「カズ、待たせたな」
19:00分スネークは待ち合わせのマンションの玄関へ来ていた。普通に働いては二ヶ月も持たないような高級マンションの足元、警備員と指紋認証によるゲート、タッチパネル式のインターフォンのある玄関。いつの間にカズはこんな所に住む金が用意できたのか不思議に感じていた。
「時間通りだな、ボス。家で話そう、と思ったが使えなくなってしまってな」
玄関ホールのベンチにカズは座っていた。頬には真っ赤な紅葉がついていた。
「待たせたな。それよりもカズ……、まだそんな事やってるのか。アルマジロ達で懲りなかったのか」
「あ、イヤー。ち、違うんだボス。これはだな……」
「言わなくていい。で、どうするんだ?」
「そうだな。ボスが決めてくれ」
どこで話すものか悩むスネークがふと思い浮かんだのは昼間のおっちゃんの顔だ。確か……
「長塚ってお好み焼き?屋はどうだ。昼の競争で誘われたんだ。夕飯も食えて良いだろう」
「ボス……、あんたの胃袋は何者なんだ。まあいい。案内してくれ」
食欲を呆れられつつ二人は長塚へと向かった。マンションからはおよそ20分。道中では昔話で盛り上がっていた。話しているうちにたどり着く。そこには民家の一階を店として作られた古風な建物が建っていた。暖簾も出ており営業していることが伺える。暖簾をくぐり店に入ると蒸した風に乗ってソースや鰹節の匂いが流れてくる。店内には6割くらいの席が埋まる繁盛っぷりだ。
「いらっしゃい!お、昼間の外国人さんじゃないかい」
「お邪魔する。どこか周りに人の少ない席はあるか?」
「それなら奥の座敷へどうぞ」
店主の案内で座敷へ行き、適当に注文して本題に切り出した。
スネークはあの事故の後この街で倒れていた事、助けてもらった事などこれまでの状況を説明した。魔法についても話した時数の眉が眉間に寄った。
「どうした」
「いや、大丈夫だ。魔法か……。それとエメリッヒ博士もこっちに居るのか。エメリッヒ博士はどうだ?」
「今は知り合いになった家の方の研究所でワームホールと転移の原因を探ってる。今のところ魔法が関係しているかもしれないらしい。まだ時間がかかるだろう」
「そうか、しばらくは戻れないか」
「で、カズはどうなんだ。ストレンジラブ博士はどうなった」
「俺とストレンジラブ博士の事はかなり長いぞ」
「ああ」
「よく聞いてくれ、ストレンジラブ博士が軟禁された」
カズの口から重要でとんでもない事に巻き込まれたことが話される
遅い割に短くてすみません
次回からカズの回想入ります