召喚師の改造記   作:獅狼

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長々とかかってしまって申し訳ない。
楽しんでもらえれば幸いだ。

Q.匠君の敬語どこ言った?
A.敬語じゃ居られない事が多いんだ!!

敬語で叫ばせるのなんか無理です。


お宅訪問《解決?編》

さてさて、連れてこられました一般家庭……八神さんの御家です。

 

お父さん曰く、今は一人もかけずにいらっしゃるとのことです。

人工衛星で確認したらしいです。

 

プライベートェ……

 

 

 

「よし、じゃあ匠、行くぞ」

そう言ってお父さんはなんの躊躇いもなく、車から降りて、僕の手を引きながら八神家へ向かう。

「ちょ、ちょっと待ってよお父さん、アポ取ってないんでしょ?いきなりで大丈夫なの!?」

まだ覚悟のできていない匠はそう言って抵抗する。

駄菓子菓子、もとい。

だが、しかし

「安心しろ出る前に連絡をして取り付けておいた。だから問題ない」

「えぇぇぇ!?いやでも当日連絡ってちょっと…」

「向こうがいいと言ってくれたんだ、問題ない。いい加減に覚悟を決めろ」

会話しているあいだもその足は止まらない。

匠が抵抗しているものの何の抵抗もないようにその歩みは変わらない。

 

そして暮勝(お父さん)の手が呼び鈴に届く

 

 

 

ピンポーン

 

 

 

「はーい、ちょっと待ってな」

家から元気な声が聞こえてきた。

そして、ドアが開く

「どちら様ですか?」

そして覗く顔の位置は低い。

 

……

「君はいつぞやの車椅子少女……!!」

「黙ってろ、先ほど電話をした本多です。こちらは息子の匠といいます」

お父さんに小突かれた……

「は、はあ……ここでというのもなんですから中にどうぞ」

「それでは失礼する」

 

遠慮の欠片も無いな……

 

そしてリビングへ

「な…テメエは!!」

「落ち着けヴィータ、主の前だぞ」

やっぱりいましたかハンマーガール

なかなかに冷静だね、戦闘狂の香り漂うお姉さん。

 

それと……台所の方に金髪のお姉さん……お茶の準備をしているみたいだ。

そして……大型犬?なんで青いの!?

……不思議な髪の色の人の多いし、別にいても不思議じゃない……のか?

まあいい、今回の敵は彼女たちじゃない。

お父さんだ!!

いかにして戦争を回避するかだが……

残念ながら僕にできる事はほとんどない。

九割方八神家の皆さん任せとなるのだ。

ジジ………

≪……匠、聞こえるか?≫

!?

 

「え?」

「どうかしたのか?」

突然聞こえた薫の声に驚き、声を漏らして眼だけで周囲を確認した。

その声はお父さんに聞こえたようで何かあったのかと尋ねられた。

「なんでもないよ、ちょっと不思議な気配して……」

これは事実です。

この家に入るときに結界を感知して能力で視たところ、この家の中にイレギュラーを6つ確認した。

四つはこの部屋にいる三人と一頭そしてこの部屋にはないが一つ、そして屋外に一匹。

そしてその一つから三人と一頭に向かって何らかの繋がり(ライン)が。

そして八神さんとその一つに(ライン)が通じている。

そして、その(ライン)がえげつない。

一方的な搾取だ。

使い切っても問題ない分に加え、ヒトの生命維持に必要なエネルギーのコンマ数‰まで吸い上げている。

なかなかに外道で…

 

「……と、言うわけで。そちらのお二人にわが社の社員数名、そしてこの匠が襲撃を受けた。

いや、そんな顔をしなくてもいい。別に何か賠償を請求するというわけではないのだから」

おっ、なにやら話が始まっていたようだ。

「でも……」

そう呟くはやてちゃんの顔は罪悪感に歪んでいる。(挨拶と自己紹介はキング・クリムゾンされました)

「なに、見てのとおり匠は無事で社員も怪我をしていない。むしろ自重をしない問題児がしばらく研究所(びょういん)に入っていて助かったとも言える位だ。むしろこっちから礼をしたい、ありがとう」

エェェェ……上に立つものとしてその言葉はどうかと思うよ?

