Memory of purple   作:優しい傭兵

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テストやっと終わりました。もうあれですね。テスト大嫌いってことですね。

「テスト勉強してない作者さんが悪いんとちゃう?」

失敬な。少しはしたぞ少しは。



「じゃあテスト期間中あなたはちゃんと勉強はしてたん?」

勉強?2割ほど。

「残りの8割は?」


モンスターハンターワールド楽しい




「作者さん。ウチ最近双剣でスターバーストストリームもどきが出来るようになったから実験台になってくれへん?」


誠に申し訳ございませんでした。
けど本当にたのしいです。皆さんどうぞワールドの世界に足を踏み入れてください。




では、どうぞ。


「スターバーストストリーム!(もどき)(鬼人化)」


ぎゃあああああああああ!!!



アイドル研究部

「・・・で?何か言う事あるわよね?」

「牛乳とかプレゼントしてやろうか?」

「今度は子供を作れない体にしてやるわ・・・」

「すいませんそれは勘弁してください」

 

無意識に防御しちまったぜ・・・。どこをとは言わないが・・・。

 

この高校生らしからぬ体型の持ち主、矢澤にこ。彼女はこのアイドル研究部の唯一1人の部員で、そしてこの部活の部長を受け持っているらしい。

けど確か部活を作るには5人はいるんじゃなかったか?

 

あとで希に聞いてみるか。

 

「で?報告書だっけ?」

「ああ。生徒会から言われてるはずだが」

「それなら出来てるわ」

 

矢澤からWordで作成されている1枚の報告書を受け取る。

上から部活名、部員の名前、部費、その他。などと色々と記入がされてある。

 

「はい。渡したからすぐに出て行って」

「あ、いや・・・少し聞きたい事があるんだが・・・」

「何よ。貴方に話す事なんかないわよ。早く出て行って!」

 

グイグイと俺をドアの方まで押す矢澤。まあ元バスケ部で動いてた俺からしたら全然押せてはいないんだが。

 

「待て待て!ちょっとだけだから!」

「何よ!貴方も私の事笑いに来たの!?私から話を聞いて何かなるの!?」

「ちょ、ちょっと待てよ何言ってるんだお前!?」

 

本当に何を言っているのか分からない。笑う!?一体何の事で笑わなければいけないんだ!?

 

 

 

 

「邪魔だから出て行って!!」

 

 

 

 

あんな小柄な体からあるとは思えない力で、部室から追い出された。

 

 

 

+++

 

 

 

 

「・・・・・・・・・という事があった」

「予想はしていなかったわけではないんだけどね」

「やっぱりにこっちと一悶着あってんね」

「お前ら分かってたのか」

「私達に罪はないわ」

「右に同じく」

「同罪だこの野郎」

 

先刻での出来事を話すとまあこの2人は思ったとおりだって顔しやがった。多分あれだ。俺に行かせたのは4割仕事優先で3割は学校の各教室の場所を覚えさせるためで、残りの3割は何かが起こるかもって感じの予想をしていたに違いない。悪気が無かったのかはあえて聞かない。

 

 

「しかもその表情だと色々と理由があるのを知ってるみたいだな」

「そうやね。まず順を追って説明するわ」

 

椅子に座って2人と向き合う。

 

「まず、彼女は2年生の矢澤にこ。私達とは別のクラスで、大切な友達なの」

「今は数人いたアイドル研究部の部長をやってるんよ」

「だから報告書にあいつの名前しか書いてなかったんだな。部活を作るには最低5人は必要らしいからな」

「殆どの部員は辞めちゃったんよ。それと、彼女もウチの記憶喪失を知ってる一人でもある」

「なら、記憶を失う前の希のことも?」

「勿論」

「なるほど」

「柴垣君とは初対面だからキツく当たったんや思うけど本当は凄く良い子なんよ。優しくて強くて、人を裏切れない心の持ち主」

「裏切れない・・・ねえ」

 

人を裏切った人間はクズも同然だ。あらゆる関係を断ち切る行為でもあるからな。

 

 

「じゃあ次の質問だ。矢澤のあの態度はなんだ?笑いに来たとか言ってたが・・・」

「それはね、まずこれを見てもらいたいの」

 

絢瀬から一枚のプリントを差し出された。

 

「これは?」

「アイドル研究部、いや、正確にはにこっちの戦績・・・かな?」

「戦績?」

「読んだら分かるよ」

 

と言われて上から読んでみる。

 

何なに?個人演技順位第5位。アマチュアアイドルグランプリ第3位。アイドルミュージック第2位。ダンス演技第2位などなど・・・。ん?

