魔法少女リリカルなのは 赤龍の行く末   作:田中さん二郎

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どうも。田中さん二郎です。今回は間が開いてしまってごめんなさい。今回は、タイトルの名の通り主人公が赤龍帝に目覚めます。
最初の戦闘描写にしては、微妙な点があるかもしれませんがどうか、お許しください。
第4話!赤龍帝の目覚めお楽しみください。


赤龍帝の目覚め

そして高町が帰った後、僕は考えていた。

「...ジュエルシード。願いを、叶える、物。」

脳裏にあの丸いモノが、映る。願いを叶える物だったとしても、何も願う意志が無かったらジュエルシードとて、反応しないはず。

「...辞めておこう。これ以上は考えたくない。」

もし、そんな事だったら。あまりにも。危険過ぎる。

もう寝よう。一刻でも早くこの痛みを取らなければ。

 

 

痛みが取れ、学校へ行けるようになった日。僕は高町と、アリサ・バニングスが喧嘩しているのを見かけた。すこししたら、アリサ・バニングスが如何にも怒ってますオーラを出しながらどこかに行った。

「高町、いつもの仲良し3人組はどうしたんだ?」

「あ、宗谷くん...。なんでもない。だいじょうぶなの。」

「誰が何処から見たって大丈夫には見えないぞ。話してみろ。」

「う、うん。それがね...。」

 

 

「喧嘩をした?」

「うん...そうなの。」

「それは分かるが、如何してだ?」

下に俯いていた高町が話し始めた。

「アリサちゃんが、何かかくしている物はないかって。ジュエルシードのことを話すわけにはいかないし...。」

「それなら、ジュエルシードを集めるのを辞めろ。」

「え?」

高町は驚いた様な顔をしてこちらを見た。

「お前は少し勘違いをしている。今頼まれて集めているジュエルシードと、これから先も付き合う友達。どちらが大事なのかは、火を見るより明らかだろう。」

「それは、分かってるけど。ユーノ君が...。」

「生憎だけど、僕もいるんだ。僕一人でも集められる。その宝石を渡してくれないか。」

「分かったの。じゃあ、これからお願いします。」

そう言って、憑き物が取れたような顔をして高町は宝石を渡してくれた。

「この子の名前はレイジングハートっていうの。」

「分かった。これから宜しくな、レイジングハート。」

「…」

返事は無いけれど、戦う時になったら起動してくれるだろう。その後、僕は高町から呪文を教えて貰いその場をあとにした。

 

学校から帰ってから、直ぐに家を出た。ジュエルシードを探す為に僕は行かなくてはならない。

 

探すと言っても、宛がある訳では無いので歩いていたら、変な感覚がした。もしかして、この感覚の先にあるのがジュエルシード!

一刻も速く被害が起きる前に行かなくては!

「間に合ってくれ!」

 

着いた時には辺りの木が切られていたり、岩が切られていたりしていた。

「あらゆる物が切られている。どういう事なんだ。」

疑問に感じていると、大きな足音が聞こえた。とっさに後ろを振り向くと、

「あ、ああ、あ」

体長が2メートル以上も有りそうな巨大なカマキリが立っていた。

「な、な、なぁっあ」

余りの大きさに、僕は唖然するしか無かった。早くレイジングハートで変身しなければ。

そう思い呪文を言おうとしたら、口から液体が零れ落ちた。

何だ、これは?赤い。真紅に染っている。これは僕の血なのか?何で出ているんだ?既に分かりきっている筈なのに、僕は手をゆっくりどかした。

「あ、あ、あぁ、ああああああああ!!」

自分の腹が鎌に貫かれていた。

気を、失った。

 

 

『力が欲しいか?』

「えっ?」

目が覚めたそこは、豪炎に包まれていた。

『力が欲しいかと聞いている。』

そして。目の前に居たのはとてつもなく大きな龍だった。

「どういう事なんです。僕は、鎌に貫かれて死んだはずじゃあっ!」

『貴様は生きている。だからこそ、この我自らが貴様の魂だけを深層意識に持ってきた。』

「急にそんな事言われても!」

『どうする?このままではお前はもう死んでしまうぞ?』

「...急に言われてもわからないけど、このまま死ぬんだったら、僕は力が欲しい!」

『其れならば呉てやろう!我が力の一部を!』

 

 

急に視界が戻った。

「ぐあああああ!」

体が痛い!全身が痛い!これが、力を望んだ結果。だが、今なら奴を殺せる!殺してやる!

「ぶち殺す!」

俺はまず、ヤツのクソッタレな鎌をへし折ろうと、腹に刺さった鎌を握った。ジュエルシードの力で固く、硬く、堅くなった鎌でも圧倒的な力の前では無力だった。

「ク、ギュルルルル!」

へし折れた部分から体液を撒き散らしながら、叫んでいた。

「もう一方の鎌も直ぐにへし折ってやる!」

もう一方の、鎌をへし折ろうと跳ぶとカマキリが折れた鎌で殴ってきた。

「虫如きが!抵抗するんじゃない!」

そのまま折れた鎌を掴みカマキリを地面に投げた。そして倒れているカマキリの胸に蹴りを入れ、潰した。潰して抉れたところを掴み更に抉る。

「死んじまえ!」

そう言いカマキリの頭を潰したら、ジュエルシードが出てきた。

「やっと死んだか...手間を掛けさせやがって...」

俺はそのままうつ伏せに倒れて気を失った。

 

「...ぶ。」

「...じょうぶ。」

「...だいじょうぶ?」

...ずっと、呼び掛けられていた気がする。この声は誰の物だろうか。そうだ。この声は(まさ)しく彼女の...。

「っは!」

「宗谷くん。良かったぁ。目が覚めて良かったよ。」

「高町?」

ここは、あのカマキリが暴れていた場所?...そうだ、ジュエルシードはどうしたんだ!僕は高町の肩を掴んで揺さぶりながら言った。

「高町!ジュエルシードは、ジュエルシードはどうしたんだ!」

「あうう。そんなにゆさぶられると。」

「あ。ごめん。それで、ジュエルシードは?」

「うん。ちゃんと封印したよ。」

「そうか。良かった。今回で1つ封印したから、後何個封印することになるんだ?」

「今、2個封印したから後19個だよ。」

「19個。19個か...。先は長いな。」

本当にこのまま調子良く集まってゆく物なのか。

「そう言えば、どうして高町が来たんだ?」

「レイジングハートが宗谷くんの危険を教えてくれたの。」

そう言ってレイジングハートを見せてきた。

「宗谷くんが危険にさらされるなら、私も一緒に探すの。」

「だけど、君には親友が居るじゃないか。」

「このまま友達でいるかもしれない宗谷くんの命には変えられないよ。」

「...そうか。そこまで言うなら。分かった。これからもよろしくな。」

 

「それじゃあ、ここで別れるとしよう。」

「うん。そうなの。じゃあね、宗谷くん。」

「じゃあな。高町。」

住宅街まで一緒に歩いてきた僕達は十字路で別れた。

ふと見た空は日の入りで茜色に輝いていた。




楽しんで頂けたでしょうか。赤龍帝の設定は独自に私が考えたものになっていますので力の使い方が少し違っております。そして、力を使った時の一人称の変更は意図的ですので、誤字ではないです。
それ以外に誤字、脱字がございましたら報告してくれますと幸いです。

12月5日 誤字修正しました。
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