宇宙世紀0087.08.16 連邦政府総会において、ティターンズの大幅な権限を引き上げる法案が可決される
0087.08.17 エゥーゴの思想的指導者、ブレックス・フォーラ准将暗殺
0087.08.21 MSZ-006 Zガンダム、試作型2機ロールアウト
0087.08.24 ティターンズ、グラナダへのコロニー落としをかけるも失敗
0087.09.14 ティターンズ、サイド2宙域に集結
0087.09.18 MSZ-006 Zガンダム、実戦配備
0087.09.21 ティターンズ、サイド2・25バンチへの毒ガス攻撃に失敗
0087.09.28 エゥーゴ、Gディフェンサーを実戦配備
0087.10.05 ティターンズ、フォン・ブラウン市の港湾を爆破
0087.10.12 ザビ家の遺児ミネバ・ラオ・ザビを象徴とし、ハマーン・カーンによって率いられるアクシズ基地、地球圏に帰還
0087.10.14 エゥーゴ、アクシズに使節団を送るも交渉決裂
0087.10.15 ティターンズとアクシズが連合を結成
0087.10.19 エゥーゴ旗艦・アーガマ、補給と修理のためAEのラビアンローズと接触
0087.10.19 グロリアス隊、地上へ。ミデア受領。以後、地上ではミデアで行動することになる。
0087.11.02 エゥーゴ・カラバ共同軍、ティターンズの地球上の拠点であるキリマンジャロの連邦基地を襲撃
0087.11.03 未明、キリマンジャロの連邦軍基地が山頂ごと崩壊
0087.11.04 ムゲン・クロスフォード中尉、3か月ぶりに
……………ここは……どこだろう………。
『ムゲン』
「……!グレイ!?」
彼は、あの時と変わらない姿で、俺の前に立っていた。
『久しいね。話したいこともあるけれど、君はまだこっちに来ちゃいけないよ』
「……どうして?ここは……ここはどこなんだ?」
周りを見渡しても、何もなく、真っ白な世界。
『そうだな。死の世界手前ってところだろうな』
「!?い、イーサン!?」
本当は……亡くなっている人を見ているのだ。驚かないわけがない…。
俺は……死んでるのか…。
『いいや。実際には死んじゃあいない』
俺の心を察するように彼は言う。
『死にかけて、
「……俺は…どうすればいい?」
『それ、俺に聞くかぁ?』
『お前はもう、決めたんだろ?なら、それをやりゃあいいんじゃねえか?』
「………イーサン…」
『情けない姿見せないでくれよ、隊長。お前はもう、
『ムゲンはムゲンだよ。君が君でいれば、皆がついてきてくれる。君は、皆を照らす光になれる』
「………グレイ…」
『大丈夫。ムゲンならうまくやれる。ニュータイプとしての……勘かな……』
『俺も、お前を信じてるぞ?ムゲン…。お前はもう、一人じゃあない。それに、俺と約束したろ?』
『辛いときにいてくれる仲間、家族を守ると』
「……ああ。そうだったな……。忘れてたよ……」
『なら、やるべきことは一つだけだ。お前は、お前の場所へ帰るんだ』
『君の歩く方向は、僕達とは反対』
彼は笑った。
「……」
俺は、彼らに背を向け、歩き出した。
『ムゲン』
「……?」
振り返ると、グレイは笑いながらいった。
『僕達は、いつでも君のそばにいる。一人じゃない。みんないる。クロノード隊長も、ファング隊長も。君が歩んだ【
『だから、怖がらなくていい…。さあ、行ってらっしゃい』
『行ってこい。話は、もっと後でいくらでも聞いてやる。……エミリーを、頼んだぜ?』
「……ああ…。行ってくるよ……」
それから、俺はただひたすら、歩いた。
だんだんと光が強くなる。
その光に目が眩んだ。
「……………」
目を開くと、そこは病室だった。
「………」
生きてる……。いや、帰ってこれた……。
「ムゲン………!?目が覚めたのか!?」
