと思っていましたが、三文字名字キャラクターを1人くらいいれた方がいいかなと考え、また永原先生や蓬莱教授の名前の提供場所に湖西線と北陸本線などを追加することを考え、逆に京都以西をオミットし、「木ノ本桂子」になりました。
主人公が名前を優子にするきっかけにするため、彼女が「子」の名前になったのは割合すぐにでした。
キャラクターの下の名前は優子以外はあまり大きな意味を持たせていないので、いわゆる「読めない」ようなDQNネームにならないようにのみ気を付けました。
田村恵美
175cm 64kg 71(AA)/65/72 髪型設定特になし
田村は北陸本線の田村駅より
恵美ちゃんこと田村恵美は、いわゆる「がさつ女で元男に女で負けていること」「身体能力と引き換えに女をやめてしまった人」を意識したキャラクターです。
背が高い割には胸は小さく、桂子と違って髪の手入れなどにも疎いという設定です。桂子と並ぶクラスの女子の中心ですが、優一が優子になってからは、優子中心で回っています。
言葉遣いも乱暴めで、スタイルも悪く、我が強くて気が強くて身体能力が高くスポーツは得意ということで、「女性受けはいいけど男受けが悪い」という設定になりました。
これは、男性受けを重視する桂子とで、対立グループを作るための設定でもありました。
一方で、和解後は、あまりにも女性としての側面に無頓着だったのを少し悩む、おしゃれしようと思っても長続きしないという設定になりました。
テニスがとても強く、天才的ながらも現実的で、部活の弱い小谷学園の中では例外的な女子テニス部を形作っていました(小谷学園の詳細な設定がこれより後に出来たというのもありますが(笑))
恋愛などにも疎く、女として成長を続ける優子との対比役も勤めました。
大学以降はプロに進んだのもあって、桂子と比べると登場回数は格段に少なくなりました。
球技大会のイベントも、実は恵美の登場が少なすぎるので書いたものでした。
テニスが強くても、男にはモテないという感じです。
河瀬龍香
161cm 52kg 83(C)/57/82 茶髪ボブ
河瀬は東海道本線河瀬駅より
龍香ちゃんは、平均の上の美人であると同時に、「エロ担当」の位置付けも兼任しています。
彼氏を自分より美人の桂子や優子には決して直接的に紹介しないというしたたかさもあります。
また、「ちょっとかわいい女の子」の立場から、優子を裏やましがるという立ち位置も確保しています。
口調はですます調であると同時に、淫乱さも持ち合わせています。丁寧な口調とのギャップの演出でもあります。
彼女の登場当初決まっていた彼女の役目は、「彼氏に受けると思っていたのに機嫌が悪くなった」という恋愛相談を、優子が活躍して優子が名声を上げるというシーンのみで、その後は殆どがエロトークに費やされてしまいました。
最初の夏でも、水着姿で彼氏にお尻を触られる所を優子と浩介に見られるシーンなど、結婚式も含めて、エロ関係ばかりなのはあまりよくなかったかもです。
最も、デート中や優子が結婚した後の大学編以降は、「どっちもどっち」のような感じになってしまいましたが。
かわいくて美人な彼女や嫁がいたら、男は必然的にエロくなっちゃいますからね。
志賀さくら
157cm 46kg 81(B)/55/79 髪型設定特になし
志賀は湖西線志賀駅より
さくらちゃんはいわゆる「引っ込み思案な地味子」のポジションです。
運動は苦手で、また性格も優子以上に大人しく引っ込み思案で近寄りにくい。
彼女は、生粋の女の子の中では、唯一優子に引っ張られる形で成長するキャラクターでもあります。
野球部の先輩に密かに想いを寄せていて、野球部のマネージャーに就任してからは、「魔性の女」へと変貌を遂げ、野球部を崩壊させてしまいました。
しかし、彼女は自分の想い人を手に入れられたことでにっこりと悪魔の笑みを浮かべるわけです。
彼女は自分の好きな男と恋人になれたことのみならず、自分をめぐって争っている野球部員と、崩れていくコミュニティを見てたまらない快感を覚えました。
その昔、無人島に大人数の男性に女性が1人だけという状況で遭難したことがありましたが、その時も男性たちはその女性を巡ってひたすらに殺しあいを続け、その女性も男たちの殺しあいを止めるどころか、逆に色仕掛けを使い殺しあいを煽っていたと言われています(諸説あり)
また、祖父の影響で時代劇が好きというのも、永原先生のために作った設定になっています。
永原先生は、忠臣蔵で悪役とされている吉良上野介から多大な恩義を受けており、大きな恩だけ受けておきながら、世論を動かせず、顔に泥を塗られ続けている現実に直面し、自分の無力感を日々嘆いていました。
あの場面で、さくらは無意識に永原先生のトラウマを抉ってしまったのです。
時代劇は好きであるものの、史実は詳しくないことも災いしてしまいした。
安曇川虎姫
162cm 49kg 79(A)/59/80 髪型設定特になし
安曇川は湖西線安曇川駅より、虎姫は北陸本線虎姫駅より
虎姫ちゃんは、「がさつさが少し目立つ、普通の運動部女性」という位置付けになりました。
田村グループの女子としての登場で、リーダーがややチート気味なので、(テニスで世界1位になるだけでも結構なチートキャラですけど、個人的には蓬莱教授と優子よりはチート度は低いと思います)その辺りのバランスも考慮しつつ、登場させました。
初期には優子の女子力の低さを咎めることもありましたが、すぐに女子力で抜かれてしまい、優子を「体は弱いけど心は強い」と評しました。
優子は、自分が泣き虫なのもあってこれを否定してきますが、後にさまざまな立場の人から、同じ言葉を投げ掛けられるんです。
優子と接した人たちは、世間で思われている「強い女」は、実は違うんじゃないか? という疑念を抱き始めています。
