召喚師の改造記   作:獅狼

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難産です。
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月村さんの家はメイド付きの豪邸でした

バニングスさんの所の鮫島さんの運転するリムジンで着ました。

どうして曲がれたのか不思議な角とかも有りましたが……もう、気にしない事にしました。

 

やっぱりシロとクロは先に到着していました。

シロとクロを紹介したら

「すっごい良い毛並みじゃない!!」

「触っても良い?」

と聞かれましたが……

「本人達に聞いて、こいつら気に入った相手以外に触らせないから、家族以外だと最短でも二ヶ月かかったからね……」

未だに触らせて貰えない人が居るのは内緒だ。

「そうなの……」

「タクミ、何とかしなさい!!」

え、いきなり呼び捨て?

「無理だよ、お母さんも1週間かかったからね?まあ、お父さんなんか三十分で膝上に乗せて撫でていたけど……」

あれ?良く考えたらお父さんって猫ってより犬に近くない?

「ならまだ諦めるのは早いわね!!」

暗かったのから一転元気はつらつなバニングスさん。うん、明るくなって何より。

「じゃあ、行こうか」

「うい……バニングスさん、目的地に着いてからにして下さい、こいつら身構えちゃっていますよ、人でも、猫でも先ずは自己紹介から。急に飛び掛ってきたら警戒するでしょ?」

だって、本当にこの二匹は自己紹介しないと相手にしてくれないから!!

 

人の言葉が理解できるからなんだけどね。

お陰でいったい何人の子供を泣かせてきたことか……

そんな事は後で良いので早くお屋敷に入るとしようか……

「ただいま、ノエル」

「おじゃましま~す」

「おしゃまします」

やっぱり何回も来ているのか、かなり砕けた挨拶をするバニングスさん

「お帰りなさいませ、すずかお嬢様。いらっしゃいませ、アリサお嬢様に……」

「あ、初めまして、僕は本多匠と言います。こっちはシロとクロです」

メイド服を着たクールなお姉さんが出迎えてくれた。やわらかい対応してくれたけどね。

「外から見てもお屋敷!!って感じだったけど、やっぱりお屋敷だね、豪邸だね」

「そうでもないよ、アリサちゃんの家のほうが大きいから」

「いやいや、これでも十分。一般家庭五軒以上だからね、大きい家が五軒はたつからね?庭付きの!!」

僕の家も大きいほうだけど、このお屋敷の庭に入っちゃいそうだからね!?

「お帰りすずか、アリサちゃんいらっしゃい。あら、新しいお友達?まさかすずかが男の子連れてくるなんてねー」

途中からニヤニヤしながらこっちを見てきた月村さんの……お母さんにしては若い。お姉さん?

「初めまして、私はすずかの姉の忍です。すずかと仲良くしてあげてね」

うん、綺麗な人ですね。月村さんの将来もかなり約束されたモノだね。

「どうも、僕は本多匠です。こっちは愛猫?のシロとクロです。」

定型文的な挨拶をする。

「そう、よろしくね」

そういって、月村さんのお姉さんはシロとクロの前にしゃがみ。

「あなた達もよろしくね」

そういって撫でようとして……避けられた。

「え?」

「あ、ごめんなさい。そいつ等気に入った、気を許した相手じゃないと触らせないんです」

うん、それでいったい何人の子供が泣かされたことか……

 

ちょっと気まずかったけど何とか納得してもらう事が出来ていざ御茶会。

「申し訳ないけど…僕、作法とか知らないよ」

「いいのよ、そんなこと」

「楽しんでくれればそれで良いよ」

二人がそういうのならそれで良いか……

そして目的の場所に着いたのか、二人の足が止まる。

そして開けた扉の向こうはガラス張りの少し庭に飛び出た部屋だった。

庭は手入れが行き届いており、綺麗な物だ。

……良い部屋じゃないか。

「すずかちゃんお帰りなさい。用意は出来てますよ。あ、アリサちゃんいらっしゃい」

部屋でテーブルのセッティングをしていた女性は、始めに入った月村さんに話しかけた後、続けて入ったバニングスさんにも挨拶をした。

そして、僕はバニングスさんに続けて部屋に入る。

「あれ?すずかちゃんの新しいお友達ですか?初めまして、すずかちゃん付きのメイドをしています。ファリンといいます。」

さて、僕のほうはテンプレな挨拶なのでカットしよう。

「それではお茶をご用意いたしましょう。何が宜しいですか?」

そう後から付いてきたノエルさんが尋ねて来る。

「いつものでおねがい」

「あたしも」

「匠さまは?」

僕にも尋ねて来る。だが残念ながら僕にその手の知識は無い。

「よく分からないのでお任せします」

しかしなぁ……お父さんのお陰で気付きたくないことに気付けるように成ってきちゃったから……

うーむ、何でか不調を見抜く力がそこそこな……

なんでも「多少の不調の内に見つけておかないと手遅れになるかもしれない」だそうだ。

もちろん機械の事だ。

だけど機械でも人間でも変わりない。

普段の、平均的な動きから外れ始めたらそれは基本的に何らかの不調が有ると思われる。

バニングスさんは怒ってはいるが何時もと変わらない。

ツンデレのツン……いや、デレてんのか?自分には良く分からないが、そういうことなので問題は無い。

問題は月村さん。

なんかおかしいんだよね。

いや、前からおかしかったけどさ、体型から想像できない位の力持ちだからね。

うーん……何か足りてない?

「月村さん……」

「すずかでいいよ」

……?

「いや月む「すずかで良いって」……むう?」

「あら、そういえばそうね、あんたずっとファミリーネームで私たちのこと呼んでたわね。あたしもアリサでいいわよ」

え?

「いや、でも……」

「Shut up!!私たちが良いって言ってるんだから良いの!!ほら、分かったわね!!」

ゴリ押しですね、分かります。(注:shut upは乱暴な表現です。注意しましょう)

「あー…じゃあ、すずかにアリサ……“さん”つけても良い?」

「「駄目!!」」

はぁーそうですか。じゃあせめて“ちゃん”で…

 

 

まあ、そんなこんなでのんびりお話して過ごしました。

大半が高町なのはに対する愚痴と、それに対するアドバイスやらなんやらでしたけどね!!

まあ、途中でアリサ嬢が「あ、いけない!!今日お稽古有るんだった」って言って帰っちゃってね……

 

何だか気まずいです。

なんていうかね、すずかちゃん。大丈夫ですか?挙動不審ですよ?

なんでもない?いやいや、軸の磨耗がそこそこ進んだ機械みたいに少し挙動がおかしいよ?

……そうですか、なんでもないんですね。

なら僕は何も言いません。

 

それじゃあ、すずかちゃん。そろそろ僕たちも帰るよ。

次は休みの日にでも遊ぼうね。

ほら、シロ、クロ帰るよ

 

あ、散歩のつもりで歩いて帰るんで、送ってもらわなくても大丈夫です。

じゃ、また明日ね、すずかちゃん、御大事に~

 

 

ふむ、何か触れてはいけない物を見つけてしまったかのような気がする。




アレだけ広いのに使用人の姿はあの二人以外見なかったな……
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