日曜日になりました。
お昼ご飯を食べたらお父さんとお母さんは地下室にもぐりました。
エレベーターのある部屋を隠し扉で隠して、中は立体映像と手前に本物を置くことで段ボールだらけの倉庫に偽装しました。
そして、最後にボタンやらなんやらを隠してもし万が一に見つけたところで使う事は出来ないようになっている。
それだけ偽装した挙句、外出した事にしておけとのことだ。
地下室で何をしているかは知らないが、そういうことになった。
軽く部屋の片づけをしているといつの間にか十二時45分をすでにまわっていた。
そろそろ出かける準備をして出発すれば数分前に目的地、翠屋につくことができそうだ。
と言うわけで出発。シロとクロを連れて、ちょっと小走りで翠屋へ向かう。
翠屋が見えてきた。
まだむこうはこちらを見つけていないみたいだが……どうもアリサちゃんがイライラしているようだ。
時間を確認。
12:53
うん、僕は遅れていない。
なので歩いて合流。
あと20mぐらいでむこうもこっちを確認したみたいだ。
「こんにち「おっそーい!!」…」
まだ距離はあるものの結構な大きさだった。
なのはちゃんが耳押さえてる。
そしてすずかちゃんはどうやらアリサちゃんをなだめてくれているみたいだ。
ちゃんと時間通り…いや、時間前に来たよ?なんで怒られたのかな……
「ごめんね、お昼翠屋で食べて待っていたから…アリサちゃん楽しみにして居たみたいで三十分くらい前からそわそわしていたんだ」
「ちょっと、すずか!?」
「にゃはは、なんかすっごい楽しみにしてるもんね」
ふむ……
「お母さんのゲームですかね。気まぐれで少ししか出荷してないゲームもありましたからね」
「そ、そうよそれよ!!すごい良い評価ばっかりなのに少ないものだと四桁しか出してないとかおかしいわよ!!あなたの家になら全部そろっているんでしょ?」
まあ、確かに全部ありますけど……
「ちなみにお母さんの一番最初のゲームはシューティングゲームですよ」
3Dですけどね。あれはある意味トラウマもの。ストーリーモードのラスボス、白い悪魔はマジで外道。
かわいいキャラから繰り出される所見殺しの数々……
まさか通常弾幕で高性能ホーミングは無い。
そして最新作のタイトルは《AMIDA hazard》………Z指定だ。
大小さまざまなAMIDA相手に一般兵装や小型にしたAC武装を使って頑張るゲームだ、選べる難易度はハード、ノーマルAC、ネクスト、レイヴン、ドミナント、リンクス、人類種の天敵など、普通に考えて、ハードが一番簡単と言う鬼畜な使用。
初期装備はハンドガン。
完売したが、つくられた攻略Wikiでは発売から半年経って未だにハード終盤までしかできていない。
発売数日後に誰かが上げた実況動画で、涙が出そうなほどふるぼっこにされていて話題になったゲームだ。
もちろん失踪した、出直してきますの一言とともに。
まずAMIDAの湧きが尋常じゃない。
イベントがえぐい、武器の火力不足、AMIDAの索敵能力の高さ、そしてボスのサイズが10m越え。
時間をかけて新しい武器を購入するを繰り返さなければなえらないが、出現パターンが豊富すぎて作業にならない恐怖もある。
前に一匹見つけたら後ろに十匹いたとかも当たり前、天井にも注意しておかないと酸が降ってくる。
難易度で変わるのはAMIDAの大きさと装甲、攻撃はどうせ食らったら終わりなので、関係ない。
あれを、最初にプレイしたときはゲーム機ごと破壊したくなった。
僕が最初に見たのは部屋一面にうごめく30㎝大のAMIDA。
Gと同等以上の嫌悪感があった。
グレネードを持っているだけ投げ込んで扉を閉め、僕は逃げた。
無理だよあんなの……
そんなことを考えながらも家へ向かい歩き出す。
移動中に我が家での注意事項を伝える。
1.変なものを見たら触らない。
なぜならお母さんの発明品だったり、お父さんの作った謎の機械だったり、お父さんが企業から持ち帰ってきたあんなものやあんなモノかもしれないから。
たとえばソルディオスで周辺数メートルがコジマったり、有澤でグレネードで大惨事になったりしかねないから。
2.家で見た変なものを外で公言しない。
変態どもが何をするかわからないから。
3.勝手に部屋に入らない
なにが在るかわからないから。
大体こんな感じ、そんなこんなで約徒歩十分。
家につきました。
「へぇ…なかなかに良いお家じゃないの」
そう評価を下すアリサちゃん。
確かにロフトが在ったりとか、家に対するロマンとかが結構たくさんある家だからね。
だけど地下には危険なナマモノが未だにたくさんいるから……
あれは絶対に友達には見せられない。
門を開け、中に入り、玄関の戸を開けようとしたところで内側から開く。
「おおぅ……匠殿帰ってきたでござるか……酷いで御座るよ!!目が覚めれば誰もいないってどういうことで御座るか!!」
小次郎だった。
最近修行に明け暮れて影の薄い小次郎だった。
「とりあえず、中に入っていいですか?友達が来ているので。リビングで紹介するので今は黙って動いてください」
三人と小次郎、両方に向けてそう言う。
家に入りリビングへ。
「それじゃあ先ずこっちから、こいつは佐々山小次郎少し前から家に居候している。
まあ、家族同然なんだけどね、理由は聞いてやらないでやってほしい」
「よろしくお願いするで御座るよ、この口調も幼い頃よりの癖なので気にしないで欲しいで御座る」
「ずいぶんと面白い子ね……」
「うん、私も驚いたよ」
「なんていうか武士みたいな感じだね」
口々にそう言う三人。
「いやいや、まだ足軽がいいところだよ」
小次郎が少し嬉しそうにしていたのでそう言う。
まだお前に武士は早い!!
