東方異心伝   作:glaci

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第二話を書かせていただきました。今回も友人の手助けと自分で言うのもなんですが、努力で完成させました。まだ二話なのにこんなんでいいのかっていう人もいるかもしれませんが、最後まで読んでいただければ幸いです。今回は前回よりも長文です。よろしくお願いします!


第二話 紅の館は記憶を語る

目を覚ますとそこには、意識がなくなる寸前に見たあの魔法使いがいた。

「目が覚めたみたいだな」

「えっ!ここはどこ?それにあなたは?」

「わたしか?わたしは霧雨 魔理沙。ここは、魔法の森にある霧雨魔法店。お前が気絶してたからここに連れてきた。それになんか面白そうだしな」

「魔法使い・・・何ですか?」

「どっちかっていうと、人間の方が正しいかな?」

「まあ、薬作ってるわけじゃなくて、ここで何でも依頼を受ける店を営んでいるだけなんだがな」

「ちょっと待ってください!ここお店なんですか!?」

「え、まぁ、そうだけど?」

「いやいや!これ散らかりすぎでしょ!」

「別にいいだろ置く場所なかったんだから。」

「いいだろじゃないですよ!商売するなら片付けましょう!」

「あ!ちょっと!」

僕は手当たり次第に片づけをしていった。すると何か見覚えのあるものを見つけた。

「ん?これ、どこかで見たような・・・」

「ああそれか?なんかお前のそばに置いてあったから拾っておいたぞ。それ、弓か?やけに冷たいな。」

「なんか見たことあるんですよ・・・。なんだろう?あ、そうだこれを使えば何か思い浮かぶかも」

「なんだそれ?」

「これは、僕の記憶のカードです。これで記憶を思い出せるんですよ」

「へー」

魔理沙という人はこのカードに興味津々だ。

「弓矢についての記憶を思い出します」

すると、光の文字が浮かんできた。

「うわっ!なんだこれ!」

「そんなに驚くことないですよ。ただの僕の記憶です。読んでみましょうか。えーっと、データファイル02 製作者:不明 弓矢について:氷の力が詰められている。所持者は六重 雪華。カードと連動することで氷の矢を飛ばすことができる。データ化し、カードに保存することが可能。らしいです」

