召喚師の改造記   作:獅狼

59 / 79
はいはい、漸くホライゾンへの道が出来ました。
次くらいに送り出す作業が行われて、キンクリ発動して営業開始予定です。


そしてこの話について一言……あれ?どうしてこうなった?


デバック完了

さてさて、先週に管理局の良いところしか見ていないせいで、管理局=正義な思考に成ってしまっている幼馴染みを追い返して、そのあとの手回しも済んだところで漸くのゲート最終調整といこう。

 

何回か外国から召喚や逆召喚で言葉が正確に伝わるかどうか確認してからのバグ潰しだ。

一番時間のかかる、単調作業だが…企業から人を借りてやれば幾分か早く終わるだろう。

 

術としては言霊を利用したもので言わば言霊のアンプ的なものである。

企業にもオカルトとかファンタジーカモンなやつらもいれば、解析できない力を認めたくないやつもいる。

 

 

結局認めずとも使う事が大半なんだが……

 

 

俺はA(アルカディア)C(カンパニー)本社ビルの前で父親に連絡を入れる。

無論、A(アーマード)C(クロス)でだ。

………アーマドコアの方はいつになったら出来上がることやら、試作は出来ているとよく聞くのだが……

「あ、父さん?今本社ビルの前にいるんだけど」

『おう、そうかじゃあ部屋に案内するから出てくるエレベーターに乗ってくれ』

おっとでたよ、他じゃ通用しない謎の言い回し。

ま、嘘偽りなくそれができるのがACですから……ってか?

通信が切れてから数秒で、ビルの入り口から十メートル離れた辺りに箱が姿を表した。

37と大きくペイントされたそれは入口のある一方を除き、まるで豆腐のように見えなくもない姿。

コンクリートの塊にしか見えないエレベーターの入口が地面から生えてきた。

「相変わらずのこのビルはダミーか………」

まったくもって解せぬ。

十二分に立派なビルだというのに会議、外来対応にしか使ってないのだから……あとは休憩施設か?

まあ、そんなことは良い。それよりも実験だ。

エレベーターに乗り込む。ドアが閉まった直後に、体が軽くなる。

『この高速エレベータは……』

よくある観光施設の案内アナウンスが流れたと思った瞬間に今度は体が一気に重たくなり。

チンッ!!

『地下実験施設37号に到着しました』

「アナウンスの意味!?」

思わず叫んでしまった。

しかし、よく考えればこれで正しい。

時速何㎞で何メートルを何秒とか言うと勘違いした俺が悪い。

 

開くであろうドアの前で待っているが、数秒経てど開く気配がない。

ガチッ……

足下で何かが連結される音がした。

 

何が、と言う間も無く俺は勢いよく背中から壁に叩きつけられた。エレベーターが高速で横に動いたのだ。

 

『このままA8エリアまで移動します安全バーを降ろして席を立たないようにしてください』

言う…のが……遅いッ!!

壁に貼り付けられながら心のなかで叫んだ。

その後一秒もしないうちに壁から射出され、タイミングよく開いたドアから外に放り出された。

 

ドサッ……と無様に地に落ちてエレベータの有った方を振り返るとだだっ広い空間に一本の壁……エレベータの通り道が出来ており、高速でたたまれていく姿を確認できた。

「あれは……事故らないようにって言う配慮かな?」

でも一々道を出してはしまってでは意味が無いと思う。

あの勢いだと人を軽く弾き飛ばせるだろう。そんな速さだ。

 

「お待ちしてましたよ、本多匠様」

後ろから声を掛けられて振り向くと……三十人ほどの集団が居た。

制服(白衣、軍服、フォーマルスーツ)の胸元のロゴから同じグループではなく全体から集まったメンバーが居た。

「こちらの支部に話がつけてありますのでお好きなところとつないで実験をしてください」

そう言って先頭に立った……トーラスとアクアビットのロゴを胸元に輝かせる見た目さわやかな青年がマークした地図データを正面に飛ばしてきた。

 

