high school D×D 〜仮面ライダードラグナー〜   作:ドラゴンズネスト

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ep.007

「……っと言う訳で、今現在この町は擬似的な三大勢力の戦争が再現されているから、くれぐれも気をつけてくれ」

 

 『悪魔』側の領地で、『堕天使』が聖剣を奪い、その奪還のために『天使』の勢力から戦力を派遣されている。と言う訳だ。

 正座させられながら詳しい事情を説明している四季に頭を抱えている詩乃と刀奈の2人。そして、

 

『ふむ、だが君は寧ろ好都合だと思っているのでは無いか?』

 

「分かったか、ベルトさん」

 

「好都合って、どう言うことなのよ?」

 

 四季の心情を読んだかの様に応えるベルトさん。そんな2人の会話に疑問を浮べる詩乃。

 

「今この町は三大勢力が小規模ながら入り混じっている、擬似的なかつての戦争と同じ状態。そんな状況だからな、今更聖剣が一本紛失しても分からないだろ?」

 

 まあ、三大勢力は紛失した聖剣を探すだろうが、盗んだ聖剣は暫くの間ミラーワールドにでも隠しておけば先ず見つからないだろう。

 今のところミラーワールドの存在を認識しているのは四季側の勢力だけであり、ミラーワールドの中に入れるのは四季とミラーモンスター達だけなのだから。

 

「それに、オレが扱う分には聖剣の因子も費用ないだろ?」

 

「そう言う事ね」

 

「今更だけど、本当に反則よね」

 

 要はコピーベントでのコピー元にし続ける為に聖剣を確保するだけだ。対悪魔様の武器には丁度いいだろう。聖剣を扱う為に命を賭した者達にとっては、四季のコピーベントの力は『反則だ!』と叫びたい気分だろうが、そんな事は知った事じゃない。

 刀奈の家族を助けるためにも対悪魔用の戦力確保としては少しでも多く手に入れておきたい。

 

「治療薬は揃えられても武器の補給はこう言う時にしておきたいからな」

 

 四季の用意している治療薬はライザーから購入したフェニックスの涙だ。

 ……現在、ライザーは細々と簡易型のフェニックスの涙を売って細々と生計を立てているらしい。四季も前にサンプルとして幾つか分けてもらった。今では最大のお得意様である。

 

「まあ、刀奈姉さんの事も有るから、なるべく早く動きたいからな。今回の一件は武器の確保が出来る」

 

 ……四季と刀奈が出会う前、彼女の家がとある悪魔の貴族に襲われた。転生者らしい悪魔による眷属狩り……何度か潰しているが、転生者らしい悪魔が眷属への転生用として捕えた人間の人身売買を行なっていると言う事も行われている。

 貴族の協力がなければ悪魔の社会は成立たないと言うのならば、一度本気で崩壊してしまえ、としか言えない四季である。

 強力な神器を宿した者、才能がある者、純粋に外見で選ばれるもの、等々理由は有るがそれで大きな利益を得ていた悪魔も多く居る。……目に付く限り潰してしっかりと即金に出来そうな金銀宝石は確保していたが……。特に中核メンバーは悪魔側に生まれた転生者達に当たる。

 

 日本のそんな中で裏に属していた更識家が標的とされて襲われたそうだ。人間とは言え影響のある一族を襲撃するのは相応の地位と力が有る悪魔であり、下手に倒しては間違いなく魔王も動くだろう。彼女の妹や従者の姉妹は人身売買のオークションに出されたと言う情報は無いため、助ける為にはその悪魔の首を取る必要が有る。

 

 今回の一件ではその為の武器が手に入るかもしれない。最悪は聖のオーラを持った武器として鋳潰してベルトさん担当の新しい武器の材料にしてしまえばいい。

 …………ベルトさんと強制的に聖剣を誰にでも扱えるように矯正する方法を模索してもいい。此処に四季とヘルトさんによる『聖剣改造計画』通称『聖剣計画』の発動が可決されてしまった。

 

「纏めて鋳潰せばハンドル剣の刀身が聖のオーラ纏うかな?」

 

『いや、砕いて核として利用すれば良いのでは無いか? 必要な因子を科学的に解明できれば良いのだが……。そうすればハンドル剣の核にして理論上初代の使用者以上の因子を作り出して……』

 

「なるほど、擬似因子を科学的に発生させて聖剣から強制的に……」

 

『ああ。だが、君の負担を考えると最大の出力は一瞬だけ……』

 

「必殺技って所だな」

 

 哀れエクスカリバー……上手く生き延びなければ誰も聖剣とは思われないハンドル剣に改名される未来が待っている。一歩、また一歩とエクスカリバーが地上から生滅する日が近付いていた。