ちなみに、サッカー部ということもあって貧乳担当も兼任しています。
龍香たちから見ると、優子はもちろんのこと、永原先生と桂子も、「かなりうらやましい」と思われています。
ちなみに、作中では、貧乳の女子高生でも優子レベルの巨乳になると、肩こりが大変そうなのは理解できるみたいで、嫉妬はしますが嫉妬心はそこまで大きくないみたいです。
作中では大学編以降すっかり空気化してしまいましたが、個人的には「安曇川虎姫」というキャラクター名は気に入ってます。
永原マキノともども、読者に命名法則に気付いてもらうためのネーミングでもあります。
篠原浩介
174cm 76kg 体脂肪率8% 髪型設定特になし
篠原は東海道本線篠原駅より
いわゆる「ヒーロー役」「恋人役」「旦那役」の男の子です。
物語のいきさつとしては、「TS娘は男と結ばれる」というのは最初から決めていたので、構想段階では優子の次に出来たキャラクターです。
本人もノーベル賞のスピーチで話した通り、この物語では、「世界一幸福な男」でもあります。
作中では性格が優一、優子によって頻繁に書き換えられています。
本来は責任感の強い性格で大人しかったものが、高校に入り乱暴者の石山優一に、大人しい性格などもあって頻繁に怒鳴り込まれて、性格が歪み始めてしまいます。
その裏では、「いつかぶちのめす」という負の感情から筋トレをはじめとした身体トレーニングを行い始めました。
しかし、優一をぶちのめすことは叶わず、優一は優子になって帰ってきます。
同じくいじめられ仲間だった高月章三郎と共に、他の男子なども巻き込んで、優子をいじめ始めてしまいます。
この時には、復讐心でかなりひどい精神状態になっていました。
その様子を見て、女子たちも優子の理解者が徐々に増え始め、形勢は不利になっていきますが、構わずにいじめを続行し続け、最終的には優子を大泣きさせてしまいます。
その後は、優子を殴ろうとしたところで、優子の泣く声と許しを乞う声に罪悪感を取り戻しますが、今度は罪悪感に囚われすぎてしまいます。
優子に許され、償いの心も克服し、最終的には優子を暴漢から守ったことで、優子が恋に落ち、その後文化祭で彼氏彼女となります。
この林間学校の実行委員は、女子は話し合いで、男子はくじ引きで、2人が選ばれ、ここから関係が本格的に進展します。
責任感の強い性格は戻りましたが、一方で優子という恋人が出来たことで性欲が爆発しました。
また、筋トレなども、「優一をぶちのめす」といった動機から、「優子ちゃんを守る」というものに代わり、浩介はそのたくましさですっかりメスになった優子ちゃんの心を捕らえていきます。
一方で、TS病の恋愛は大きな問題にもなっていて、いわゆる不老が故の「寿命問題」が存在しました。
彼は優子ほど成績もよくありませんでしたが、それでも新しい発見に貢献し、「大量生産」という意味で蓬莱の薬に貢献し、ノーベル賞に輝きました。
また、新しい蓬莱カンパニー社長という地位を手に入れ、莫大な資産を有するようになりました。
しかし、浩介は運が良かっただけというわけではなく、「優子ちゃんと一緒にいたい」という愛の力が、浩介を成功に導きました。
昼は頼もしく女の子を守ってくれて、夜はその身体能力も合わさって凄まじい性欲を見せてきます。
なので、昼は淑女夜は娼婦の優子とは、とても相性がよくなっています。
また、男特有の単純さも持ち合わせていて、優子の手で簡単に転がされてしまいます。TS娘ということで、男を転がすのも、とてもうまいのが優子です。
総じて、性欲が強めである点も含め、優子が女の子らしくなるにつれて、彼も男らしさを磨いていきました。
永原先生が看破したように、例え林間学校の実行委員に選ばれていなくても、優子はいずれ浩介に惚れて、結婚をしていたでしょう。
しかし、その場合は物語よりも、結婚や協会入りが遅れていた可能性があり、幸子の生存の目が消えてしまいます。
恋人同士になってからは、責任感の強さから、「一線は越えない」ものの、その範囲で性欲を見せつけて、役得になり、高月らクラスの男子からは嫉妬されてもいました。
行動力もあり、告白、プロポーズは、浩介の方から行いました。
後夜祭でのプロポーズシーンは、恋愛パートでは作者のお気に入りです。
ちなみに、エロパートは高3夏でのプールとキャンプ場に行く間のセクハラ三昧と、家事手伝いの見返りとしてのスカートめくりシーンがお気に入りです(笑)
ちなみに、常時登場している主人公の優子の次に登場回数、呼ばれた回数が多いのが篠原浩介でもあります。
浩介の両親
篠原浩介の両親で、作中では優子視点で、浩介くんのお母さん(お父さん)→「お義母(義父)さん」→お義母(義父)さんと呼び方が変わります。
優子との結婚後は、そのまま石山家両親の立場を引き継ぐ形になりました。
しかし、義母は実母に比べて「家事が下手で、初期は優子に料理のうでで負けてしまっていた」「母さんのような暴走傾向はなく、また優子があまりにも出来すぎていたのもあって、姑のいびりはない」といった特徴があります。
料理については、優子に習うことで、優子と遜色ない腕前に成長しています。
ちなみに、家事の上手さで勝てたことは、優子にとって女としてのプライドをより一層高めることになり、小谷学園のミスコンと並んで、優子の自尊心の原動力にもなっています。
高月章三郎
身長体重髪型設定なし。ただし篠原浩介より小柄
高月は北陸本線高月駅より
父親が整形外科位の跡継ぎ長男です。
恋愛ものでよくある「モテない悪友」ポジションで、もし浩介がTSしていたら、彼もしくは優一が彼氏ポジションだったでしょう。