 

「見た感じにはかなり良い戦績だと思うが・・・?」

「じゃあ、柴垣君がとてつもなく不良な男やったとして、色々と人や行動をバカにする人って設定やったら、この戦績を見てなんて言う?」

「そりゃー、人を馬鹿にする奴が言う事なんていったらアイドルなんてくだらないって・・・・・・あ」

「理解した?」

「にこっちが笑いに来たんでしょって言ってた理由が」

 

 

どんな学校でも、とあるなにかしらの行動を取ったら、褒める奴もいれば、それを貶したり馬鹿にしたりする奴も出てくる。どの時代になっても一緒だ。相手が1人、今回は矢澤が1人だ。1人相手ならと考えてあいつを馬鹿にする奴が居たってことか。恐らくアイドルがどうとか、スクールアイドルって何?とか、自分たちが正当であると思い込んで、矢澤のやっている事を不当化している。

 

 

やったことが無い奴がやったことがある奴を馬鹿にするのは筋が通って無さ過ぎる。

それが凄く腹が立つ。

そいつがやってきた努力を踏みにじる事をするのは人間としてやっちゃいけない事だ。

 

 

「スクールアイドルって簡単に言うと学生がしてるアマチュアアイドルの事だよな?」

「えぇ。今、スクールアイドルをしてる学校は少なくないわ。ブームってやつね」

「にこっちはさ、本物のアイドルになるんが夢なんよ」

「アイドル・・か」

「あのキラキラとしたステージで輝いてみたい。あの世界に私も行ってみたいって言ってたわ」

「だからスクールアイドルになってんね」

「いい夢じゃないか」

「恐らくにこっちを馬鹿にしてきたのはプロなんかなれる訳無いって言ったのかもしれへんな」

 

 

夢は叶うときもあるが叶わない事もある。努力は実らないときもある。だが実らないとも限らない。

その『何か』になるのは一握りの人だけだと呟く人もいるだろう。無駄な努力だと嘲笑う人もいるだろう。

 

けど、諦めたらそこで終わりだ。

 

夢があるからこそ頑張れる。夢があるからこそやり遂げる事ができる。

夢には無限の可能性が秘められているのかもしれない。夢は言わば線路のようなものだ。その線路の先には終点が存在する。才能やセンスを持ち合わせていても到達は出来るかは分からない。

可能性を信じれば、おのずと道は拓くのではないだろうか。

夢にたどり着く者はその小さな可能性を信じるものではないだろうか。

 

 

 

「すまん。ちょっと席を外す」

「柴垣君、どちらまで?」

 

 

 

 

 

希がニヤニヤしながら尋ねてくる。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ちょっと小さなアイドルさんの所まで」

 

 

 

 

 

+++

 

 

 

再びアイドル研究部の部室前に足を運んだ。先ほどのように追い返されないかと額にほんのりと汗を浮ばせている。

軽く深呼吸をして扉を二回ノックする。

すると扉の向こうから聞くからに不機嫌な声で「どうぞ」と帰ってくる。つい先ほどの事だから機嫌が悪いのは当たり前か・・・。

扉を開いて中にはいると矢澤はパソコンに向かってキーボードを叩いていた。

画面を見るからに動画サイトにコメントを入力しているようだ。

 

「・・・ねえ。なんでまたあんたがここにいるのよ」

「ちょっと言いたい事があってな」

「何よ。改めて馬鹿にしに来たの?それとも笑いにきたのかしら?」

 

凄い俺を睨んでくる。敵意丸出し。

俺は軽く息を吐いて、小さく折り曲げていた、さっき貰ったプリントをポケットから飛び出した。

 

 

 

 

 

「凄いじゃねえか」

「・・・え?」

 

 

 

俺の言葉を聞いた瞬間、矢澤の目が点になっていた。

 

 

