そして短いですごめんなさい。
コジマの光を回避しようとするほどなぜかそっちに向かってしまい、かなり無理やりです。
ピピピ……
襲撃二度目を受けた翌日。
昼を過ぎたあたり。
ベットに寝転がってなんとなく裁縫針を改造していると、机の上に置いてある昨日渡されたACから電子音が聞こえた。
《メッセージを受信しました》
……しゃべった。
《初期設定ですので、メッセージを上方へ映写します》
そう言うと、ACの上にホログラムの枠が現れ、メッセージが表示される。
『襲撃者の本拠地をつかんだ。迎えを寄越す、三十秒で用意しろ』
ママァ!?
と、とりあえず、服はいつでも出かけられるものだから問題なし。
財布その他も机の上にまとめてある。
うん、問題ない。
えっと、後は……
ピンポーン
三十秒たったところで、呼び鈴が鳴らされた。
僕は急いで玄関へ向かい。返事をしながら靴を履いて扉を開ける。
「よ、迎えに来たぞ」
そこには運さんがいた。
「え?」
「いや、連絡は来てるだろ?その迎えだよ」
「え、え?30秒で用意しろって…ネタじゃなくてマジだったの?」
「ほら、さっさと車に乗りな、皆にも集合が掛かっているだろうよ」
え?え?と混乱しているうちに車に乗せられ後ろに向かい急激なG。
「ヒャッハー!!フラジィィィル、部分展開!!加速するぜぇ!!」
ガキン、と後方で何か大きな機械が接続されたような音が聞こえた………
ッハ!!
「おう、起きたか…まさか気絶して届けられるとはな……運ィ、さすがに車にフラジールのブースターくっつけての加速はねえよたいていの奴は一瞬で意識が持って行かれるぜ?」
「何も言わずにやったのは悪いと思っている。だが反省も後悔もしていない」
いや、男らしく言い切ったのは良いんですけどこっちの身にもなってください。
最後の記憶が何かが繋がった音なんですけど……
「さて、話を始めようか。今回直接出向くのは俺と匠だ、君たち三人には車の中で待機してもらう」
それに頷き返す三人に疑問の色は無かった。
「まあ、その前に一度作戦を確認しなおすぞ」
そう言って前回と同じようにモニタが壁から出てくる。
「目的地はここ…所謂一般家庭だな。住人は九歳の少女が一人、両親はすでに他界。最近新しい住人が四人増えたという話がある」
そう言うと端末を操作し、画面に変化が現れる。
まず、真ん中に少女……顔写真の下には八神はやてと書かれている。
そしてそれに続き、その周辺に四つの写真が出る。
ピンク髪の女性はシグナム、真っ赤な髪の少女はヴィータ……確かに彼女たちはそう呼び合っていた。
そしてあと二人、金髪の女性、シャマル。
ガタイのいい青髪の男性……名前が載っていない?
「三名の名前は解ったのだが残りの一人は不明だ。情報を集めてみたのだが見覚えがないとの話でな」
なのになんでこんな写真が用意できてるの?
言ったところで変態だから仕方がないで終わりそうなので言わない。
その後の話は単純だった、相手は子供と謎の四人組だから対応はお父さんが全体的にやってくれるとの事。
基本的に僕は居るだけで時々話を振るけど思った通りに言ってくれればいいとの事です。
戦闘になるかもしれないが、その時はAC使えば大抵の攻撃は防げるとの事です。
その前に過剰戦力では?四機で一都市を軽く落とせるって言っていませんでしたか?
個人に向けるのにはいささか過剰戦力では?大事なことなので二回言いました。
「社長から『かまわん、やれ』と許可は貰っているので何も問題は無い」
いや、そうじゃなくて……
「お前は何も考えなくていい、今回の件は我々が何とかする」
……なんだか、思い出せないのに【A'S終了のお知らせ】って……
「お父さん、さっきから心を読んでいることはもう良いけど、流血沙汰はやめてよ!?」
「……ああ、極力心がけよう、むこうの対応にもなるべく寛容になる」
あーあれか、善処しますってか?守る心算の無い約束って事か?
なんでこんなに血の気が多いんだよ!!
戦いたくて仕方がないって感じがするんですけど!?
どこぞの滑りキャラの男装政治家ですか?そんなに戦争がしたいんですか?
戦争に持っていく内政とか危険すぎますよ!?
仮にも一組織の副長でしょ!!
………あ、そうか、この組織はそういった機会を望んでいる人が大半だったね、試し撃ちがしたいって意味で………
て、手がつけられねえ……なんて危険な組織なんだ。
ブレーキは?お父さんはブレーキとして駄目になったけど予備のブレーキは?
………社長がGOサイン出した時点でもうないか……
ふぅ……
「お父さん、本当に穏便にね?脅しは答えを得るために使ってよ。間違っても裏社会の人間みたいな脅しはなしで。
仮にも企業なんだからさ、信用は大事だよ」
ちょっと悟った。
よくよく考えれば我が家族はみんなファミコン(ファミリーコンピュータじゃなくてファミリーコンプレックス)なのだからしっかり
ついでにいつでもお母さんに連絡ができるようにしておいて……良し、これで大きな問題は解決した……と思いたい。
それにしても、A'Sってどんな話だったか……たぶん、彼女たちが主要人物なんだろうな……だってそうじゃないと終了のお知らせが頭に過ったりしない筈。
あ~なんか知らないけど壮大な厄介ごとに巻き込まれていく予感がする。
「というかさ、お父さん。
企業の人間が襲撃を受けた件で行くなら僕要らなくな~い?」
「何を言う、証言者だ。そして向こうが一番印象に残していそうなお前を連れて行くのは当然だろう」
なんで当然なのか分かりません。
「そうすれば向こうの反応をカードとして使えるかも知れん」
そういう事ですか……
「それに、魔力を集めているというのならお前の召喚術が役に立つかもしれないだろ?」
……え?
「ほら、そろそろ出発するぞ、ここでグダグダしていると日が暮れる」
お父さんはそう言って皆を促す。
「運ちゃん、今回はそこそこのスピードで頼むぞ?多少打ち合わせもしておきたいのでな」
ここですれば……
「ここで話していると横道にそれて長引きそうだからな」
そう言ってお父さんが手を叩くと部屋の電気が消え、ドアがひとりでに開く。
「ほら、さっさと行くぞ」
今日はお父さんが絶好調です。