主人公は優子でしたが、役割はほぼ変わらずで、優子と浩介がいちゃつくのを恨めしそうに、そして悲しそうに見つめつつ、優子を独占している浩介への嫉妬を押さえきれずに発狂してしまうまでがほぼパターン化してました。
最終的には、浩介の後夜祭でのプロポーズ劇で考えを改めた訳ですが、ある意味で彼が一番かわいそうなキャラクターかもしれません。
浩介と並んで優子をいじめ、あの時は場合によっては優子からは浩介以上に嫌われていたにもかかわらず(実際、女子に殴られた回数は、彼が2回、浩介が1回でした)、優子は浩介を選び、その後はモテない男のひがみを連発してしまい、ものの見事に2人の踏み台になってしまいました。
もちろん、林間学校のくじ引きで実行委員に選ばれたとしても、彼では優子は惚れなかったと思います。
結局、元の性格の差が、2人の運命を分けたでしょう。
とはいえ、彼も「カリスマ整形外科医」の名声を得ているため、いいお嫁さんが来たことは想像に難くないのが救いでしょう。
坂田舞子
165cm 86(D)/61/83 ピンク髪 優子ほど長くはないやや癖のあるロング
坂田は北陸本線坂田駅より、舞子は湖西線近江舞子駅より
天文部の部長さんです。
いわゆる「温厚で育ちのいいお嬢様キャラクター」です。
蓬莱の薬の開発による不老化で、寿命問題を解決させるというエンディングを考えた時に生じるのが、「人口急増問題」です。
そしてその解決法は、安直ですが宇宙開発です。
そこで、木ノ本桂子を天文系のキャラクターにし、天文部を作ることで、部長として坂田舞子というキャラクターが出来ました。
言うなれば、エンディングの時に残る「不安感」を解消させるためのメタとして、また設定のインパクトが極めて強い永原先生を大きく見せすぎないためのメタとしても、天文部や宇宙の描写は書き初めの頃には既に大まかに出来上がっていました。
ただし、3年生になって、更に大学に入ってからの天文部の状況はほぼ考えていませんでした。
小谷学園卒業後にも、ちょくちょく登場機会を設けましたが、1年先輩という立場上、なかなか絡めるのは難しかったです。
ちなみに、坂田舞子という名前も、永原マキノや安曇川虎姫と同様、命名法則に気付いてもらうためのネーミングでもあります。
守山会長
身長体重髪型設定なし
守山は東海道本線守山駅より
いわゆる生徒会長さんですが、お仕事は多くなく、ほぼ「第2文化祭実行委員」と化しています。
ミスコンの時には優子もお世話になりましたが、それ以降は殆ど登場機会がありませんでした。
まあ、無理に作る必要もないでしょうし。
唐崎裕太
身長体重設定なし 髪型、丸刈り
唐崎は湖西線唐崎駅より
志賀さくらの恋人で、小谷学園弱小野球部のエースも勤める。
野球の腕は弱小部相応で、他の部員からは「唐川裕児」というあだ名で呼ばれています。元ネタは言うまでもないでしょう。
ちなみに、志賀さくらとは「歴史好き」で馬が合い、また彼自身も悪口を言う部員のことを快く思っておらず、さくらによる野球部破壊を黙認してしまっていました。
他の部員は軽い自虐ネタとしてのいじりのつもりでも、彼は本気で嫌がっていた節があります。
こういう雰囲気は、まさに弱小という感じですね。
とはいえ、彼も男ですから、仮に野球部の雰囲気がよくてなおかつさくらのためにコミュニティが崩壊したとしても、彼女のままでいる限り、独占の優越感に負けて、最終的にはさくらを優先させたとは思いますが。
能登川明美
身長体重髪型設定なし
能登川は東海道本線能登川駅より
姉の麻美と共に、いわゆる「ミスコンに出てるそこまではかわいくない女の子」のポジションです。
言うまでもなくちょい役で、セリフ上必要になったモブキャラクターです。
もちろん、優子、桂子、永原先生といった美少女たちになすすべもなく蹂躙されてしまいます。
自己顕示欲は強いですが報われません。可哀想ですが。
中庄達也
身長体重髪型設定なし
中庄は湖西線近江中庄駅より
天文部の後輩で次期部長であり桂子の彼氏、当初は下心満載で天文の世界に入り込み、やがて夢中になってしまうという黄金パターンです。
物語自体が長編になったので、カップルの数も多く、それぞれに物語が作れそうな感じがします(ただし、作れるというだけで、実際にこの物語より面白い物語になるかは可能性として低いですが)
最終的に、桂子が優子の指導もあってよく男心を理解したため、そのまま結婚まで長続きしました。
案外、優子を始めTS病患者がもたらした恩恵は、こうした破局カップルの激減にあるのかもしれません。
小野先生
身長体重髪型設定なし 物語開始の2017年時点で50代 ただし蓬莱教授より年上、教頭先生より年下
小野は湖西線小野駅より
名前としては優一、桂子の次に出てくるキャラクターです。
学年主任の先生で担当科目は数学、やや頭が固く頑固な傾向があるとされていますが、優子への間違った配慮は、むしろ「中途半端に頭が柔らかくて災難になってしまった」という方が正確かもしれません。永原先生が看破したように、もし彼が性別を男か女かしか認めない頭の固い人間だったなら、むしろ優子を女性扱いしたでしょう。
また、数学の授業も生徒からは分かりにくいという不評があるものの、優一からは擁護されていました。
災難な先生で、自身の授業中に優一がTS病に倒れて授業をめちゃくちゃにされたり、よかれと思って行った体育の着替えの配慮も、結果的には悪手で、意思を曲げなかったことで散々な目に遭ってしまいます。
「新任の若輩者」と思っていた永原先生が、実は小学校時代の恩師であったため、優子のクラスの女子生徒の前で黒歴史を暴露されたあげく弱みを握られて実権も奪われ、体よく利用される名ばかり学年主任になってしまいます。
