永遠の美少女になって永遠の闘病生活に入った件   作:名無し野ハゲ豚

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かしまし娘たちのお泊まり会 中編

「うむむ、桂子ちゃん強い……」

 

「いやー久しぶりだけど結構覚えてるものねえー」

 

「桂子さんってゲームの才能ある感じです?」

 

「うーん、そんなでもないんだけど、何故かこれだけは得意だったのよ」

 

 あたしたちはゲームで対戦しているんだけど、桂子ちゃんが圧倒的に強い。

 このゲーム、結構あたしもやっていて、女の子になりたての時は男時代よりもプレイスキルが大分落ちててショックだったけど、努力でなんとか優一時代と互角まで戻せた思い入れのあるゲームだ。

 

 でも、桂子ちゃんにまるで勝てないのだ。

 というか、最終ステージまで最難関モードでクリアする人初めて見たわよ……

 

 

「優子ー! ごはんよー!」

 

「はーい!」

 

「おし、あたいらも行くぞ」

 

「うん!」

 

 ちなみに、恵美ちゃんたちはそれぞれ特性の弁当を持ってきていることになっている。

 テーブルを増設し、お泊り会の3人も一緒にご飯に参加するのだが……

 

 

「うー……」

 

「お父さんどうしたの?」

 

「か、母さん……ここ、な、何か居辛い……」

 

 父さんはかなり肩身が狭そうにしてる。

 まあ、無理も無いか。ただでさえ普段から女2人男1人の所、今日は追加で3人も呼んだんだから。

 

「えっと2人共自己紹介してくれるか? あー、木ノ本さんは知っているぞ」

 

「あたいは田村恵美ってんだ。テニス部だ」

 

「えっと、私は志賀さくらと言います……よろしく……おねがいします……」

 

 恵美ちゃんとさくらちゃんがそれぞれ父さんに挨拶する。

 

「それにしても3人共違う弁当よねー」

 

「うんうん」

 

 あたしと母さんが3人で違う弁当を見比べる。

 桂子ちゃんの弁当は丁寧に盛り付けがされててしかも色々な食材を使って見栄えにも気を配っている。

 恵美ちゃんの弁当はなんかおかずの数も少なく、量は多い感じ。

 さくらちゃんの弁当は盛り付けは丁寧だけど、品目数はそこまで多くない感じだ。

 

「やっぱり木ノ本さんの弁当がいいわねえー」

 

「え? 本当? おばさんありがとう!」

 

「うーん、やっぱり優子より女子力高いわねえ……」

 

「へへん。この木ノ本桂子、まだまだ女子力で優子ちゃんに負ける訳にはいかないのよ」

 

「あ、あの……! 私のお弁当はどうでしょう?」

 

 さくらちゃんが聞いてくる。

 

「うーん、もう一歩ってところかな? 志賀さん、もう少し全体の見た目とか品目数とか考えるといいわよ」

 

「は、はい……」

 

「それじゃあいただきますか?」

 

 母さんが聞いてくる。

 

「ちょっと待て! あたいの弁当はどうなんだ? 腹膨れるぜこれ!」

 

「問題外よ」

 

 母さんが無慈悲に言う。

 

「うえっひでえ……」

 

「悔しかったらもっと基本的なところから勉強しなきゃ。ご飯に唐揚げに肉だけって……」

 

「だってーこれがエネルギー付くんだもん!」

 

「栄養の『え』の字もないじゃないの。肉はいいけど野菜も入れなきゃ!」

 

「ふぁーい……」

 

 恵美ちゃんがしゅんとしている。まあ、確かに恵美ちゃんの弁当は量も多くエネルギーは出そうだけど、女の子らしくない弁当だしなあ……

 

「さ、三人のお弁当の品評会も終わったし、いただきましょうか……いただきます……ってお父さんがいない!」

 

「母さん、父さんは書斎に戻ったわよ。自分の分持って」

 

「あら……ちょっと呼んでくるね」

 

