Memory of purple   作:優しい傭兵

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では、シリアス編スタート


会議

「それでは時間になりましたので部活動報告会を始めます。よろしくお願いします」

『お願いしまーす』

 

絢瀬の言葉が響く。

音ノ木坂学院に集合した各部活の部長、ならびに我ら生徒会。事前に色々と準備を施してついに始まった会議でもある。長机には各々の部長らが腰を下ろしており、その中には矢澤の姿もある。

 

 

「初めに軽く自己紹介させていただきます。今年の4月に編入して参りました、男子試験生の柴垣大和です。生徒会では書記を担当しております。2年生の身でまだ力不足でありますが、音ノ木坂の為に頑張りたいと思っておりますのでよろしくお願いします」

 

前々から言おう言おうと思っていた俺の自己紹介も終わり、本題に入った。

 

 

「では、ウチの方から今月まででの各部活の戦績報告の書類をお渡しします」

 

 

Wordで作成した部活の戦績報告。中には大会での優勝記録や作品の優秀賞受賞などと言ったあらゆる成績が纏められてある。

 

俺や絵里の手にそれを渡され軽く目を通しながら横目で部長達を眺める。中には真剣に目を通す人もいるが、どうでもいいと思い目を通さず机に書類を置く部長もいる。

そして最後に言うと、眺めた後に顔つきを変える部長もいた。

 

(バスケ部にダンス部。・・・・・・やっぱりな(・・・・・)

 

 

 

 

 

さて、やりましょうかね。『戦い』を。

 

 

 

 

 

 

 

「大体情報は集まったな。君たち3人、特にことりには助けられた」

「いえいえ。少し楽しかったと思ったんで大丈夫ですよ」

「全く、ことりを危ない目に遭わせて・・・」

「色々と俺の都合で迷惑をかけたな。それなりの報酬はあるから多めに見てくれ」

「けど、次からこういう事は早めに連絡を下さい大和先輩。いきなりで私達も話に追いついてなかったのですから」

「悪かったな海未。俺達もこの案が出たのはつい先日なんだ。時間は有限と言うからな」

「それで大和先輩!私への報酬のアレは!」

「服の材料だろ?注文済みだ」

「やった!これで海未ちゃんや穂乃果ちゃんに可愛い服を一杯作れる!」

「き、着ませんからね!」

「着せます!絶対に!」

「認められません!」

 

少し外が暗くなった時間の時に俺とことりと海未は生徒会室にいる。この3人組なら穂乃果が本当ならいるはずなんだが、実家の和菓子屋の手伝いで今日は早めの帰宅。絢瀬と希は矢澤と帰宅した。

 

 

今回色々と動いてもらったこの3人にはそれなりの報酬を与えた。穂乃果には質のいいタオル一式。海未には弓道で使う弓の消耗品。ことりには自作している服の材料少々。1万以内で収まったから良しとしよう。桜にまら説教されそうだがな・・・。

 

「でも以外だ」

「なぜですか?」

「君たち3人が俺の提案に乗る事にだ。普通ならこんな事、特に海未なら反対だと思ってたんだがな」

「それは流石に最初は反対でした。けど、貴方や希先輩、なにより・・・幼馴染の絵里の3人に頭を下げられたら断ろうにも断れません」

「穂乃果ちゃんは乗り気でしたからね。なんだかスパイっぽくて楽しそう!ってはしゃいでましたから」

「穂乃果は少々バカですからね」

「少々なのだろうか・・・」

「言い方を変えたらストーカーだけどね」

「上手く事が進んだからよかったものの、面倒な事になったら全部水の泡だったからな」

「やれやれって処です。大和先輩には今度温泉に連れて行ってもらわないとですね」

「ゆっくり浸かりたいね~」

「お・・・俺の全財産で・・・」

「冗談です」

 

茶番を繰り返していると、ことりと海未が真面目な顔で尋ねてきた。

 

 

「でも、大和先輩。もしこれが上手く進んだら大和先輩の評判や悪くなりますよ」

「貴方は一応試験生なのですから、素行は悪くないようにしないと」

 

