結城創真の暗殺教室   作:音速のノッブ

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やぁっとテスト終わった…………。


それでは、どうぞ!


第95話 ラジコンの時間

放課後

 

 

渚は帰る準備をしていると、イトナが何かを作っているのを見つけ、近づいて話し掛ける。

 

 

「イトナ君、何してるの?」

 

 

「見ての通りラシゴン戦車の製作だ。昨日テスト漬けでストレスが貯まった。だからこいつで殺してやる」

 

 

皆から見ればすごいハイテクそうだ。創真と同等の技術力に皆は脱帽だ。

 

 

「すごいな………これ全部自分で考えてるのか?」

 

 

「親父の工場で基本的な電子工作は覚えた。寺坂以外は誰でも出来る。だが、俺の力でも創真には及ばない。昨日もこれの設計図を見せたときにも太鼓判を貰えるか微妙だった。でも貰えて安心した」

 

 

そう。昨日イトナが創真の元に来たのはラジコン戦車へのアドバイスと講評を貰うためであったのだ。

 

 

「創真に見せたのか……………創真の太鼓判があれば凄く安心するだろうな。なにせ、我等E組の誇る天才中学生なんだからな」

 

 

「岡島、別に僕は大したことはない。寺坂以外は勉強さえすれば誰でも僕クラスになる」

 

 

「お前ら二人共いちいち俺を底辺扱いするな!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

その頃、職員室では

 

 

「ほう…………イトナ君、勉強もそこそこ出来るのですね。学校には通ってなかったと聞きますが」

 

 

氷室が昨日受けたイトナのテストを見て感嘆の声を漏らす。

 

 

「ええ。これなら二学期の期末までには追い付けそうです」

 

 

それはなりよりと、氷室は心の中で呟く。

 

 

「しかし、意外だな。そこまで高い知能を持っているようには見えなかったが」

 

 

「それは触手のせいです。ほとんどのエネルギーを触手が奪っていきますから、人間としての知能は著しく低下してたでしょう」

 

 

烏間の疑問に殺せんせーが答える。

 

 

「…………触手って、人間用の兵器っぽいですけど…………その分負担も大きいんですか?」

 

 

氷室が殺せんせーに聞く。

 

 

「ええ。だからイトナ君もシロさんによって肉体改造を施されていたそうです。恐らく通常の人間には使いこなせないでしょう」

 

 

「……………そりゃ、とんでもない兵器を生み出したものですね…………人類は」

 

 

氷室は深いため息をついた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

イトナはラジコン戦車を完成させ、テスト運転を始めた。皆の間をスルスルと通り、教室の後方へ移動。

 

 

あらかじめセットしていた空き缶に主砲を向け、発射した。発射された3発のBB弾は1ミリのズレもなく命中した。皆から歓声が上がる。

 

 

「こいつは使えるな。走る時も撃つ時も音が全然しなかった」

 

 

千葉がラジコン戦車を褒める。

 

 

「電子制御を多用する事でギアの駆動音を抑えた。ガン・カメラは銃の照準と連動しつつコントローラーに映像を送られる」

 

 

そのままイトナは言葉を続ける。

 

 

「それと、お前らに教えてやる。奴には心臓がある。シロから聞いた急所だ。市はネクタイの真下。当てれれば1発で殺せる」

 

 

その言葉に創真の目が鋭く光った。

 

 

「良いこと聞いた……………これでますます暗殺が面白くなりそうな感じだねぇ…………」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

創真side

 

 

「…………殺せんせーいないな。出掛けたあとか」

 

 

菅谷の呟き通り、殺せんせーは職員室にいなかった。

 

 

「じゃあ…………試運転を兼ねて偵察でもしようぜ」

 

 

岡島の提案にイトナは頷き、廊下を進めていく。

 

 

廊下の曲がり道まで差し掛かると…………女子の声と伴に廊下をバタバタ走る音がすると思った瞬間…………男にとっては夢であるものが見え────────?

 

 

「………見えたか」

 

 

「カメラが追い付けなかった。視野が狭すぎるんだ。くそ!!」

 

 

─────────なかったようだ。

 

 

「カメラもっと大きく出来ねぇのか?」

 

 

村松、それは何のためにだ。

 

 

「…………重量が増え、標的への接近が難しくなる」

 

 

「ならば、魚眼レンズだ。送られてきた映像をコンピューターで補正すれば視野は広くなる」

 

 

そう提案したのは竹林。

 

 

「流石は竹林だ!よし、魚眼レンズは俺が調達する。律、魚眼レンズの歪み補正のプログラムを作れるか?」

 

 

「用途は分かりませんが、お任せください!」

 

 

律、岡島らの悪巧みを察しなよ。その後も録画機能の搭載やら、効率的な分析には不可欠だとか…………男子はどんどん計画への道筋を立てていく─────。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

================

 

 

(へー………面白そうなことしてんね~)

 

 

皆の輪には加わらず、後で黙って見ていたホリーがニヤニヤしながらそれを眺めてる。

 

 

(でも…………ね。僕はそのままこの計画に加わるような奴じゃないんだ。実行の時に創真に掛け合ってみるか……)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「よし!今日はこれで解散だ。全員明日の6時半に集合するように!吉田と菅谷はタイヤの足回りの開発と、学校迷彩を施しておくように!」

 

 

リーダー気取りの岡島が解散の指示を出し、帰路についた。創真的には、どーでも良いことなのだが…………何やらホリーが悪巧みを企ててる様子なのには少し気になった。

 

 

家に帰ると、創真はホリーに話し掛ける。

 

 

「おいホリー。お前なんか企んでるだろ?」

 

 

「さっすが創真!だが勘違いするなよ。これは女子を盗撮から救う計画なんだからな」

 

 

「女子を救う…………………ね。で、どういう計画?」

 

 

「それはだな……………」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

翌日AM 6:30

 

 

「おお!全部仕上がっているぞ!これで盗さ………いや、暗殺成功率がぐんと上がる!」

 

 

わいわい盛り上がっている皆の横目に創真はバレぬように準備を進める。

 

 

「おいおい分かってるのか?これは暗殺の為なんだからな?」

 

 

「分かってるって、委員長!よし、早速テスト運転を始めよう!」

 

 

ラジコン戦車は森をぐんぐん駆けていく。

 

 

「やっぱすげえな………おい、創真も遠慮してないでこっちこいよ」

 

 

「あー………その前にトイレ行ってくるわ」

 

 

創真は皆から離れていった。

 

 

「なんだ?何かわざとらしかったな…………まぁいいか」

 

 

岡島は画面に目を戻す。

 

 

(無愛想なイトナ君がクラスに馴染めるか…………なんて心配はいらなかったみたいだ。エロと殺しと物作り。男子のつぼをちゃっかり掴んで、すっかり馴染んでいるみたいだ)

 

 

イトナが馴染めた事に素直に嬉しさを感じる渚。

 

 

「………………?」

 

 

急にイトナがラジコンを停めた。

 

 

「ん?どうしたんだイトナ」

 

 

「何かが前から来てる音がする」

 

 

スピーカーに耳を傾けると、確かに皆も正体不明の音が聞こえてきた。

 

 

「なんだ…………?」

 

 

皆が画面に注目しているなか、そこに現れたのは────

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

─────かつてイトナを苦しめた…………………マシンスコーピオンだった。




THE NEXT story 3/3or4 PM 22:00


次回、それぞれの発明品の対決です。


明日は文豪ストレイドックスの映画が公開だ!


楽しみだァァァァァァァァァ!!
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