召喚師の改造記   作:獅狼

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今回は結構ほのぼの……だったかな?


地下室

本日は、エレベーターに乗せてもらえるそうです。

そう、あの巧妙にボタンに如何頑張っても手が届かないようにされていたエレベーターです。

最近三階建てに進化した我が家ですが、それでも三階建て程度ならエレベーターを必要としない両親です。

洗濯物とかも、お父さんとお母さんの作品のお陰で、それ程苦労せずに上へ下へ持ち運べているので関係ありません。

 

つまり、この家には地下室が有る!!

エレベーターでしかいけない地下室が有るということです!!

楽しみです。ロマンですから。

あの両親がどんな地下室を作ったのか楽しみです。

大きな部屋を使ったスパコンとか、

司令室みたいなのとか……すっごい楽しみです。

 

それじゃあ行きましょうお父さんお母さん!!

 

え……ちょ、ちょっと、なんで抱き上げるんですかお母さん。

恥ずかしいから止めてください。

 

「え?ボタン押さないとエレベーター動かないでしょ?」ですって?

それは知ってますよ、でもなんで抱き上げるんですか!?

止めてください、実はとは言わずとも着やせしている隠れているようで隠れていない隠れきょにゅーなお母さん!!肉体年齢九歳前ですからそういうの無くても恥ずかしいです!!

 

「スキンシップ、出来なくなる前にたっぷりしておかないと!!」

つまりこれから今まで以上になるってことですか!?

う、嘘ですよね?

お父さん!!そこで諦めろみたいな顔で頭を振らないでください!!

あなたの奥さんですよ!?

「息子に嫉妬するほど心は狭くない。むしろお前が面白いし、束が喜んでる。もっとやれ」

器用にそんなサイン送ってこなくて良いですよ!!

 

そんなこんなで僕がエレベーターのボタンを押し、地下35mまで降りた。

階表示ではなく、m表示だった。

もう一つ、―100mがあったが、これはもうちょっと大きくなってからだそうです。

 

僅か数秒で35m下に下りて、エレベーターから出た先に見たものは……

 

『ヨウコソイラッシャイマシタ、ゴシソクドノ』

 

二輪走行の施設案内用ロボットだった。

流線型にしたアイスのコーンみたいな胴体?の上に饅頭のような生物(ナマモノ)……

 

ぶっちゃけ、ゆっくりだ。ロボットっぽいゆっくりだ。

正しく言うと、ロボットをゆっくりにしたらしい。

胴体?の上に座布団らしき物をひいてその上に乗っかっている。

 

カタコトなのがデフォルトらしい。

 

『ココ。チカシセツ01――ベツメイ〈キケンドCランクイカノハツメイオヨビジッケンシツ〉プラス、〈アイノス〉デス。ゾウセツハツヅイテイマスガ、ゲンザイ、カンゼンニカンセイシテイルノハコノフタツダケデス』

 

……………へえ、つまり此処は危険度が中ランクまでの物を造ったり実験するための施設なんだー

 

突っ込まない、俺は絶対に、此処に関して、ツッコミを入れない!!

 

『ソレデハ、ミカンセイデスガ〈ワシツ〉ニ、アンナイシマス』

 

そして案内された和室、何と言うか、広さがおかしいです。

畳がものっすごく多いです。

木造家屋の玄関を通り、中に入ったら、全面襖の三十畳は軽い部屋でした。

机と座布団が用意されています。

『イマオチャヲダシマス』

襖が微かに開き、その隙間から、茶運び人形が三体出てきた。

「どうだ、面白いだろ」

お父さんがそういいます。

「そうだね……襖から此処までの距離がこれだけ無ければ良い考えだと思うよ?」

そう、まだまだ広げる予定らしく現在この和室の形は長方形、その長い方の襖から人形は出てきたのだ。

人が歩けばそれ程ではないが、持ってきているのは人形、お茶を零さない速度で動いているので、何と言うか……もどかしい。

「確かにそうなんだが、そういった施設があっちに在るから仕方がない。全自動でお茶も用意してくれるが……やっぱり束の入れるお茶には敵わん」

惚気るな!!

「でも、今の段階でも十人分までなら一度に用意できるんだよね」

どうしてそんなに要る?

「どうして、って顔だな。実は此処は天性異能力者連盟日本支部的な役割も持っているんだ」

「まあ、正直中継局みたいな役割が基本だけどね」

中継局?日本支部?

「じゃあ、本部は?」

「南極と北極だね、北半球本部と南半球本部が有るんだ。リアルタイム、ラグなしで繋がってるから二つあっても問題無いのだ」

「どこぞの能力者が何処でも扉みたいな物で繋げたからな」

本当になんでもありだなぁ……

「実を言うとその本部の設計には私たちも参加しているのです!!」

「しかも中枢部のサーバー関係にな」

届いたお茶を啜りながらなんでもない様に言う二人。

………あ、このお茶結構美味しい

「そうだ此処につれて来た訳だが……流石にタク坊が外で召喚の実験を繰り返していると管理局にもだが、衛星とかで見つかりかねん、今度から此処の実験室を使うように」

「広さは十分だから今まで以上に色々出来るよ!!問題が起きたら前あげたスマートフォン【Extra】のホームを五連打して現れる救援要請ボタンを押してね」

「もちろん、それよりも早急な避難をするように」

これ、Extraって機種だったんだ……

ホームボタンを五連打してみる。

すると目の前にemergencyと書かれた画面が現れた。

「そう、それを叩き割れば良いんだよ!!」

「試しにやってみな」

……そぉい!!

手刀を叩き込むとパリンと砕けてた。手応えは無い。

しかし砕けた破片は一定距離落ちるまでしっかりと存在?表示?されていた。

やっぱり驚くべき技術力だ。

 

「そうだ、タク坊、アプリを一つ送っておく。実験室で使えるものだが、(エネミー)を室内に出すことが出来る。万が一を考えて見学部屋みたいなのが作って有るからそこに入ってから使うように」

「あれ?クーちゃん、そんなのいたっけ?」

うん、ダミーを一々造ってもらうのは申し訳ないよ

「問題ねえ、キサラギの変体どもが生体兵器を作りやがったからその処分だ。存分に殺しちまってかまわねえ」

全く、人が1日休んだだけで……いや、前から計画して居やがったなアレは……

と呟くお父さん。

 

 

え……き、キサラギ!?

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