とある魔術と科学の情報操作《インフォメーション・オペレート》 作:新名樺太守
昔、にじファンに投稿していた作品を多少リメイクしております。
反応いただけたら嬉しいです。
―――ここは教育機関や研究機関などが多くを占める学園都市。
総人口約230万人の新世代型都市である。その技術力の開きは学園都市内部とその他の外部とでは約20年から30年程もあるとされ、今日の地球科学力の頂点に君臨している。
さらに発達しているのは技術力だけではない。
この都市の最大の特徴は、特殊な能力を持つ学生。つまりは超能力者を育成している点である。総人口の約8割が学生で構成されており、それと比べると大人の姿は少ない。
能力者は6つの能力レベルに分けられ、下から
生徒たちはそのレベルに見合った学習環境を提供されており、生徒の能力を開花・発展させることに重点を置いている。
しかし、その内の6割がLevel.0の所謂、無能力者であり、ましてやLevel.5の超能力者など世界でもたったの7人しかいない。
その世界に7人しかいない
そう。
まさに、この様に・・・
辺りも夜が更け、俗に草木も眠る丑三つ時とも呼ばれる時間帯。そこに学園都市の裏側があった。
「はっ!今回のターゲットはLevel.5っつーからどんな奴かと思いきや、こんなグズだったとはなぁ。こりゃ拍子抜けだ。・・・おい、テメーら。今回の依頼主の研究者共が生け捕りにしてこいっつーコトだったから、あんまりやりすぎてぶっ殺しちまうんじゃねーぞ!?」
ひとりの少年を取り囲んでいる集団のリーダー格のこれまた少年が下品な笑いを浮かべてそう言う。その腕には体をグッタリとさせて気を失っているであろう少女があった。
「よくゆーぜ。人質を取った上に大能力者級の能力者10人で取り囲みやがって・・・。仮にもこっちとら
「あぁ?やっとこさ降参する気になったか?あーつまんね。テメェはもうチッとは抵抗するとかカッコ悪く悪足掻きするとかっつーの知らねぇの?」
___
「っはぁ~・・・あのさ」
「あん?」
「誰が降参だなんて言ったよ?お前の
「はぁ?テメェこの状況でナニほざいてやが!?」
る。とでも続けたかったであろうその文を最後まで言い終える間も無く自身の腕にあった重みが急に無くなったことに気がついた。
「学園都市の第2位の能力は
そういう少年の腕にはさっきまでは無かった少女が眠っていた。
「クソッ!!だが、囲まれてることに変わりはねぇ!!全方位から一斉に攻撃しちまえ!!」
___現在、
___自身を中心に半円形の
それは、少年を優しく包むようにした膜がうっすらと浮かび上がった。しかし、その見た目とは裏腹に物凄い防御力に長けているようでもあった。包囲され全方向からの、しかも種類がバラバラな超能力的攻撃にも耐え続けている。
その実態は、既に解析済みの超能力を一旦情報化し、そして情報化されたものを全て
「クソッ!クソッ!クソッ!!何故だ!?何故当たらねぇ!?」
明らかに動揺し焦りの見えてきたリーダー格の少年は、攻撃の方法を能力の使用から、銃器・・・拳銃の使用に変えていった。それを期に周りの仲間たちも攻撃方法を変えるが、
___現在、展開されている
___そのまま
取り囲まれている少年に向かって飛んでくる計10の弾丸は入射角をそのまま逆再生されたかのように戻ってゆく。そして、そのまま銃弾を発射した反動で多少上を向いている各々の拳銃にあたり、取り囲まれている少年に合わされていたすべての銃口が地面に弾かれた。
それにより、少年を取り囲んでいた集団の殆どが戦意を消失させ、これから受けるであろう一方的な戦闘からの恐怖か、又はそれから来る死というものの恐怖か、恐らくそのいずれかによって腰を抜かしていた。
「お前らの敗因はただひとつだ」
さっきまで取り囲まれていた少年は口を開く。
「情報操作オレを甘く見ていたこと・・・いや」
勝利宣言という名の、
「オレを敵にまわしたことだ」
死亡宣告を・・・
―――大気がじめじめとし、四季的には春と夏のちょうど中間ぐらい。梅雨前線が日本の上空で停滞している時期。所謂、梅雨。
そんな時に学園都市第18学区方面風紀委員会本部にあるとある一室に彼、久遠隆盛はいた。大量のコンビニで買ったであろうスイーツのゴミと一緒に。
ヒュゥン!