道夜だった。彼は、今までにないほどの驚いた顔を見せた。
「……あ……あ……」
「待ってろ!すぐみんな呼んでくる!!!」
道夜は走って病室を出て行った。
胸いっぱいに空気を取り込む。
生きている……。それだけが嬉しい。
少しずつ体を起こす。痛みは……そこまでじゃなかった。
しばらくすると、ぞろぞろと病室に入ってくる人々。
「おお!ムゲン!!目が覚めてよかった……!!!」
ファングも少しだけ泣きそうだった。
「迷惑……かけた…」
「ああ。本当に困った奴だよ、お前は……。だが、無事でよかった」
フユミネはそれを言って、静かに出て行った。
「ムゲン!!!!よかった、目が覚めてくれて……。本当に心配したぞ…?」
クロノードは、心から
「バカ野郎!!!いきなり死にかけやがって!!!どれだけ仲間が心配したと思ってるんだよ!!!」
カカサに怒鳴られる。そうなっても仕方がない…。
「……だが、本当によかったよ。君が生きていて」
「すまん……」
「ムゲンがやられて、一番慌てていたのは実はカカサなんだぜ?」
「……そうなのか……?」
「当たり前だろ!?……まあ、君が生きててよかった。さてと、俺は食堂へ行ってくるかな」
照れ隠しなのか、そう一言だけ残し、走って出て行った。
「……珍しいぞ?あんなカカサ見れるなんて。でも、それだけ心配かけたってことだ。もう、無茶するなよ?」
「……ああ。わかっている」
「それじゃ、俺はカカサの様子見てくるわ。そんじゃ」
彼は手を上げ、そのあと出ていく。
それを見送って、ファングは口を開いた。
「……みんな本当に心配してたんだぞ?」
「……すまん…」
「リナなんか、1週間ずっと自室に籠って出てこなかったんだからな」
「リナが………?」
「ああ。
「フィアなんか、ずーっとお前の看病をしてたんだぞ?」
「フィアさんが………」
「お前が一番ひどかったときは、三日も寝ずにお前を看病して、手伝えることもなんだって手伝って。倒れるくらいまで頑張ってた」
「………」
「さて、俺もまだ用事があるからな、先に戻る……。ゆっくり休んでな」
「すまん……」
彼は、俺の額に手を置いた後、病室を後にした。
病室が、静かになる。
しばらく目を瞑っていると、冷たい手が額に当てられる感覚がした。
「………ん?」
目を開くと、俺を心配そうに見つめるフィアさんがいた。
「………!」
「……フィアさん……。どうしたんですか?」
「………ずっと……」
「…?」
「ずっと心配してたんだぞ!?どうしたも何も……あるか……」
彼女は涙を見せた。はじめて見るかもしれない……。
「ごめん……なさい………」
「本当に、世話の焼ける弟だよ。お前は……」
「………お世話好きなお姉さんがいるから……」
「ふふ……。そうだな。さてと、また後で見に来る。ゆっくり寝てろよ?」
「………はい」
彼女は笑顔を見せた後、出て行った。
静かに……。眠たくなってきた…。
「………」
リナは、会いに来てくれないかな………。少し寂しさを感じた。
そんなことを思っていた時、勢いよく病室のドアが開く。
「……!?」
「ムゲン!!!!!」
「り、リナ…!」
彼女は、俺を見た後、泣きそうな顔をする。そして、こちらへ歩み寄ってくる。
「………迷惑かけたね…。リナ……本当に…」
バシッと、乾いた音が病室に響く。リナに、頬を叩かれた。
「……っ!」
「ムゲンのバカ……!!うぅ……!!」
彼女は抱き着いてくる。
「迷惑なんてもんじゃないよ!!!大迷惑だよ!!!」
「………ごめんね」
「許さないよ!!!許せるわけ………ないじゃん……」
「………」
「もう、離れないって言ったのに…!!」
「約束、守れなかった」
「愛してるって言ったのに!!」
「今でも……愛してる」
「うぅ……!!うぐっ……えぐっ……!!」
彼女を強く抱きしめる。
「………本当に……本当にごめんね…」