「あ! 母さんいいよ」

 

「え? どうして?」

 

「何か居場所がないって感じだったし。まあでもあたしが呼んでくる。ちょっとまってて」

 

 あたしは父さんの書斎の前に来てドアをノックする。

 

  コンコン

 

「どうしたのー!?」

 

「あー優子か。なんか男子禁制な臭いがしたから退避した」

 

 不器用な人だなあ……

 

「大丈夫だよー、出てきてよー」

 

「あ、ああ……」

 

  ガチャッ

 

 父さんがあっさりと盆を持ってるが、少しだけ食べている。

 

 ともあれ、父さんを連れて食卓に戻る。

 

「あ、お父さん、どうして書斎になんか戻ったの?」

 

「ああいやその……男がいちゃいけない空気を感じたから。こう、女性だけの空間っていうのか? そんな感じ」

 

「そんなわけないじゃない! ねーみんなー」

 

「「「うんっ」」」

 

 3人がそれぞれ頷く。

 

「いやさ、だって優子が女の子になったばかりの頃、『お父さん絶対入るな聞き耳立てるな一週間食事抜きだぞ』ってのがあったし」

 

「あ、あれは特別よ! 本当の本当に男子禁制のことを話してたのよ」

 

「あ、ああ……」

 

 まあ、あれはしょうがない。生理用品のこととか話してたわけだし。

 

「じゃあ、お父さんは先に食べちゃったけど、改めまして……」

 

「「「いただきます!」」」

 

 それぞれご飯を食べる。ちなみに、一斉に「いただきます」をする都合上お味噌汁のように冷めたら美味しくなくなる食べ物は、今回は出していない。

 

 こういう配慮がある当たりも、母さんの長年の「女子力」である。

 私と母さんと父さんが同じ内容で、桂子ちゃんたちはそれぞれのお弁当。

 

 最初に食べ終わったのは父さんで、やっぱり女の子だけの女の子らしい会話ということもあって「ごちそうさま」を言うとすぐに部屋に戻ってしまった。

 

「あらまあ、やっぱり居辛いのかしらねえ……」

 

「まあ、女ばっかの空間に男を放り込むのも可哀想っちゃ可哀想だよなあ」

 

「あ、あの……」

 

「どうしたのさくらちゃん?」

 

「さっき言ってた……本当の本当に男子禁制って何のこと?」

 

「あーうん、そのねー」

 

 お父さんも居なくなって、女子だけの空間になったけど言うのは躊躇する。

 

「優子が復学する前日の話よ。優子に女の子の日について教えてたのよ」

 

「ちょ、ちょっと母さん!」

 

「ふむふむ、それはしょうがない。男子禁制よね」

 

「だなあ……」

 

「は、はい……すみません……」

 

 三者三様に反応する。

 初めてきた時のことを思い出す。あの時はまだ「優一」呼びのいじめがあって……でも、この最初の女の子の日が、あたしたち女子の団結の、最初のきっかけにもなったのよね。

 

 

 あんだけ量があったのに、女子の中で最初に食べ終わったのは恵美ちゃん。さくらちゃん、桂子ちゃん、母さん、あたしはそこまで差がなかったけど、やっぱりあたしが一番遅かった。

 とにかくあたしは一口が小さいのだ。男だった時は、こう豪快に食うこともあったけど……

 

「それにしてもよー、林間学校でも思ったけど、優子って私服も可愛いよな」

 

「えへへ、ありがとう……でも母さんが買ってきたものだから……」

 

 母さんの買ってきた服もスカートが多いし。

 

「あら、毎日選んでいるのは優子よ。今では家でもスカートが殆どになったのよ」

 

「へーすげえな。あたいは私服だとスカートあんま穿かねえしなあ……」

 

 恵美ちゃんは今日もズボンだ。

 

「優子さん、ただ穿いてるだけじゃなくて……短いですよね」

 

「えへへ、鏡で見るとミニスカートって可愛いから大好きだよ。ちょっと気をつけないといけないけど、それがまた女の子らしくなれるから」

 

