諸事情により遅くなってすみません
魔法 ~magic~ part1
海鳴市に来てから約1ヶ月が過ぎた。スネークはイロコイ・プリスキンとして高町家の居候となり翠屋のバイトとして働き始めた。
そんな日常の中のとある日スネークは夢を見た。あれは不思議な夢だった。この世の物とは思えない化け物と戦う少年。傷つきふらつきながらも戦い負けた少年。化け物は町へさって行く。
午前4時30分、スネークは目覚めてすぐ先ほどまで見ていた夢について考えていた。普段なら気にもしない事だが不思議と夢ではなく現実であり厄介事になりそうな予感がした。だがその予感も振り払い、顔を洗い、朝の鍛練に出た。例え今戦闘が起きていなくても鍛練は欠かさずにいた。
「プリスキンさん、おはようございます」
「お疲れ様です。プリスキンさん」
帰宅すると恭也と美由希に会った。二人とも朝練を終えたばかりのようで汗が滴っている。
「おはよう、二人も朝練お疲れ様だ」
「もう朝ごはんも出来てますよ」
「そうか。桃子さんの料理は上手いからいつも楽しみだ」
「それ、お母さんに言ってください。喜びますよ」
そんな話をしつつ家に入り汗を流し席についた。
今日の朝ごはんはパンにスクランブルエッグにハム、ソーセージ、サラダだった。
「んー…今朝も美味いな…特にこのスクランブルエッグ!」
「ほんとー?トッピングのトマトとチーズとそれからバジルが隠し味なの♪」
「みんな、アレだぞ~こんな料理上手なおかーさん持って幸せだぞ!」
「あーん!も~、やだ。あなたったら~♪」
確かに料理は美味いがこの両親はなぜここまで新婚気分が前面に出ているんだ?
なのはの隣では恭也が美由希のリボンを直している。
そんな光景を見てなのはは嬉しそうだが気まずい雰囲気を出していた。
夜、スネークが山で訓練をしていると声が聞こえてきた。いや、聞こえたのではなく脳内に直接響いて来ていた。
<誰か聞こえますか?誰か……>
直接響いて来る声に驚きながらも助けを求めている声に焦りがあったのに気づき声が大きくなる方向へ走り始めた。
走り始めて数十分、スネークは住宅街まで来ていた。
前方には霧の塊の様な化け物と一人の少女がいた。その少女は見慣れた姿をしていた。
「なのは!」
声を上げたことにより化け物がスネークに気づき直感的にスネークが脅威と感じたのか襲ってくる。
《ヴォァァァァ!!》
声を上げつつかなりの勢いで突進してくるがスネークのカミソリの様に鋭い反射神経で横に跳び化け物の腹をナイフで薙ぎつつ突進をかわす。振り替えると化け物の傷口は既に塞がっておりたいした効果もないことに悪態をつく。
「プリスキンさん!大丈夫ですか!?」
なのはがネズミモドキの生物を抱え聞いてくる。
「大丈夫だ。ところでこいつは何なんだ?切り着けた際の感触が殆どない。」
《それはジュエルシードを取り込んだ思念体です。》
また脳内に直接響いてきた。
「これをしているのはそこのネズミモドキか?」
《ネズっ……。まぁそうです。この体では声を出せないので直接脳内に声を送っています》
「そうなのか。まぁそれはあいい。あいつはどう倒せばいいんだ?ナイフで薙いだがあまり効果が無いらしい。それに切れはしたが触感が無かった」
《アレを倒すには彼女……なのはの魔力があれば大丈夫です。でもまだ契約が》
「ならさっさと契約してくれ。それだけの時間は稼ぐ」
そう言い残しスネークは化け物と対峙する。先に化け物が動く。左右の腕でスネークの頭や溝尾を打とうとする。がスネークも最小限の動きで突きを捌き時にはナイフで腕を切りつける。一度は腕を切り落としたがまた再生したため切りつけ隙を見つけて肉薄しナイフで突きすぐ逃げまた防御に周り時間を稼いでいた。
プリスキンさんの戦闘を呆然と見ていると抱えてたフェレットが話しかけてきたの。
《今のうちに契約します。これを手に……目を閉じて心を澄ませて……。管理権限新規使用者設定機能フルオープン。》