「……わたしはっ…!無力だよ……!大事な時、ムゲンのそばにいてあげられなくて……。自分だけが辛いわけじゃないのに…!」
「いいや。リナは無力じゃない。俺のそばにいてくれてる。そんなことないんだ」
「ううん。わたしは……。わたしはっ……!うぅ…!!」
「リナ………」
「わたしは……。ムゲンの力にはなってあげれなかった……」
「そんなことない」
「……わたしは、みんなが思うほど強くないよ。怖いよ…。辛いよ…。あなたがいないと……なんにもできないよ…!!!」
「君は強い子だよ。だって、どんなに遠くても、何年かかっても、俺に会いに来てくれたじゃないか」
「……わたしは……」
「リナ、もう……。君が怯える必要はない。ここには、俺も……家族も、皆いる…。グレイも……イーサンも」
胸に手を当て、目を瞑る。心で感じる。その暖かさを。
「だから、もう……泣かないで。俺を許さなくてもいい。でも、君が泣いている姿だけは……見たくない」
「………ムゲン…」
「リナ、君は……俺の光だ。だから、もう、泣かないで」
「……う、うん…」
「……本当に…無事でよかった。本当に……」
「信じてもらえないだろうけど、俺は……生死をさまよっているとき、彼らを見た。そして、話した」
「グレイ、イーサン……彼らは言った。『一人じゃない』って…。俺は……怖くはない……。一人じゃないんだから」
「………」
「リナ、こっち向いて?」
「な、なあに……?」
涙で溢れた顔。俺は、彼女に優しく口付けをした。
「……っ」
「……………」
「む、ムゲン…っ!は、恥ずかしいってば!!」
「………慰め方、どうすればいいかわからなくて……」
「…もう……。慰めるのが下手なんだから……」
「はは…。ごめんね」
「でも、嬉しい……」
「……そう言ってもらえると、こっちも嬉しいさ…」
「ムゲン」
「なんだい……?」
「………もう一回だけ……して?」
「………ああ。君のためなら、何度でもしよう」
俺は、彼女に再び口付けをした。
「…………ムゲン。愛してるよって……言って?」
「…愛してるよ。リナ」
「わたしも……。愛してる」
彼女は、優しく微笑む。俺も、つられて笑顔になった。
しばらくして、リナは口を開く。
「私もそろそろ、歩き始めなきゃね。いつまでも、立ち止まっていられないよね?」
「ああ……。でも、君の前は俺が歩く。怖くなんか…。寂しくなんかさせないから」
「ううん。ムゲン。私も一緒に歩く。二人で恐怖も…寂しさも……分け合おう?」
「………。そうだな。それじゃ、ゆっくり歩き始めようか?」
「うん……」
仲間のためにも、リナのためにも……。もう、俺は迷わない。恐怖も感じない。皆で分け合って前へ進む。
……そうだろ?グレイ、イーサン……。
0087.11.16
エゥーゴ、ダカールの連邦議会を占拠。ブレックス・フォーラの跡を継いだシャア・アズナブルが、全世界にティターンズの実態を告発して、自らの正当性を訴える。
俺たちはダカールでのクワトロ大尉の支援をすることになる。
俺はダカールの街で、戦闘中、その話を聞いていた。
[議会の方と、このテレビを見ている連邦国国民の方には、突然の無礼を許して頂きたい!私は、エゥーゴのクワトロ・バジーナ大尉であります]
[話の前に、もう1つ知っておいてもらいたいことがあります。私はかつて、シャア・アズナブルという名で呼ばれたこともある男だ!]
シャア・アズナブル……かつて、赤い彗星と呼ばれた男………。
「シャア……」
敵影を確認。3機。
「敵の目的は……議会の邪魔か……!!」
[ムゲン!掴まれ!!]
可変した道夜の機体が空から。俺はジャンプし、道夜の機体へ掴まる。
前よりごつごつとした印象を感じるリゼル。
「お前、こいつは一体……」
[その話は後だ。まずは奴らを片付ける!]