「テレビでよくみるアイドルって数人か大人数って感じだけど、たった一人でここまでするって中々出来ない事だと思うぞ」

「な、なによ!いきなり褒めてきてもお世辞にしか聞こえないわよ!」

「どう受け取るかは好きにしてくれ。けど俺は2人にこれを見せてもらった時は度肝を抜かれた。凄えよこれは。俺じゃあ到底出来ない」

「いきなり気持ち悪いわね・・・。褒めたって何も出ないわよ」

「出なくていいわ。人って人前で踊ったりとか歌ったりとか恥ずかしくてそうそうできないと思う。羞恥心が強い奴は特にな」

「そ、そりゃそうよ。私は本当のアイドルを目指してるんだから」

 

やっぱりそうだ。彼女の想いはかなり強いものだ。長年夢を追いかけてきた者がもつ眼をしている。

 

 

「馬鹿に・・・されたんだってな?」

「っ・・・」

「その気持ち痛いほど分かる。自分の自信を踏みにじられたと同等だからな」

「・・・・・・」

 

暗い顔をして俯いてしまった。今のは禁句だったのか・・・。

 

 

 

「あー・・・まあそんなに気を落とすなよ。初めて会った俺が言うのも筋違いかもしれないが、俺からしたらお前が馬鹿にされるような事をしていないのに馬鹿にされるのが許せなくてな。ちょっとでしゃばっちまった事言って悪かった」

「いいわよ・・・別に・・・」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「俺の偏見かもしれないけど、アイドルの仕事ってさ、ライブやコンサートに出たりして演技をしたり歌を歌うのが仕事かもしれないが、俺は少し違うかなって思う。『アイドルって、人を笑顔にするのが仕事』なんじゃないのかな」

「!!」

 

ガバっと矢澤が顔を上げて俺を凝視してくる。

 

 

「ライブでアイドルが歌っていたり踊っていたりするところを見てるとファンの皆凄い楽しくなって笑顔になるだろ?握手会やサイン会も然り。アイドルがする事って色々と『笑顔』って単語に結びついている。笑顔はストレスの軽減や健康の促進にも効果を出したりしてる。その他色々と凄い事してるんだよな。アイドルの歌って聞いている人を元気付けたり悲しい気持ちになってる人間の励ましになったりもする」

 

ネットで良く見る。『○○さんの歌を聴いてると凄い元気になる!』とか見た事がある。アイドルの他に声優さんや声優アーティストさんとか。あの人たちって素晴らしい力を持ってるってよく思うな。声や言葉の及ぼす効果は絶大だ。一種の薬かもしれない。落ち込んだり気分が萎えていたりしている時にアイドル、声優、女優の歌や声を聞くと凄く力になったりすると良く聞く。

 

声は人の心にとてつもなく影響力がある。良くも悪くも、心に届く。

 

所謂『言霊』だな。

 

 

この部類の人達がしているのは笑顔の他に一種の人助けをしているような気がする。

 

 

「それになりたいと思ってるお前は立派だと思うよ」

「・・・・・・っ」

 

 

 

矢澤はさっきとは違い、ちょっとソワソワとしながらあちらこちらをチラチラしてる。

少しの間だけ待ってると口を開いた。

 

 

 

 

 

 

「私、小さな頃からアイドルのテレビなんかをよく見てたのよ」

「おう」

「テレビに映る人たちってキラキラ輝いててかっこよく見えてた・・・。私もあんな人たちみたいにステージにたってあの世界に飛び込みたいと思っていたわ」

 

 

野球選手になりたい、サッカー選手になりたいと思う人間は少なくないと一緒で矢澤の心境はそれと変わらないものだ。この人になって見たいと思ったのがキッカケかもな。

 

「高校に入る前にテレビであるアイドルさんが言ってたのよ。『私は私を見てくれている人達を笑顔にしてあげたいです!それが私に出来る唯一のお仕事ですから!私の歌や行動で皆さんに元気をあげたい!』て言ってたのよ。それが凄く心に響いて・・・私もそんな人間になりたいと感じてアイドルを目指したのよ。人を笑顔に出来る素晴らしい仕事に就くのが私の今の目標なのよ」

「そうか」

「けど・・・高校でアイドル研究部を立ち上げて集まってくれた他の子たちと一緒にアイドルを目指そうと団結したのに・・・みんなは私には付いていけない。アイドルなんてなれないんだって言って辞めて部活から去っていった。そこは別に無茶苦茶傷ついたわけでもないのよ・・・けど」

