ーーーーーーーーーーーーーーーーーー第一実験室
ビービービービー
赤色灯が灯りけたましいアラームが鳴り響く。研究員はコンソールパネルに向かい原因を解明しようとする。補助の兵士たちも避難路の確保とHQとの連絡を行っている。
近くにいた研究員に声をかけるも自体がわからないという事。
「ミラー副司令‼機体温度が上昇中、暴走しています」
「実験中止しろ。電源を落とせ。それと冷却だ早く」
「やっていますがあまりが効果ありません‼電源も既に切っています。いつ爆発するか……。早く避難を」
ワームホール発生装置の周囲の配管へ冷却液を流すものの効果はなく配管からはゆらゆらと蒸気が発生している。数カ所は配管の接合が外れ蒸気が吹き出している。もう手がつけられないのは明白であった。ストレンジラブ博も口を開く。
「冷却液も漏れてるし熱の上昇も止まらない。これではもう長くは持たないだろう。避難するなら今しかないぞ」
「クソ!扉付近の兵士及び研究員から避難しろ。博士も早く逃げるんだ。無線機か内線をかせ」
コンソールを操作していた研究員が受話器を渡してくる既に第二実験室と繋がっているようだ。
「スネーク! 聞こえるか? 緊急事態だ。ワームホールが暴走、言うことを聞かなくなった。電源を落とすにも間に合わない。研究員を避難させる。それとそっちのワームホールも……」
「ああ、既にこちらも暴走を始めている。研究員の避難が完了したら俺も直ぐ逃げる」
「わかった気を付けてくれ。こちらは後数に……」
言い切る前に実験室は影に飲まれた。
「ここは……」
目が覚めると足が地を踏む感覚は無い。周囲は薄暗く規則的にロウソクのような仄かな明かりが灯っている。おそらく壁に囲まれた部屋の中だろう。上を向けば腕から伸びる紫色に光る鎖が見える。
(どこかの収容施設か?だが、発光する鎖は聞いたことが無い。少なくとも俺達の研究班でも光る鎖なんて物は作っていない)
思案しているとカッカッカと規則的な音が聞こえる。壁と思われた一部から光が差し込み一人の人影が映し出される。細身の体にくびれたウエスト。腰近くまである長い髪。おそらく女性であることは分かった。
「目が冷めたようね。一体どの様にここに入ってきたのかしら?そう簡単には見つからない場所にあったはずよ」
「なんの事だ……。俺達はただ実験に失敗し爆破に巻き込まれただけだ」
「そう……。まぁいいわ。何であれ構わない。貴方にしてもらいたい事があるのよ」
「頼みたいこと?」
「ええ。場所は地球という惑星」
地球という言葉を聴き鎖が揺れる
「その反応知っているようね。なら話が早いわ。地球に落ちたジュエルシードと呼ばれる宝石、それを探してもらいたいの」
「何故、俺がやらなければならないんだ?」
「私の成すべきことを成すために。そして貴方達が元の場所に帰るために」
何故俺がしなくてはいけない。そもそも元の場所に戻るためとは……。それに
「やる義理はないという様子ね。でもこれを見たら心が変わるわ」
--カツン
女がヒールを鳴らすと目の前の空間に映像が流れる。そこにはあの人が写っていた。我々の象徴であり大切な人が。
しばらく更新できずすみませんでした。
リアルで大きなイベントがあり執筆も進まずここまで引き伸ばしてしまいました。
今後もゆっくりですが更新するのでよろしくお願いします