「ああ!!」
可変機で一気に間合いを詰める。
[私はこの場を借りて、ジオンの遺志を継ぐ者として語りたい。勿論、ジオン公国のシャアとしてではなく、ジオン・ダイクンの子としてである! ]
演説は続く。これを止めるわけにはいかない。
[ムゲン!吹っ飛べぇ!!!]
俺は、道夜の機体を踏み、ジャンプする。
[ジオン・ダイクンの遺志は、ザビ家の様な欲望に根差したものではない。ジオン・ダイクンがジオン公国を作ったのではない]
[現在ティターンズが地球連邦政府を我が物としている事実は、ザビ家のやり方より悪質だと気付く]
「逃がすかぁああ!!!」
ダガーを引き抜き、一機を真っ二つにする。
[人間が宇宙に出たのは、地球が、人間の重み沈むのを避けるためだ]
[そして、宇宙に出た人類は、その生活圏を拡大したことによって、人類そのものの力を身に付けたと誤解をして、ザビ家の様な勢力をのさばらせてしまった歴史を持つ]
空中でナイフを投げつけ、一機のスラスターを破壊。それに合わせ、道夜がハイメガランチャーで撃ち抜く。
最後の1機は、遠距離からの一射。強力な弾丸がコックピットを貫く。
[それは不幸だ。もうその歴史を繰り返してはならない! 宇宙に出ることによって、人間はその能力を広げることができると、なぜ信じられないのか?]
[まだ来るぞ!ムゲン!]
「ああ!地上は任せろ!!シャアの……。この会話を止めてなるものか!!!」
地上から4機、空中でマシンガンを地面に乱射。
続けて、ナイフを頭部めがけて投げつける。
[我々は地球を人間の手で汚すなと言っている。 ティターンズは、地球に魂を引かれた人々の集まりで、地球を食い潰そうとしているのだ!]
[人間は長い間、この地球という揺りかごの中で戯れてきた。 しかし、時代はすでに人類を地球から、巣立たせる時が来たのだ!]
頭部にナイフが突き刺さり、その敵めがけてダガーを振り下ろす。
機体ごと真っ二つにし、続けて背後に迫る敵の首を切り落とす。
蹴り飛ばし、ナイフを投げつけ、コックピットを貫く。
[その後に至って、なぜ人類同士が戦い、地球を汚染しなければならないのだ!? 地球を自然の揺りかごの中に戻し、人間は宇宙で自立しなければ、地球は水の惑星ではなくなるのだ!]
[このダカールさえ砂漠に飲み込まれようとしている! それほどに地球は疲れ切っている!]
[今、誰もがこの美しい地球を残したいと考えている。ならば自分の欲求を果たすためだけに、地球に寄生虫の様にへばりついていて、良い訳がない!]
[現にティターンズは、この様な時に戦闘を仕掛けて来る。見るがいい! この暴虐な行為を!]
[彼らはかつての地球連邦から膨れ上がり、逆らう者は全て悪だと称しているが、 それこそ悪であり、人類を衰退させていると言い切れる! ]
背後からの衝撃。
「くっ!邪魔をするなぁ!!!」
刀を引き抜き背後の敵を切り倒す。
[こちら道夜!まだ来るぞ!]
「こ、これ以上はきついぞ!?」
[ああ。でも、やるしかない!]
「わかっているさ!やるしかないんだ!!」
武器を構えなおす。
[テレビをご覧の方々はお判りになるはずだ。 これがティターンズのやり方なのです!我々が議会を武力で制圧したのも悪いのです!]
[しかしティターンズは、この議会に自分達の味方となる議員がいるにもかかわらず、破壊しようとしている!!]
シャアが演説を終える。……なんとかなったか……。
敵がだんだんと離脱していく。……成功か……。
「お、おわった……」
[ふぅ……随分苦労したな……]
「よく戦えたもんだ……」
地面に転がる敵を眺めながら呟く。
[違いないな……。さ、ミデアに戻ろう]
「…ああ。全機後退!離脱するぞ!」
叫んだ後、俺たちは帰還した。
格納庫へ、自らの機体を置く。機体から降りると、道夜が近づいてくる。
「…やあ。お疲れ…」
「……ああ。お疲れ」
「お前……。あれは新型か……?リゼルのように見えはするが……」
道夜の新型らしき物を見上げながら言う。
「ああ。こいつは【
「ガンダム………」
ガンダムのようなイメージを持たない姿。しかし、その名はガンダム。もしかしたら、いつかそんな機体が増えたりするのだろうか………?
