苦戦しましたよ。
またオチなしで申し訳ないです。
次回は加速しますよ~多分。
なんだかすごいフラグを立てた気がするが、なんとかなったぜ!!
森に勝手に入るのを禁止にしていたにも関わらずあと少しで大型空陸戦式タイガー(要するに巨大な翼を持った虎)のテリトリーに足を踏み入れようとするやつらがいた。
「で、どこから来たのかな、お嬢さん方?」
ジオブロック『沈黙』を3個用意し、その上にソファーを置いて隔離結界で閉じ込めている3人の2Pカラーに問いかける。
「………あなたに教える必要性が有りません」
幼い頃のなのはに似た少女が俺を睨み付けるように言う。
「言って貰わないと困るな~あと少しで大切なお客さんを危険な目に遭わせる所だったんだからさ。
素直に話してくれたらそっちにも得だと思うぜ?」
少なくとも意図的に此処に来るには船が必要である。
大きすぎるとゴーマ・ヴリトラに焼かれる、それで単独で此処に来ることができるのは世界を渡れる
しかし、俺の目には彼女たちはそのどちらでも無い様に見て取れる。
かといって、バックに大きな組織が有るわけでも無さそうだから………
なんというか、本当に迷い込んだだけなのだろう。
それにしてもなんだか俺のセリフ、かなり悪役っぽい気がするんだが……
「ここから出せー!!」
そう叫びながら結界をバンバン叩いている青いフェイトに似た少女に苦笑いをしながら俺は言葉を紡ぐ。
「とりあえず、どこから来たかはおいておこう。じゃあ、どうしてここに来たか教えてくれないかな?」
質問を切り替える。何処から、という場所が答えられないのかもしれない。
「………特にこれといった理由は有りません。偶然此処に流れ着いたといってもいいでしょう」
やっぱり迷子か………
「成る程ね。じゃあ、どこら辺に流れ着いたか覚えているかな?」
すっとなのは似の少女が地平線の見える方を指差す。
「ふむ、此処に流れ着いてからそう時間はたっていないみたいだけど、どうして森に入ろうと?」
「食料の確保だ」
先程迄目をつぶり考え込むようにしていたはやて似の少女が口を開いた。
「今日で我らが此処に来てから3日目だ。1日目は安全の確保、2日目に周辺の調査そして森を確認しての今だ」
そう、威厳たっぷりに言って、可愛らしい腹の虫が鳴いた。
「わ、我ではないぞ!」
顔を赤らめながら、否定する2Pはやて。
「王さま、僕そろそろ限界」
さっきまで結界を叩いていた2Pフェイトはソファーに沈み混んでおとなしく腹の虫を鳴らしている。
「ディアーチェ、私もそろそろ活動に支障をきたしそうです」
じっと、2Pなのはが2Pはやて、ディアーチェを見つめながら静かに告げる。
「…………仕方あるまい、ここは……」
3人がグリッとかグリンと言った効果音が付きそうな動きで一斉にこっちを見る。
ジーっとこっちを見てくる。
キラキラと何かを期待した目で見てくる。
一人はヨダレまで垂らして見てくる。
「………」
見事なまでにおねだり光線を出しているのでは無いだろうか。
「あー、うん、いやさ………なんか食うか?」
これ以上は話にならないと判断して手早く引こう。
結界を消して、手招きすると
「ひゃっほーい!!」
さっきまで死にかけていた2Pフェイトが跳ね上がり、見事な動きで二回転してて着地。
とてとて、そんな効果音が似合う動きでよってくる。
あとの二人は普通にソファーから立ち上がって歩み寄ってくる。
「そういえば、自己紹介がまだでしたね。私は」
「あとで良いよ、お腹空いているんでしょ」
礼儀がいいのだが、ここで倒れられると面倒だ。
今、暇が有りそうな自動人形に一報を入れ、早く用意出来るものを注文して、空き部屋にアンカーをセットして貰う。
10秒でセットしたと返事が来たのでゲートを繋げ、3人を手早く集めて移動。
「っと、着いたぞ。靴脱いで上がるといい」
出現ポイントは中庭、どうやら離れのようだ。
趣味で作った客を入れずにに主に自分で使っている場所だが………
「……確かにこっちの方が遭遇確率が低くて良いか」
「なんですか?」
「いや、何でもない。飯が来るまで少しあるからな。先に風呂でもどうだ?」
これまた趣味で作った温泉を勧める。
森の一角を竹林に作り替えてその中に作った露天風呂、専用通路以外で向かおうとしても絶対に迷う造りだ。
「俺はここで待ってるから入ってこい。基本的なものは脱衣所に常備してあるから好きに使っていいからな」
無理にでも送り出す。流石に草の匂いがひどかった。草の上で寝たのか、もしくは布団にしたのか…そこらへんは分からないが随分とサバイバルを頑張ったように思える。
「あ、そうだ。もし汚れた服があったら青い籠にまとめて入れておくように」
「分かりました、伝えておきます」
2Pフェイトに2Pはやてが引っ張られるのを後ろから追いかけている2Pなのはに一言。
冷静な返答をしたものの少しそわそわしているところがちょっと可愛らしかった。
それから誰かが来るまで依頼の確認及び実行をしていた。
「ん?招待券の作成の…申し込み?有澤がこの旅館の招待券を作成したいとな?」
送られてきサンプルはまさしくメタルプレート。
持った者の疲労に応じて色が変わる設計らしい。
だがさすがに1.6kgは重すぎると思うんだ。
グレネードを打ち込まれても大丈夫とか、所持者が大丈夫じゃないから!!