 やったね、木場君。エクスカリバーが消えるよ。

 最悪、聖のオーラが残らなくても材料費が浮くと考えれば損は無いだろう。等と考えている辺り、聖剣に対して単なる道具と切り捨てている。『約束された安全運転の剣(エクス・ハンドル剣)』完成まであと少し。

 

「名前は……聖ハンドル剣か、ハンドル聖剣とかか? ネーミング的に」

 

『……いや、それは無いだろう』

 

「じゃあ、エクス・レーサーブレードとか?」

 

 ……奪われたエクスカリバー、こいつ等に先に奪われると間違いなく改造される運命にあるよ。

 

 

 

 

 

 

 一方、四季達がエクスカリバーを材料に新型のハンドル剣の開発計画を進めていたころ、転生者一誠はと言うと。

 

(よっしゃー、大・成・功!!!)

 

 一誠、木場の二人で教会から派遣された二人の聖剣使い『紫藤 イリナ』と『ゼノヴィア』の二人相手に『ドレスブレイク』を決めていたりする。なお、それに巻き込まれてアーシアと小猫の二人も剥かれていたが。

 ……この転生者、原作一誠と同様に必死にこの技を学んでいたそうな。ただ、元々の魔力スペックが一誠よりも高いらしく一定範囲の女性の衣服を連鎖的に破壊する技になった様子である。幸か不幸かリアスと朱乃は技の効果の範囲外に居たらしい。

 正に脱衣MAP兵器。……それに怒った小猫の一撃に倒れた瞬間、鉄バット状に変形したイリナの『擬態の聖剣(エクスカリバー・ミミック)』に殴られ、更にはグラウンドに落ちていた野球部の使っていたであろうバットを持ったゼノヴィアも参加しての袋叩きが始まった。

 

 流石にそれで逆に冷めたであろう木場はその場から立ち去って行き、一誠をボコボコにした三人は小猫に案内されて更衣室に、最後に残された一誠は彼を心配したリアス、アーシア、朱乃の三人に介抱されていたが。

 

(ふっ……ふふふふ……。イリナも小猫ちゃんも、ゼノヴィアも照れ方が過激だな。特にイリナは小さい頃からの積み重ねと、ドレスブレイク会得で一緒に使えるようになった特典の、魅了の視線の力でメロメロになった筈だろうし……)

 

 《魅了の視線》。一誠に憑依した転生者のドライブのシステム一式に続く、彼の望んだ得点であり、一定の時間以上視線を向け続ける事で自分に対する好意を植え付ける効果がある魔眼の一種。この能力は一定以上の魔力耐性がある物には無力であるが、元々好意が有れば効果があるらしい。

 好意が無く魔力耐性が高い者にはその視線に対して強い嫌悪感を持つ。

 

 

 

 

 

 

「本当に気持ち悪いです」

 

「そうなのよ! イッセー君てば、昔はよく一緒に遊んだけど、時々変な目で私のこと見てきたけど……今のはなんか、気持ち悪い」

 

「確かに、本気で言葉に出来ない嫌な物を感じたな、彼の視線には」

 

 代わりの服に着替えながら一誠に対する嫌悪感で話が盛り上がったり、仲良くなったりしている小猫とゼノヴィア。相手が悪魔と言う事で多少複雑な様子のイリナとも歩み寄ったりしている。

 それでも、三人の仲は割りと良くなった様子だ。

 

「……ところで、一日だけでも彼の家に泊めてもらうという話はどうする?」

 

「ごめん、ゼノヴィア、あれ無しで! ううっ……悪魔とか人間とか関係なしに、あんな風になるなんて……同じ家に泊まったら……」

 

「ああ、私もなんと言うか……身の危険を感じた」

 

「それがいいと思います」

 

 一応、宿が決まるまで一誠の家に一日くらい泊めてもらおうかと思っていたイリナだったが、本気で自分とゼノヴィアの貞操の危機を考えて嫌がっている。悪魔とか人間とか抜きにしても、襲われる危険のある相手と同じ家には居たくないだろう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 転生者一誠の元を逃げるように去って行ったエクソシスト二人。そんな事があっと知らない四季は……

 

「……どうしてこうなった?」

 

 服は着ているし乱れても居ない……左右には首に手を廻してしがみ付いている詩乃さんと、四季の腕をホールドしている刀奈。……時々布団にもぐりこんでくる二人の事は既に受容れているが、今回は更に二人増えていたりする。黒いショートカットの美少女二人が……。

 

 以前、人身売買のオークションを行なっている悪魔の貴族の元から助けれた二人で、家族を殺された少女と、家族から虐待を受けていた少女……。どちらも帰る場所が無い、と言う意味で四季の用意した家に住んでいたが、危険が増したので避難して貰ったが……。

 

「なんでこの状況?」

 

 スッカリ、ハーレム状態の四季であった。

 

 

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