そして外伝?です。
ゲームの内容があやふやでどうしようとか、なんで書こうと思ったんだとか思いながら書きました。
全体を通してなんだかアレな出来ですが、どうぞ。
これは過去のお話。
闇の書の闇の部分が地球産のチートや
「んぁ?………どこだここ」
夜の大空に突然現れたのは大きな蚤のようにも見える奇っ怪な色の虫?に乗った男だ。
男は寝ていたのだろう、体を起こしてまともに開いていない目で周りを見渡す。
「っかしいな~AMIDA蜂式改の性能試験のためにクック先生のところへ移動中だったはずだが……」
注)このクック先生は通常種です。
「おい、勝手に変な方に飛ぶなよ」
キィ―――
虫?、AMIDAはその巨体に似合わない高い鳴き声で返事を返した。
「なに?まっすぐ飛んでいた?じゃあ、ここ何処なんだよ……って海鳴じゃねえか、いつの間に世界渡ったんだ?」
キィ―――…キィ!?
AMIDAが不安げに鳴いた直後に驚きの声を上げ、急ブレーキをかけた。
トンボの如き100から0の減速だ。
「っと、あぶねえ、止まるなら先に言えよ」
キィ、キィ――!!
何かを抗議するように叫ぶAMIDAに対しその背に寝転がる男は面倒くさそうに寝転がったままで偵察用の子機を上げて進行方向を見る。
「はぁ、で?なんなん……だ?」
先に見えたのは緑の魔法陣、それも複合型だ。
「緑っつーことは俺の知る上では緑茶とユーノか……花京院はスタンド使いであって魔法は使えないからな」
口に出して情報整理するが、不思議と子機に普段は入るはずのないノイズが混じり、それに多重防御魔法陣が重なりその先にいる術者の姿が確認できない。
「まあ、こんな目立つような魔法を緑茶が使うわけないからユーノなんだろうけど、飛行中のAMIDAの前に出て止めようとするやつだったか?」
何度か旅館に招待したからAMIDAのことも知っているはずだがな……
「ハ、ハハハ…………よかった、止まってくれた……すみません、時空管理局のものなんですけど……」
「……あ?……おい、ユーノなんで縮んでんだ……って」
立ち上がり、肉眼で確認したところ、そこにはちんまい女顔のユーノ・スクライアが居た。
フェレットになっても幼くなるような奴じゃないので見て確かめてみる。
(あぁ、なるほど、こいつは十年近く前のユーノか、そして今の発言から、管理局がここにいるってわけだから、俺がタイムスリップしたってわけだな)
気になったので情報を見取ったところ、ユーノ・スクライア(9)となっているのを確認した。
【改造】のおまけであるこの能力は
つまりは目の前にいる少年が、9歳のユーノ・スクライアであることに間違いは無い。
「………と言うわけで任意同行を」
「あ、悪い。聞いてなかった。それと仕事の途中だからついていくとか無理だなー(棒)」
言葉を考えず垂れ流しながらAMIDAの背中をとんとんと叩いて合図を送る。
「えーっと、こっちも着いて来てもらわないと困るんですけど」
「いや、任意って言ったじゃんそれに、管理局とか知らないから(棒)日本警察ってわけじゃなさそうだし、同行は拒否させてもらうね」
そして俺はダンッ!!とAMIDAの背を踏み鳴らし合図をする。
その瞬間、AMIDAは急上昇した後直角に曲がり、腹から高温圧縮ガスを噴き出してトップスピードで飛び立った。
ちなみに吹き出したのは水蒸気だから危険性は少ない。
それでも100℃どころではないので、バリアジャケットがなければ全身大やけどだっただろうが……
「さて、どこへ行こうか……お前はどこへ行きたい?」
キュイ?
「まあ、だよな~何処へ行くとかそれどころじゃねえよな~ここの俺に会いたいって気持ちもあるが、まあ、やめておこう、面倒事はいらない」
何故か会話が成り立っている。
そんな彼らはものすごい速さでAC本社へと一直線に飛んでいる。
ゴシャァァァァ!!!
そしてものすごい音を立てて何かを轢いた。
「今なにかに当たったか?」
キュィィィー?
「そうか、当たったけど何かはわからないと……そろそろ本社に近付いてきた、スピードを落とせ」
キュイィィ
AMIDAは返事をすると、ジェット噴射をやめ、羽を伸ばして飛行形態へ変えた。
少々慣性での飛行をした後、フィィィィィン!!と高速で風を切る音が聞こえ始め、落下を始めていた巨体は再び空へと舞い戻った。
それでもヘリコプターの全速と同じくらいは出ているのではないだろうか。
……ぇ……
「なんかいったか?」
キュィ!?