フェレットに渡された綺麗な赤い宝石。まるで生きているように、でも気持ち悪いとかではなく暖かさを感じる振動を始めたの。
《繰り返して。風は空に 星は天に》
「……風は空に 星は天に……」
ドックン! ドックン!宝石の鼓動が少し速まった。
《不屈の魂はこの胸に》
「不屈の魂はこの胸に」
ドックン!ドックン!また速まった。
《この手に魔法を》
「この手に魔法を」
手に握られた宝石は暖かな光を溢れさせる
《「レイジング・ハート セットアップ!!」》
突如としてなのはは光に呑まれ目を開けると空を飛んでいた。そして目の前にはさっきの赤い宝石が浮かんでいる。
『Welcome,new user』
「え……あ……は、はじめましてッ!」
宝石から伝わる言葉は日本語じゃなかった。だけどなんとなく理解はできたの。
『Your magic level qualifies you to use me.May I select the optimum configuration for the barrier jacket and the device?(あなたの魔法資質を確認しました。デバイス、防護服ともに最適な形状を自動選択しますが、よろしいでしょうか?)』
「とりあえず、はい!」
そう答えるとさっきより強い光が私を包んだの。そして気がつくと白を基調とした服と杖を持って路地にたってたの。
「え、え~~~~~!!」
《成功だ……!》
プリスキンさんが化け物の攻撃を捌きつつ尋ねてきたの。
「なのは、ネズミモドキ、契約言うのは済んだのか?」
「う、うん。大丈夫なの」
《後はレイジング・ハートのサポートでなのはが攻撃できれば倒せますが……》
「わかった。なるべく早くなのはに攻撃の仕方を教えてくれ」
『Imagine you're about to strike.(あなたの思い描く強力な一撃をイメージしてください)』
「ええと……」
(私は運動が苦手だから近くでの一撃は難しいな……。遠くからの大きな一撃……)
自分の強力な一撃をイメージしていると胸の奥が熱くなってきたの。それがより一層イメージをつけやすくしてくれて……
(これなの!!)
『I recognized you're strike. Mode change.』
自分の強力な一撃をイメージしたら杖の形が変わって先が二股の槍のようになって横からグリップと引き金が出てきたの。
『Start charging.』
「プリスキンさん、横に跳んで!!」
『fire』
化け物に照準を合わせて引き金を引くと先端から桜色のビームが発射された。
「……ッ!」
スネークは化け物との攻防をずっとやっていたが不運にも一発頭を殴られよろけてしまう。殴られた頭部からは血がにじんでいる。
(まだなのか……)
よろけてからも数発殴られ肺の中の酸素を吐き出してしまう。が踏みとどまりナイフを突きだす。そのナイフは次の攻撃準備のためにしゃがんだ化け物の目の近くに刺さる。化け物が怯んだ隙に立ち上がり頭らしいところを蹴り間合いを開ける。間合いを開けたとき
「プリスキンさん、横に跳んで!!」
なのかの声を聞き瞬時に横へ跳んだ。そしてスネークの居たところを通り桜色の閃光が化け物を貫いた。
閃光が消えると化け物は消えており青い宝石が浮いていた。
《なのは、レイジング・ハートで触れてみて》
言われた通りになのはが杖で宝石に触れると青い宝石は杖に吸い込まれていった。
「とりあえず終わったようだな」
「う、うん。それよりプリスキンさん、血が……」
「これくらいは大丈夫だ。いろいろ聞きたいことはあるがひとまずここから去るとしよう」
周囲を見渡せば塀が壊れ道路が少し砕けていた。
そんな様子を見てなのはは顔を青くしていた。
戦闘シーン難しいですね
視点切り替えは表示した方がいいですかね?
感想、誤字報告お待ちしています