「そ、そうですか……」

ほら見ろ、引かれているじゃないか。

ヴィータちゃんなんかまだ相手を警戒する子犬のようだしさ……

はぁ……

「お父さん、そんなことよりも本題に入ろうよ。なんでこんなことをしたのか聞きにきたんでしょ?」

仕方なく人を襲う能力者とかもいるようで連盟古参のメンバーは人によるがそこそここういったことに寛容だ。

ただし、理由による。

生きるために必要とかなら良い様にするけど、能力を使うためとか強化するためとかの理由なら容赦なく討伐するそうだ。

DIO様みたいな食人とか確実に人を殺すような種族になってしまった人は残念ながら即効で処理する場合が殆んどだそうだ。

ただし、その物語が成立してしまっている場合は被害を最低限に抑えるらしい。

……プッチ神父は存在しなかったそうだ。

 

「そうだったな、それでは改めて問おう」

そう言ってお父さんははやてちゃんの隣に座るシグナムさんに顔を向け、視線を合わせる。

「なぜ、人を襲うのかな?」

そう、お父さんはビジネススマイルでにこやかに微笑みながら、そして威圧(オーラ)を出しながら尋ねた。

交渉時に嘘を言わせないし、逃がさない。そういった時にやる手だ。

 

そのオーラに当てられたのか、ヴィータちゃんが一瞬体を強ばらせた。

青いワンコが威嚇体制に入り……

 

……あ、台所の方で、何かが落ちる音がした。

 

そして目を合わせられているジグナムさんは主と慕うはやてちゃんとこっちを目線で交互に見て、黙り込む。

「ふむ、はやてちゃんが居る所では話し辛い内容なのかな」

あくまでにこやかな表情でお父さんはそう尋ねる。

だが、逃がす気はないみたいだ。

目が黙秘は認めないと語っている。

 

「えげつないよお父さん、場を支配する方法がえげつないよ……話術を磨いた交渉人の人がかわいそうだよ……いったい何人犠牲にしたのさ」

「匠、口に出ているぞ。あと犠牲とはひどいな、ちゃんといい商談をしたんだ犠牲にはしていない」

でも絞れるだけ絞ったんですよね?

 

「さて、そろそろ続きを喋ってもらえないかな?」

逃げた!!この父親逃げた!!

ジト目で見る僕をよそにお父さんはシグナムさんに詰問する。

 

するとポツポツと話し始めるシグナムさん。

あれ……

これって絶対にお父さんなんかしたよね?

少しずつとはいえ素直に話してくれるなんて絶対に何かしたよね!?

《匠、こっちでもモニタしているが……非人道的なことをした痕跡はない。安心しろ》

《……言っておくけどな、聞こえてんぞ》

《……ブツンッ!!》

器用だね、念話で回線切断音が聞こえるとかさ……

まあ、話し始めた原因はやっぱりお父さんにあるんだけどね。

威圧をうまく操作して話すと楽になれるという雰囲気を出しているからなぁ……

これがお父さんの交渉の基本か……力技じゃん、やっぱり。

で、シグナムさん曰く、闇の書とやらでの蒐集を行わないとはやてちゃんが死んでしまうから。

確かにお涙頂戴な話だけどさ、理由もわからずに襲われた人のことも考えてよ。

 

「蒐集はしないって言ったやろ!!たとえそれで助かったとしても、人様を犠牲にして助かっても、そんなの嬉しくないわ!!」

半泣きでそう言うはやてちゃん。

 

……ふう、そういう時間ですか、そうですか。

自分こういうの、弱いんで別ごとでもやってます。

 

ちょうど興味の対象が正面にあるので。

 

 

 

八神はやて

九歳・女

状態:魔力欠乏による脚部麻痺

 

・繋がり

◇???

 魔力の搾取を受けている。過剰に取られ身体的異常が発生している。

  ∟ヴォルケンリッター

   ・間接的に魔力供給(小)

 

ふーむ……このハテナって闇の書だよな?魔力に関わっているってことはイレギュラーに含まれてくれるだろうから改造できそうだけど……まあ、ちょっと解析してみるか。

本体は……どこだ?

本だって事以外分からないから何処にあるか分からないな……

 

 

だが、しかし!!

個人用球体のおかげで切りのいいところまで上がった能力深度嘗めるな!!

頑張れば……頑張れば!!逆侵入も可能になったのだ!!

まあ、あまり深くは探れないけどさ……

さてさて?

……ふむ?

無限転生システム?

なるほど、書が破壊されたとき、もしくは主が死んだときに時間を置いて別所で主を決めて寄生……もとい再生するわけね。

で、長期間蒐集を行わなかった主に対しては魔力の搾取を行って蒐集を促すと…

 

ん?なんだこの黒いの……うお!?