正論だな。これが上手くすすめば俺に期待を寄せている先生たちからの株はダダ下がり確実。良くて褒められる。悪くて俺は学校からの嫌われ者。比で言うと3:7。

使った手も手だからな。悪者になる確率の方が圧倒的に高い。

 

 

「俺が嫌われるだけで済めば充分だ。そもそも高校生活を過ごしていたらこんな事あるとは思っていたからな」

「そうだとしても、なんで大和先輩は他人同然の人にここまでするんですか?御人好しも良いところですよ」

「それは私も同感です。向こうにはメリットはありますが、貴方にはデメリットしかありません。自分で自分の首を絞めているようなものです」

「まあそうだな」

「そうだなって・・・それでいいんですか!?」

「良いからしてるんだ。もう辞めたって言うのは手遅れだ」

「ですが・・・」

 

心配そうに俺をみる2人の少女の頭を優しく撫でる。

 

 

 

ただただ気に喰わない。自分の近くでこんな醜い事が起こっている事が。見たくない。こんな醜い事で人が耐えている姿を見るのが。

 

もう見たくない。泣きそうになっている奴をみるのは・・・。

 

 

こんなくだらない事を見ると腹が立つ。

 

 

 

 

「人を馬鹿にしてきた奴らには痛い目にあわせてやる」

 

 

 

 

 

 

 

「以上が各部活の戦績報告です」

「ねえ生徒会長さん~。そういう面倒なのいいから早く終わらない?ウチの部活もう少しで練習試合あるから練習しなくちゃだから~」

「そうですよ。私達もダンスの練習があるんですから」

「これは音ノ木坂の規則ですので、ご了承ください」

「めんどくさいわね~」

 

確かにめんどくさくはなるがそこは口に出しちゃだめだろ・・・。

 

 

「続きまして、部費の値が大方決まりましたのでそちらの書類をお渡しします」

 

 

 

(来たな・・・・・・)

 

 

希が部活毎に分けられた書類を配る。

ここが今回の戦いの重要ポイント。ここで餌に引っかかればそれでこっちに軍配が上がる。

希もこっちをチラッと見て頷いてくる。後はよろしくの合図だろう。

 

 

「一部分を覗いて昨年とは値はそこまで変更がありませんのでよろしくお願いします」

 

この部費の計算は学校の経理課の人達と一緒にしたから心配はなし。俺たちがこれから行う事も理事長には話してる。あの人は良い人だ。『貴方に任せるわ』って全部俺に預けてくれたからな。俺のクラスの担任にも話は勿論通してる。山田先生は生徒指導の先生でもあったからちょっと納得させるのは難しかったけどな。『お前は御人好しじゃなくて大馬鹿野郎だな』って言われた。・・・・・・・・・ごもっともです。

 

 

 

静かになった会議室に納得がいきませんと声が上がった。

 

 

 

「ねえ!なんで私達バスケ部の部費がそこまで上がってないの!?大会でもそれなりの戦績は出してるんだけど!?」

 

バスケ部の部長が不満の声を上げる。

 

 

「これは理事長も承諾していますので私達にはどうにもできません」

「なら生徒会から話を通してよ!こんなの納得がいかないわ!」

「納得してもらうしかありません。部費の計算は学校の経理課の職員さんに任せておりますので」

「部活で学校に貢献しているのにこれはおかしいわよ!」

「他の部活も昨年とそこまで差はありませんが・・・?」

「それはそこまで頑張ってないってだけでしょ!?バスケ部の戦績見たでしょ!関東大会でベスト8には入ってるのにこれが普通ですって言われても納得いくわけないでしょ!?」

 

(あーあ、言っちゃいけない事言ったぞこの人)

 

 

「何より!私はずっと言いたかった事があるのよ。なんでそこまで目立った活動をしてないアイドル研究部が部費なんて貰ってるのよ!」

「っ・・・・・・」

 

バスケ部部長の言葉に顔を歪める矢澤。その言葉に続いて言葉を発する部長達も出てきた。

 

 

「確かにね・・・」

「いつも何してるの・・・?」

「要る意味ある?」

 

 

罵詈雑言を並べるその姿はあまりにも醜い。バスケ部に続き、ダンス部、吹奏楽部など不満の声を上げていく。

 

 

 

