投稿します。
数日後なのはは暗い顔をして学校から帰ってきた。何かあったのか聞くと
「何でもないの。大丈夫」
無理矢理微笑みながら返答してきた。その様子を見てユーノに
(なのはが学校でなんかあったらしい。魔法の練習も良いが調子が悪そうだったら止めてくれ)
そう念話を送っておいた。
夕食でリビングに集まったときも暗いのがバレないよう無理矢理取り繕ったような明るさで話していた。
なのはが席をたった後士郎が声をかけてきた
「プリスキンさん、なのはと何かあったのか?」
随分と脅すような声の質だった。
「いや、学校から帰ってきたときにはあの調子だった。おそらく友人関係だろう」
「そうか……。しかし最近何かを隠しているような素振りがあるんだがそっちの事は知らないかい?夜というよりは夕方か良く出掛けるようになったのも気になる」
なのはが夜ジュエルシードを探すため出歩くことにも違和感を感じるようだ。さすが元ボディボードだ。
感心しつつも
「残念だが何もな。なのはとは朝は大抵一緒だが夜は一緒にいないからな。大方公園やら神社やら散歩でもしてるのではないか?」
ある意味あっているので散歩ということにしたがいずれはバレそうだと思っていた。
「そうだな……。まぁ何か気付いたら教えてくれ」
納得はいかないがとりあえずは承諾してくれたようだ。
「わかった。俺が協力できそうなことがあれば言ってくれ」
そういうと士郎はの声が少し明くるくなり早速頼み事があると言われた。離れの道場に来てほしいとの事なので道場に行くと恭也が鍛練をしていた。
「プリスキンさん、あなたが何やら凄い格闘技を持っていると聞きました。是非教えて下さい」
格闘技……CQCの事らしい。確かに恭也からしたら魅力的な技術かもしれないがあの良くわからない技を使う人が必要なのか疑問に思えた。しかし教えればこちらの練習にも付き合って貰える用になるかと思い教えることにした。
「っ!!」
「まだ踏み込みが浅い!」
突き出された拳を避け襟をを取りつつ足を掛け引き倒す。
「どうした、もう終わりか」
「まだっ…ハッ」
その夜ザ・ボスと作り上げた技術を恭也の体へ叩き込んだ。幾度となく気絶しかけた恭也だが最後まで立ち続けていた。
「ーー、ーー、プリスキンさん容赦無いですね」
「当たり前だ。訓練だからと手を抜いては実戦では使えない。わかっているだろ。さて明日の夜もやるぞ。ほら」
スネークが寝そべってる恭也に手を差し出すと恭也は手を握り立ちつつ「よろしく、お願いします」と一言残し気を失った。
---翌日(土)朝0700---
翌朝トレーニングから戻るとなのはが桃子さんに何か頼んでいた。桃子さんは困った顔をしていたがスネークが帰ってきたのを見てなのはに声をかけた。その後こちらに歩いてきて
「プリスキンさん、悪いんだけどなのは達を見てて貰えないかしら?」
「俺は問題ない。だが今日は何かあるのか?」
そう訪ねると桃子さんは微笑みながら
「9時から神社でお祭りがあるのよ。お友達と約束してたみたいだけど保護者の予定がつかなかったのよ。プリスキンさん日本のお祭りは初めてでしょう?保護者をしつつだけど是非楽しんでって。それじゃなのはのことお願いね」
そう言い残し翠屋に向かった。
「ユーノ、お前はどうするんだ?」
《そうですね……。お参りって食べ物とか売ってますよね。流石に僕が行くのは衛生的にどうかと》
「気にすること無いと思うが。本人がそういうのならいいか。ただ何かあったときのためについてくるか?草むらの中でにでも入れば問題ないだろ」
《じゃあ皆さんの後を追っていきます。神社近くに居ますので何かあったら念話で呼んでください》
「わかった。何もなければいいがな」
《ですね》
ユーノとの念話を終了し先程の事を考える。
(日本の祭りか。カズがヤキソバとかき氷は食べなくてはいけないとか言っていたな。それとリンゴ飴が王道だが杏飴も良いとかなんとか言ってたか?)