挙げ句の果てには永原先生と教頭先生の板挟みになってしまい、ここでも脅迫されたり、ミスコンでも永原先生に投票するように活動させられるなど、とにかく運がない中間管理職の悲哀を体現したような人物になりました。
3年の後夜祭の時に、永原先生自身からの反省の弁もあり、ようやく解放されました。
その後も、卒業生となった優子たちと、昔を懐かしめる程度には回復したようである。
蓬莱の薬が発売された時には既に60代で保証対象外なので、エピローグ時点では寿命死したものと思われます。
草津先生
身長体重髪型設定なし
草津は東海道本線草津駅より
前半は「体育の先生」という名前で登場していましたが、物語の都合上後半に「草津先生」の名前を与えました。
厳格なイメージのある体育教師ですが、非体育会系の小谷学園では、体育の先生も温厚な性格をしています。
体育が大の苦手になった石山優子を支えると共に、石山優一を懐かしんだ数少ない人物でもあります。
教頭先生
身長体重髪型設定なし 2017年の物語開始時点で50代
教頭先生は、「中途半端に頭が柔らかくて災難を起こしてしまった」というキャラクターになりました。
林間学校で、優子を男子とも女子とも離して教師の部屋に入れるという判断は、小野先生もですが、優子の女の子としてのアイデンティティーを深く傷つけるものでした。
小野先生のように大きな弱みがあるわけではないので、永原先生は彼の朱子学を好んで「長幼の序」を重んじた性格を利用し、全校へ自分の正体をばらした上で蓬莱教授や校長先生にまで応援を頼むという多大な犠牲を払って勝利を納めました。
永原先生は自身の正体を殆ど話すことはなく、「教え子が同じ病気になったのも初めて」だったため、何としてでも救おうとこのような形になりました。
最終的には少しずつですが、永原先生は自分の秘密を世間に話すようになりました。
これも、優子が永原先生の心を開いたという証拠です。
校長先生
身長体重髪型設定なし 2017年物語開始時点で60代
校長先生は、生徒から見ると遠い存在で、優子や永原先生を気にかけていつつも、影から見守るというスタンスを取っています。
非常に温厚で、人間を大事にする性格で、3代目の校長先生です。
小野先生と同様に永原先生の元教え子で、永原先生と北小松貴子が同一人物であることを感づいて起きながらも、なかなか一歩踏み出せずにいました。
彼の最大の見せ場は、永原先生の「青春」「学園」といったコンプレックス救済のために、永原先生に生徒体験をさせてあげたところです。
ちなみに、物語の最終盤に出てきた理事長先生とは親戚です。
理事長先生
身長体重髪型設定なし
最終章終盤に登場した学校法人小谷学園の理事長先生です。
この頃の小谷学園は、ノーベル賞受賞者の篠原夫妻と、プロテニス選手の田村恵美、JAXAで宇宙開発を行う木ノ本桂子などを輩出していて、人気が集中して難関校化しています。
特にノーベル賞を受賞し、不老技術を作って会社をおこし、世界一の資産家ファミリーになった篠原家と、永原先生の人気すさまじく、篠原夫妻と永原先生との記念館が出来てその交渉役として学園代表として登場しています。
永原先生には頭が上がらない様子です。
この記念館描写は、いわば「優子たちの世間体」を示しています。
つまり、若いうちから母校に記念館ができるほどの人物というわけです。
こうした地位や名誉も全て、優輝を産んでからの幸せへの踏み台としての役割を背負っています。
稲枝弘子
153cm 52kg 89(F)/60/81 髪型設定なし 遺伝子型設定なし
稲枝は東海道本線稲枝駅より
優子の後輩患者で、2022年度小谷学園入学の2006年生まれです。また、彼女は優子後に永原先生がカウンセラーをしています。大きな問題がないもののカウンセラーが変わるのは異例ですが、小谷学園に入ったのでそれもまた当然でしょう。
また、永原先生にとっては2人目のTS病の教え子でもあります。
弘子さんは、優子と浩介との制服デートイベントを起こすために考案されたキャラクターで、いわば「使い捨て」に近いキャラクターです。
それでも、物語内世界では彼氏が出来たりしつつ、悠々自適な生活を送っています。
よくも悪くも、ノウハウが完成された後の、女の子として生きたTS娘でした。
ちなみに、元々は「稲枝喜美枝」という、大学編からの女の子ポジションキャラクターがプロットに存在しましたが、桂子に吸収されてオミットされたので、稲枝の名字は彼女に使われました。
塩津悟/塩津幸子
幸子:159cm 56kg 92(G)/60/89 水色髪、ショート 遺伝子型α型
塩津は北陸本線、湖西線近江塩津駅より
幸子さんは、日本性転換症候群協会のエピソードを採用してから作られたキャラクターになります。構想時には影も形もありませんでした。優子の2歳年上の大学生です。
優子とは違い、当初は「俺は男だ」と息巻いている典型的なTS娘で、ある意味で優子よりもTSものとしては主人公らしいかもしれません。
なので、当初のプロットに存在しないキャラとしては、作者一番のお気に入りで、特に夏の海辺で、2度告白してゲットした彼氏の膨れた股間に興奮したり、暴漢から身を守った彼氏にメロメロになるところは、書いてて感慨深かったです。
幸子が作られた経緯は、TS娘として成熟し、彼氏ができた優子が、今度は後身の指導に当たるという流れを書きたくなったからです。
直接に都市名は出てきませんが、幸子は仙台市に住んでいます。
TSものではありますが、母親が暴走気味ではなく、「悟の意思を尊重する」という名目で、ジャージや男時代の服を着続けることを黙認してしまいました。
これによって、ドツボにはまり、東北を担当していた余呉さんからも匙を投げられるという有様でした。