「けど?」

 

 

 

 

「それからよ。私を馬鹿にしてくる連中が増えたのが。多分2年生か3年生のどちらかね。今ってこの学校の生徒数が減少してるでしょ?なんとかして生徒を増やそうとほかの部活もがんばってるわ。けど、アイドル研究部はどう?私一人の戦跡じゃなにもならない。アイドル研究部なんかいらない。部費がもったいない。くだらない。なんの役に立つの。そんなことする時間があるならもっと別のことに時間を費やしたら?ってありとあらゆる罵詈雑言を並べられた」

「・・・・・・」

「私は・・・・・・それが凄く悔しかった・・・」

「・・・そうだったのか」

「だから・・・私がこの音ノ木坂のスクールアイドルになってそれを証明する。私のやってきた事は無駄じゃなかったってことを・・・私も・・・プロのアイドルのように・・・人を寄せ付け・・・人を笑顔にできるんだって。誰かの役に立つ事ができるんだって、証明してやりたいのよ」

 

 

矢澤の拳が強く握られていた。それは悔しいさからでたのか、はたまた信念が形となってでているのか。

どうだろうと結論は変わらない。矢澤の信念や本物だ。想いの強さは誰にも負けない・・。それが彼女の強さだと思う。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「・・・初めて会った男に私は何をマジになってんだか」

「失礼だなオイ」

「貴方の言葉で火が付いちゃったのよ。アイドル魂が」

「・・・・・・へえ」

「顔からして腹立つわね。スパナかレンチかトンカチのどれがいいかしら?」

「どれも鈍器には変わらないじゃねえか。俺が記憶喪失になるわ」

「全ては貴方が悪い」

「摂理を超越してんじゃねえよ」

 

 

はあと軽く溜息をつきアイドル研究部の扉を開く。

 

 

 

「じゃ、言いたかったのはこれだけだ。邪魔したな」

「ふんっ・・・。せいぜい私のアイドル活動を応援しときなさい」

「はいはい」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「お前は何も間違った事はしてねえぞ。じゃあな、音ノ木坂のスクールアイドル」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

1人になったアイドル研究部は静かだった。あの男が来て火がついちゃったからか、その反動で椅子にドカリと座り込んだ。

 

「なんなのよ・・・あいつは」

 

 

アイドルの動画を見ながら呟く。いきなり現れて・・・アイドルのいろはも分かっていないのに力説しちゃって・・・。

 

 

『凄いじゃねえか』

『俺じゃ到底出来ない』

 

 

あいつの放った言葉が未だに心に残っていた。初めてかもしれない。絵里や希からは応援の言葉は聞いたが、初対面であそこまで言われた事は一切無かった。理解できない。他人がなぜそこまで私に声を掛けてきたのか。

 

 

 

 

けど・・・あいつの言葉が凄く嬉しかった。

 

 

 

 

『アイドルって、人を笑顔にするのが仕事なんじゃないのかな』

 

 

 

 

 

あいつは・・・分かってくれているんだ。アイドルの仕事を・・・アイドルの凄さを。

 

 

 

 

 

「間違った事はしてない・・・か」

 

 

心が温かくなった。嬉しかった。自分を認めてくれている人が現れたことが・・・。

 

 

 

 

 

 

 

 

「柴垣・・・大和・・・ねえ」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

その言葉は静かな部室に消えていった。

 

 

 




テストも終わったのでやっと投稿できました。もう疲れて疲れて・・・。単位を落としてないか心配です。
どうも優しい傭兵です。
次回から部費での会議の準備編みたいな感じの話を投稿しようと思っていますのでよろしくお願いします。(語彙力)


真面目にモンハン楽しいです。買ってよかったです。あの快感・・・たまらない!!


少し落ち着きましょうか。(1人ツッコミ)



また時間は空くと思いますが、皆さん次回までまたお付き合いください!


今回はここまで!
感想・評価お待ちしております!!



では・・・またな!





あ、『絢瀬絵里に出会った』を読んでくださった皆様、あの小説ですが、2月中に1話か2話投稿しようと想いますのでよろしくお願いします(宣伝です)
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