プロローグ -カランside-
「絶望」
それだけだった
魔法使いの血筋の水月家の残りカスのボクは幼い頃に両親を亡くし、唯一残っていた祖母の家で生活していた。
祖母は重度のガンを患っていて、よく発作を起こしていた。
ボクは魔法使いの血筋だということしか教えられておらず、魔法の勉強は一切していなく、全くと言っていいほど魔法が使えない。
人里で祖母の看病をしなければならなかったし、そもそも勉強出来る教材も無かった。
ある日買い忘れたジャガイモを買いに出かけたら、祖母はトマトスープに火をかけていた時に発作を起こし、近くにあった新聞紙やら布巾やらに火が移り、祖母は亡くなり、家は全焼した。幸い隣の家には火が移らなかったが、とうとう引き取ってくれる家族もいなく、生活の宛が完全に無くなり、ふらふらと魔法の森で自殺しようと、他の木々より大きな木の下に倒れて、眠った。
気がつくと白黒の服に身を包み金髪のくせっ毛を1部三つ編みにした魔法使いの様な少女が声をかけてきていた。
金髪の少女「お前、こんな所で何してるんだ?大丈夫か?」
綺麗な金色の目で、いかにも不思議そうな目でボクの顔をのぞき込んでくる。
カラン「ボク、家族も家も全部無くしちゃってさ…一応魔法が使える血筋なんだけど、教えられてないから、本当に何も出来なくて、もうここで死のうかなって…君も、魔法使い?」
何故、こんな事話してしまうのだろう、どうしてこの目の前にいる何の関係もない金髪の少女に話してしまうのだろう。
きっと、友達がいなかったから、祖母以外に心配してもらえたことが、嬉しかったのだろう。
金髪の少女「ああ!霧雨 魔理沙!普通の魔法使いだ!そういやお前、名前は?」
カラン「カラン、水月 カラン。」
魔理沙「そうか、カラン、お前私の家で住まわせてやるよ。魔法も教えてやる。その代わり雑用もしてもらうがな。」
魔理沙は少し考えてからそういった。
嬉しかった。素直にそう思った。
もしかしたら、もしかしたら魔理沙はボクのことを助けてくれるかもしれないと思った。打ち明けたら、本当に助けてくれた。命も心も救ってくれた。
いや、死ぬ前に声をかけてくれただけでもボクにとっては充分助かった気分だが。
カラン「いいの!?ありがとう、これから、よろしくね。魔理沙。」
それからボクはある程度の魔法、弾幕も使えるようになった。弾幕はお花がモチーフ。魔理沙みたいな火力は無いけど、広範囲のホーミング、お花は扱いやすく、棘の攻撃力は強いほうだ。なかなか気に入っている。
そんな楽しくて平和な新しい日常に、ある事件、いや、異変が起きた。
プロローグ -カランside- でした。
なるべく原作の通りに書きたいと願っています。まぁ、読者の皆さんが「これ違うだろ」と思いましたら、コメントお願いします。いいなと思ってもコメントお願いします笑