カウンセラーが優子に変わると、汚い言葉を吐き続け、性別適合手術を口走るまでに状況が悪化し、最終的には優子にひっぱたかれてしまいました。
最後は弟と喧嘩になり、優子に言いつけられた通りに、サッカーで鍛えていたためにいつも喧嘩で勝っていた弟にボコボコにされ、痛みに耐えきれず泣き出して、優子に優しく包容された時に、彼女の中に初めて「幸子」が生まれました。
その後は、服選びに連れていかれ、下着や服を選ばされました。
ちょうど、序盤に優子も体験した女の子の服のエピソードを、今度は母さんのポジションから体験したものです。
女の子の下着を穿いていないとして試着室に戻されて、「穿くまで出してあげない」と言われて、いざ穿いて見ると女の子のパンツの穿き心地がとてもいいことに気付き、結果的にそこから男を捨てる第一歩になるのも、優子とほぼ同様です。
その後は、しばらくまた母親の間違った良心で一旦状況が悪化するも、東京で優子と一緒に遊び、最終的には漫画喫茶の女性専用スペースや、共同浴場の女湯に入れられても女性から何も叫ばれないのを体験し、本格的に女の子としてのアイデンティティーが出来た。
地味な格好で来たときに、通行人からも、おしゃれしている優子と比べ、「センスがない」などと陰口を叩かれたのを悔しく思うようになり、ここから女性の人格が確固たるものとなりました。
そして、カリキュラムを、今度はカウンセラーの立場で見ることになりました。
一般的な「成績優秀」な子の状況を見て、自分がどれだけ恵まれていたかを優子も自覚します。
その後も、小谷学園の球技大会での恵美と浩介のテニス対決を提案したり、優子や歩美と共に広報部で活動したりもします。
優子ほど急でなくても、女の子として着実に成長した彼女は、女の子になって2年でついに好きな男の子が出来ます。
TS娘の彼氏としてはとても多い、旧友への恋で、1回目の告白の時は、「悟を思い出す」として断られてしまい、優子に相談して、2回目には手を取って胸を触らせる色仕掛けで見事落とし、これをきっかけに男の体、特に下半身を見て興奮するようになり、彼女の中で女が強くなりました。
夏場の海では、勃起した直哉を見て甲高い声をあげ興奮したり、ナンパ師から身を守った直哉に対してメロメロに心を奪われる所を見て、最終試験の紙を手渡され、合格しました。
その後も、優子が育てた最初のTS娘として、在住地は遠いものの、出番の数は多くなりました。
大学卒業後はOL後に専業主婦、結婚こそ優子より遅かったですが、出産は優子より早く、物語最終盤では、先輩TSママとして、優子を指導する立場になりました。
優子同様にTS病患者の例に漏れず母性が強く、赤ちゃんを産んで、赤ちゃんから離れたくない一心でそのまま専業主婦になりました。
髪は水色髪ショートで、女性化が進んだ後は、私服もかなり派手でおしゃれなものを着るようになりました。
お人形さんのような美少女で、優子からは、その気になればあたしをも脅かす容姿と評価されていますが、世間の評価ははっきりと優子が上と認識されています。
直哉さん
身長体重髪型設定なし
幸子の悟時代からの親友で、サッカー部のチームメイト。
幸子とは高校からのサッカー仲間で、特に親しい相手でした。
女の子になった幸子との関係も、なるべく以前と変わらないように勤めましたが、これも幸子が当初追い込まれた原因のひとつになっています。
その後も、幸子をサッカー部に入れてあげて、友人付き合いを継続しますが、女として恋をし始めた幸子に告白されます。
最初こそ、「悟を思い出す」と拒否しますが、2回目に胸を障らされて興奮してしまい、また幸子の女の子としての魅力にも気付き、カップルとしての付き合いがスタートします。
男心を分かるTS病患者なので、やはり付き合いは安定し、結婚、出産となって夫として幸子を支える日々を送っています。
塩津徹
身長体重髪型設定なし
幸子の弟として登場します。
彼は物語の舞台装置として、「喧嘩でいつも勝っていた弟に完膚なきまでに叩きのめされる」という幸子の体験のために作られたキャラクターです。
この体験で、弟に泣かされた経験は、彼女を女性として生きていこうと思わせる大きなきっかけになりました。
山科歩美
166cm 60kg 99(H)/65/90 薄紫髪、セミロング 遺伝子型β型
山科は東海道本線、湖西線山科駅より
歩美さんは、優子にとっては2人目のカウンセラーを勤めた患者で、高校3年生の部から登場します。
山科の名字は、元々は蓬莱教授の名字でしたが、湖西線を命名法則に加えたことで蓬莱教授が蓬莱の名字を得て、代わりに空位となっていた山科に、やはり元々構想に存在しなかった彼女を入れました。
協会の知名度が上がり始めた時期なので、優子と同じ更衣室問題も入れました。
修学旅行で出てくる京子さんも含め、幸子さんのエピソードを書いてから、「TS病患者の様々な反応」を書きたかったので書きました。
幸子さんが一番危険なパターンで、他にも「女の子として生きるしかないという理屈が先行している人」や、「自殺への恐怖が強い」といった歩美さんのパターン、更には間違った指導を試みて患者を自殺に追い込んだ明日の会も登場します。
大学編以降は、幸子さんと共に協会の広報部長になった優子を支え、また「不老への興味」から、佐和山大学にも入学します。
そしてこれがTS病の遺伝子メカニズムの解明に大きく貢献するのです。
β型遺伝子の発見から、更にはγ型を優子が解明し、そこから歩留まりを浩介が改善させたことで、優子たちのノーベル賞受賞を大きく後押しする結果になりました。
その後も、居住地の遠い幸子さんに代わって、「後輩TS娘」の立場として役割を勤めあげてくれました。