「うんうん、いい心がけだねってお母さん感心してるわ」

 

「えへへ……」

 

 女の子になりたいってずっと思ってたから、やっぱりそれを認めてもらえるのはとっても嬉しいこと。

 もっと可愛くなりたいと思う気持ちもあるし、今でも十分可愛いと思う気持ちもある。でも、どっちにしても今の可愛さは維持したい。

 

「わ、私も私服は……もっと大胆にしようかな……」

 

「うんうん、さくらはちゃんとオシャレすれば見違えると思うのよ。私や優子ちゃんみたいに普段からオシャレな格好するといいわよ」

 

「だから余計にあの部屋はアンバランスよねえ……何かこう、あれを見ると表面だけ取り繕って女の子になろうとしてる感じがしちゃうのよ」

 

 桂子ちゃんの厳しい指摘。

 

「ううう、桂子ちゃん手厳しい……」

 

「まあでも心配しないで、女の子の先輩が3人いるんだから」

 

 桂子ちゃんが胸を張る。

 

「あら、お母さんもいるのよ? もう女の子じゃなくても、女性の先輩としてアドバイスできるわ!」

 

「う、うん……」

 

「ま、優子はどんと構えるんだ」

 

「うん、優子さんは、一歩一歩直していきましょう……」

 

「ありがとうみんな!」

 

「ささ、ご飯片付けるわよ。テレビ見る?」

 

「うん、みんなは?」

 

 あたしが意見を募る。

 

「あたいたちも見るぜ。何にする?」

 

「ちょっと待って、チャンネル調べるから……」

 

 母さんが番組表を示す。

 そして見たのは……

 

 

「これは実話であり、公式記録、専門家の分析――」

 

 林間学校でも見た例の飛行機事故の検証番組だった。

 恵美ちゃんとさくらちゃんは乗り気じゃなかったけど、この番組、やはり謎の中毒性があるようで、1個目の番組が終わる頃には恵美ちゃんもさくらちゃんもすっかりはまり込んで、続いて放送される2個目の番組も見ていた。

 

「ねえねえ、他にはない?」

 

「うーん、あ! これなんかどう? 懐かしい時代劇!」

 

 母さんが古い時代劇を示す。

 

「えー時代劇!?」

 

「おじいさん臭いぜ……」

 

 桂子ちゃんと恵美ちゃんは不満そうな印象だ。

 

「うーんどれどれ……」

 

 何にでも好奇心が出るあたしは、とりあえず番組の内容を見てみる。

 ふむふむ、「諸国を旅している商人の隠居が実は幕府の重鎮で、お供とともに悪代官を成敗する世直し旅」かあ。

 

「これって予定調和の勧善懲悪がとてもいいのよー」

 

「でもよ、それってマンネリじゃね?」

 

 母さんに恵美ちゃんが反論する。

 

「ふっふっふっ……安心感が重要なのよ田村さん」

 

 母さんがドヤ顔で言う。

 

「ほほう、じゃあその安心感ってのを見せてもらおうか」

 

「うん、私もちょっと感じてみたいかな……」

 

 恵美ちゃんと桂子ちゃんが母さんの挑発にやすやすと乗ってしまう。

 まあ、あたしもたまには時代劇を見てみたいかな?

 

「あ、あの……さくらちゃんはどう思う?」

 

 ちょっと置いてきぼりだったさくらちゃんに話を振る。

 

「時代劇ですか? 私好きですよ。このお話は、確か正体の明かし方がいつもとちょっと違うんですよ。身分証明書のようなものを突きつけるんですが、普段はお供の一人が突きつけるんですけど、この話は――」

 

「ああ、うん……見てのお楽しみにしたいな?」

 

「ご、ごめんなさい……私、時代劇のことになるとつい……」

 

「さくらがねえ……意外だな」

 

「うん、私も初めて知ったよ。さくらちゃんが時代劇好きだったなんて」

 