「そういわれても・・・。いまいちわからないな」

「でも、自分でもその説明が難しいので・・・」

「それって長くなる系のやつってことか」

「そ、そうなりますね」

「結局その弓はどうするんだ?」

「出来ればこの弓のことも調べたいので、渡していただければ・・・」

「じゃあその弓持って行っていいぞ。ここ片付けてもらったしな」

「え!いいんですか!ありがとうございます!」

早速弓を持ってみると、もう片方の手に持っていたカードが光り始めた。

「わっ!光った?これが連動?」

カードに光の文字が浮かび上がる。

「弓のエネルギーを感知。接続を開始?」

「おお!なんか凄い!」

「接続完了。保存能力を追加:氷の矢 連動を開始?」

さっきまでは見られなかった、光が弓からあふれる。

「ていうか、寒くないか?」

「そうですか?全然普通の温度な気がしますけど」

「嘘だろ・・・」

「うーん。まずは、データ化っていうのをやってみましょう。」

「え?あ、ああ」

「えーっと、カード!データ化!」

そう叫ぶと弓が光になってカードに吸い込まれていった。

「おお!案外簡単にできるもんですね!」

「いや、そんな言われても、絶対お前しかできないやつだろ」

「まぁ、それは置いといて」

「いや、スルーすんなよ!」

「この部屋にはやけに本が多かったですね。しかも、滅多に手に入らなさそうな。どこで手に入れたんですか?こんな大量の本を」

「え?それは、『紅魔館』ってとこでぬすn、いやち、違う!死ぬまで借りてるだけだ!」

「今、盗んだって言いかけましたよね!しかも、そのことを盗むっていうんですよ!」

「借りてるだけ、借りてるだけだ!」

「はぁ、まあいいですけど。それより『紅魔館』って何ですか?」

「え、知らないのか!?意外だな・・・。それとも世間知らずか?」

「記憶喪失です!記憶がずっとないんです。頼りになるのは、このカードだけです」

「ということは、もともと自分が何者だったかというのも分からないということか」

「そうなりますね」

「お前すごく大変そうだな」

「まあ、必要じゃないかもしれないけど、すごく気になるので。もしかしたらものすごく悪い人だったかもしれないし」

「流石にそれは・・・」

「可能性は捨てきれないじゃないですか」

「よし分かった!じゃあ私が記憶を見つける手伝いをしてやる!」

「え!本当ですか!ありがとうございます!」

「ただし、私の店の手伝いをしてくれたらな」

「分かりました!」

こうして、魔理沙さんとの記憶の捜索が始まった。そこでまずは話題に上がっていた紅魔館に行くことにした。

「扉ちゃんと閉めとけよー」

「分かりました!」

ガチャと扉をゆっくり閉め、鍵をかけた。

「店を留守にしておいておいて大丈夫なんですか?」

「大丈夫だ。ほとんど客来ないし」

「そ、そうなんですか・・・」

「あ、見えてきたぞ。あれが紅魔館だ」

「なんかすごくまがまがしいというか・・・」

「そうか?」

「あと、洋風で紅いですね」

「まあそのまんまだな・・・」

「争いとかが起きそうな不気味な雰囲気?」

「一回ここでは戦ったことがあったな」

「なぜそんなことを?」

「ここの主のレミリアが『異変』を起こしてな」

「異変?」

「記憶を失っているから分からないか。異変というのは妖怪とかが気まぐれに幻想郷全体に起こす怪事件や怪現象を全部まとめて『異変』っていうんだ」

「この場所全体にですか!?それ結構すごくないですか?それに、そのレミリアさんは何をしたんですか?」

「あいつは、この幻想郷全体に紅い霧で包んだんだ」

「へー、そんな事を・・・。でも今はそうなってませんよね。魔理沙さんが無理やり止めたんですか?」

「いや、私だけじゃない。霊夢と一緒に解決したんだ」

「霊夢?」

「この幻想郷にいる巫女の名前だ」

巫女。射命丸さんから聞いた言葉が頭に浮かんだ。

「まあ、ほんとは霊夢とかの巫女が異変を解決しなきゃいけないんだけどな。あいつ、いつもやる気ないからな・・・」

「そうなんですね・・・」

「まあ結局はあいつのおかげで異変が解決してるんでだけどな」

「割といい人そうですね」

「そうかなぁ」

「で、魔理沙さん達があの紅魔館に突入して異変を解決したと」

「そうなるな。まあ今は記憶探しに集中しよう」

「そうですね」

「よしついたぞ。ここが紅魔館だ」

「こう見ると大きいですね・・・」

遠くから見たよりもはるかに大きく感じた。そびえ立つ建物の風景に僕は驚愕した。

門の前に僕は立ち改めて驚愕した

「ていうかこれどうやって入るんですか?」

「え?上からだけど?」

「そんなんでいいんですか・・・」

「別にいいだろ、ここの門番いつも寝てるんだから」

「それもそれでだめですね・・・」

僕たちは空を飛び、門を越え、窓から侵入することに成功した。

「うーん、なんかすごく悪いことしてる気分です・・・」

「いつもやってるから大丈夫だろ」

「それにしても外見の通り、広い感じがします」

「そうだな。咲夜とかに聞けばわかるかもしれないが、どこら辺にいるんだろうな」

「咲夜さんとは?」

「この館のメイドだな。時を止める能力を持っている人間だ」

「分かりました。じゃあその人を探せばいいんですね」

「その通りだ」

「じゃあここは二手に分かれましょうか」

「そうだな」

僕は地下の方へ、魔理沙さんは上の方へ咲夜さんを探しに行った。

向かおうとした瞬間魔理沙さんが大声で言った

「あ!地下の方に行くなら、吸血鬼の妹に気をつけろよー!」

「吸血鬼?妹?まいいや、取りあえず行こう」

地下の方に行くと部屋があり鍵は開いていた。試しに扉を開けてみることにした。

「結構開けるの怖いなー。なんていうかこの不気味な感じが・・・」

扉を開けると、そこには誰もいなかった。しかし、無残に壊された人形達がいた。

「やっぱ、怖い!こういうの苦手なんだよなー」

急いで扉を閉めた。すると、足音が聞こえてきた。

「え・・・。何?ま、魔理沙さん?」