「あ、私の機体も変わったんですけどー?見てくださいよ!あの機体!」
「……ああ、あの一本角の機体か……」
一本角の機体。どことなくクワトロ大尉が駆る機体に似ている……。
「サイン:コードスナイパーって言うんですけど、これまたカッコいいですよね!そう思いませんか!?」
「………それは今日すでに12回は聞いたぞ、ユーリ」
道夜が呆れながら言う。
「えー。カッコいいじゃないですかー。ムゲンさんもそう思いますよね?」
彼女は目をキラキラさせながら俺に詰め寄る。
「……あ、ああ……確かにカッコいいな……」
「ですよねー!やっぱり目の悪い道夜にはわかりませんよねー?」
「俺は目は悪くないし、カッコ悪いとも一言も言ってないぞ!?」
「えー?そうなんですかぁ?」
「ははは……。道夜、お前も大変だね……」
「……同情するなら代わってくれ…」
「無理な話だよ……」
「……はぁ…」
わりと…道夜も苦労している…。まあ、昔からだけど。
「ムゲン」
「ん?」
「彼の演説……どう思った?」
なんか、懐かしい言葉な気がする……。俺は、俺が思ったことを素直に彼に述べた。
「……俺には、分からない。……でも、彼は正しい事をしていると思う。今は……」
「……それは俺もわかる。今はティターンズが悪だ。失わせ続ける根源を絶たねばならない。俺たちは、そのために戦っているのだからな」
「ああ。無論だ。……これからも、よろしく。道夜」
「…よろしく」
彼は少しだけ照れながら言った。
「ちょっとー?私を忘れないでもらえますー?」
「あ、ごめんごめん」
「ムゲンさん?このまえのビッグ生チョコシリアルバー、3本にしてもいいんですよ?」
「……か、勘弁してくれ……。あれは高いんだぞ!?それをお前は一気に食べて…!!」
「えー。だって美味しいんですもん」
そう、ビッグ生チョコシリアルバーは名前の通りの大きさを、見た目だけでなく値段の高さでもそれを表している……。
正直、2本でも財布がかなり軽くなった……。
「はぁ……。お前といると疲れるよ……」
「てへっ」
「……てへっ……、じゃあないんだよな……」
俺は頭を抱える。
「さて……。俺は部屋に戻るよ」
「ああ。ゆっくり休んでくれ」
俺は、ふらふらと部屋に戻った。
こんな気分も、随分と久しぶりだった……。
また、幼いころに戻れた気がして…。
………嫌いじゃない。
34 完
今回登場したMS[ガンダムTR-0]の設定です。
機体名 ガンダムTR-0[リゼルⅡ]
正式名称 Gundam TR-0[Re:ZelⅡ]
型式番号 PR-RX-120[TR-0]
生産形態 ワンオフ機
所属 ティターンズ→エゥーゴ
全高 24.1m(メガランチャー・ユニット含む)
頭頂高 22.9m
本体重量 41.3t
全備重量 73.1t(強襲用トライアド・ブースター装備時:87.8t)
出力 2,180kw(強襲用トライアド・ブースター装備時:2,560kw)
推力 113,700kg
(強襲用トライアド・ブースター装備時:130,200kg)
センサー 15,320m
有効半径
基本武装 メガランチャー・ユニット×2
専用ビーム・ライフル
ヒート・ブレード
(専用ロング・ブレード・ライフル)
頭部バルカン×2
ブレード・シールド×2
オプション武装 姿勢制御ユニット(MA形態専用)
サブアーム・ユニット×2(トライアド・ブースター装備時は×4)
ハイパー・バズーカ×1(トライアド・ブースター装備時は×3まで装備可能)
インコム内蔵型ウイングバインダー×2
ハイ・メガ・ランチャー(携行武装)
120mmマシンガン×2
デストロイヤー・ユニット(メガランチャー・ユニットと換装)
強襲用トライアド・ブースター×3(メガランチャー・ユニットと換装)
搭乗者 八雲道夜
機体解説
道夜がティターンズを出奔しエゥーゴ側につくまでの間、
道夜の乗っていたプロトタイプリゼルが著しい戦果を叩き出したために急遽製造された機体。