大学の上級生編では、夏に海にいく場面があり、結婚して処女も旦那に奪われ、すっかり女の子になりきったけどまだ女の子歴は短い優子と、彼氏もできてこれからどんどん女の子になり始める幸子、そしてまだ彼氏もおらず恋愛も分からない、男がまだ大分残っている歩美に加え、女の子歴の長いが恋愛歴はほぼ皆無の永原先生、女の子歴も長く恋愛、結婚、死別経験もあり子孫が多数いる比良さんに、詳細は不明の余呉さんと、色々な立場のTS娘が出てきて、差別化が大変になってきました。
そんな歩美さんは、大学の演劇部でアレンジされた浦島太郎で助っ人を勤めあげ、その時に好きでもない人に告白する演技の辛さを思い知り、思いを寄せていた大智くんに告白します。
歩美さんは、大学卒業と共に卒業し、以降は出場機会が激減してしまいましたが、ある意味仕方ないと思っています。
健太さん/京子さん
身長体重髪型設定なし 遺伝子型設定なし
修学旅行が関西だったので、ちょうど関西で新しい患者が現れたとのことでついでのような形で面談しました。
TS病になった患者の反応ということで、殆ど使い捨てに近いようなキャラクターになってしまいましたが、カウンセラーも関西支部の正会員がすることや、「遠方在住」の患者という意味では余呉さんや幸子さんと重なるという悪条件もありました。
比良道子
145cm 41kg 78(D)/53/76 深緑髪、ポニーテール 遺伝子型β型
比良は湖西線比良駅より
比良さんは、協会を物語として出す際に生まれました。
柔らかい物言いの副会長さんですが、過去には水戸藩では尊皇攘夷運動を行っていました。
ちなみに、藩という呼称は江戸時代には用いられずに領分と呼ばれていましたが、比良さんは「元水戸藩士」を名乗っています。
永原先生の流儀では「徳川中納言殿家来」や「水戸中納言殿家臣」といった言い方になるわけですが、幕末期には藩や藩士の呼称が広まり始め、明治に正式名称になりました。
この辺りは、永原先生とのジェネレーションギャップがあるでしょう。
江戸時代後期生まれの比良さん余呉さんと、戦国時代前期生まれの永原先生とは、度々ジェネレーションギャップを引き起こしていまして、本小説の名物にもなっています。
ちなみに、身長はほぼ江戸時代女性の平均ですが、胸は相変わらず大きいです(TS病患者の中では小さい方ですが、当時の栄養状態を考えれば物凄い巨乳でしょう)
余呉さん、永原先生と共に「三長老」とも呼ばれていますが、自らの魅力に気づいているため、幼い格好をすることも多いです。
優子が自分のコンプレックスから幼さを強調するのに対し、比良さんは男の本能に訴えるためにあえて幼い格好をしています。
TS病患者は、男の好みが分かり、またそれに基づいた行動を平気で取れるため、一部の女性からかなり妬まれてしまうそうです。
ところが、彼女たちはそうした妬みも非モテ女の妬みだと簡単に見抜いてしまうのでノーダメージになってしまいます。
結果的に、ブスをますますブスにしてしまうのもTS病患者の特徴です。
余呉さん
141cm 37kg 77(D)/53/78 銀髪、縦ロール 遺伝子型α型
余呉は北陸本線余呉駅より
余呉さんは協会の東北支部長兼統括支部長ということで、協会では事実上のナンバー3です。
副会長の比良さんの7つ上で、アルフレッド・ノーベルと同い年なのは例によって偶然です。ただし、生まれた月から歴換算すると、ノーベルより余呉さんの方が先に生まれています。
農民の生まれで、武士だった比良さんと比べ教養がやや劣っていたのもあって、副会長は譲ることになりました。
余呉さんは、「単純に2番目に年上の人が副会長はつまらない」という思いから生まれました。
ただ、幕末で日本が混乱する前にTS病になるのも不自然なので、年齢差は7歳となりました。
江戸時代は、1年から数年に1人の割合で新しい患者が発生してましたが、例によって生き残っているのは幕末生まればかりです。
比良さんや余呉さん、その他の江戸生まれのTS病患者は、幕末明治の混乱に乗じて生き延びた人たちでした。
翻って戦国以前の生まれで長命なのが永原先生だけなので、戦国時代以前よりは治安はマシだったということでしょう。
余呉さんは、比良さん以上に小柄な体格で、これは江戸時代当時の女性としても小柄な部類になります。
もちろん優子からは「外見年齢18歳」と評されてはいるものの、顔も幼めで、比良さん以上にロリコン狙いが強いキャラクターです。
また、女性向けの極甘スイーツの上に砂糖をまぶすほどの甘党で、甘党だらけのTS病患者の中でも特に甘いものに目がありません。
蓬莱伸吾
174cm 65kg ほんの少しだけ白みがかった黒髪、短髪
蓬莱は湖西線蓬莱駅より
蓬莱教授は、不老設定を導入したとほぼ同時に作り上げたキャラクターです。
主人公とヒーローとの死に別れを解消することが、彼の役目でした。
要するに、「創作物までバッドエンドを見たくない」「一流の悲劇より三流の喜劇」という風潮の強いインターネットで、受けの悪いバッドエンドを回避するのが、蓬莱教授に与えられた役目でもあります。
プロットの最初期から存在するキャラクターで、京都某IPSの人を10歳若くしてダークサイドを強調したイメージです。
物語開始時点で50代、蓬莱の薬で完全不老になったのは60代で、保証年齢を過ぎていたため、彼は遠い未来で「世界最高齢の男性」の称号も得ました。逆に言えば蓬莱教授よりも年上の人はTS病の女性しかいないということです。
当初は、「山科伸吾」というキャラクター名の予定でしたが、あまりにも露骨なので別の名字を考えて路線図を眺め、京都以西を命名法則から外し、代わりに湖西線と北陸本線を命名法則に入れて、説明不要の不老不死伝説がある「蓬莱」という名字を着けました。