いままで気配がひとつしかなかったこの空間に突如として現れた存在がいた。
「またこんなにも散らかして・・・。これじゃあまるで
「ん?・・・んぁ?・・・・・・あぁなんだ黒子か」
そう、その半ゴミ屋敷化したその部屋にたった今現れたのは、名門常盤台中学の
「なんだ黒子か・・・じゃありませんの!今日は私達、第177支部と第18学区本部が合同で
「なんでさ。第一、
と言って、室内であるにも関わらず手の平を返し雨を確認するポーズをとる。それに呆れた顔をし、黒子は反論を続ける。
「雨天延期なんていう連絡は受けてはおりませんわよ?それに、この前の会議で雨天でも決行すると決めたのは先輩ではなくて?」
完璧に言い返した黒子がここぞとばかりに隆盛に眼力を送る・・・が、
「・・・ぐぅ」
寝ていた。いや、正確に言うと寝たフリをして誤魔化そうとしていた。
「そういうくだらない子供染みた行動はやめてくださいな。いつまでも寝てないで行きますわよ!」
___既存
未だ寝たフリをしている隆盛の首根っこを捕まえて
「・・・って、あら?」
「オレの首根っこ掴んでナニ固まってんだい?黒子」
そう言った隆盛の顔はニヤニヤと笑っていた。
「貴方は一体なにを・・・」
「AIM拡散力場だよ。
「フッ・・・フ、フフフフフ・・・・・・」
明らかにおかしな笑いを浮かべている黒子だが、そこそこ高級なチョコレートに舌鼓をしようとしている上機嫌の隆盛の耳には届いていない。その背後に真っ黒でドス黒いオーラを纏った魔の手が差し掛かっていた。
「別に貴方など能力を使って連行する必要もありませんわ。黒子が直々に連れていって差し上げますの」
その台詞がその部屋で最後に聞こえた人語であった・・・
時間は進み某学区内の某所。
そこにはさっきまではここ最近活動を活発化させてきた
もちろんさっきまでは、摘発後の喧騒があったにはあったのだが、いつもの
それもそうだろう。いきなりやってきた能力者である
「全く・・・どうやったらこのような能力者が生まれてくるのでしょうか。黒子は先輩を見ているとたまにそう思うことがありますの」
「どうやってって・・・そりゃあ、男と女が《バキューン!!》して《バキューン!!》して上手くいったら妊娠して」
「別にそういうことは言わなくていいんですの」
目で人を殺せそうな視線を受けた隆盛は、先程建物をぶっ壊した人物と同一人物だとは思えないほどにたじろいでいた。
「だけどな、オレの
「何をおっしゃっていますの。貴方がこれ以上強くなられたら黒子が困りますの。貴方の独断専行や職務怠慢を抑えるのが後輩
隆盛と黒子の関係を説明するには少々時間を遡ることになる。
それは黒子が小学校5年生、隆盛がまだ中学校に上がったばかりのことであった。まだ研修を終えたばかりであった新人風紀委員ジャッジメントの黒子に先輩として御世話係を任されたのが隆盛であった。通常は約3ヶ月間ほど相方パートナーとして活動するのだが、黒子の場合は風紀委員ジャッジメントになった年齢が周りよりも幼かったため約半年間もの間、一緒に風紀委員ジャッジメントの活動を行なっていたのである。
「ですから貴方も私の仕事を減らせるように頑張ってくださいな」
「へいへい」
隆盛のテキトーな返事に「全然わかってませんの」と黒子が呟く光景も昔からあまり変わっていない。
「ところで、無事作戦も終了したし腹も減ってきたってことでメシ食いに行かね?」
「そうですわね」
「ほら、初春も誘ってさ」
「・・・・・・そうですわね」
いや、少しは変わったのかもしれない。
「(ぜぇーったい、財布を空っぽにしてやりますの)」
今、黒子の胸の内に宿るのはちょっとした嫉妬の火・・・なのかもしれない。
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主人公紹介 第一弾
所属:長点上機学園附属中等学校3年B組 第18学区本部所属の
第2位
能力:超能力者
空間を点と点で結び、自己領域を設定し、情報操作が自由に効く空間を創る。
主に情報結合と同時に使う。
物理的な物を空間から削除する。
相手からの物理的な攻撃を反射する。
一定範囲にバリアを張り、相手の攻撃から身を守ることができる。
特定された個人との五感を共有するためのケーブル。
不可視遮音フィールドで、その効果範囲内の者は外からは見つけられることがない。
超能力又は魔術を情報化し、コピーできる。
情報化し、コピーした能力を保存し何時でも行使できるようにする。
コピーした能力を実際に行使する。
自分を中心に半径10kmの範囲で、ネット回線の繋がっている電子機器を全て破壊できる。
補足①:
補足②:主な
No.1 -
Level.5相当。ベクトル操作系統能力。
No.2 -
Level.5相当。発電系統能力。
No.3 -
Level.5相当。空間移動系統能力。
No.4 -
Level.5相当。発火系統能力。
No.5 -
Level.5相当。透視系統能力。
No.6 -
Level.5相当。氷結系統能力。
No.7 -
Level.5相当。重力操作系統能力。
説明:学園都市唯一にして最強の