「そうだよな、お前は何かを擦り合せたような鳴き声しか出せないもんな、じゃあ誰だ?」
……ぁ…ぇぇぇ………
「あ、うん聞こえた。後ろからだな、もう少し速度落としてくれ、本社まで連れて行くことはできないからな」
キィ!!
速度が急激に落ちておもわず数歩、前に足を動かした。
そして速度が一定になって腰を下ろそうとしたとき、後ろからはっきりと声が聞こえた。
「まぁぁぁてぇぇ!!!ってうわぁぁぁ、急に止まるなぁぁぁ」
ドシャ……
後ろからものすごい勢いで追いかけてきた青いのがAMIDAの背中に衝突して動きを止めた。
「……大丈夫か?」
「だ……だい、じょう…ぶ」
その姿は確かにバリアジャケットを着ているおかげかそれほど大きなダメージは見られない。
少しこすったせいか、ところどころ破れているが体に傷はなさそうだ。
しかし、涙目になっており、大丈夫とは言い辛い。
「ま、まあ、ほら、そこに座って落ち着けよ、飴やるからこれでも舐めてさ」
ちょうど持っていた飴のうち、ソーダとブルーハワイ味を取り出して渡す。
少女はそれの包装をまとめて外し、舐め始める。
「おいしーなにこれ」
いや、うん。それ同時に舐めて……まあ、いいか。
「嬢ちゃん、ここらで起こってる変なことに心当たりはないかい?」
「ふへほほ~」
「とりあえず、飴を舐めながら話すのはやめろ、食べ終わるまで待つからおとなしくしていろよ」
こんな感じで情報ゲット、ただし穴だらけでどうして俺がここにいるかはわからない。
見た目や言動通り、アホの子だったようだ………
まあ、こうなったら仕方がない。面倒だが、下の世界に戻るために頑張ることにしよう。
管理局は……AMIDAがアウトかな。
「仕方がない。飛行試験は中断、元の場所に返す」
キィーー!!
AMIDAが何かを察知したようだが、巨体があるのと逃げ隠れするのに問題があるので問答無用で送還。
俺はACをまとって光学迷彩を起動、飛行は反重力スラスターで無音飛行に移る。
いきなり消えた巨大生物と俺に驚いて少し周りを探している青い子には可哀想だが、返事はしてやれない。
俺はそっとその場を離れて様子を伺う。
その場に飛んできたのは幼いフェイトだ。
(誰かに似ていると思ったらフェイトか……色違いでつり目なところ以外、外見は本当に瓜二つだな)
無論、性格は全く違う。天然と言う共通点はありそうだが、まあ……違うだろう。
とりあえず、今は静観だな。
そう判断を下し、匠はその場から移動する。
温泉にでも行ってのんびりしておくか………
とても楽観的でまるで他人事のように匠はその場を後にした。
のんびり湯に浸かって、風呂上がりの一杯を飲んでいると、遠くの……海鳴の結界の中で暗雲発生。
事態が動いたと判断して、温泉宿を出る。
急ぎ現場へ向かうと………
初めて見る少女が、泣きながら管理局とそのお手伝いを蹂躙していた。
何を言っているかわからないと思うが事実だ。
どういう顔をしたらいいのかわからない。
とりあえず………
「OW、ヒュージキャノン」
『
ちなみに不明なユニットとはならない。ちゃんと企画通りに『機体を』合わせた。
「カメラ倍率25」
『
「ダーゲットサイト」
『
「同期」
『
「弾頭を
『
「そんじゃ、ま一発行きますか」
轟音とともにひとつの塊が飛んだ。
なのはたちは必死に戦っていた。
どんな攻撃をしても、砕け得ぬ闇の無限とも言える魔力によって遮断され、届かない。
しかし、砕け得ぬ闇の攻撃は強力で、かするだけでもかなりのダメージを受けてしまう。
目的は倒すことではなく説得、しかし、
その時、
ドッ!!
