投稿します。
朝日が昇る少し前、スネークは山の中でいつものトレーニングをしていた。ただいつもと違うことは一人と一匹が増えたこと。そしてトレーニングメニューに魔法が加わったことだった。後者はほぼもう一人のためだったが。
《なのは、最後に捕獲魔法の練習をしようか》
「うん!」
《集中して心の中にイメージを描いて》
「う~ん……」
《そのイメージをレイジングハートに渡して》
『Standby ready.』
《イメージに魔力を込めて呪文と共に杖の先から一気に発動》
「えーと、捕獲魔法発動!」
するとなのはの足元に魔方陣が表れ杖先から魔力の塊が飛んでいく。一見成功に見えたがその塊はなのはの方に戻ってくる。魔力の塊はなのはの隣にあったゴミ箱を転がしゴミが散らばり、なのは驚いて尻餅をついていた。
「大丈夫か?」
「うん。ありがとう」
なのはは差し出した手に捕まり起き上がる。
「にゃはは~。魔法、なかなか上手くいかないね」
《いや、魔法に触れて数日でここまで出来るんだ。凄いよ》
「そうなのかな?」
首を傾げつつスネークに尋ねてくる
「ああ。俺はまだ魔法の玉を出すことすらできないしな。それ以前に俺の魔法について話さない奴がいるしな」
ユーノはギクッと言うような顔をしつつ話しかけてくる。
《プリスキンさんの魔法は恐らくベルカ式と呼ばれるものです。ボクとなのはの魔法とはまた別の物なのであまり詳しくないから……》
「まあ、いい。その事は町をふらつきながら聞くとしよう。……もうそろそろ朝食の準備も終わるだろうし戻るか」
「うん!今日の朝ごはんは何かな?」
「桃子さんの料理は何でも旨いからな⁉スタミナゲージの回復量が多い」
「スタミナゲージ?」
「何でもない。気にするな」
「うん。そういえばユーノ君。捕獲魔法のコツとかってあるの?攻撃や防御はなんとなく分かるんだけど」
《なのははエネルギー放出系の魔法が得意みたいだからね。元の魔力が大きい分収束とか圧縮とか微妙なコントロールが苦手なんだよ。でも、とりあえず大丈夫。捕獲や結界の魔法はボクがサポートする。少しは魔力も戻ったし元々そっち系が得意だから》
「そうか。では、俺は役立たずと言うわけか」
《あ……、いえ、そういうわけではないんですが》
「私もプリスキンさんが居た方が安心できるかな。やっぱり怖いものは怖いし」
「なに、危険なことを子供だけにやらせる訳にはいかん。せいぜい邪魔にならないように何かしら考えておく」
実際なのはの技術が上がれば近接格闘オンリーの戦いじゃ邪魔になるしな。せめてSMGでも有ればいいがソ連の密林ではないしな。街でなにか代用品を探さねば。
そうこう話してる間に家に着く。今朝も美味しいご飯を食べ町へ出掛けようとしたら
「あ、ちょっとまって。プリスキンさん。これ」
桃子さんは少し厚い封筒を渡してくる。中にはお札が入っていた。
「これは?」
「今までのバイト代。プリスキンさんは断ってたけど町に行って身の回りのものとか趣味に使うものも買ってくるのに必要かなと思って。今までの取っといたの」
「しかし居候させてもらっている恩返しでバイトしていたのだが……」
「いいのよ。プリスキンが居てくれるだけで恩返しして貰ってるような物だから」
「どう言うことだ」
特に恩を返すようなことをしていないので尋ねてみると桃子さんは微笑んで
「なのは、プリスキンさんが来てからよく笑うようになったの。前までは……、ううん今もたまにだけど寂しそうな目をしてたから。でも今はよく笑う。それだけでいいの」
「……」
(寂しそうな目か。昔何かあったのか。だが家庭の事を詮索するのも悪いな)
「ごめんなさいね、ちょっと暗い話で。気をつけていってらっしゃい。せっかくの街だから色々見てくるといいわ」
「ああ、行ってくる」
桃子さんに見送られながら家を出る。スネークはまずペットショップへ向かった。
「いらっしゃいませ~」
家から電車で数十分の所にあったペットショップに入ると驚きの物が待ち構えていた。アフロが、しかも鳥がアフロの中でピーピー鳴いていた。一瞬笑いかけるも笑ったら失礼だと笑いをこらえ
「すまないがフェレットにあう大きさのケージと餌を貰えるか?」
「フェレット用ですね。わかりました。ケージはどのくらいの大きさがいいでしょうか?」
「小さめでいい」
わかりましたちょっとお待ち下さい、と言い残し店の奥へと歩いていった。商品を取りに行ったのだろうと思いスネークは店の中を見て回る。壁際は犬や猫が並んでおり、カウンターの上にも一匹のミニチュアダックスフンドが居た。覗き込むと犬も顔をあげこちらを見たとたんひっくり返った。
……嫌われてるのか。少し気が落ちているところに店員が戻ってきた。ケージと餌を抱えている。
「お待たせしました。ケージと餌で6000円です」
結構するんだなと思いながら6000円丁度を払いつつ
「すまないが宅配って出来るか?」
「できますよ。こちらの用紙に記入と輸送料1296円です」
書き終えた用紙と共に代金を渡して店を出る。その後近くのファミレスに入って昼食を食べながらユーノと話す。
「ユーノ、聞こえるか?」
《はい。聞こえてます》
「まず俺の魔法について詳しく教えてくれ。」
《そうですね。今朝も話したようにプリスキンの魔法はベルカ式と呼ばれています。魔力によって身体や武器を強化する戦闘が得意な魔法です。近距離には強いですが遠距離への攻撃、つまり魔力を打ち出すと言うことを苦手としています。プリスキンさんが魔力玉を出せないのは魔力の種類によるものが多いと思います》