「あー挨拶はカットで良いのか?」

「はい、私たちは一刻も早い完成を望みますゆえ」

(あ、今ちょっと地が見えた)

なぜか知らないが一瞬だけ彼の顔に恍惚とした表情が混ざったのがなぜか解らないがわかった。

うん、わからないけど解ったんだ。

こいつにはあまりかかわらないほうが得策であると

「あ、一応この実験の下準備を主導して行わせていただきました。小嶋 流路といいます専門は祖父と父の発見した粒子の更なる運用です」

ああ、KPと流体燃料のコラボレーション、などと呟き始めたので意識から外す事にした。

「あーっと、じゃあ、この子機と一緒にゲートをくぐってくれ。とりあえずはまず三人」

AC月輪を計測モードで展開し、子機であるソルディオスを三機呼び出して等間隔に配置した(うかせた)後、その下にマーカーから適当に三箇所を選んで逆召喚のゲートを開いた。

 

さーて、術式はうまく働いてくれるかな?

 

それ以前に改造ソルディオスがうまく動作しないとそれのモニタが出来ないんだけどね……

今回の改造は交渉系のゲームのように改造してみた。

相手に思いを伝えられると大げさなエフェクトが表示されたりする。

なるほどの裁判ゲームみたいに

 

 

 

 

まあ、この後はあらを探してつぶすだけの地味なデバック作業なのでカットします。

 

 

 

 

「デバック……完了ッ!!」

投射キーボードの上に表示された『確定』を拳で叩き割り、データを保存、保護し100層防壁にブラックボックス化を掛けて、俺はそのまま前のめりに倒れこんだ。

チラッと確認した腕時計(GA製)で時間を確認したところ……

(えーっと……開始したのが土曜日の十二時で、今が六時だから……マイナス四時間?ああ、日付が変わったのか……)

「すまん……眠い……後…頼んだ。ゲート…置は……水曜日に……」

このまま俺の意識は落ちた。

 

しかし、見落としていた事が一つ。

 

腕時計の曜日表示がSUNではなくMONになっていたのだ。

 

そしてもう一つ。小嶋を避けた性でもあるが、彼はアクアビットにしてはとても、とーっっても常識人でコジマ粒子やら研究がかかわらなければ比較的常識人で……少々天然と言うか無意識に余計なお世話な動きをする人物であったのだ。

 

 

「楽しみにしています……おっと、後は任されたのでした。

今日は月曜……ああ、彼は確かまだ中学校に通っていたはず。傘下の介護施設あたりから人を呼んで目を覚まさないように身支度を整えさせますかね。そのあとは……」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

―――……ったく、何度言っても……

―――……たないよ、こういう………

 

ん?誰かが話している?

 

―――……してわたしが……

―――もう、アリサちゃ……

ん?んんん?アリ……サ?

そういえばなにやらずいぶんと肌触りのいい枕……

少し頭を横に倒してみると、なにやら顔が柔らかいものにぶつかった。

やわらかい物は寝具にしてはちょっと違った造りの布で覆われ……頬に触れた布もなにやらやけにずれた。

触覚から形状を計測するに、まるで我が校制服のような………しかもこれはスカー…ト?

嗚呼、気のせいかな?なにやら嗅ぎ覚えのある上品な香水の香りもする気がする。

 

 

うん、俺の直感が……いや、絶対に直感だけじゃないけど……警報を鳴らしている。

 

この姿勢で起きるのは激しくアウトだ。

ゆっくり、いやなるべく自然にさっきの姿勢に首を直して……

 

「ちょっと、匠、寝てるんでしょうけど流石にこの向きはいろいろと駄目よ……まったく、普段も……」

アリサがなにやら呟きながらそっと俺の頭とあごに手を置いた。

ビクッと反応しそうになったがそこは持ち前の身体制御でもって全力で脱力した。

(流石にバニングスグループの社長令嬢にセクハラしたら企業の力を借りてもつぶしきれん!!)