何かが飛来し、砕け得ぬ闇に当たった。
その何かは球状に緑色のフィールドを発生させる。
そして、そのフィールドは半径10m程で止まり、接近をしようとしているフェイトの目の前に立ちふさがる。
『フェイトちゃん!!逃げて』
「え?」
アースラからエイミィが叫んだ。
しかし、近接戦に臨もうとしていた体が即座に反転できる訳もなく、フェイトはフィールドに飲み込まれ……
全裸で落下した。
「えぇぇぇ!?……ふぇ、フェイトちゃん!!」
一瞬唖然としたなのはだが、即座に救出に向かった。
「どういうことだエイミィ!!」
クロノがそちらを見ないように顔を背けて尋ねる。
『あ、え、えっとね……あのフィールドから魔力を一切感知できないの』
「なに?」
『おかしいと思って触らないようにって叫んだんだけど……状況を見るに、多分あれは魔力消失フィールドってやつなんだと思う』
驚愕して言葉も出ないと言った表情のクロノになんとか立て直したフェイトが話しかけた。
「クロノ、エイミィの推測は当たってると思う。入った瞬間に吸われるんじゃなくて消される様な感じだったから」
「解るのか?」
「あれはそうとしか言えない感覚だった」
フェイトはソニックフォームになっているが、そうしたのではなく、そうせざるを得ない状況なのだ。
「悪いけど、魔力が少なくて暫くは戦闘に参加できそうもない」
「ああ、わかった………でも」
クロノが視線を送る先はフィールドに完全に取り込まれた砕け得ぬ闇
「フェイトを一瞬でこの状況にしたフィールドに囚われ続けてやつは無事なのか」
『そうでもないみたいだよ、クロノ君さっきまであった膨大な魔力反応がなくなってる』
それは即ち、あのフィールドは正しく魔力消失を招くもの、そのあげくそれだけの力を持ちながら未だに力を持ち続けている。
「エイミィ、あれは再現可能か?」
『無理だよ!!
クロノの問いかけにエイミィは即答する。
AMF、これはフィールド内の魔力結合を剥がすというもので、魔力を消すわけじゃない。
分離されてなお、相手に届くものを使えば問題ないのだ。
しかし、今見ているフィールドは魔力を削り消し去ると言うもの、似ているようで全く違う。
その実、あれは匠によって指向性をつけられたコジマ粒子がPAのように対象を覆っているのだ。
対魔力に特化されたコジマ粒子。高濃度汚染を引き起こせば、APではなくMPが削られ続ける戦場が出来上がる。
発生から一分経たない頃にフィールドは散った。
中から出てきたのは、ボロボロになりながらも未だ健在の砕け得ぬ闇。
理由は二つ、フィールドの構成と、彼女の中に眠る永遠結晶「エグザミア」である。
このフィールドは打ち込まれたものの周りにコジマ粒子を流動させて構成されており、まだ未完成なこともあって密度が一様となっており、中心の流動速度は外周に比べると遅い。
つまり、内に入るほど削りが甘くなる。
そして、永遠結晶「エグザミア」これは高出力の魔力製造機みたいなものであり、それのおかげで削りに耐え切ったというわけだ。
-100で削られるところを生産+50で結果として通常の半分の削りになっていた、そんな感じである。
そうして、魔力が削られる前にフィールドが消失し、今に至る。
「あれの中に一分近く居てまだ飛んでられるだと!?」
『クロノ君!!さっきのが飛んできた方から人間大の何かが………なにこれ!!時速2000kmで高速接近』
「ああ、視認できた。人型の機械だ……」
クロノからは背に緑の光を背負った白い、複数の球体をくっ付けた人形が徐々に大きくなるのが見てとれた。
それは目測1mを超え、2mを超え、3mに成ったと同時に動きを見せた。
球体が4つ、分離したのだ!!