 正直意外な事実だ。

 

「えへへ……小学校の頃、亡くなったおじいちゃんと一緒に見てて……いつの間にかおじいちゃんよりハマっちゃったの……」

 

「へー、さくらがハマるのか。余計に見たくなってきたな!」

 

 楽しみだ。

 

「うん、あ! 後1分で始まるよ!」

 

「おっと、チャンネルを合わせてっと……!」

 

 何秒か経つと、チャンネルの宣伝から、番組に切り替わった。

 古い時代劇のためか、四角いサイズで左右は白枠で埋まっている。

 

 厳かなオープニングが始まる。

 人生についての歌詞。何だろう、何だかジーンとくる。

 女の子になってからを振り返ると、本当にそう思う。

 女の子らしくなるという自分で決めた道を、きちんと進めていると思う。

 

 更にスタッフロールと共に2番が始まる。ちなみに背景画像は同じマークを写し続けている。

2番の方は何だろう、あたしと恵美ちゃんのことっぽい。

 あたしに女子力で抜かれているとかよく言っているし、最近ではどんどん差をつけているそうだし。

 

 

 ともあれ本編が始まる。旅のお供は5人、主人公のおじいちゃんと旅のお供が4人で、そのうち真面目そうな男性が3人と、なんか食べ物に執着してるボケ担当が1人だ。

 まず、この老人のご一行が街についた。

 お、ここは花火が盛んなのか。

 

 「ご隠居」と呼ばれたおじいちゃんが、一件の花火屋に入った。

 むむむ、何かやつれているな。でも、奥さんは美人だ。

 

 でも久しぶりの客だということで、花火を見せてくれるのか。おお、線香花火か。きれいだけど、永原先生によればこれはフィクションなんだよな……

 

「でもきれいね……」

 

 母さんがしんみりする。

 

 しかし、静寂は突如破られる。

 いかにも「札付きのワル」と言った容態の数人の男が押しかけてくる。

 

 彼らは主人に「やいやいやい! 借金を返せ!」と言う。主人は何とか哀願するが「もう待てん」の一点張りだ。

 更に、「そこの妻をお代官様にやれば借金はチャラにしてやる」という言い分だ。

 人身売買か。この時代だとよくあったのかな? いや、戦国時代までの話かなあ?

 何て考えていると、止めに入ったお供の一人に喧嘩をふっかけ殴りかかってきた。

 

 随分と喧嘩っ早い連中だが、旅のお供一人にコテンパンにやられ、「覚えてやがれー」というお決まりの捨て台詞で退散する。

 花火屋が事のいきさつを語ると、3年前にこの花火屋で原因不明の火事があり、損害賠償を負わされ、借金で家が回らなくなってしまったらしい。

 しかし、その当時はちょうど花火を盗まれて、在庫を切らしていたのだという。

 

 「どうも怪しい匂いがする」と助っ人の一人が言う。

 しかし証拠もないため手出しができない。

 

 所変わって代官所。どうやら、悪徳商人「越後屋」が雇った悪人が花火を盗んだ上で自作自演で放火したらしい。

 

 越後屋はどうしてもあの花火の主人の花火技術が欲しく、そのために追い詰めるため、悪代官も藩主様が花火好きなので、点数稼ぎに越後屋に協力したという筋書きだ。ついでに美人の妻も強奪したいと。

 

 いずれにしても、ひどすぎる話だ。

 

 さて、「こんばんはここに泊まってください」と言われ一行は宿を確保。

 翌日には再び役人が来るが、今度は一瞬の隙きを突いて妻を強制連行してしまった。

 そして明後日までに金を払わねば妻を借金の肩代わりにする。それが嫌ならば花火の権利を譲れ。ということになった。

 ともあれ代官所に行かねばなるまいということになった。さあ、物語が動き始めた。

 

 助っ人の一人が忍者のような身軽な身のこなしで代官の屋敷に入る。

 すると、代官屋敷には越後屋と花火屋に放火した腹心が同席している。

 