ちなみに、現実の蓬莱駅の近くには、蓬莱山という山が実在していますが、仙人はいませんし、ここの玉枝を取ってもかぐや姫と結婚はできません(笑)
序盤は典型的な「味方のマッドサイエンティスト」のイメージですが、彼の場合はそうした研究が人々の支持を集め、恩恵を与えているので、やや生命倫理を無視する傾向にあるとしても、「マッドサイエンティスト」の評価は多いに異論があるでしょう。
口調がやや乱暴で、実績を伴いつつその上で尊大というキャラクターなので、誤解を集めやすいという側面もあったと思います。
一方でカリスマ性も強く、寄付だけでビリオネアになってしまう程に人々、特に富裕層からの熱狂も集めています。
作者も、蓬莱教授はいわゆる「お助けキャラクター」として設計したため、予定通りチートキャラになりました。
ただ、終わってみれば優子の方がチート度は上だったかもしれません。
高校編では顔見せ程度に出演させ、大学、大学院では永原先生に代わって出場機会が増えました。
優子や浩介の「内面が」成長したため、先生役も、「高校の親しみやすい先生」から、「偉大な大学教授」に変わりました。
名誉や栄典には興味はほぼないものの、ノーベル賞だけは愛着を持っています。
また、自尊心の高さから反対者に対しては、時に容赦のない対応をすることもあります。
特に研究を妨害する同業の学者や、宗教から否定する牧師等には、容赦ない制裁を加え、また死刑よりも残酷な報復措置を加えました。
この辺りは、永原先生と意気投合した影響もあります。永原先生は戦国時代を経験しているため、こうした「一番嫌がる苛烈な処置」を知っているのでしょう。そうした措置を躊躇なく実行できるところが蓬莱教授らしさかもしれません。
蓬莱教授の天才性に永原先生の人生経験が入り込むと、まさに手がつけられない状況になるのは、想像に難くありません。
宗教感は科学者らしく典型的な無神論無宗教であり、更に踏み込んだ「積極的アンチ宗教」でもあります(倫理を無視する傾向も、ここから来ています)
これは、キリスト教嫌いではあるものの、神道寄りながらも神仏衆合の伝統的宗教感を持つ永原先生とも一線を画しています。
蓬莱カンパニーを設立し、個人では世界一という莫大な資産を築きつつも、それに溺れることなく次なる研究を進めました。
結果的に、彼を批判していた人々も、次から次へと蓬莱教授の軍門に下ることになります。
瀬田博
身長体重髪型設定なし
瀬田は東海道本線瀬田駅より
瀬田助教は、いわゆる「偉大な学者に心酔する助手」のポジションで設計されましたが、物語を書いてみると意外に登場機会は少なくなってしまいました。
佐和山大学の関係者は、蓬莱教授を除き高校編ほど時系列が濃くないのもあって想定より出場機会が少なくなりました。
とはいえ、直接出てないだけで、色々なところで活躍はしているんですよ。助教から准教授、そして教授になっていますから学者としてもそれなりに優秀な人なんです。描写がないだけで。
河毛教授
身長体重髪型設定なし
河毛は北陸本線河毛駅より
応用数学を専門とする教授です。
蓬莱教授と交流がある大学教授で、蓬莱教授のような飛び抜けた業績はないものの、学者としての業績はきちんと持っています。
彼もまた、普通の大学教授と偉大な大学教授との対比として出しましたが、出場機会には恵まれませんでした。
和邇友蔵
身長体重髪型設定なし
和邇は湖西線和邇駅より
通称和邇先輩で、大学の先輩役です。
成績はよかったため、最終的には蓬莱カンパニーで取締役に就任しました。
ミスコンの審査の他、大学の先輩というポジションで優子たちをアドバイスしてくれる立場です。
こちらは、それなりに出場機会に恵まれたと思います。
大株主にはなれずとも、取締役として、若くして相当な収入を得ています。
野州康平
身長体重髪型設定なし
野州は東海道本線野洲駅より
林間学校のバスガイドの野州康平は、文字通り物語を動かすための使い捨てキャラクターです。
胸が大きくかわいらしい優子を強引にナンパして、優子に恐怖を与え、助けた浩介に優子が恋をするという目的で作られました。
結果的に、この行動が仙台の大学生の命を救ったことになるわけですが、もちろん無能な作者は当初この事実に気付いていませんでした。
安土先生
身長体重髪型設定なし。優子よりは年下
安土は東海道本線安土駅より
最後の妊娠編での登場になります。
妊婦となった優子を助産師さんと共にサポートしてくれるキャラクターです。
決してやぶ医者ではないが、世界一の資産家でVIP客たる優子の主治医を任される程度には優秀と思われます。
高島さん
身長体重髪型設定なし
高島は湖西線近江高島駅から
新鋭のインターネットメディア、「ニュースブライト桜」の記者で、協会の独占取材に成功させ、知名度を押し上げた立役者。
マスコミ嫌いだった永原先生が、「この条件ならどこも取材しないだろう」と突きつけた取材条件を全て受け入れる度量の持ち主で、作中でも数少ない、永原先生を完全に出し抜いた人物です。
作者も個人的にはマスゴミが嫌いなので、物語では悪役として登場し、蓬莱教授の支持率が上がると途端に絶賛報道する、成田空港で優子たちに出し抜かれるなど卑しい面が強調されています。
ただし、この高島さんについては、一貫して協会と蓬莱教授を擁護し続ける報道姿勢を見せて男を上げました。
総理大臣、官房長官、官房副長官
優子や蓬莱教授たちが会談した政府与党の関係者で、2020年代の時系列で、名前は特に出てきませんが、総理大臣のイメージモデルはA氏、官房長官のイメージモデルはS氏です(笑)
当初は言うまでもなく、荒れやすい政府や関係省庁など出す予定はなかったのですが、反対派の勢力を出したためになし崩し的に出さざるを得なくなりました。
作者の無計画ぶりが、彼らを物語に引き寄せたということでしょう。
