プロローグ -魔理沙-
今日もいつものように、魔法の研究と燃料に使うキノコを探しに魔法の森にやって来ていた。
今あと少しで新しい魔法が使えるという段階で、キノコが無くなってしまったのだ。
私の魔法はほかの魔法使いと違って、火力重視だからな。たくさんのキノコが必要となる。
いつもよりたくさんの珍しいキノコが見つかったのと、魔法の研究、燃料に使えるキノコを採取して、ワクワクしながら今いる場所よりもっと深碧の広がる奥に進んで行くと、他の木々より大きな木の下に、水色の髪を腰まで伸ばし、前髪をぱっつんに切りそろえ、黒いレースやフリル、リボンがたくさんあしらわれた服に身を包んだ小柄で美しい少女が倒れていた。
私みたいに森にキノコ狩りでもしに来て、途中で具合が悪くなり、倒れてしまったのだろうか。もしそうだとしたら大変だ。見殺しになんて出来ない。
気になって声を掛けてみた。
魔理沙「おーい!」
水色の髪の少女のまつ毛が震え、目を覚ました。
魔理沙「お前、こんな所で何してるんだ?大丈夫か?」
そう言った途端、少女の紫の目から光が消えた気がした。
水色の髪の少女「ボク、家族も家も全部無くしちゃってさ…一応魔法使える血筋なんだけど、教えられてないから、本当に何も出来なくて…君も、魔法使い?」
今にも消え入りそうなか細い声で、さぞかし辛そうにそう言った。
私は、本来何も知らない筈のこいつを、何故か助けたくなった。
魔理沙「ああ!霧雨魔理沙!普通の魔法使いだ!そういや、お前、名前は?」
水色の髪の少女「カラン、水月 カラン」
そうか、カランか…。こいつに魔法を教えながら、私の家で住まわせれば、カランの助けになるだろうか?
魔理沙「そうか、カラン、お前私の家で住まわせてやるよ。魔法も教えてやる。その代わり雑用もしてもらうがな。」
カランの紫の目に、希望の光が戻ってきた気がした。
カラン「いいの!?ありがとう、これから、よろしくね。魔理沙。」
そう言って、可愛らしく晴れやかに笑った。
それからカランはある程度の魔法、弾幕も使えるようになった。全く、成長著しいものだ。初めての弟子(?)が出来て、嬉しかった。魅魔様も、こんな気持ちだったのかななど、カランの魔法や弾幕を見ていると思う。
弾幕ではお花がモチーフ。私みたいな火力はないが、広範囲のホーミング。棘の攻撃力は強いほうだ。気に入っているらしい。
そんな楽しくて平和な新しい日常に、ある事件、いや、異変が起きた。
プロローグ -魔理沙side- でした!
なるべく同じ時の話でもいろんな人の目線で書いていきたいと思います。
全部読んで頂いてもいいですし、「この話はこの子のだけ」という感じで読んで頂いても結構です。
次は紅霧異変について書いていきたいと思っています。
次話でお待ちしております!