 手口をみんなで暴露している。もちろん聞かれているとはつゆ知らずに。

 

「あの花火屋の権利を売り渡す誓約書を書かせて、後は殺しちまえば全部おしまいよ」

 

「そして、その花火を越後屋として売って大繁盛、藩侯へ点数稼ぎですなあ」

 

「ふっふっふっ。越後屋、お主も悪よのうー」

 

「いえいえ、お代官様ほどでは」

 

「「わっはっはっはっはー」」

 

 お決まりの台詞だ。

 越後屋と代官はその後も酒を飲むということで、腹心の部下を先に家に帰らせる。

 

 お、部下が忍者に捕まった!

 なるほど、こうするのか。

 

 翌朝、忍者役の人が助っ人の一人に手口を取り次ぎ、花火屋の主人が隠居に言われるままに代官所に出頭してきた。

 

 所変わって代官所、拉致された町娘と悪代官が二人きりだ。

 

「よいではないか、よいではないか」

 

「駄目ですお代官様! 私には――」

 

「あんな奴のことは忘れるのじゃ。よいではないかよいではないか」

 

 悪代官が若妻の浴衣の帯を掴み、引っ張る。

 

 「あーれー」という声とともにくるくると回転し、帯が解けて着物が脱げる。

 下に白いのを着ているため裸にはなっていないが、可哀想に床にへたり込んでしまう。

 ところが、悪代官は容赦なく更に襲い掛かってくる。

 

 しかし、ふすまを叩く音がする。

 どうやら取り次ぎのようで、悪代官は不機嫌になりつつも用件を聞くが、花火屋が出頭してきたと聞いて喜び、急ぎ準備する悪代官。

 

 そして、花火屋と忍者を除くご隠居一行が代官所に入り込んできた。

 

 お、ご隠居が越後屋との謀議を暴露している。

 悪代官は「何じゃとこのじじい!」と怒る。なるほど、正体を知らないとこうなるのか。

 

 お、「切れ、切り捨てい!」だ。

 ご隠居が「懲らしめてやりなさい」と指示する。

 旅の者は二人はいずれも強い。面白いように敵がやられていく。ボケ役は端っこで見てるだけだ。

 

 少し時間が経つと「静まれ静まれ」と言う。ん? ボケ役が言うのか?

 

 ボケ役の人がどもりながら、例の小物を突きつける。

 徳川家関係者であることをネタばらしし、悪代官と越後屋を控えさせ、罪状を並び立てる。

 

 悪代官と越後屋が花火屋を貶めようとしたこと。悪代官はひれ伏したが、越後屋が悪あがきをする。

 

 すると、先程の忍者が縄で縛った腹心を連れていき「こいつがみんな吐いちまったよ」と一言言うと、再びひれ伏した。

 

 これにて一件落着となり、被害者側も報われて、最後はおじいちゃんが高笑いして、次の場所へ旅立って終了だ。

 

 

「へー、中々面白かったじゃん」

 

 桂子ちゃんが感心する。

 

「正義が勝つって分かってても、やっぱスカッとするよなあ……あたいやっぱこういうの好きだぜ」

 

 恵美ちゃんも満足した表情だ。

 

「ふふ、桂子さん、恵美さん、時代劇の勧善懲悪の面白さ、分かってくれましたか?」

 

「「うんうん」」

 

「あたしも面白かったと思うよ。世の中単純じゃないからこそ、単純な面白さがあるっていうの?」

 

「母さんもそう思うわねえー複雑な世の中や物語ばかりじゃ疲れちゃうもの」

 

 全員概ね満足した所で、そろそろお風呂の時間だと母さんが言う。

 今日の遊びはここまでにしよう。

 あ、でもお風呂でもひと波乱がありそうな気がする。入るのは一人ずつだけど。




今回の時代劇は特にモデルエピソードはないです。
勧善懲悪ものにありがちな感じに妄想してみました。

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