TRの名の通り、TRシリーズの試作機とも呼べる存在であり、後のTRシリーズへと繋がる機体である。
リゼルという名をつけられてはいるが、ガンダムの名を冠するだけあって機体性能は
Zガンダムと比べても引けを取らない。
プロトタイプリゼルに組み込まれていた変形システムは取り除かれたが、追加のパーツを装備することで
超高機動戦闘が可能なMA形態へと換装することができる。
だが、プロトタイプリゼルの時よりも高機動な戦闘を実現した結果、
パイロットの道夜にかかる負荷は非常に高くなってしまっている。
そのため、道夜はこの機体を受領する前にムラサメ研究所での肉体の強化、
精神の強化が施されたが、それはほんの一部の人間しか知らない事実である。
MA形態の際は通常のリゼルと同じように他の機体が牽引可能なグリップが取り付けられているものの、
その速過ぎる機体速度によって他の機体にかかる負担が半端なものではないため、
ほんの一部のパイロットが負荷を無視して使うことはあるものの
一般のパイロットにはほぼ使用されない機能である。
携行火器には専用のビーム・ライフルと、ヒート・ブレードという実体剣を使用する。
この二つは組み合わせることによって、ロング・ブレード・ライフルという長距離狙撃が可能なスナイパーライフルにもなる。
元々専用ビームライフルにはリミッター解除機能が付加されており、短時間だけなら
狙撃形態でのガンダム4号機のような超長距離での超高火力の照射が可能になる。
おまけにEパック方式を採用しているため、エネルギーを使い果たしても補給可能という優れもの。
シールドには、ヒート・ブレードの機能を付加することで、盾としての役割と
近接兵装としての二つの役割を持つ武装になっている。
そして、プロトタイプリゼルの時に採用していたメガ・ビーム・ランチャー二門は、
サイコミュを内蔵し、道夜の強化人間としての機能を使ったファンネル機能を付加することで、
オールレンジ攻撃が可能なメガランチャー・ユニットになった。
これはMA形態でも通常通りの砲門として使用できる上に、ファンネル機能を活用した
敵機の迎撃のほか、背部に装備しているため出力を落として追加ブースターとしての役割を担うことができる。
他にも、新しくオプション武装としてサブアーム・ユニットが装備できる。
大規模な戦闘が見込まれる際は、トライアド・ブースターとサブアーム・ユニットの二つを装備
することで、サイコ・ザクのような高機動戦闘と継続戦闘力を重視した装備にも換装できる。
デストロイヤー・ユニット
ビーム・キャノン、大型ミサイル・コンテナ、ロケットランチャー・コンテナを内臓した
地上戦闘用の多武装ユニット。
重力下ではファンネル機能が使用できないため、重力下では主にこちらが採用されるのだが、
地上戦闘用とはいえ内蔵している武装が武装なために継続戦闘力は高くなく、
局地戦闘用、もしくは制圧戦用の武装になってしまっているため、
これを装備する際はサブアーム・ユニットでの継続戦闘力増加が必須になる。
フルトド形態
本機は後に開発される「フルトド」にも対応した設計になっており、装備した場合は
「ガンダムTR-0[リ:ゼル・ラー]」となる。
ティターンズ所属の道夜の機体を担当した部門が道夜に1機フルトドを譲渡。
グリプス戦役の後半から最終戦局で活躍した。しかし、フルトドは最終局面で撃墜されることになる。
追加ユニット
高性能光学センサー・ユニット
本来のアンテナは折り畳まれ、そこに頭部前面を覆うようにバイザー型複合センサーユニットが配置される。
光学センサー、サイトセンサーなど、内装される各種デバイスは
ジム・スナイパーIIIの頭部に採用されたものと同等のユニットで、明暗、熱、速度、形状、相対距離など、
敵機および戦場のあらゆる情報を捉える重要な“目”である。
下部には高精度のモノアイセンサーが内蔵され、カバーを下方にスライドさせることで