「オービット、GO!!」
機械で変えられた声が響いた。
その声に呼応するかのように四つの球体は疲労を隠しきれない砕け得ぬ闇の周りに集まり、緑色のナニカを照射し始めた。
「うわぁぁぁぁぁぁぁ!!!」
悲鳴が響く。
尋常じゃない削りによる消失感によって恐怖を覚えたのだ。
そして、人型が近づき砕け得ぬ闇を人型が掴んだ。
オービットの攻撃はいつの間にか停止していた。
「
機械音声が響き、最初は抵抗をしていたが砕け得ぬ闇は数秒で動きを止め、大人しくなる。
「状況終了。これは原因機能の強制停止及び制御系の改良を施した。保護者はどこだ」
何を言ったのか理解するに及ばず、人型以外は動かない。
「仕方あるまい。スキャン開始……
「貴様ぁ!!その者をどうするつもりだ!!」
ディアーチェが動いた。
それはそうだろう、獲物を横から奪われたのだから。
しかし、彼女の怒りはそれだけだとは思えないモノだった。
本人にも漠然としたものでしかないが大事なものを傷付けられたかのような怒りだ。
「ん?お前が保護者か、大人しくさせたから引き取りにこい」
さも当たり前の様に人型は言うが、突然飛び込んできて驚異の火力で自分達の苦戦していた相手を驚くべき早さで処理した相手の言葉だ。
受け入れるしか無いだろうが、それでも素のままの文面で受け入れられる筈がない。
「何が目的だ……ッ!!」
「は?こいつが騒動の中心なんだろ?さっさと元いた場所に帰りたいから終わらせただけだ」
「貴様、まさか………その……ユーリの中のエグザミアが目的か!!」
少し不思議な顔をしたあとに誰かの名前を含ませた叫びを上げた。
まるで忘れていた何かを思い出したかのようだ。
「いや、要らねえから」
そして思わず反射で返す。
「他にもっと安全………安全?で使い勝手がいいもんなら山ほど知ってっからな」
反物質融合炉は別にクッキー以外の用途に使っても良いと思うんだとか、思いながら
出力が高すぎて暴走するとか何のための制御装置だよ!!とツッコミを入れたいところではあるが……まあ、OWみたいなジェネレーター積んでいると解釈して納得しておこう。
そう考えているうちにも事態は動く。
なんということでしょう。攻撃を仕掛けてきたのです。
「ッチ!!PA発動」
『ヤー、PA展開、整波性能13000で安定。KP出力700…750……800、安定。半径5mで展開中』
「アクアビットマンには未だ追い付かず……か、帰ったら改造だ」
『よろしくお願いします』
パリッ、と静電気が弾けるような初動でAPが展開され、飛んでくる紫の魔力弾を遮った。
そしてにらみ合っているところに何かが飛来する。
\呼ばれて参上!!/
\O
○\
< \
今度は蒼い人型……頭部がネズミを思わせるが、それはまあいいだろう。
新しいロボットが現れた。
「呼んでねえ!!」
次の瞬間、先にいた人型の背中になにか巨大な何かが現れた。
どこからだ、などと言う突っ込みをできるものはこの場にはいない。
あったとしても魔法の応用だとか、量子化だとかで終わるだろう。
その巨大なナニカはどう見ても……柱だった。
それはあまりに巨大で、重厚で、大雑把で、
それはまさに、廃墟からそのまま引き抜いてきたような柱であった。
「ジェネレーターOW‐01超過駆動、OWに直結」
《
\おや?それは……/
\O
○\
< \
「何も言わずに帰れ!!」
《
ゴッ!!と柱の後部から蒼い炎が吹き出る。
直後に空気を叩く音が響き、柱は緑の光に打ち当たり、緑の飛沫を撒き散らす。
しかし、拮抗したのは一瞬で当たると同時に柱から出ている炎が緑へと変わり、その一撃は青い人型をどこかへと吹き飛ばした。
「ったく、これ以上場を掻き乱されちゃたまらないぜ」
そうつぶやく、
(な、なんやあれ!!)
(私にもわからないよ!!質量兵器?質量兵器ってもっとこう……てっぽうとかじゃ)
(クロノ、どう思う?)
(もともと質量兵器は指先一つで多くの命を、場合によっては世界を滅ぼせるからという理由で禁止されたんだ。大雑把にいえば魔力を使わない物理兵器で実質は「火薬や化学など魔力によらず大量破壊を生み出す兵器」を指すんだ)
(じゃ、じゃあ、あれは質量兵器だね!!)
(だが、魔力も使わずあんなものをあんな風に動かせるのか!?)
(いやいや、どう見ても質量兵器やろ、火ぃ吹いとったで)
あまりにぶっ飛んだ光景のせいで絶賛パニックになって念話で会議中であった。
すぐさま、質量兵器だと判断できるが、急に出てきたナニカをホームランした光景を目の当たりにしたせいで考えがまとまらない。
どう考えても質量兵器なのに、アレはそんな物じゃないと言い出したり、議論が別の方に飛んだりと、管理局組が正気に戻ったのはそれから三十分しての話だ。
その間、マテリアルズとエルトリア組は自己紹介の後、匠とトランプなどのゲームをして正気に戻るのを待ったいた。
人間、誰しも予想できない事には対応できないのだ。
そして、別に世界が滅ぶとかでもないのに、掠ったら即死と容易にわかるものをとんでもない速度で振り回す相手にそれを没収するとか、逮捕するとか言い出せないのも仕方ないのかもしれない。
十歳とか、十五歳とかの子供にそんな事させないでくださぃ………
匠が漂流者だったおかげで何事もなくこの場は何とか丸く収まったとか、彼をなかったことにして丸く収めたとかどうとか…………