霞ヶ関の官僚たち
色々な省庁の関係者が、それぞれの省庁の利害と国益などを練り合わせています。
蓬莱の薬が社会にもたらす影響は甚大なため、関係省庁のほぼ全てが、政府と蓬莱教授、更には日本性転換症候群協会と意見の擦り合わせを行いました。
言うまでもなく蓬莱の薬は架空の存在であり、また作者は国家公務員でもないので、もしこの薬が実現しそうになったからといって、本当にこんな感じに各省庁が動くかは分かりません。
牧師
反対勢力のリーダーとして出しました。
軽めの小説とはいえ、蓬莱の薬に世論が賛成一辺倒なのはさすがによくないだろうという軽い気持ちで登場させました(決まった名字がないのもちょい役の予定だったせいです)が、これのために大学編以降も物語が肥大化したと言えるでしょう。
いわゆる「ウリスト教」のような、教義を都合のいいように解釈する人物をモデルにしています。
いわゆる「パヨク」と呼ばれる人々をモデルにしていますので、協会や蓬莱教授に対しても否定的で、特に協会に対しては、「おばあさんの集団」「多様性がない」などの言いがかりをつけるなど完全な悪役になりました。
協会、蓬莱教授への反対運動として、反対活動を続けつつ、まずは日本性転換症候群協会のTS病教育として、「協会に多様性をもたらす」という独善的な目的で、「明日のTS病患者を救う会」を設立し、協会が「やってはいけない」とされる、「男とも女ともつかない存在」として教育させ、更に優子の策略もあってクラスからも孤立し、「トランスジェンダーとして、性別適合手術を受けさせる」という最大限の禁忌を犯した。
案の定患者はすぐに自殺してしまい、世間の信頼を失ったばかりか、その歳にも協会へ責任転嫁したため、信用は徹底的に失墜、蓬莱教授の研究への反対デモも返り討ちにされ、国外逃亡を余儀なくされた挙句、国際反蓬莱連合での活動も、既に世論の大勢は決しており、ついには消息不明となってしまいました。
とにかく、やることなすこと全てが裏目裏目で、最終的にはフェードアウトという末路になりました。
どこかで引いて、自らの過ちを認めて謝罪していれば、まだ違ったのかもしれませんが。
マスコミ
メディア、報道陣の勢力も、頻繁に登場します。
作者はいわゆるマスゴミが嫌いなので、基本的には「悪役」としての登場です。
偏向報道を当たり前に行うため、協会は徹底的に取材拒否し、また蓬莱教授も、怖いもの知らずの週刊誌を罠に嵌め、更に蓬莱の薬そのものも、非融通の脅しをかけて力関係は逆転、一転して蓬莱教授や日本性転換症候群協会を絶賛する報道に終始する。
しかし、「あえて無能な味方を演じる」など、最後までそのいやがらせ精神は治らなかったですし、おそらくこれからもそうでしょうね。
モテない女たち
主人公たちに悪意を持つ女性たちで、いわゆる「女の敵は女」を体現した存在です。
少しでも自分を磨けばいいんですが、優子を見て嫉妬しかできないかわいそうな存在です。
優子は、「男が女の気を引くために当たり前のように女に媚びているんだから、女だって男の好みに合わせ、男に媚びるのは当然のこと」と考えていて、これがどうやらモテない女にとっては気にくわない模様です。
ただし、優子が絶世の巨乳美少女なのも手伝って、モテない女が優子に喧嘩を売ったり、否定的な感情を持っても、優子に返り討ちにされてしまいます。
協会のTS病患者たち
日本性転換協会には、TS病患者の大半が所属しています。江戸時代以前の生まれから平成の生まれまで幅広く存在し、最も多いのは昭和生まれで、会員数は300人未満。
自殺への道を免れた患者さんなので、成績が優秀な人が多く、大抵の人は女性としての人格を既に完成させています。
女性として生きる道以外の道を選んでしまった人は、全て自殺の結末をたどったことや、発病例の8割が日本人のため、「多様になりようがない」組織で、その事を牧師に「多様性がない」と言われてしまいます。
これは、不可能要求といってもいいでしょう。
そのため、恋愛話や甘いものなどが大好きで、優子からは「女子会」と称されています。
TS病患者は、巨乳の美少女が多く、また生理は重めで甘党で、安産の傾向があります。
優子のクラスメイトたち
小谷学園での優子たちのモブクラスメイトです。
元々男女共に16人でしたが、優一が優子になったので、男子15人女子17人のクラスになっています。
優子の置かれた状況を鑑みて、3年生に進級した後も、同じクラス編成になりました。
女子は木ノ本桂子をリーダーとするグループと、田村恵美をリーダーとするグループに別れていて、優子は桂子寄りになりつつもどちらのグループにも属さず、やがてグループは和解への道を進みました。
篠原優輝
優子と浩介との間に産まれた長男、ノーベル賞授賞式の夜に受精し、優子のお腹の中で育ち、2028年9月3日に出生したという設定になっています。
ちなみに、子供を産むための行為は、浩介くんの理性を吹き飛ばし、本能をむき出しにしてしまいました。
産まれた日には特に意味はありません。授賞式の夜に妊娠が始まったため、そこから常識的な出生日を割り出しました。
TS病患者の出産の母性愛は凄まじいものがあり、優子もその例に漏れませんでした。
優輝は、男の子の赤ちゃんで、「優しく、輝くような男の子になってほしい」という願いが込められています。
また、「優輝」は「勇気」にもかけられていて、浩介くんのように責任感と勇敢さを備えた男の子になって欲しいという願いもあります。
妊娠が進むにつれ、優子は優輝への思いを募らせていき、出産の時は陣痛に耐えながら、優輝の名前を叫ぶまでに、母性が強くなっていました。
長男が生まれたことで、優子は「幸福」への解答を得る事が出来、物語が終わりました。