あ、あぶねえ、吸い込まれるところだった……これ危ないなぁ…危ないよ。消すか?

 

……ダメか、めんどくさいプロテクトがかかってるなぁ……

書き換えようとすると周辺一帯と主を取り込んで転生する?

相手の手に渡るくらいなら自殺ってか?

 

あれだな、地下金庫が破られた!!よし、中の物を持っていかれるくらいなら侵入者と一緒に水没させてしまえ」的なノリだな。

 

 

と、そこで体を揺さぶられ意識が肉体に戻る。

 

「匠、何そんなにはやてちゃんをじっくりと見てるんだ?

もしかして一目ぼれか?」

意識が戻った僕にお父さんがタイミングよくかけた言葉はそれだった。

僕は冷静に返す。

「解っているくせに、そうじゃないよ。視ていたんだ」

するとお父さんはにやけ顔のまま聞いてくる。

「何が見えたんだ?」

顔はにやけているが目だけは真剣だ。

はやてちゃんたちはまだ落ち着きを取り戻していないが、お父さんに向かい僕は言う。

「はっきり言っておかしいね。外見は巨大な図書館なのに高い壁に囲まれてるし、明らかに場違いな黒い何かが我が物顔で居座っていたよ。

明らかに後で付け加えられたものだね」

そこで言葉を切る。

「そうか、それで何もしなかったのか?」

僕の言っていることをしっかりと理解してお父さんはそう返してきた。

「無理だよ、侵入したら図書館ごと水責めだ。これも後付けだね、無理やり作ったトラップとしか思えないくらい調和性がなかったよ」

 

新しく得た力は潜入。

擬似空間に潜って対象を見れるから結構わかりやすい。

この時の改造の仕方はマイクラ風で時間がかかって大変なので状態の把握にしか使っていません。

 

「つまり、いじれないということか?」

「無理だね。多分何らかの条件をクリアするとできるんだろうけど……さすがにそこまではわからなかったよ。にしてもひっどいバグだよ、空から近づいたら危うく飲み込まれるところだった」

いやでも顔がひきつる。あれは怖い。何かに例えるなら聖杯の泥みたいだったね。あーおぞましいおぞましい。

 

「……おそらくその条件とは闇の書の頁が埋まることではないかと」

復帰したシグナムさんが会話にインしました。

「ほう、所見だとわかりにくい会話だと思ったが……ついてこられたのか?」

「いえ、闇の書についての話だろうと予想を付け、書においての何らかの条件といえば、666のページが埋まり主はやてが闇の書の主として覚醒する意外考えがつかなかったので……」

「なるほどな、確かにその通りだ。ならばこっちでしばらく寝込んでも構わない人材を用意しておこう。

はやてちゃんの将来のためにも人を襲うのは出来うる限りやめておいたほうがいいだろう」

 

「確かに、了解しました」

あれ?はやてちゃんが反論しない?

 

 

……あ、泣き疲れて寝ちゃってるや。

 

「ふむ、家主も寝てしまった事だ、我々はここらで帰るとしよう。

今回の件は君たちが我社で無償労働するということにして手を打つとする。

明日の10時に向かいをよこす。それまでにそうなったと説明をして置くように」

 

「……分かりました、しかし、何が目的ですか?闇の書の力……」

「はぁ?そんなもん要らねえよ、それ以上に便利で応用の聞く能力持ちならこの星に約3700は居るからな」

応用が効かなかったり便利とは言い難いのを合わせればその五倍以上になるけどなと、シグナムさんに聞こえない程度の声でつぶやくお父さん。実に器用である。

 

 

…ん?それ以上に?

 

……ああ、お父さん原作知識を持ってるんだ……今の今まで原作知識の存在を忘れていたよ。

 

そして相変わらず今後のことはわからないと。

でもまあ、なんだか穏便にすんでよかったよかった。

今日は枕を高くして眠れるぞ!

 

「あ、匠。一度企業に行くからついでに例の粒子の改造してくれ」

 

oh……あれ疲れるんだよ!!全快から限界まで使って六ポイントの変化しかできないとか何事って話だから!!

振れば斬撃が飛ぶと言う超常的な刀を仮に作ったとしても同じ労力で五本は簡単に作れるからね!!

異常(イレギュラー)な刀がないと作れないけどさ!!

「ほら、ブツブツ言ってないでさっさと帰るぞ」

そう言って僕の手をとって歩き出すお父さん。

 

 

 

や、やめろー!!あそこに行くのは週一で食傷気味だァァァ!!

 

 

 




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