「アイドル研究部の部費をもっと他の部活に回したほうがもっと役に立つと思うのだけれどそこはどうなのかしら?」

「それは私達生徒会が決める事ではありません。部活の設立を最終決定するのは学院の理事長です」

「なら理事長に話したいから許可を得れないかしら?理事長に会うには生徒会からの許可がいるんでしょ?」

「部活をどうこうするのはバスケ部の貴方が決める権利はありません。許可も勿論出せません!」

「何よ!アイドル部だけ贔屓にしてるんじゃないわよ!私の方が学年は上なんだから100歩譲っても検討すべきでしょ!」

「私達生徒会は生徒の味方です!1つの部活を贔屓にしたりしていません!」

「なら私の要望を聞くのも生徒の味方である生徒会の仕事よね!何?!人を選ぶの!?」

「そ・・・そんな事は・・・」

 

バスケ部の部長に釣られて絢瀬もヒートアップしていってる。更にいうと絢瀬のほうが劣勢だ。

 

 

 

 

 

「そもそも!アイドル研究部が何の役に立つのよ!今までアイドル研究部がどうとかで学校に生徒が入ってきた事なんかある!?」

「なっ!?」

「やるならプロのアイドルになってから言いなさいよ!」

「だ、黙って聞いてれば・・・っ!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ッバァアンッ!!!

 

 

 

 

 

 

 

『っ!?』

 

 

 

「ふぅー・・・・・・」

 

 

 

流石の俺にも我慢の限界ってモンがある。

自分の目の前にある机を思いっきり叩くと会議室にいる全員が黙った。

 

 

 

 

「黙って聞いてれば、どの口がそれを言うんですかね?」

「な、何よあんた!3年生に向かって調子のってんじゃないわよ!」

「その言葉、そのままそっくり返してやるよ」

 

 

席から立つとびっくりしたのかその場に腰を下ろすバスケ部部長。

 

 

「人の事言う前に自分のやってきたことを直したらどうなんですかね?バスケ部長さん」

「な、何が言いたいのよ・・・」

 

 

 

 

 

 

 

「アイドル研究部の矢澤にこは、部費をもらえるだけの功績は残してるって事だ」

 

 

 

 

 

俺の一言でざわざわとざわつきだす。言われた矢澤本人は首を傾げ、俺たちの方に視線を移すと絢瀬と希は優しく微笑み返す。

 

 

 

 

 

「確かにアイドル研究部、正確には矢澤は赴きに出せるほどの功績は持ち合わせちゃいない。けど、この個人の活動での戦果は出している」

「・・・どういうこと?」

「希、説明を」

「了解っと」

 

 

 

「これは今年の1月に音ノ木坂近辺にある中学生にとったアンケートの結果です。もし音ノ木坂に入りたいと考えている中学生はどういった理由で入りたいと考えているのかというアンケートです。中には、バスケ部に入りたいや親が通っていたからと言った理由も多かった。けど、中には矢澤にこ本人の名前も書かれてありました」

「えっ・・・・・・?」

「そんなでたらめ信じると思ってるの?」

「論より証拠。希、渡してやってくれ」

「どうぞ」

 

希が持っていた資料をバスケ部長の前に差し出す。それを上から順に見ていくと。

 

 

『音ノ木のスクールアイドルに興味が出たから』

『矢澤にこって人と一緒にスクールアイドルをしたい』

『この学院のアイドルを見て見たい!』

 

数で言えば少ないがこれはれっきとした証拠だ。

 

 

「学院に進むのに対してこの理由はちょっと子供っぽいかも知れないが、こうやって文字で残っている。これはそれなりの戦果として見えるのではないでしょうか?」

「そ、そうね・・・。確かにそう見えるわね。ま、まぁ私は少しはちゃんとやっているんじゃないかなとは思っていたわよ・・・?」

 

はいダウト。撤回しようなんて遅すぎる。

 

 

「・・・まあいいでしょう。ということで矢澤にこが所属するアイドル研究部を潰すことはまず生徒会は許可しない。お分かりいただけましたでしょうか?」

「え、えぇ・・・。けど、ウチの部費の件はどう説明するのよ!」

「あぁ、それですか。それもそれなりの理由はありますよ」

「なら!この場で説明してもらおうじゃない!」

 