そこに立っていたのは、宝石のような翼をつけた子供だった。

「ねぇ・・・」

「は、はい!何でしょうか!?」

「あなた、魔理沙のお友達?」

「え?えっと、は、はい!」

「魔理沙は?」

「今上の方で咲夜さんを探しています!」

「私ここで閉じ込められてたことがあったの」

「え、誰がそんなことを?」

「お姉さま」

「お姉さま?」

「私をいつも仲間外れにしてた」

「それは、いけないことですね」

「でも今は、仲良くしてる」

「そ、そうなんですか」

「中にいたとき、人形は壊れちゃうし、一人ぼっちで寂しかった」

「・・・」

「でも、魔理沙がこの部屋から出してくれた。そして、遊んでくれた」

「魔理沙さんが・・・」

「あそんでてとっても楽しかった」

「良かったですね!」

「あなたお名前は?」

「私は、六重 雪華です」

「私は、フランドール・スカーレット。一緒に遊びましょ」

「いいですよ」

「フフフッ」

「?」

「ハハハハハハハハ!」

「え?ええ!?」

フランドールという子は、何の前置きもなく攻撃を仕掛けてきた。閉じ込められていたのも納得がいく気がする。とっさに受け身をとって、回避した。

「遊びってこういうことなんですか!?」

「もっと遊びましょ!雪華!」

「この弓を使うしかないかも!」

速い。とてつもなく速い。でも、狙いは定められる。

「えいっ!」

フランドールさんに氷の矢を撃ったものの予想と違うところにあたってしまった。しかし、予想外のことはもう一つあった。

「!?」

「え!壁が凍った!?」

矢が刺さったところを中心に壁が凍りついていく。

「これを利用して!」

「くっ!」

壁が凍りついたことによってできた氷柱にフランドールさんの足がこすれる。

「いたっ!」

「か、観念してください!」

「まだよ!まだ遊び足りないわ!」

全くケガのことなど気にしていない様子だった。

「これじゃ埒が明かないな」

「ハハハハハハハハ!」

「あ!そうだ!感情を操れるんだよね僕。だったら、悲しみの感情を増やして普通の状態に戻せるんじゃないか?」

悲しみの感情を増やす。そのことを考えると、自然と攻撃は止んだ。どうやら、成功したみたいだ。

「あー、疲れた」

「それは、こっちのセリフなんですけど・・・」

「ごめんねー。なんかすっきりしたよ」

「あ、はいどういたしまして。えっと、フランドールさん」

「いやもう、フランでいいよ」

「じゃあ、フランさん。咲夜さんがどこにいるかわかりませんか?」

「それなら・・・」

さっきの様子とは全く違く、普通に道を教えてくれた。

「ありがとうございまーす!」

去り際に大声で言った。

「もう、魔理沙さんが見つけてるかもな」

急いで、フランさんに教えてもらった道をたどりバルコニーまで行った。

「あ!メイド服!?あの人が咲夜さん?それにあの隣にいる子は?」

そこには、咲夜さんと思われるメイドとフランさんに姿が似た人がいた。あの人が『お姉さま』だろうか。

「あのー。すみません。あなたが咲夜さんですか?」

「誰よ、あなた」

「やっぱそうなりますよね・・・」

誤解を解くため、訳を説明した。

「えっと、その前にそのナイフおろしてくれませんか?」

「侵入者でしょ。どうやって入ってきたのよ?」

「門の上からですけど?」

「あの門番何やってんのよ・・・」

「寝てましたね」

「やっぱり・・・」

「咲夜、紅茶入れてくれない?」

「はい、お嬢様」

「お嬢様・・・。相当偉い人なんですねあなた」

「お嬢様を知らないんですか?」

「記憶を失っていまして・・・。魔理沙さんと一緒にここに記憶を探しに」

「あなた、ここに来たことあるでしょう?」

「え?」

後ろで話を聞いていた『お嬢様』が話しかけてきた。

「私は、レミリア・スカーレット。この館の主よ」

「僕は、六重 雪華。そんなことより、それってどういうことですか!?」

「どういうことも何も、あなたをここで見たことがあるからよ」

「え!?ぼ、僕を!?その時僕はどうだったんですか!?」

「なんか急いでいた様子だったわね。誰かいると思ったら、いなくなってたし」

「私も見ました。とても早くて、追いつけませんでした。時を止めても、何も影響しませんでしたし」

「それ、僕は何してたんですか?」

「そこまで分からなかったわね」

「お、ここにいたのか雪華。咲夜。レミリア」

少し遅れ気味に魔理沙さんが会話に入ってきた。

「あ、魔理沙さん!遅いですよー!」

「いやー、悪い悪い。パチェリーに話聞いてたら遅くなってしまったんだ」

「パチェリー?」

「大図書館の管理をしている魔法使いだ。あいつに話を聞いてみたんだが、猫のような格好をしたやつがいたってことだけは聞き出せたんだ。それって、お前の事なんじゃないか?」

確信が付いた。僕は一度ここに来たことがある。しかし、理由までは分からなかった。

「謎は、深まるばかりって感じですね」

「別のところに行ってみたら誰か見てるかもしれないわね。妖精とかが」

咲夜さんが提案した。

「そうですね。別を当ってみます」

「じゃあな、咲夜!レミリア!またなんかあったら来るからー!」

去り際にまた大声で言った。

「あの猫・・・。あの日何してたのかしら」

「・・・」

こうして私と魔理沙さんは紅魔館を去った。あまり細かい情報は手に入れられなかったが、情報は少しでも多い方がいい。

「次は、妖精たちのとこ行ってみるか。あと、霊夢のとこにも行ってみよう」

「霊夢さん?」

遂に巫女こと霊夢さんに会えるみたいだ。異変を解決する巫女。何かを知っていそうで期待は高まった。

僕は、そんなことを考えながら、妖精らしき者が見える湖に向かっていた。

 




いかがだったでしょうか。あと、言い忘れてましたが毎週金曜日にできれば投稿したいと思っています。(自作が試験勉強で心配なのですが・・・)これからも雪華をよろしくお願いします!
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