近距離戦型ならCQCが活かせるがやはり銃は欲しいな……あれならいけるのか
「なぁユーノ。魔力強化はどんなものでも出来るのか?」
《ええ。どんなものにも。そのフォークも強化できますよ》
「そうか。なら試したいことがある。夕方の練習で見てくれるか?」
《?ええもちろんですが何するんです?》
「ちょっとな」
そういい念話を切りお昼を食べ終えたスネークは近場にある個人経営のミリタリーショップへ向かった。
店に入りお目当てのコーナーを見つけ移動する。そこには中古のエアガンが売られていた。ハンドガンからMGまで売られている。その中に心引かれる銃が置かれていた。そんな様子を見ていたのか店員がやって来て
「よかったらお出ししましょうか?」
「ああ、頼む。このM1911A1を見せてもらいたい」
「かしこまりました」
そう言い店員はショウケースからM1911A1を取りだしスネーク渡した。
「これは」
スネークは驚きが隠せなかった。この感動はソ連領内以来の出来事だった。
「気に入ったようですね」
「鏡のように磨き上げられたフィーディングランプ……。強化スライドだ。更にフレームとのかみ合わせをタイトにして精度を上げてある。サイトシステムもオリジナル、サムセフティも指を掛け易く延長してある。トリガーも滑り止めグルーブのついたロングタイプだ。リングハンマーに……ハイグリップ用に付け根を削りこんだトリガーガード。それだけじゃない。ほぼ全てのパーツが入念に吟味されカスタムがされている」
まさかスネークイーター作戦でEVAに貰った銃のガスガンがあるとは……。これは運命の巡り合わせか。
じっくり見いるスネークに店員は
「試射もできますよ」
「是非お願いする」
「わかりました。こちらです」
そう言いエアガンコーナーの裏に回された。そこには的と試射用のガスからBB弾が置かれていた。
スネークは簡単に動作確認し、装填し狙いを着けた。サイトが大きくなっていて狙いやすく精度もいい。セーフティーもかなりかけやすくなっていた。
「狙いやすいでしょう。おっしゃった通りオリジナルサイトです。グリップも木製、持ったときに肌に馴染む。プラスチック製なんて落とせばすぐ割れるわ、割れたのを使えば手が切れるわ、ろくなことがない。どうぞ撃ってください」
店員に言われた撃ってみる。手の中で"バスッ"という音と共に銃が跳ねる。
「……いい音でしょう?余裕の音だ、威力が違います」
スネークは店員に耳を傾けつつマガジンを空にした。
「どうですか?」
「気に入った。こいつと……ガス3本。予備マグ4っつにBB弾5袋……それからM16はあるか?」
「はい。こちらですね。最後の1丁です。電動ですがどうします?」
「それも購入しよう。バッテリーと充電器、予備マグ4っつ売ってるか?」
「えぇ、売ってますよ」
「それも頼む」
「お買い上げありがとうございます。ここまで銃の話ができる人は久しぶりですし沢山買って貰ったので値引きしておきますね」
そう言い店員はBB弾分位の値段を引いた。それでもかなりの値段になった。
お金を払い店を出るとき
「ありがとうございました。また来たときもサービスしますよ~」
と声をかけられた。
そして夕方。スネークとなのはは練習のために山で合流した。
「なのは、今日は何をしていたんだ?」
「今日はお友達とプールにいってきたの!そこでね……」
なのはは今日起きたことを色々話してくれる。とても楽しそうな1日だったようだ。
「プリスキンさんも今度一緒にプールにいこー」
「ああ、そうだな。さて練習を始めるか。ユーノ見ててくれ」
《はい》
ユーノを呼ぶよなのはのカバンの中から出てきた。プールに一緒にいっていたのだろう。まぁそれはどうでもよく
「なのは、シールドを展開してくれないか?」
「シールド?いいでよ」
《何が始まるんです?》
「第三次大戦だ」
そうお約束を言いながらスネークは買ってきたM1911A1にBB弾を装填。魔力をBB弾に集中させて発射する。
バスッ‼と小気味のいい音と共に弾は銃口を飛び出しシールドにあたる。するとシールドは衝撃に耐えられなかったのか砕け散った。
「ふん。結構威力が出るもんだな。M16だと飛距離も延びるしいいかも知れんな。どうだユーノ。これなら使えるか?」
ユーノに尋ねてみるが返事がない。あまりに驚いて口をパクパクさせていた。そして落ち着いて
《それは何を打ち出したんですか?》
「これか?BB弾だ。プラスチック製の弾だから日本でも問題なく撃てる」
《いえ……。プラスチックでシールドを壊すってどれだけ魔力を集中させたんですか?》
「普通に銃弾を意識しただけだが……」
《……魔力集中の技術が高いんでしょうね。戦闘で役に立つどころかどんな相手も倒せそうですが……。地球って魔法ないですよね。プリスキンさんといいなのはといい何でこんなにも強い人ばかり》
なんだか呆れられてしまった。なのはは大丈夫かと見れば
「プリスキンさんすごいね。私たちも頑張ろうね、レイジングハート」
『Ok mymaster』
と結束を固めて居た。その後互いに自分の練習をして家に帰った。
長くなってすみません。
ガバメントスネークカスタム欲しいです。(中古で売ってたけど高すぎて買えなかった)
忙しくなかなか投稿出来ませんが気長に待っていてください。
それとお気に入り投稿30件突破ありがとうございます。皆様が楽しめるよう頑張っていきますのでこれからもお願いします。
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