長距離狙撃任務に特化したスナイパーモードへと変化する。
マルチ・コネクター・ポッド
バックパックのマルチ・オプショナル・ポッド。
両側ハードポイントにブレード・シールド・ブースターを計2基装着可能。
これによって通常装備のまま強襲形態に匹敵する機動性能を発揮する。
さらに後部にも2基のラッチを持ち、汎用プロペラントタンクを接続可能。
強化型シールドブースター
フルトド装備により全備重量が増えるため、
高機動戦闘力機能を追求したブレード・シールドのバリエーションモデル。
表面に計2基の拡散ビーム砲を内蔵し、これを一斉発射することでミサイルなどの実体弾兵器を
着弾前に撃墜し身を守る。そのため大幅に大きくなってしまったが、ブレードとしての
役割も追求できた
脚底部補助スラスター・ユニット
踵部に姿勢制御用サブスラスター・ユニットを内蔵する両足部の増加装備。
純粋な機動装備としての機能もあるが、
着艦、着地時における減速用リバース・スラスターとしての役目を持つ。
スラスター・ウイング・ユニット
スラスター・ユニットはハイブリッド型ジェネレーターを搭載し、純粋な推進装置としての機能を持つ。
主に同ユニットを両側に装着し接続される。
クロー・ウイング・ユニット(サブアーム・ユニットと換装)
クロー・ユニットは、サブ・アーム・ユニット同様各種武装の保持、
使用を目的としたもう1つの腕と言うべきユニットである。蛇腹状のアーム部が展開し、
鋏状のクローに武装を挟み込んで使用する。
クロー中央部にクロー・ビームキャノンを固定装備し、Eパックホルダー用のマウントラッチを有する。
通常の場合ならフルトドのコックピットで各兵装の管制を担当する人員が必要だが、
本機は強化人間であり人工ニュータイプである道夜が一人で各機能の管制を担う。
クロー・ビームキャノン
クロー・ウイング・ユニットに固定装備している。
クロー中央部にビーム発生器を装備しビームサーベルとして機能するほか、
ブレードと接続することでビームキャノンとしても機能する。
ロング・ブレード・ライフル
機首下部にマウントされる長大なビーム兵器であるがそれ単体ではヒートブレードとしての機能しか持たない。
バレル部と出力増幅器の前後に分離し専用ビーム・ライフルと合体することで、
長射程用スナイパーライフルとなる。下部には銃剣としてヒートブレードが設置され、
射撃装備のまま格闘戦に対応することが出来る。
クロー・ウイング・ユニットによる保持、使用も可能であり、不使用時はクロー後部に格納する。
ALICE(試作型)
グリプス戦役後半の時期に開発に着手されていた人工知能システム。
「Advanced Logistic&In-consequence Cognizing Equipment = 発展型論理・非論理認識装置」の
頭文字を取って名付けられている。
後のSガンダムに組み込まれる前の試作段階のものが道夜のフルトドに組み込まれている。
Sガンダムには一定レベルの人格すら備えた物が組み込まれたが、道夜の物には
試作レベルの物が装備されたため、人格までは備えておらず、通常の学習型コンピュータであり、
人工知能による戦闘補助システムとして稼働する。
機体名 ガンダムTR-0[リゼルⅡ] MA形態
正式名称 Gundam TR-0[Re:ZelⅡ](MA)
型式番号 PR-RX-120[TR-0]+WWS
生産形態 ワンオフ機
所属 ティターンズ→エゥーゴ
全高 24.1m(ただし全長は72.6m)
頭頂高 22.9m
本体重量 41.3t
全備重量 182.6t
出力 3,180kw
推力 163,700kg
(ブースターの出力を調整することで細かな調節が可能)
センサー 15,320m
有効半径
基本武装 専用ロング・ブレード・ライフル×2
専用ビーム・メガランチャー×1
クロー・アーム×4(ビーム・カノン×4内蔵)