 

追い詰められてヒステリックになってやがる。やれやれ・・・。

 

 

「では・・・・・・」

 

 

 

絢瀬に目配せで合図を送ると、全員に見やすいようにノートパソコンを用意する。モニターの真ん中には再生ボタンが浮んでいる。

 

 

 

「これを今すぐ皆さんに見ていただきます。これを見れば、部費の事も納得いただけるでしょう。ねえ?バスケ部さんにダンス部さん?」

「っ!?」

「っ・・・」

 

さっきから何も声を出さなかったダンス部の部長がビクッと体を跳ねらせる。

 

 

 

 

 

再生ボタンを押す。

 

 

 

 

 

 

 

 

写ったのは体育館の裏側。そこにはバスケ部の部長とその友達らしき人物が数名。

数秒時間が経つとそこにあの少女。二階堂さんが現れた。映像でも分かるようにオドオドしながらその輪の中に入っていく。

 

この映像を見ると、バスケ部の部長の顔から汗が噴出す。

 

 

 

『やっと来たわね。で?持ってきてくれたわよね?』

『も、もう辞めてください先輩。私・・・もう渡せるものなんか・・・」

『誰もそんな事聞いてない。持ってきたのか聞いたのよ』

『も・・・持ってきていません・・・』

『ふーん』

 

部長が一歩近付くと。

 

『舐めてんじゃないわよ!』

 

と一喝し、二階堂さんに平手打ち。

 

その映像をみた俺たち生徒会以外の人間は度肝を抜かれた。

 

ここで映像は一旦終了。

 

 

「これが理由です。なぜこんな事をしている人物に部費を渡さなきゃいけないのか、説明していただけますか?」

 

バスケ部部長の前に立ち見下ろす。長身の男にここまで詰め寄られると流石に誰しもビビる。

 

「あ・・・な、なんで・・・それを貴方達が・・・」

 

 

 

 

 

 

 

「質問を質問で返すなぁ!!」

 

 

 

俺の怒号でその場に腰をぬかす。

 

 

 

「往生際が悪いんだよ!!ここまで証拠が残っているのに言い逃れできると思うなよ!」

「あ・・・あぁ・・・」

 

はぁと息を吐き、全員に視線を移す。

 

「これが現状です。彼女はそれなりの成績を残して音ノ木坂に転入した期待の星。その彼女が自分より上手いと理由で数人で脅し喝上げをされている。もう生徒だけでの問題じゃなくなってきている」

 

パソコンのマウスを動かし別の画像を映す。

 

 

「続いてこれも同じく先日の画像です。場所はアイドル研究部の部室前。いるのはバスケ部の部長とダンス部の部長。俺は矢澤本人からこの2人が自分に嫌がらせを受けていると話を聞きました。生徒の味方である生徒会がこれを見て見過ごすわけがない!!」

 

 

 

この動画と画像は1年生の3人組に頼んで調達してもらったもの。良い言い方だったら調査。悪い意味で尾行だ。動画の方は二階堂さんがいつもどこで喝上げをされているかを聞き、現場にことりと俺が人足早く張り込んで撮った動画。画像の方は海未と穂乃果にこっそり取って貰った写真。絢瀬と希には理事長達に話を通してもらった。

 

これが現状だ。自分のした悪行は必ず自分の元に返ってくる。

 

 

 

おおよその見当はつく。矢澤のダンスの凄さをみた怒りによるダンス部からのいやがらせ。それの便乗でのバスケ部。

 

 

 

 

「自分より凄い奴が現れて悔しがるのは構わない。けど、その怒りの矛先をその本人にぶつけるのはおかしいんだよ!」

 

 

バスケ部とダンス部の部長の前にたち、また机を叩く。

 

 

 

 

「やるより前に自分のやろうとしている事を自覚しろ!努力もしないで汚いやり方で本人達を苦しめてんじゃねえよ!彼女たちは自分のしてきた事に覚悟と誇りを持ってる!それを汚すのは愚の骨頂だ!」

 

 

俺の言葉を聞いた2人は涙目になり俯いてしまう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「くだらねえ価値観で人の心を傷つけるな!そんな事をしているからお前らはいつまでたっても二流なんだ!言い争う前にそれなりの力と技術を身につけろ!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