2Pはやてあらため
2Pなのはあらため
2Pフェイトあらため
風呂から上がって食事が運ばれて来るまでに与えた
流石に今話しかけて食事を中断させるのもどうかと思うし、何より……まだ、名前以外の情報は聞き出せていないに等しい。
と言うかよこいつら、この年で厨二病と呼ばれる病気か?
それとも最近流行りのDQ……キラキラネームとか言うやつか?
うーむ………
「……ディアーチェでいいぞ」
「あ、僕もレヴィって呼んでくれればいいよ~」
「私はシュテルと」
あ、いや、別に呼び方で悩んでいた訳じゃないから。
「いやさ、君たちをどうしたものかとね。次元世界の何処からかってならミッドから極辺境の科学のか文字もない世界まで一瞬で送れるわけだが………」
「うーん、ちょっとその辺、面倒臭いのが有るんだよね~」
「何を。詳しく説明できんだけであろうよ」
「王さま~それは言いっこなしだよ」
「簡単に言ってしまいますと次元だけではなく時間軸もずれているので何とかするのは無理かと」
先程とうって変わって妙に饒舌に何処から来たかを語ってくれた。
諦め半分な空気が漂っているので半分自棄で、先程のおねだりを鑑みるに同情を誘って居場所を作ろうとしているのかもしれない。
「タカマチナノハの魔力を感じますのでどうやら前来た場所に近いようですが、あいにく、私たちはもといた場所に帰る手段がありません。キリエ達が迎えに来てくれるのを待つしか有りません」
「実験中に突然、どーんてなってぽーんと此処に放り出されたんだよね」
「実験中の事故だったのが幸いか、すぐに動き出してくれているだろうがどれ程時間がかかる事か……」
うん?なのはと知り合いなのか。
「なのはと知り合いってなら会うか?今、此処にいるわけだが」
「いえ、進んで会いに行く必要は有りません。必要があるのなら巡り合うでしょう」
「ごちそうさまー!!」
シュテルが良いこと言ったかと思ったところでレヴィがそれをぶった切った。
「あー美味しかった、ねえねえ、お兄さん。
迎えが来るまで此処においてくれない?」
ブフーーー!!
ディアーチェが盛大にお茶を吹いた。
「あ、熱ぅぅぅ」
熱い緑茶を飲んでいたみたいでゲホゲホと数回咳き込む。
そして声を発する前にシュテルがおそらくディアーチェの言いたかったであろうことを言った。
「レヴィ、唐突に直球過ぎますよ、こう言うのはもっと断り辛い雰囲気にしてからするものです」
「たわけ!!そこまでせずとも空気を読んで切り出せばよかろう!!」
どうやら一言多かったようだ。
それに対して俺は短く一言。
「いいよ」
ゴンッ……
音のした方を見ると身を少し乗り出していたディアーチェが手を滑らせて机に突っ伏していた。
「おおー、ありがとーおにーさん」
「ありがとうございます」
元気良く、丁寧に正反対の行動を取る二人に
ガバッ
「軽すぎるぞ!!」
なんでか全力突っ込みのディアーチェ。
「軽いも何も、迷子を放り出すほど俺は堕ちてないつもりだし、何より下手なことされるより此処において置いた方がよっぽど良い」
危険な動物を刺激されると建物は無事でも露天温泉とかが荒れる。
「ま、とはいっても働かざる者食うべからずと言うし、お手伝いぐらいはして貰うからな」
俺はそう言って鍵を取り出し机の上に置く。
「これはこの部屋の鍵だ。ひとまず今の客が帰るまではここで過ごして貰う。散らかさないようにな」
立ち上がり、離れから出ようとしたところで
「ちょっと待って、お兄さんは普段どこにいるのかな」
「ほう」
アホの子かと思ったら以外としっかりしているのか?
「本館に戻ってすぐ右側の部屋が事務室だからそこにいれば俺と連絡が付けられる。
侍女達も結構万能だから何かあったら話してみると良い」
「りょーかいだよ!!」
「成る程ところで私たちはどう言った御手伝いを……」
シュテルの言葉を切る。
「それよりもまずはしっかり休んでおけ、寝不足だろ?疲れも溜まっている。今日明日しっかり休んで明後日から頑張ってくれ」
「ハァ、もう何をいっても仕方あるまい。このお人好しの言う通りしっかり休んでから仕事を貰うとしよう」
突っ込みだったディアーチェが締めた。
うーむ、お人好し………誰のことを言っているか解らん。少なくとも俺の事ではないな。
なのはやフェイトの事か?
うん、少なくとも俺ではないはず。