召喚師の改造記   作:獅狼

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別タイトル『親の本気』

先に言っておきます。

別にアンチじゃありません、家族LOVEなだけです。


主人公より主人公らしい両親

「オラァ!!」

お父さんが赤い槍を振りました。赤い軌跡しか見えません。

それと同時に竜巻の根元が斬れました。でもやっぱり竜巻なせいか直ぐに繋がってしまいました。

「ッチ、やっぱり無理か、タバネェ!!一個ずつやってく、足止め頼んだ!!」

「了解だよッ!!クーちゃん魔道アンカー一番から五番射出!!」

そういった瞬間、お母さんの両隣に箱が現れて、そこから大人の背丈ほどの幅の有る(アンカー)が打ち出される。その穂先の反対には桜色の鎖(後で聞いた話、桜色ではなく一斤染めと言う色らしい)が伸び、六つの竜巻の内、五つに絡みつく。竜巻と鎖の削り合うような音が聞こえる気がする。

「クーちゃーん!!私はこのまま止めちゃっても良いけど、時間がかかりそうだからお願いね。出来れば余計なのが来る前に!!」

「応よ!!穿ち取れ!!ゲイ・ボルグ!!」

《-Won't avoid-避ける事はかなわねえぜ!!ヒャッハァァァ!!》

何だか前に聞いたことが有るような無いような声で汚い言葉が発せられた気がした。

その直後お父さんは槍を正面まで振る。その瞬間、赤いものが高速で打ち出された。

緋色の炎?を噴射しながら穂先が打ち出されたのだ。

《-connected!!-繋がったぜ!!》

「うっし、封印と巻取りを同時に行くぜ!!」

《-Jud.-了解だ!!》

その瞬間、アンカーで捕まっていない竜巻の中心に向かい、緋色の光が走った。

「……フィィィィィィッシュ!!」

目を閉じ、その光が竜巻の内部に入った瞬間、目をカッと見開き、槍を引いた。

その瞬間、緋色の光の線が物凄い勢いで縮み、その先端には青い光があった。

傍に来る頃には青い光は無くなり、戻ってきた槍の穂先が幾重にも分裂し、青い石を絡み取っていた。

「一つ目終了。次だ」

「クーちゃん、手前の右のやつが弱ってるよ!!」

「おう、了解」

 

赤い線が繋がったらアンカーがはずれ、別の物に絡まるを繰り返し、極めて素早く、竜巻は姿を消した。

ちなみに1回目のが20秒掛からない位で、その次からは段々と早くなり、最後のは鰹の一本釣りの如くだった。

 

 

「ほらほら~見て見て、たっくん中々に綺麗だよ~ローマ数字が浮かんでいるのがかなり減点だけどね!!」

そういってお父さんが釣り上げた石を見せてくるお母さん。

「宝石みたいにも見えるけど……これなに?」

「これはね、宝石の種(ジュエルシード)とか言う遺失文明の遺産らしいよ、これは正直な話あまりに出来損ないな願望器だね。とは言っても叶えると言いつつ魔力での強化をすることしか出来ない唯の外部バッテリーみたいな物。無駄に刺激しなければ便利に使えるね!!たっくん要る?」

「出来れば欲しいです!!……ッハ!!」

お母さんがニヤニヤしながら見てきます、口が滑ってしまいました……くそぅ…

「タク坊、別に無理して隠さなくても良いぜ実を言うと俺たちはお前が前世の記憶を持っているのは知っているんだ」

え?

「それをよこせぇぇぇぇ!!」

オレンジ色の髪の女性が急に殴りかかってきました。

「ハッ!!」

鼻で笑うような声を出して手に持った槍でいとも容易く受け流した。

「ほいっと♪」

女性が地面を削り少し進んだところにアンカーの後ろについていた鎖と同じ色の檻が出現し、女性が閉じ込められる。

「キミ、そんな怒鳴りながら殴りかかってきたらたっくんが驚いちゃうでしょ?そこで暫く反省!!」

女性がガルルルル!!と獣みたいに唸っているが、お母さんは華麗にスルー

女性のほうから固ッ!?全然解けない!?とか聞こえるけど、うん。お父さんもお母さんも気にしてないから気にする必要ないんだろう。

 

金髪魔法美少女がやって来た。空を飛んでいるけど些細な事だ!!

「アルフを放してジュエルシードを渡してください。手荒な真似はしたくありません」

いきなり高圧的ダー!!

「あ?手荒なまね?お嬢ちゃんに出来んのか?」

お父さんが槍を肩に掛けた状態で、ヤクザと言うより不良っぽくそう言う。

「そうだよねー計画性皆無で見るからに疲れている君にはクーちゃんどころか私相手に手も足も出ないと思うな」

何だか楽しそうにそう言うお母さん。

「だからってお前には回さねえよ俺で止める」

「流石クーちゃん!!カッコイー!!」

……ただ惚気ただけでした。

「でもでも手伝うよ!!そうすれば損傷率が格段に下がるからね、護って欲しいけど怪我はして欲しくないのさ!!」

お母さんの後ろに金属製の箱が三つ、軽く囲むように現れる。大人が余裕で五人は入れるサイズの箱だ。

 

無言が続く。

お父さんはとても構えとはいえない格好をしているが隙は無いのだろう。

そしてお父さんの放つ濃厚な強者のオーラ。

たぶん魔法少女には如何動いても叩き伏せられる光景しか思い浮かばないのだろう……というより、少々呼吸困難に成り掛けている様に見える。

 

 

「フェイトちゃーん!!」

ん、この声は……魔砲少女さんではないか!?