+++

 

 

 

 

 

 

時間は午後7時。日が傾き薄暗くなった時間。場所は生徒会室。

 

 

俺の目の前には絢瀬と希、そして矢澤にこ。

 

 

 

 

「・・・・・・なんであんな事をしたのよ」

「まずかったか?」

「大アリよ!あんな事したらあんたの評判落ちちゃうわよ!」

「知るかよ。俺の評判は理事長だけに見てもらえれば良い」

「うっ・・・」

「俺がしたい事をしただけだからな。結論」

「でも、私は頼んでない」

「あぁ、俺が勝手にしたことだ。お前はなんの関係もない」

「・・・・・・御人好しを通りこしすぎよ」

「だな。俺も自分をぶん殴りたい」

 

 

軽く一息つき、矢澤が一言呟いた。

 

 

 

 

 

「なんで・・・私を助けたの?」

 

 

 

 

 

 

矢澤の言葉に俺は軽くこう返した。

 

 

 

 

「助けるのに理由が必要か?」

 

「え・・・・・・?」

「俺は俺のやりたい事をしただけだ。絶対なんとかしなきゃいけないとかそういう感情は無い。俺が助けたいと思ったから助けた。それだけだ」

 

 

俺の言葉を聞いた矢澤、絢瀬、希はポカンと口をあけて、数秒後に笑い出した。

 

 

「ぷっ・・・クサい台詞言っちゃって」

「ふふふっ・・・誰を真似たのよ」

「あかんわ。おなか痛い」

「こいつら・・・・・・」

「どっかの誰かみたいやねエリチ」

「ちょっと希!」

 

 

なんだかカッコよく言ったつもりだったのに馬鹿みたいだ。

あとあんたらなに喋ってんだ?

 

 

 

 

「大和・・・」

「あん?」

 

 

矢澤が俺に笑顔を向けて。

 

 

 

「ありがとう」

 

 

 

感謝の言葉を呟いた。

 

 

「・・・・・・気にすんな。あ、そうだ!希!」

「ん?」

「まだあの紙あるか?」

「え?あ、あー!あれやね!待ってて!」

 

希が鞄をガサゴソとあさりだし、ファイリングされた一枚の紙を矢澤の目の前に出した。

 

 

 

 

「これは?」

「今日言っていた中学生のアンケートの一枚だ。これだけお前に渡したくてな」

「?」

 

ファイルから取り出し、書いてある文を読み上げる。

 

 

 

『私もアイドルが大好きです。来年は音ノ木坂に入って一緒にスクールアイドルをしてみたいと思っています。頑張ってください!    小泉花陽』

 

 

 

 

 

「あ・・・・・・」

 

 

 

「今まで頑張ってやってきたことがやっと形になったんだよ」

「にこががんばったおかげよ」

「継続は力なりやね」

 

 

 

 

文を読んでいた矢澤の目からポロポロと涙が溢れてきた。

 

 

 

「うっ・・・うぇ・・・」

「にこ」

「にこっち」

 

 

絢瀬と希がにこを抱きしめる。

 

 

 

 

「わ・・・わだじがしてきたことは・・・・・・ぐすっ・・・」

 

 

 

 

 

 

 

「あぁ。お前のしてきた事は無駄じゃなかったんだ」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

大声を出して泣き出した矢澤の声が生徒会室に響いた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 




一悶着終了いたしました。これ言い換えてみればディベートみたいですね。いや、あれとは差がかなりあるか。
今回はシリアス回で、次回から少しほのぼのとした日常を書いていこうと思います。
希と大和をイチャイチャさせなければ!

あと、1つだけ。この話を書いているとき、完全ににこがメインヒロインみたいやん!って成っていました。いえ違います。この小説のメインヒロインは希です。あしからず。

そして今回新しく評価してくださった!
拓摩さん!ありがとうございます!

風が強すぎて眠れない・・・・。音怖い・・・。
皆さん。夜更かしせずアイス食べて早く寝ましょう。
アイスは必要ない?そうですね・・・。



では今回はここまで!
感想・評価お待ちしております!

では・・・・・・またな!
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