スネークは食べ物の事を考えつつ身仕度をした。
「早くしなさいよ!」
「ちょっと速いよアリサちゃん」
「待ってよ~」
小学生三人は元気に神社の石段をかけ上がる。
そんな中すずかを呼び止めヒューイがどうしてるのか聞いた。
「ヒューイさんならお父さんを手伝いつつ何か難しい計算してますよ」
では、と言い残しなのは達に合流する。
ヒューイはワームホールがこの世界に繋がった理由を探っているらしい。屋台の食べ物でも買ってすずかに渡してもらおうか考えつつ数段先を駆ける三人に声をかける。
「はしゃぐのもいいが気を付けろ特にアリサ。そんな急ぐと」「ああっ」
スネークが注意しようとするも先にアリサは石段に躓き落ちかける。幸いスネークがすぐ受け止められる位置にいたものの一歩間違えれば大惨事だっただろう。
「祭りだからとはしゃぎすぎだ。そんなに急いでも祭りは逃げないぞ」
「うう……ごめんなさい。」
優しく諭したつもりだがアリサは涙目になりながら謝る。
「しかし、急ぐとはそれほど面白いのか」
「ううん、急いでたのは時間が無いから……。後10分で受付が終わっちゃうの」
「何のだ?」
「早食い競争よ、何を食べるかは当日発表だけど優勝者には焼き肉一ヶ月分も貰えるの!ま、優勝を目指すけどそれ以上にすずかやなのはと勝負したいのよ。そうよね。すずか、なのは」
「はい」「うん!」
(なるほど、早食い競争で対決か、こんな時じゃなきゃ出来ないしな。しかし、早食い対決……懐かしいな)
「どうしたのよ急に黙っちゃって?」
急に黙ったことが気になったのかアリサが尋ねてくる。
「なに、俺も昔にやったなと思い更けていただけだ。それと、その早食い競争は俺も出れるのか?」
「ええと……、でれるみたいですね。受付は同じ時間なのですぐ行かなくちゃですけど」
「そうか。では少し急ぐとしよう。だが、くれぐれも転ぶなよ」
「な、なによ。二度も転ばないわよ!」
ちらっと見たアリサが憤慨する。スネークはそこまで気にもせず階段を登って行く。
100段程の階段を登ると広い境内にたどり着く。だが今日ばかりは屋台の設営で参道も狭まっている。
「まだ屋台の設営中みたいだが?」
「お参りの本番は夜からなの。早食いは余興かな?」
スネークの疑問になのはがすぐに答える。続けて
「夜には花火も上がりますからそれに合わせて屋台を設営してるんですよ」
すずかも説明をしてくれる。楽しみは夜までのお預けか。そんな事を考えつつ受付の本部まで歩いて行く。
「子供3名、大人1名参加ですね。子供は11時から。大人は13時からです。健闘を祈ります」
無事受付を終え時間まで境内をふらつくスネーク。なのは達は境内の遊具で遊んでいる。それを横目で見つつスネークは夜に備え情報収集を行う。
(階段上がって右手すぐにりんご飴。向かいはかき氷か。焼きそばは……中央辺りにあるな。杏飴は無さそうか。)
そんな事をしていると11時になりなのは達の早食い競争の時間となった。
「何を早食いするのかしら」
「私は焼きとうもろこしだと思う。なのはちゃんはどう?」
「うーん。焼きそばかな?」
なのは達は何を食べるのか話し合っている。普通に考えれば焼きとうもろこしも焼きそばもある。が、焼き肉一ヶ月分となればもっと食べにくいものだろう。
あれこれ考えているとステージに初老の男性が出てきた。
「え~、お待たせ致しました。ただいまより第4回早食い競争を始めます。今年の早食いは……たこ焼きです。但し熱々では火傷をしてしまうので少し冷ましてお出しします。では、小学生の参加者はどうぞ、ステージの上に」
「なのは、すずか、絶対負けないわよ」
「「うん!」」
気合いを入れて三人はステージ上へ。他にも4人ほど参加者がいた。
「参加者が全員揃ったのでたこ焼きをお持ちします」
そういいステージ袖から人数分の皿に盛られた山盛りのたこ焼きが運ばれてきた。それが参加者の前に置かれる。一人30個ちかくあるだろう。この山を見たとたん参加者の顔に曇りが指した。2人程既に戦意喪失していた。そんななかアリサだけは目が燃えていた。
「皆さん準備はいいですか?それではよーい、スタート」
スタートの合図で一斉に食べ始める。アリサはひたすら早いスピードで食べている。スピードが持てば優勝出来るだろう。なのはとすずかはゆっくりだがペースを一定に保っている。最後に追い上げられれば問題ないだろう。他の参加者もそれなりのスピードだが、ペースが落ちてきている人も多い。
始めて数分アリサはペースが完全にダウンした。早いペースに胃が耐えられなかったようだ。それに比べなのはとすずかは少しペースが上がった。
残り10個程になったとき二人がスピードを上げた。どちらも早いがなのはが先に食べきり優勝者がい決まった。その後数秒遅れですずかも完食し残りはリタイアしていた。流石に小学生にはキツかったようだ。
ステージ上では優勝者インタビューが始まっていた。その脇からアリサが降りてくる。
「うぅ……」
「序盤にペースを上げすぎたな。飲み込みやすい食べ物ならアリだが今回は失敗だった。なのは達みたいにペースを一定にしていればいい勝負ができたんじゃないか?だが、見事な食べっぷりだった。頑張ったな」
「んん~~」
アリサは話すのも辛いのか唸りながら悔しがっていた。
「で、味は?」
「味?もちろん美味しかったわ。特にソースがね……」
「ピンポンパンポン。早食い競争成人の部参加者は本部にお集まりください。繰り返します。早食い競争成人の部参加者は本部にお集まりください」
アリサがソースの感想を言おうとするとアナウンスが流れてきた。
「あら?もう集合なのね。プリスキンさんも頑張って来なさいよね!」
「ああ、旨い肉を獲ってくる」
スネークが本部に歩き出すと同時になのはとすずかが戻ってきたようで後ろから応援が飛んでくる。スネークは振り向かずグッドサインだけを出し本部に向かった。
本部には既に10人近くの大人が集まっていた。皆気合いをいれ燃え滾っていた。熱気に興奮を覚えつつ気合いを入れ直す。後ろから参加者と思わしき足音が続く。そのなかに一つだけ聞き覚えのあるリズムの足音が聞こえた。そしてスネークの後ろで止まり
「……スネーク、あんたなのか?」
そこにはMSF副指令和平・ミラーが立っていた。
お久しぶりです。前回の更新からかなり時間が相手しまい申し訳ありませんでした。
この春に仕事を止め専門学校に通い始め執筆時間があまり取れなくなってしまいました。亀更新ながらも頑張りますので応募よろしくお願いいたします。
誤字脱字、感想等ありましたらコメントよろしくお願いいたします。