 

「おっと、キミ達はこっちだ」

いつの間にかチミっ子がこっちに来ていた。

「時空管理局執務官クロノ・ハラオウンだ。悪いが大人しくしてもらえないか?」

そう言って杖を向けてくる。

止めてよ!!クロがバチバチいってるじゃないか!!シロも!!照準合わせようとしない!!あ、ヒノアラシは目を付けられないように帰ってて。

念話でそう言ってヒノアラシを送還する。

「おい、坊主。何の権限があってそれを言ってんだ?場合によってはぶち殺すぞ!?」

「そうだよ!!なに人の愛息子に杖向けてんだよ!!社会的精神的物理的に葬るよ?」

何だか怒ってらっしゃる!?

「管理外世界でのまh…グ!?」

喋っている途中で男の子が喉を詰まらせる。

「だからテメエは何様のつもりでそれをこっちに向けてんのかって聞いてんだよ!!」

よく見るとお父さんの槍の穂先が男の子の胸元にぶら下っていた。どうやら糸のような物で竿と繋がっている……釣竿みたいに成るようだ。

「ッグ……従う意思は無いと……」

片手で首に撒きつく糸を何とかしようとしながら杖をお父さんに向ける男の子

「だから、如何したってンだ!!」

杖の先に光が集まり始めた瞬間、男の子は少し離れた地面に叩き付けられていた。

「おいガキ、テメエ今言ったよな?管理外世界だって、なのになんでテメエは我が物顔で訳の分からない権力を使って武力行使しようとしてんだ?」

もう、ヤクザにしか見えません。怖いですお父さん

「…ッだが、管理外世界で魔法の行使は禁じられている、キミも魔導師なら知っているだろ!!」

お父さんが少し糸を緩めたのか、男の子がそうまくし立てる。

「テメエは何を勘違いしてんだ?俺は魔術使いの技術者(エンジニア)だその魔導師とか言うのじゃねえ」

「私も言うなれば魔導技師だね。君たちの情報も知ってはいるけど君たちに管理される覚えは無いな~」

笑顔のようで目が笑っていない。

「ほら、衛星軌道上で人様の町を覗き見てる人達も、いい加減これ何とかしないとその船落すよ?」

お母さんがそういって数秒後、お母さんの前に表示枠が開くそこに映っているのは動画で見た緑色の髪の女性。

「申し訳ありません。謝らせていただきますのでその子を離してはいただけないでしょうか」

「船長!!」

「良いけどよ、次に攻撃してきたら暫く戦闘出来ない様にはさせて貰うぜ」

「ありがとうございます。失礼ですが御話を伺いたいのでこちらに来ていただけないでしょうか?」

「こっちは巻き込まれて状況の理解できてない子どもがいるんだぞ?その子を一人ほっぽって来いとでも言うのか?そして俺は明日も仕事が有るんだ、俺が1日休んだらその船一隻分くらいの損失が軽く出るぞ?その損失の責任は如何取ってくれるんだ?」

どんな会社に勤めてるの?お父さん。変態企業じゃ分からないよ。

「私はお父さんほど大人じゃないからね、子どもに武器を向けられたんだ。そっちの船に乗ったらその船に存在する全てのコンピューターを0で埋めちゃうよ!?」

「……そんな事できるとでも?」

「ハハッ、私のロックオンに気付けていない時点で技術の程度が知れてるよ!!」

「……そんなはずが…」

「じゃあ一発撃とうか?その船の十分の一が吹き飛ぶけどそれで良いなら教えてあげるよ?」

お母さん、黒いです、怖いですからだがプルプルしてきますよ……

「あー、こんなに震えちゃって、怖かったよね?」

お母さんが抱きしめてくれました。でも正直、あの竜巻よりお母さん達のほうが怖かったです。

「でだ、貴様等がどんな組織なのかしらねえが、この危険物を回収してくれるだけってなら俺たちは手出しはしねえ、だがもしこっちに危害を加えるってんなら……解るよな?」

そういうとお父さんはジュエルシードを一つ宙に放り、槍で打ち砕いた。

「てめえらが知っている事だけが事実だと勘違いしてんじゃねえぞ、攻め込んで来ようもんなら逆に攻め潰すからな、俺たちにあったという証拠は残さねえが……上に話して攻め込もうとは思わねえことだな」

そしてお父さんはジュエルシードを男の子に放る。

「事情なんて聞くまでもねえお前達が覗いていたまんまだ。『巻き込まれて息子が居たから危険を排除した』ただそれだけだ」

これ以上話すことはねえと言ってお父さんはシロとクロを抱えた。

僕はお母さんに目を閉じてと言われたので目を閉じる。

 

ほんの微かな浮遊感

 

お母さんがもう目を開けても良いよ。と言うので目を開けると……

 

 

そこは我が家だった。

 




……やりすぎた?
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