下部迫撃弾コンテナ×6
翼部ミサイル・コンテナ×8
姿勢制御ユニット
超大型ブースター兼プロペラント・タンク×4
ファンネル内臓型ヒート・ウイング・バインダー×4
(その他翼部コンテナに多数の武装を収納することが可能)
搭乗者 八雲 道夜
機体解説
ガンダムTR-0[リゼル]のMA形態。
変形するのではなく、超大型のパーツを纏うように装備して換装を行う。
見た目は巨大なジャンボジェット機に翼を4枚付けたような見た目をしている。
通常のリゼルと同じように他の機体を牽引可能なグリップが取り付けてあるが、最高速だと通常の機体では
飛行の際の負荷に耐え切れず自壊、もしくは腕部が耐え切れず掴まることが不可能になる。
そのためワンオフ機のような特殊なカスタマイズが施された機体を即座に最前線へと牽引する目的で使用される。
今現在耐え切ることができるのはZガンダム、ガンキャノンカスタム(ただし数か所に破損を確認)、
ジム・スナイパー・ネメシス、シルバーライト、ガンダム・ピクシー・エッジ・プラス、百式の数機のみ。
試作段階ではガンダムMk-0も可能であったが本機がエゥーゴに渡ったため確認不可。
すべての追加パーツをパージできるシステムも組み込まれており、被弾が多くなればパージして戦うことも可能。
通常時の装備であるデストロイヤー・ユニットや、トライアド・ブースター、メガランチャー・ユニットは
この状態では装備できず、パージした場合は継戦力が大幅にダウンする。
武装説明
専用ロング・ブレード・ライフル
ウイング・バインダーの下部に2つ装備。
機体との接続によって飛行中の自在な射撃が可能になったスナイパー・ライフル。
パージ後も取り外して通常時の武装として使用することが可能。
銃の下部にヒート・ブレードの機能をつけることで、ビーム・ジュッテのような
射撃中の迅速な近接への対応が可能になっている。ブレードの直径は約6m。
専用とあるが「この機体のために設計された」のであって、他の機体が使用することも可能。
専用ビーム・メガランチャー
機体下部に接続された大型のビーム・ランチャー。
Zガンダムに使われた技術をもとに開発されており、パージ後も通常の武装として使うことが可能。
パージ後は機体バックパックに懸架が可能。
出力はZガンダムのハイパー・メガ・ランチャーのそれとほぼ同じであり、MA形態時も主砲として使用される。
内部にジェネレーターを内臓しており、外部からのエネルギー供給がなくとも発射可能ではあるが、
機体と接続することにより発射間隔を短縮することが可能。
Zガンダムのもののように折りたたむことはできないが、その分エネルギーは多く内臓している。
クロー・アーム
機体の上側4か所に装備されたサブ・アーム。
基本はプロペラント・タンクの入れ替えやパージをするために使用されるが、
内部に有線とサイコミュ機能を有しており、インコムとして使用可能。
クローで敵機を捉え、そのまま掌部に内臓されたビーム・カノンで射撃することも可能。
この技術はTR-6[インレ]にも使われている。
下部迫撃弾コンテナ
機体の下部に内臓された迫撃弾が詰め込まれたコンテナ。
地上ではこれを利用した迫撃や空襲を行う。
中身は用途に合わせた変更が可能であり、確認されているだけでも焼夷弾、炸裂弾があるほか、
滅多に使用されることはないが、戦略兵器を格納、投下することも可能。
翼部ミサイル・コンテナ
ウイング・バインダーに装備されたコンテナ。砲門の方向を自在に変化させることも可能。
ロックオンすると発射、誘導、炸裂までを自動的に行ってくれるが、
機体の速度が速過ぎるために、打ち上げる、もしくは打ち下ろすように発射しなければ自爆してしまう。
そのため、狭い場所、すぐ近くに味方がいる状況では使用できない欠点がある。
弾頭は使用用途にあわせた変更が可能。砲門を後ろに向け爆導索を打ち出したり、
マイクロミサイル・コンテナを発射することも可能。