「それで、新作は?」
お茶を飲みながら小次郎を含み親睦を深めて数分、アリサちゃんがさて、と前置きを置いてそう言いだした。
なんだかわくわくしていて申し訳ないが……
「ごめんZ指定でやらせれないんだ。たぶんあれをやったら夜、夢に出てくるから……下手なホラーよりよっぽど怖いね……」
小次郎が気付いたのか続ける。
「あれは酷かったで御座るな。ゾンビの方がまだよっぽど可愛いで御座る」
「だから代わりにこれね、お母さんの初めてのゲーム、魔砲少女無双ってゲームだね。雑魚相手には難易度が高くなければ簡単に無双ができるけどボスが強いのばっかりなんだ」
興味をひかれたのか、アリサちゃんが面白そうだって言い出しそうな顔をした。
「へえ、面白そうじゃない」
本当に言った。
「それで、ゲーム機は?」
……しまった!!よく考えたら空中投影型だったりゴーグル型の機器での網膜投影だったりでまともなのが少ない!?
「ふむ、SPS2でもプレイ可能なようでござるな」
そうなの!?というのを顔に出さないようにしながら用意をする。
助かったぞ、小次郎。
「そういえば、SPSって何の略称なのかしら……ソフトと同じ数しか売られていないけど……」
スーパー束さんステーションだったかな?ちょっと不確かだけどそんな感じだったと思う。
とりあえず2まではただの高性能なゲーム機。Ⅲ以降はちょっと規格外になってくる。
「それじゃあ……何人でやる?四人でもできるけど画面が四分割されるからおすすめはできないんだけど……」
大人数でやりたかったらオンラインでやった方が良いよ?画面がよっぽど大きくない限りね。
例外としてヘッドギアタイプのSPS4かな?個人で画面が出るからあれなら問題ないね。
「じゃあ、一ステージごとに交代ってどう?」
とすずかちゃん
「え、二人では?」
なのはちゃんがそう言うが…
「上下も必要だから……対戦じゃないなら一人か四人がおすすめかな?」
二人でやってワンちゃんに上から突撃されて簡単にゲームオーバーになった俺が言うのだからたぶん間違えない。
初見なら間違えなく上下は広い方が良い。
「なら、あたしからでいい?」
わくわくしながらそう言いだすアリサちゃん。
「うん、いいんじゃないかな、みんなは?」
異論はないようだ。
おっと、その前に……
「難易度はどうする?」
「……」
おー考えてる考えてる、きっとハードやノーマルで地獄を見た事が有るんだろうな。
「あれ?ノーマルじゃないの?アリサちゃん」
「そうだね、考えるなんて珍しい……」
「なのは、すずか……このブランドのゲームはね、システムとか絵とか、かなり良いんだけど……難易度が総じて高いのよ……ほかのゲームの一つ上の難易度もしくはそれ以上だって考えないと、地獄を見るわよ?」
そう言って、僕にeasyでと、妙に良い発音で言ってきた。
「うん、じゃあはい、コントローラー。お手並み拝見だね」
そこで見ていなさいと、アリサちゃんは言って、ストーリーモードを始めた。
アンケートを活動報告でやっています。
前のところで書いていたものの再投降についての話です。