我ながら的外れな考えだったと思う。

しかし、チャンスだ。首を動かされたと言う外部刺激によって起きたと言う事にしよう。そうしよう……

 

でもどうやって置きだすか……

少し唸ってから?

いやいや、あまりにもわざとらしい。

頭を動かそうとする腕を振り払おうとしてラッキースケベで張り倒されて?

俺はまだ(社会的に)死にたくない。

此処は月輪の手を借りてパーソナルチェックを行ってカッと眼を開ける………よし、これだ!!

さあ、働け月輪!!

 

『―――身体検査(バイタルチェック)……体温:36.6度……多少高め』

え?

「え?なにこの声」

「なんだろう、どこかで聞いた覚えもあるよ?」

『血圧……正常。心拍数……平常より少し高いが正常値。身体的損傷なし。睡眠時間の不足を確認。脳に少々疲れ有り』

「匠の腰付近から?」

「あ、なにか光ってるよ。腰にぶら下げてるホルスターなのかな?その中にあるものが音源みたいだね」

『周辺状況の確認……イエロー車両にて移動中、周辺生物の解析を行います…人間が三名……アリサ・バニングス…距離:接触…データベースに存在を確認。脅威から除外』

「ん?何よ物騒ね」

『月村すずか…距離:隣接…同じくデータベースに確認、脅威から除外』

「私も?と言うかデータベースってなんだろう」

『ドライバー鮫島……距離5m圏内……脅威度:低、ドライブテクニック:高……アリサ・バニングスの執事。全世界執事選手権でベスト16に入賞経験有り、その技の切れは未だに衰えを見せない』

「なんで鮫島だけそこまで詳しいのよ!?」

『周辺に脅威なし、システム待機モード』

よし、此処で目を覚ませば……

『脳波状態:覚醒』

あ、クソ、余計な一言を!!

カッと眼を見開くと……何も見えない。

 

アリサが俺の腰のホルスターの月輪に向かって手を伸ばした体制になっていた。

 

おおう、なんだ?妙に心臓があらぶっていやがる。アリサと接触しているせいでアリサの体温を感じて暑いのかと思ったらなんだか内側から熱が出てる気がする…!!

バッと腕を動かして……なん…だと!?

両腕がッアリサにッ固定されている!?

身を乗り出しすぎだろ!!なんで俺の腕の上に的確に手を付いて体重を乗せているのだ!!

これでは振り払えば怪我をさせかねん……!!

 

―――→後で思った事だが、少し動かすなりすれば起きていると気付いて貰えただろう。

 

 

その後、三十秒ほど(主観十分)でアリサは上体をを起こし、眼を見開いて、何を言っていいのか解らなく成っている俺に気が付き。一瞬間をおいてから頭から湯気を出しそうなほど赤くなって、俺の頭に鞄を振り下ろした。

 

角じゃなくて広い面だったのは彼女なりの優しさだったのかもしれない。

 

 

 

今思い返すとなんとも砂糖が吐けそうな状況では有るが、そういった感情を隔離していた俺は冷静に状況を見ていた。

 

今思えばもったいなかったと思うべきなのだろうか……

 

しかし、こういった出来事が後で、ああいう形で帰ってくるとはこのときの俺は一切知らなかった。

 

あのときの自分に言うべき台詞は一つ。

 

 

 

 

一本道のフラグ乱立(直線アリサルート決定)

 




と言うわけで、途中からなんだか昔語り風な主観になっています。


そしておめでとう、アリサルートが確定したよ!!

すずかは種族がら一歩引いていると言う理由で残念、二週目にしか選べません見たいなものです。

そして再び言おう、どうしてこうなった!!
畜生、匠め!!コジマ爆発しろ!!
ついでに大破壊起きろ!!
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。